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10話・いざダンジョンへ
しおりを挟む 翌朝、日が昇ると同時に目を覚ました。
早めに寝たおかげが、それとも若さからなのか、調子はすこぶる良い。身支度を整えてから、1階に降りる。
1階では既に、おばちゃんが掃除をしていた。
「あら、セウンおはよう。もう起きたのかい?」
おばちゃんも、俺に気づいたのか、声をかけてくれる。
「おばちゃん、おはよう。昨日すぐ寝たから、早く目が覚めたんだ。悪いけど、ご飯って用意できる?」
「今仕込み中だから、簡単な物しか用意できないけど、それでもいいかい?」
「それで大丈夫だから、お願い」
「はいよ。今言ってくるから、ちょっと、待ってておくれ」
おばちゃんは、そう言って奥へと引っ込む。俺は席に座り、おばちゃんが戻って来るのを待つ。
おばちゃんは少ししてから、トレーを抱えて戻って来た。
「はいよ」
「ありがとう、おばちゃん!!」
トレーの上には、焼き上がったばかりのパンとベーコンエッグ、更に熱々の野菜スープが乗っていた。野菜スープは、昨日の残りのようだが、逆に野菜の旨味がスープに広がっており、ペロリと食べ終えた。
食べ終えた俺は、おばちゃんに挨拶してから、ダンジョンへむかった。
◆
時間が早い事もあってか、誰とも遭遇せずダンジョンへたどり着いた。今日挑戦するダンジョンは、いつもの森林系ダンジョンだ。俺は準備運動がてら、9階層へ転移してから、すぐに10階層のボス部屋にむかう。
部屋に入ると、エルダートレンドが出迎えてくれる。
すぐに、アイテムボックスから、2本の一般級の剣を取り出し、眠れる力・武具覚醒で、木キラー、火炎付与と別々の覚醒を施す。武器をすぐに壊さない為だ。
エルダートレンドから振り下ろされる枝を躱しながら、俺は、2本の剣で確実にダメージを与えていく。
準備運動がてらなので、能力向上は、使わずに戦闘を続ける。武具覚醒の効果が切れる頃には、エルダートレンドは、ただの木材に成り果てていた。
「ふぅ~… 準備運動はこんなもんでいいかな…」
何度か、エルダートレンドの攻撃はくらったのだが、睡眠の霧のおかげでダメージはない。
ドロップした木材をアイテムボックスに入れ、出現した宝箱に武具覚醒を使いエリクサーを回収する。
「そういえば、これもかなりの値段になるんだよな…」
オークションへの出品方法は分からないが、もし出品出来るなら、エリクサーをオークションに出品してみてもいいかなと、思いながらエリクサーをアイテムボックスに入れ、そのまま11階層へむかう。
早めに寝たおかげが、それとも若さからなのか、調子はすこぶる良い。身支度を整えてから、1階に降りる。
1階では既に、おばちゃんが掃除をしていた。
「あら、セウンおはよう。もう起きたのかい?」
おばちゃんも、俺に気づいたのか、声をかけてくれる。
「おばちゃん、おはよう。昨日すぐ寝たから、早く目が覚めたんだ。悪いけど、ご飯って用意できる?」
「今仕込み中だから、簡単な物しか用意できないけど、それでもいいかい?」
「それで大丈夫だから、お願い」
「はいよ。今言ってくるから、ちょっと、待ってておくれ」
おばちゃんは、そう言って奥へと引っ込む。俺は席に座り、おばちゃんが戻って来るのを待つ。
おばちゃんは少ししてから、トレーを抱えて戻って来た。
「はいよ」
「ありがとう、おばちゃん!!」
トレーの上には、焼き上がったばかりのパンとベーコンエッグ、更に熱々の野菜スープが乗っていた。野菜スープは、昨日の残りのようだが、逆に野菜の旨味がスープに広がっており、ペロリと食べ終えた。
食べ終えた俺は、おばちゃんに挨拶してから、ダンジョンへむかった。
◆
時間が早い事もあってか、誰とも遭遇せずダンジョンへたどり着いた。今日挑戦するダンジョンは、いつもの森林系ダンジョンだ。俺は準備運動がてら、9階層へ転移してから、すぐに10階層のボス部屋にむかう。
部屋に入ると、エルダートレンドが出迎えてくれる。
すぐに、アイテムボックスから、2本の一般級の剣を取り出し、眠れる力・武具覚醒で、木キラー、火炎付与と別々の覚醒を施す。武器をすぐに壊さない為だ。
エルダートレンドから振り下ろされる枝を躱しながら、俺は、2本の剣で確実にダメージを与えていく。
準備運動がてらなので、能力向上は、使わずに戦闘を続ける。武具覚醒の効果が切れる頃には、エルダートレンドは、ただの木材に成り果てていた。
「ふぅ~… 準備運動はこんなもんでいいかな…」
何度か、エルダートレンドの攻撃はくらったのだが、睡眠の霧のおかげでダメージはない。
ドロップした木材をアイテムボックスに入れ、出現した宝箱に武具覚醒を使いエリクサーを回収する。
「そういえば、これもかなりの値段になるんだよな…」
オークションへの出品方法は分からないが、もし出品出来るなら、エリクサーをオークションに出品してみてもいいかなと、思いながらエリクサーをアイテムボックスに入れ、そのまま11階層へむかう。
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