スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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閑話・シエル視点 4

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 その後も、話をしながら食事をしている内に、先ほどの落ち込みが嘘のように楽しんでいた。
 そろそろ、食事が終わりそうになってきたので、私は、聞いてみた。

「セウンは、この後どうするの?」

「この後? 特に予定はないかな」

「な… なら、一緒に街を見て回らない?」

「シエルとか? 俺は別にいいけど、シエルは忙しくないのか?」

「全然、大丈夫!!」

「そ… そうか。なら、この後も宜しくな」

「はい!!」

 よし、この後も一緒にいれる!!
 その後、もう少しここでのんびりした後、宿屋を出て、街の方へむかう。
 街中についた私たちは、着く迄に話した結果、私の行きつけの服屋に行く事にした。

「シエル… ここか?」

 これでもかという程カラフルな色彩の看板のお店… 私の行きつけの服屋を見た、セウンの第一声がこれだった。

「ここだよ。ちょっと、見た目は派手だけど、ちゃんとした普通のお店だよ」

「ほ… 本当か?」

 何となく、セウンがソワソワしだした気がする。

「本当だよ。何でそんなに疑ってるの?」

「いや、別に疑ってる訳じゃない… まぁ、入れば分かるか…」

 セウンは、そう言いながら服屋に入っていく。
 入ったセウンは、服屋を見渡した後、

「ふぅ… いないようだな…」

「?」

「あぁ、気にしないでくれ」

「そう?」

 すると、店の奥の方で見知った顔を見つけたので声をかける。

「リハス店長!!」

 私がそう言うと、こちらに振り返っていたセウンはビクッと肩を震わせ、

「店長!!」

 と言いながら、凄い勢いで振り返った。
 こっちに来ているリハス店長の姿を見たセウンは、何故か固まってしまう。まぁ、すぐに回復して、私に尋ねてきた。

「店長? 今こっちに来ている人が?」

「そうだよ」

 まぁ、何でこんな事を聞いたのか何となく、分からないでもない。
 だって、リハス店長は、整った顔、肩まで程の金髪に、いつも執事服姿をしている少し変わった女性店長だ。

「そっか…」

 何だか、安堵したように見えた。
 どうかしたのか聞く前に、リハス店長がやって来た。

「いらっしゃいませ、シエル様」

「久しぶり、リハス店長。ここのセウンと今日はゆっくり服を見せて貰うね」

「分かりました。奥にいますので何かあれば、いつでも仰って下さい」

「はい」

 リハス店長は、本当の執事のように丁寧にお辞儀した後、店の奥に戻っていった。リハス店長が戻っていったのを見送った後、セウンと一緒に服を見て回り、一通り見た後、リハス店長に挨拶をして、服屋を後にした。
 その後は、街中を歩いた後、日も暮れそうだったので、そのまま王城に送って貰った。
 最近は仕事付けだったので、久しぶりに充実した1日だった。
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