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閑話・カロー・ダイヤ
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水晶に写し出された先は、土煙に覆われていた。
「まさか、これ程とは… 水晶越しだと威力までは分かりませんが、先程の衝撃からするとかなりの威力なのは間違いないですねぇ…」
まさか、これ程面白い人材に出会えるとは思いませんでしたね。
土煙が晴れた先には、例の少年しか立っていなかった。予想通り、完全に破壊されてますねぇ。
少しすると、当然水晶に写る少年の姿が見えなくなった。
「消えた?」
すると、私が常時使用している結界に衝撃がはしる。そこには、先程まで水晶に写っていた少年が剣を振り下ろしていた。
何故ここに、いやそれより、ヤバい!! このままだと、結界が持たない!!
私は、すぐに後ろへと飛び退く。
パリーン
飛び退くと同時に、結界が壊れてしまう。
「まさか、私が見失った一瞬で、私の所まで来るとは思わなかったですね… しかも、私の魔法道具を壊しますか…」
私が常に身に付けている魔法道具の1つである、一定のダメージを無効にする結界の指輪が壊れてしまう。
「お前が、今回の黒幕であってるのか?」
「黒幕ですか… まぁ、貴方を殺そうとしたのは、あの人の意思ですが、確かにあの剣を渡したのは私ですから、黒幕で間違いではないですかね…」
直接鑑定のモノクルで彼を見るが、やはりステータスは見えない。
「私からも、1つ宜しいでしょうか?」
「何だ?」
「貴方は、何者でしょうか?」
「何者と言われても、ただの冒険者のセウンだ。お前こそ、何者だ?」
冒険者ですか…
「おっと、自己紹介がまだでしたね。私は、魔神教団・四魔将が1人、魔商人カロー・ダイヤと申します」
「魔神教団ってなんだ?」
「私は、これでも商人の端くれ。情報は、貴重な商品です。これ以上は有料でございますね」
「そうか… なら、いい。もう死ね!!」
!! やはり、速い。だが、躱せない程ではない。
「チッ…」
私は、ギリギリの所でしゃがんで躱すが、躱した瞬間目の前には、彼の膝が迫っていた。その膝を、躱す事も出来ずに顔に受けてしまう。
「クソが!!」
憤ったまま、言葉を発するが、すぐに冷静になる。
「おっと、私とした事が… これ以上は、私の有益になりそうではないので、退散させて貰います」
今の装備では、勝てそうにないですね。
なら、情報を持ち帰る事を優先する。
「俺が、逃がすとでも?」
私は、懐から転移結晶を取り出してから、発動する。
◆
すぐに、景色は移り変わる。
「無事に、離脱できましたね」
私は、念のため情報を共有する為、近くに控えていた者に、他の四魔将たちを呼んでくるよう伝え、私も部屋を後にする。
部屋を出てすぐに、私たちが話し合いで使用する部屋にむかった。
部屋にたどり着くと、部屋の中の4つのある椅子の1つに腰掛ける。少しすると、
「あら、私が一番かしら」
黒とんがりの帽子に、黒ローブ姿の女性が入ってきた。
「そうですね、カルディアさんが一番ですよ」
「それで私たちを、集結させた理由はなんなのかしら?」
「それは、皆さんが集まったら話します」
「そう…」
カルディアさんも、椅子に座る。
それから少しして、竜人のピークさんがやって来る。
「後は、フィオーリさんだけですね」
「フィオーリは、いつも通りどこかで暴れまわってるから、来ない」
「そうですか… なら、今から皆さんを集めた理由をお話します」
私は、記録しておいた戦闘映像を再生しながら、説明を始める。説明を終えると、
「カローは、そこの映像の奴が私らの敵になりうると?」
「いえ、念のための情報共有です」
ピークさんに、そう答える。
「そうか。カルディアは、どう思う?」
「まぁ、そこそこの強さだと思うけど、負けるとは、思わないね」
「そうだな…まぁ、気には止めておこう」
「そうね」
「フィオーリさんには、私から連絡しておきます」
「あぁ、任せる」
その後も、少し話をして情報共有は終了した。
私も部屋を後にして、自身の研究室に戻る。
皆さんに、情報共有をしたのだが、早めに潰しておこうと思っている。それに、私を虚仮にしたお返しはしないといけない。
私は、マジックバックから、2体の肉塊を取り出す。
「他に必要な物は…」
棚に置いてある、数種類の魔法道具を持ってきて、ある事を始めた。
「まさか、これ程とは… 水晶越しだと威力までは分かりませんが、先程の衝撃からするとかなりの威力なのは間違いないですねぇ…」
まさか、これ程面白い人材に出会えるとは思いませんでしたね。
土煙が晴れた先には、例の少年しか立っていなかった。予想通り、完全に破壊されてますねぇ。
少しすると、当然水晶に写る少年の姿が見えなくなった。
「消えた?」
すると、私が常時使用している結界に衝撃がはしる。そこには、先程まで水晶に写っていた少年が剣を振り下ろしていた。
何故ここに、いやそれより、ヤバい!! このままだと、結界が持たない!!
