スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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15話・ランクアップ

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 試しに卵に魔力を流してみるが、孵る感じはしなかった。

「まぁ、いずれ孵るだろ」

 モノクルと一緒にアイテムボックスに入れておこうかと思ったが、

「魔力を吸わないと、孵化しないんだったな…」

 とりあえず、モノクルをアイテムボックスへ卵は、ポケットに入れておく。

「さて、下の階層への階段を見つけたら今回は切り上げるか。ギルドにお金も取り行かないといけないしな」

 出会うモンスターを倒しながら、下に続く階段を探す。少しして、階段を見つけたので、転移魔法陣で地上へ転移し、冒険者ギルドへむかった。





 冒険者ギルドに入り、リセさんの列に並び順番を待つ。

「次の方… セウンさんですか…」

 少しジト目になった目で、見てくる。
 まぁ、気にせずに話しかける。

「こんばんは、リセさん。昨日渡した素材の換金は終わってますか?」

「はい、終わってますよ。こちらになります」

 ドンッと音をたてて、カウンターの上に袋を置く。

「ありがとうございます」

 そう言って、そのままアイテムボックスに入れる。

「…セウンさん、確認しないのですか?」

「はい。今後長い付き合いになりそうですから、信用してますよ」

「そうですか…」

 まぁ、本音を言うと面倒ってのが理由だけどな。

「あ、後ギルドカードを貸して貰えますか?」

「ギルドカードですか?」

「はい。昨日換金するついでに、クエストと照らし合わせて、達成したクエストがありましたので冒険者ランクがEランクに上がりました。クエスト達成料も先程渡した物に含まれてます」

「そうなんですね。色々して貰って、ありがとうございます」

 そう言いながら、ギルドカードを渡す。

「いえいえ、優秀な冒険者はギルドにとってもありがたいですから」

 すぐに、ギルドカードを返してくれる。
 魔力を流してみると、

 名前:セウン
 冒険者ランク:Eランク

 ちゃんと、ランクが上がっていた。
 ギルドカードをアイテムボックスに入れる。

「あ、それと今日の素材の換金もお願いします」

「!? …量はどのくらいでしょうか?」

「昨日よりは、少ないですね」

「…分かりました。では、こちらへどうぞ」

 昨日と同じ場所に案内される。

「セウンさん、出して下さい…」

「分かりました」

 俺は、素材を取り出していく。獣魔の卵は、換金せずに残しておく。

「こ… 今回も、かなりの量ですね… また、明日来て貰ってもいいですか?」

「はい、大丈夫です。リセさん、お願いします」

 今回も、死人のようになった顔のリセさんを見てみぬふりをして、冒険者ギルドを後にする。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)

買い取りについて

持ち込まれる素材 
   → 魔石・ドロップ品・採取した物など

ギルドが買い取り時にする事

魔石 → 魔石のランクなどを確認
ドロップ品・採取した物 
   → 状態確認。痛んでいないかなど。より詳しく言うと、ドロップ品はギルドに持ち込む時に痛む(運び方が悪かったり、気温の変化などでの劣化など)可能性があるので、それらのチェック。採取した物(薬草や鉱物など)の採取時での痛みなどがないかチェックします。その為、ドロップ品・採取した物の換金は、時間がかかります。

普通の冒険者は、アイテムボックスだけでなくマジックバックを持っている冒険者も少ないので、痛む可能性があります。
ただ、セウンの場合、すぐにアイテムボックスに入れるので、痛みは無いですね。
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