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42話・戦闘開始
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カリーナさんは前のめりに倒れこみ、その後ろには、真っ赤な風貌の人物が立っていた。
「眠れる力・能力向上」
俺は、あいつを敵と判断しつつ、周りの被害も考慮して、3倍に止め赤い奴を蹴り飛ばす。確かな手応えを感じた。
だけど、飛ばされた赤い奴がどうなったのかを確認するのも惜しみ、アイテムボックスからエリクサーを取り出す。
「カリーナさん、急いでこれを飲んで下さい!!」
「せ… セウン…」
ゴクッゴクッ
カリーナさんの体が光だし、傷が塞がっていく。
だけど、血を流しすぎたのかそのまま意識を失ってしまう。
「ゴロス… ゴロス…」
声がした方を見てみると、赤い奴が立ち上がろうとしていた。確かに、骨は折ったと思ったんだがな…
俺は、カリーナさんを抱えたまま馬車まで戻る。馬車からは、シエルとマオが降りてきていた。子供たちは、大人しく馬車の中にいるようだ。賢い子らだ。
「この人を頼む」
俺は、シエルにカリーナさんを預ける。
「分かったわ。任せて!!」
「セウン、あやつが持っている武器を鑑定してみたのじゃが… あれは増悪の剣という所有者の精神に異常をきたす魔剣じゃ」
「魔剣か…」
確かに、そう言われれば何だが禍々しく感じるな。
「分かった。ありがとうな、マオ」
「べ… 別にお礼はいいのじゃ。気を付けるんじゃぞ」
「あぁ」
シエルとマオは馬車に乗り込む。
「シェーンは、急いで離れてくれ」
「…分かりました」
乗り込んだのを確認して、馬車は出発する。
赤い奴は、完全に起き上がり叫びながら突っ込んでくる。
「ゴロスゴロズコロスゴロズ!!」
とりあえず、そのまま斬ろうかと思ったが、
「!?」
俺は、振り下ろされた魔剣をバックステップで躱す。
「お前、ユーベルか… それに、お前それは血だな…」
「コロスゴロズゴロス!!」
精神に異常をきたすか…
「眠れる力・能力向上、武具覚醒… 切れ味強化」
腕でも、斬り落としてみるか…
5倍までステータスを上げて、後ろへ回り込み、腕を斬り落とす。
「グルァァァァァァ!!」
切れ味強化をしたおかげもあってか、すんなり腕は斬り落とせた。だけど、
「!?」
魔剣から、黒い何かが伸びてきて切り口に繋がった。
◆
私は、今死の気配が漂う洞窟に来ていた。
洞窟内には、素材がたくさん落ちていた。
「全て、心臓をひと刺しですか… いい腕の持ち主もいた者ですねぇ… そういえば、魔剣を譲った人はどうしてますかねぇ…」
私は、素材を仕舞い込んだ後、洞窟の外に出て、マジックバックから望遠の水晶を取り出し、水晶を覗いてみる。
「ほう、今から戦闘を初めようとしてますねぇ…」
私は、鑑定のモノクルで相手を見てみる。
「…鑑定結果が見えませんねぇ」
壊れている訳ではないと思うので、鑑定対策の道具でも持っているのでしょうか。
ですが、今の腕を斬り落とした動きを見た感じ、ただ者ではないですねぇ…
「!? ほう、思った通りあの人は、魔剣へのシンクロ率が高かったようですねぇ…」
水晶内では、斬り落とされた腕の代わりに、魔剣から新たな腕が伸びてきて結合していた。
「眠れる力・能力向上」
俺は、あいつを敵と判断しつつ、周りの被害も考慮して、3倍に止め赤い奴を蹴り飛ばす。確かな手応えを感じた。
だけど、飛ばされた赤い奴がどうなったのかを確認するのも惜しみ、アイテムボックスからエリクサーを取り出す。
「カリーナさん、急いでこれを飲んで下さい!!」
「せ… セウン…」
ゴクッゴクッ
カリーナさんの体が光だし、傷が塞がっていく。
だけど、血を流しすぎたのかそのまま意識を失ってしまう。
「ゴロス… ゴロス…」
声がした方を見てみると、赤い奴が立ち上がろうとしていた。確かに、骨は折ったと思ったんだがな…
俺は、カリーナさんを抱えたまま馬車まで戻る。馬車からは、シエルとマオが降りてきていた。子供たちは、大人しく馬車の中にいるようだ。賢い子らだ。
「この人を頼む」
俺は、シエルにカリーナさんを預ける。
「分かったわ。任せて!!」
「セウン、あやつが持っている武器を鑑定してみたのじゃが… あれは増悪の剣という所有者の精神に異常をきたす魔剣じゃ」
「魔剣か…」
確かに、そう言われれば何だが禍々しく感じるな。
「分かった。ありがとうな、マオ」
「べ… 別にお礼はいいのじゃ。気を付けるんじゃぞ」
「あぁ」
シエルとマオは馬車に乗り込む。
「シェーンは、急いで離れてくれ」
「…分かりました」
乗り込んだのを確認して、馬車は出発する。
赤い奴は、完全に起き上がり叫びながら突っ込んでくる。
「ゴロスゴロズコロスゴロズ!!」
とりあえず、そのまま斬ろうかと思ったが、
「!?」
俺は、振り下ろされた魔剣をバックステップで躱す。
「お前、ユーベルか… それに、お前それは血だな…」
「コロスゴロズゴロス!!」
精神に異常をきたすか…
「眠れる力・能力向上、武具覚醒… 切れ味強化」
腕でも、斬り落としてみるか…
5倍までステータスを上げて、後ろへ回り込み、腕を斬り落とす。
「グルァァァァァァ!!」
切れ味強化をしたおかげもあってか、すんなり腕は斬り落とせた。だけど、
「!?」
魔剣から、黒い何かが伸びてきて切り口に繋がった。
◆
私は、今死の気配が漂う洞窟に来ていた。
洞窟内には、素材がたくさん落ちていた。
「全て、心臓をひと刺しですか… いい腕の持ち主もいた者ですねぇ… そういえば、魔剣を譲った人はどうしてますかねぇ…」
私は、素材を仕舞い込んだ後、洞窟の外に出て、マジックバックから望遠の水晶を取り出し、水晶を覗いてみる。
「ほう、今から戦闘を初めようとしてますねぇ…」
私は、鑑定のモノクルで相手を見てみる。
「…鑑定結果が見えませんねぇ」
壊れている訳ではないと思うので、鑑定対策の道具でも持っているのでしょうか。
ですが、今の腕を斬り落とした動きを見た感じ、ただ者ではないですねぇ…
「!? ほう、思った通りあの人は、魔剣へのシンクロ率が高かったようですねぇ…」
水晶内では、斬り落とされた腕の代わりに、魔剣から新たな腕が伸びてきて結合していた。
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