私は、すぐに後ろへと飛び退く。
パリーン
飛び退くと同時に、結界が壊れてしまう。
「まさか、私が見失った一瞬で、私の所まで来るとは思わなかったですね… しかも、私の魔法道具を壊しますか…」
私が常に身に付けている魔法道具の1つである、一定のダメージを無効にする結界の指輪が壊れてしまう。
「お前が、今回の黒幕であってるのか?」
「黒幕ですか… まぁ、貴方を殺そうとしたのは、あの人の意思ですが、確かにあの剣を渡したのは私ですから、黒幕で間違いではないですかね…」
直接鑑定のモノクルで彼を見るが、やはりステータスは見えない。
「私からも、1つ宜しいでしょうか?」
「何だ?」
「貴方は、何者でしょうか?」
「何者と言われても、ただの冒険者のセウンだ。お前こそ、何者だ?」
冒険者ですか…
「おっと、自己紹介がまだでしたね。私は、魔神教団・四魔将が1人、魔商人カロー・ダイヤと申します」
「魔神教団ってなんだ?」
「私は、これでも商人の端くれ。情報は、貴重な商品です。これ以上は有料でございますね」
「そうか… なら、いい。もう死ね!!」
!! やはり、速い。だが、躱せない程ではない。
「チッ…」
私は、ギリギリの所でしゃがんで躱すが、躱した瞬間目の前には、彼の膝が迫っていた。その膝を、躱す事も出来ずに顔に受けてしまう。
「クソが!!」
憤ったまま、言葉を発するが、すぐに冷静になる。
「おっと、私とした事が… これ以上は、私の有益になりそうではないので、退散させて貰います」
今の装備では、勝てそうにないですね。
なら、情報を持ち帰る事を優先する。
「俺が、逃がすとでも?」
私は、懐から転移結晶を取り出してから、発動する。
◆
すぐに、景色は移り変わる。
「無事に、離脱できましたね」
私は、念のため情報を共有する為、近くに控えていた者に、他の四魔将たちを呼んでくるよう伝え、私も部屋を後にする。
部屋を出てすぐに、私たちが話し合いで使用する部屋にむかった。
部屋にたどり着くと、部屋の中の4つのある椅子の1つに腰掛ける。少しすると、
「あら、私が一番かしら」
黒とんがりの帽子に、黒ローブ姿の女性が入ってきた。
「そうですね、カルディアさんが一番ですよ」
「それで私たちを、集結させた理由はなんなのかしら?」
「それは、皆さんが集まったら話します」
「そう…」
カルディアさんも、椅子に座る。
それから少しして、竜人のピークさんがやって来る。
「後は、フィオーリさんだけですね」
「フィオーリは、いつも通りどこかで暴れまわってるから、来ない」
「そうですか… なら、今から皆さんを集めた理由をお話します」
私は、記録しておいた戦闘映像を再生しながら、説明を始める。説明を終えると、
「カローは、そこの映像の奴が私らの敵になりうると?」
「いえ、念のための情報共有です」
ピークさんに、そう答える。
「そうか。カルディアは、どう思う?」
「まぁ、そこそこの強さだと思うけど、負けるとは、思わないね」
「そうだな…まぁ、気には止めておこう」
「そうね」
「フィオーリさんには、私から連絡しておきます」
「あぁ、任せる」
その後も、少し話をして情報共有は終了した。
私も部屋を後にして、自身の研究室に戻る。
皆さんに、情報共有をしたのだが、早めに潰しておこうと思っている。それに、私を虚仮にしたお返しはしないといけない。
私は、マジックバックから、2体の肉塊を取り出す。
「他に必要な物は…」
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