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閑話・ユーベル 7

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 あいつが、マジックアイテムで強くなったと結論付けた俺は、持っていたポーションを飲む。

「チッ… 痛みがひかねぇ…」

 もう1本飲んだ後、やっと痛みがひく。
 痛みがひいた後、俺は2人に告げる。

「あいつの後を追うぞ!!」

「「!?」」

「ゆ… ユーベルそれは、止めといた方が…」

「そうだぜ、ユーベル。セウンの奴、何かおかしいぞ?」

「それくらい、何故だかもう分かっている。それに、その対処法も、もう考えている」

「そ… そうですか…」

「流石、ユーベル!!」

「なら、あいつより先に村に戻る為、ギルドに馬車を借りに行くぞ!!」

「おう」 「はい」

 俺たちは、1度王都へ戻った。





 冒険者ギルドで、野営などに必要な物を買った後、冒険者ギルドに馬車を借りて、俺たちも出発した。
 俺たちは順調に、進んでいった。
 今は、野営の最中だ。

「明日で、村につきますね」

「そうだな…」

「それで、ユーベル。セウンへの対処法って何なんだよ? いい加減教えてくれてもいいだろ?」

「明日教えてやるよ」

「はぁ… 分かったよ… 絶対だぞ!!」

「…ちょっと、用を足してくる」

 俺は1人、森の中へ入っていく。
 用を足した後、2人のもとへ戻ろうとすると、

「少し、宜しいでしょうか?」

「!?」

 突然、後ろから声をかけられたので振り返る。
 そこには、顔のよく認識出来ない変な奴が立っていた。

「誰だ、お前!! ここで、何してる!!」

「私の名前は、カロー・ダイヤと申します。魔商人をしている者です。以後お見知りおきを」

 そう言いながら、頭を下げてくる。

「魔商人? それで、何でお前は、こんな所にいるだ!!」

「商人がいる理由なんて、1つしかありませんよ…」

「?」

 自称商人は、どこからともなく黒光りした剣を取り出す。

「!?」

「おっと、敵対する気はないので、攻撃はしないで下さいね」

 俺が、攻撃をする前に釘を指してくる。

「チッ… それをどうするつもりだ!!」

「商売ですよ。この剣なんていかがでしょうか?」

「何?」

「貴方に、ぴったりの品だと思うのですが?」

 俺は、商人が持つ黒光した剣を見てみる。
 何故だか、少し引かれる物がある。

「…いくらだ?」

「そうですね… 本当なら白金貨3枚と言いたい所ですが、今回は特別大サービスで、白金貨1枚でどうでしょうか?」

「・・・」

 白金貨1枚か… 確かに、妙な力を感じる。
 お金は、払えない訳ではないが… 素直に払うのも何だか癪だな…

「なら、こうしませんか?」

「…なんだ?」

「この剣を貴方にお貸しします」

「剣を貸すだと?」

「はい、そうです。お試し期間とでも思って下さい。それで、もし使ってみて、気に入ったなら購入してくれれば大丈夫ですよ。どうですか?」

「…分かった。それで、いい。剣を寄越せ!!」

「どうぞ?」

 俺は、剣を受け取る。すると、沸々とあいつへの憎しみがこみ上げてくる。

「それでは、私はこれで…」

 俺の中は、そのどす黒い感情で埋め尽くされた…

「コロスコロスコロスコロスコロス」

「おい、ユーベル遅いけど大丈夫か?」

 エモノ…

「や… やめろ、ユーベル!! うぁあああああ~!!」

「どうしました!!」

 エモノ…。

「うぁああああああああ~!!」

 静寂になった森には、真っ赤に染まった肉塊しか残ってなかった。
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