スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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21話・待ち合わせ

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 ブレスレットが切れたのを確認した後、俺は、眠りについた。
 目が覚めたので、外を見てみると、明るくなってきていた。
 欠伸をしながら、体を起こす。
 今日は、シエルと武器屋に行く予定だ。準備でも、しようかと、ベッドから立ち上がると、ふと気になる事があった。

「ん、待てよ。俺待ち合わせ時間とか、決めたっけ?」

 腰をおろしてから、昨日の事を思い返してみるけど、やっぱり決めてないよな。俺は、遠話のブレスレットに魔力を流してみる。すると、ブレスレットに、Noが浮かび上がる。すると、またしても気になる事があった。

「俺、シエルのNo知らない…」

 直接シエルの住んでる場所に行こうかと思ったが、シエルの住んでる場所って王宮だよな… 流石に、王宮に乗り込むほどの勇気はない。だから、

「よし、順に試していこう!!」

 そう結論に至った。まずは、No.1から試してみる。
 No.1を選択する。少しして、

『はい。もしもし、シェーン? マオ? 朝からどうしたの?』

 お、この声は、シエルだな。

「すまん、シエル。セウンだけど…」

『せ… セウン!! ど… ど… どうしたの!!』

「朝から悪いな。今日、一緒に、武器屋に行く予定だろ?」

『は… はい!!』

「時間とか場所とか、決めてなかったと思ってな。それを決めようかと思って、連絡したんだ」

『そう言えば、決めてなかったね』

「そうだろ。それで、シエルの希望する時間や場所とかあるか?」

『それなら…』

 時間と場所を決めたので、遠話を終了する。

「さて、待ち合わせまで時間があるし何をしようか…」

 とりあえず、整容を済ませてから、朝御飯を食べる。

「セウン。今日も、ダンジョンに行くのかい?」

「いや、今日は、知り合いと武器屋を見に行く予定かな」

「そうかい。連日、ダンジョンばかりで、心配だったけど、安心したよ。気をつけて行くんだよ」

 心配させてたのか… まぁ、前まで何となく頼りなかったし、しょうがないか…

「ありがとう、おばちゃん。気を付けて行ってくるよ」

 ご飯を食べた後は、おばちゃんにあるお願いをしてから、部屋に戻り、待ち合わせまで、ベッドでゴロゴロする。

「そろそろか…」

 俺は、体を起こし、宿屋を後にする。
 元社会人として、予定時間より早めに待ち合わせ場所にむかったのに、既にシエルは、待っていた。
 俺は、小走りで駆け寄る。

「悪いな、シエル。待たせたか?」

「ううん。私も今来たところ!!」

「そ… そうか?」

 俺の視線は、そっとシエルの横にむく。そこには、死屍累々のような男たちの山が気づかれていた。
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