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9話・ダンジョン前

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 シエルたちと別れて、必要な物を買い込む為、街へとむかった。

「まずは、やっぱり食糧系だよな」

 俺は、途中昼を挟みながら複数件お店を回ってから大量に食糧や調味料などを買い込んだ。本来必要な武器の予備は、この前大量に入手出来たし、ポーション系は、睡眠シュラーフで代用できるからその分のお金も食糧に回した。

「こんだけ、買い込んだら大丈夫だろ… あと必要な物は…」

 少し考えてから、俺は大きな金属製の缶のような物と円型の木の板、石のブロック、簡単に火種をおこす魔道具を買っておく。シエルたちから貰ったお金は、殆ど無くなった。
 早速ダンジョンへと潜りたい所だが、今日はゆっくり体を休めて、明日挑戦する事にする。そうと決まれば、宿屋の確保をしておきたいので、俺はお世話になった宿屋へむかった。





「いらっしゃいませ… なんだいセウンかい、帰ってきたのかい?」

「ただいま、おばちゃん。部屋空いてる?」

「空いてるよ」

「なら、1泊お願い」

「あいよ」

 俺は、お金を払う。
 食糧の買い出しで時間をくったが、晩まで時間がある為、1度出かける事を伝え、王都の外に出る。
 人目を避けた場所で立ち止まり、複数の武器を取り出す。シエルたちと王都に戻る前に武器の鑑定を済ませたので、ダンジョンへ潜る前にちゃんと、武具覚醒の能力について調べる。

「まずは、これからだな」

 1本の剣を手に取る。
 ついでに取り出しておいたモノクルで再度剣を鑑定する。

アイテム名:鉄の剣
説明:普通の鉄で出来た剣。一般的な強度しかない。
希少度:一般級ノーマル

 武器に限らずアイテムには希少度が存在するようだ。まぁ、マオからの受け売りなんだけどな。希少度は下から、
 
 一般級ノーマル
 希少級レア
 秘宝級アーティファクト
 伝説級レジェンダリー
 幻想級ファンタズマ
 神話級ゴッズ
 創世級ジェネシス

 の7種類に分けられる。
 一般級ノーマルは、一番下の希少度だ。

「さて、やるか。眠れる力ソーン・武具覚醒… 耐久力強化」

 軽く剣を降ってみる。
 剣は壊れる事なく、10分程で効果が無くなる。

「次は、2種類だな…」

 その後も、武具覚醒を試していく。
 最終的に、

 一般級ノーマルの場合
1つ→覚醒時間が終わっても、壊れる事ない。
2つ→覚醒時間が半減。覚醒時間終了後、壊れる。
3つ→覚醒後、すぐに壊れる。

 希少級レアの場合
1、2つ→覚醒時間が終わっても、壊れる事ない。
3つ→覚醒時間が半減。覚醒時間終了後、壊れる。
4つ→覚醒後、すぐに壊れる。

 てな感じだった。
 推測であるが、たぶん希少度が上がる度に、1つずつ増えていくのだと思う。
 ある程度、調べ終わるといい頃合いだったので、宿屋に戻ってから、ご飯を食べて早めに眠りについた。
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