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閑話・ユーベル 7
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あいつが、マジックアイテムで強くなったと結論付けた俺は、持っていたポーションを飲む。
「チッ… 痛みがひかねぇ…」
もう1本飲んだ後、やっと痛みがひく。
痛みがひいた後、俺は2人に告げる。
「あいつの後を追うぞ!!」
「「!?」」
「ゆ… ユーベルそれは、止めといた方が…」
「そうだぜ、ユーベル。セウンの奴、何かおかしいぞ?」
「それくらい、何故だかもう分かっている。それに、その対処法も、もう考えている」
「そ… そうですか…」
「流石、ユーベル!!」
「なら、あいつより先に村に戻る為、ギルドに馬車を借りに行くぞ!!」
「おう」 「はい」
俺たちは、1度王都へ戻った。
◆
冒険者ギルドで、野営などに必要な物を買った後、冒険者ギルドに馬車を借りて、俺たちも出発した。
俺たちは順調に、進んでいった。
今は、野営の最中だ。
「明日で、村につきますね」
「そうだな…」
「それで、ユーベル。セウンへの対処法って何なんだよ? いい加減教えてくれてもいいだろ?」
「明日教えてやるよ」
「はぁ… 分かったよ… 絶対だぞ!!」
「…ちょっと、用を足してくる」
俺は1人、森の中へ入っていく。
用を足した後、2人のもとへ戻ろうとすると、
「少し、宜しいでしょうか?」
「!?」
突然、後ろから声をかけられたので振り返る。
そこには、顔のよく認識出来ない変な奴が立っていた。
「誰だ、お前!! ここで、何してる!!」
「私の名前は、カロー・ダイヤと申します。魔商人をしている者です。以後お見知りおきを」
そう言いながら、頭を下げてくる。
「魔商人? それで、何でお前は、こんな所にいるだ!!」
「商人がいる理由なんて、1つしかありませんよ…」
「?」
自称商人は、どこからともなく黒光りした剣を取り出す。
「!?」
「おっと、敵対する気はないので、攻撃はしないで下さいね」
俺が、攻撃をする前に釘を指してくる。
「チッ… それをどうするつもりだ!!」
「商売ですよ。この剣なんていかがでしょうか?」
「何?」
「貴方に、ぴったりの品だと思うのですが?」
俺は、商人が持つ黒光した剣を見てみる。
何故だか、少し引かれる物がある。
「…いくらだ?」
「そうですね… 本当なら白金貨3枚と言いたい所ですが、今回は特別大サービスで、白金貨1枚でどうでしょうか?」
「・・・」
白金貨1枚か… 確かに、妙な力を感じる。
お金は、払えない訳ではないが… 素直に払うのも何だか癪だな…
「なら、こうしませんか?」
「…なんだ?」
「この剣を貴方にお貸しします」
「剣を貸すだと?」
「はい、そうです。お試し期間とでも思って下さい。それで、もし使ってみて、気に入ったなら購入してくれれば大丈夫ですよ。どうですか?」
「…分かった。それで、いい。剣を寄越せ!!」
「どうぞ?」
俺は、剣を受け取る。すると、沸々とあいつへの憎しみがこみ上げてくる。
「それでは、私はこれで…」
俺の中は、そのどす黒い感情で埋め尽くされた…
「コロスコロスコロスコロスコロス」
「おい、ユーベル遅いけど大丈夫か?」
エモノ…
「や… やめろ、ユーベル!! うぁあああああ~!!」
「どうしました!!」
エモノ…。
「うぁああああああああ~!!」
静寂になった森には、真っ赤に染まった肉塊しか残ってなかった。
「チッ… 痛みがひかねぇ…」
もう1本飲んだ後、やっと痛みがひく。
痛みがひいた後、俺は2人に告げる。
「あいつの後を追うぞ!!」
「「!?」」
「ゆ… ユーベルそれは、止めといた方が…」
「そうだぜ、ユーベル。セウンの奴、何かおかしいぞ?」
「それくらい、何故だかもう分かっている。それに、その対処法も、もう考えている」
「そ… そうですか…」
「流石、ユーベル!!」
「なら、あいつより先に村に戻る為、ギルドに馬車を借りに行くぞ!!」
「おう」 「はい」
俺たちは、1度王都へ戻った。
◆
冒険者ギルドで、野営などに必要な物を買った後、冒険者ギルドに馬車を借りて、俺たちも出発した。
俺たちは順調に、進んでいった。
今は、野営の最中だ。
「明日で、村につきますね」
「そうだな…」
「それで、ユーベル。セウンへの対処法って何なんだよ? いい加減教えてくれてもいいだろ?」
「明日教えてやるよ」
「はぁ… 分かったよ… 絶対だぞ!!」
「…ちょっと、用を足してくる」
俺は1人、森の中へ入っていく。
用を足した後、2人のもとへ戻ろうとすると、
「少し、宜しいでしょうか?」
「!?」
突然、後ろから声をかけられたので振り返る。
そこには、顔のよく認識出来ない変な奴が立っていた。
「誰だ、お前!! ここで、何してる!!」
「私の名前は、カロー・ダイヤと申します。魔商人をしている者です。以後お見知りおきを」
そう言いながら、頭を下げてくる。
「魔商人? それで、何でお前は、こんな所にいるだ!!」
「商人がいる理由なんて、1つしかありませんよ…」
「?」
自称商人は、どこからともなく黒光りした剣を取り出す。
「!?」
「おっと、敵対する気はないので、攻撃はしないで下さいね」
俺が、攻撃をする前に釘を指してくる。
「チッ… それをどうするつもりだ!!」
「商売ですよ。この剣なんていかがでしょうか?」
「何?」
「貴方に、ぴったりの品だと思うのですが?」
俺は、商人が持つ黒光した剣を見てみる。
何故だか、少し引かれる物がある。
「…いくらだ?」
「そうですね… 本当なら白金貨3枚と言いたい所ですが、今回は特別大サービスで、白金貨1枚でどうでしょうか?」
「・・・」
白金貨1枚か… 確かに、妙な力を感じる。
お金は、払えない訳ではないが… 素直に払うのも何だか癪だな…
「なら、こうしませんか?」
「…なんだ?」
「この剣を貴方にお貸しします」
「剣を貸すだと?」
「はい、そうです。お試し期間とでも思って下さい。それで、もし使ってみて、気に入ったなら購入してくれれば大丈夫ですよ。どうですか?」
「…分かった。それで、いい。剣を寄越せ!!」
「どうぞ?」
俺は、剣を受け取る。すると、沸々とあいつへの憎しみがこみ上げてくる。
「それでは、私はこれで…」
俺の中は、そのどす黒い感情で埋め尽くされた…
「コロスコロスコロスコロスコロス」
「おい、ユーベル遅いけど大丈夫か?」
エモノ…
「や… やめろ、ユーベル!! うぁあああああ~!!」
「どうしました!!」
エモノ…。
「うぁああああああああ~!!」
静寂になった森には、真っ赤に染まった肉塊しか残ってなかった。
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