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34話・誤解を解く
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睡眠の霧に阻まれて、土の鎖は、土の欠片となって、パラパラ落ちる。
「はぁ… 眠れ」
フードも、敵対してきたので、眠らせておく。
「!? マオさん!!」
フードは、近くにいた白みがかった金髪の少女によって、地面に倒れる前に、受け止められる。
俺は、支えていた水色髪の少女をそっと地面に寝かせてから、白みがかった金髪の少女に話しかける。
「なぁいい加減に、俺の話を聞いてくれると助かるんだが?」
白みがかった金髪の少女は、俺を警戒しつつ、支えていたフードを地面に寝かせる。
「…貴方は、いったい何者ですか?」
それは、こっちのセリフでもあるんだけど、この少女は、俺の話を聞いてくれそうなので、正直に答える。
「俺は、冒険者のセウンだ」
「ぼ… 冒険者ですか?」
「あぁ、そうだ。俺も聞いていいか?」
「…何でしょうか?」
「君たちこそ何者なんだ?」
「私たちも、冒険者をやってます… 私の名前は、シェーン・アラガーナと言います」
アラガーナ? どこかで、聞いた事があるような… まぁ、いいか。それよりも、
「その冒険者が何で、俺に攻撃してきたんだ? そこのフードはともかく、ここの水色髪の少女は、殺されても文句は言えないぞ?」
シェーンは、顔を少し青くし、
「す… すみませんでした!!」
物凄い早さで頭を、下げてくる。
「…頭をあげてくれ。それよりも、俺を攻撃した理由や何でシェーンたちが、馬車の中から出てきたのか聞いてもいいか?」
「分かりました。それは…」
その後、シェーンから話を聞く。
いくら、憤っているからといって、盗賊かどうかくらい間違えるなよな。そそっかしいにも、程があるだろ。
それよりも、その話の中で、気になる点があった。
「…子供が2人、馬車の中にいるのか?」
「はい、兄妹の子供が中にいますよ?」
俺は、すぐに馬車の中を確認しようと、馬車に近寄ろうとすると、
「急に、なんですか!!」
シェーンが、身構える。俺は、誤解を解く為に、簡単に説明する。
「そうだったんですね…」
納得してくれたので、俺は馬車に近づき中を確認する。中には、シェーンが、言った通り2人の子供が端の方に固まっていた。
「なぁ、君たちは、フロン君とリアちゃんじゃないか?」
「「!?」」
あの、驚きようは、どうやら合っているようだな。
「俺は、冒険者のセウンだ。カリーナさんの知り合いだよ」
「「カリーナおばさんの!!」」
「あぁ、そうだ。君たちを、探しにきたんだよ」
「私たち、帰れるの?」
兄妹の内の妹… リナちゃんが聞いてくる。
「あぁ、俺が必ず送り届けるよ」
そう聞いて、安心したのか兄妹は、泣き出した。
「はぁ… 眠れ」
フードも、敵対してきたので、眠らせておく。
「!? マオさん!!」
フードは、近くにいた白みがかった金髪の少女によって、地面に倒れる前に、受け止められる。
俺は、支えていた水色髪の少女をそっと地面に寝かせてから、白みがかった金髪の少女に話しかける。
「なぁいい加減に、俺の話を聞いてくれると助かるんだが?」
白みがかった金髪の少女は、俺を警戒しつつ、支えていたフードを地面に寝かせる。
「…貴方は、いったい何者ですか?」
それは、こっちのセリフでもあるんだけど、この少女は、俺の話を聞いてくれそうなので、正直に答える。
「俺は、冒険者のセウンだ」
「ぼ… 冒険者ですか?」
「あぁ、そうだ。俺も聞いていいか?」
「…何でしょうか?」
「君たちこそ何者なんだ?」
「私たちも、冒険者をやってます… 私の名前は、シェーン・アラガーナと言います」
アラガーナ? どこかで、聞いた事があるような… まぁ、いいか。それよりも、
「その冒険者が何で、俺に攻撃してきたんだ? そこのフードはともかく、ここの水色髪の少女は、殺されても文句は言えないぞ?」
シェーンは、顔を少し青くし、
「す… すみませんでした!!」
物凄い早さで頭を、下げてくる。
「…頭をあげてくれ。それよりも、俺を攻撃した理由や何でシェーンたちが、馬車の中から出てきたのか聞いてもいいか?」
「分かりました。それは…」
その後、シェーンから話を聞く。
いくら、憤っているからといって、盗賊かどうかくらい間違えるなよな。そそっかしいにも、程があるだろ。
それよりも、その話の中で、気になる点があった。
「…子供が2人、馬車の中にいるのか?」
「はい、兄妹の子供が中にいますよ?」
俺は、すぐに馬車の中を確認しようと、馬車に近寄ろうとすると、
「急に、なんですか!!」
シェーンが、身構える。俺は、誤解を解く為に、簡単に説明する。
「そうだったんですね…」
納得してくれたので、俺は馬車に近づき中を確認する。中には、シェーンが、言った通り2人の子供が端の方に固まっていた。
「なぁ、君たちは、フロン君とリアちゃんじゃないか?」
「「!?」」
あの、驚きようは、どうやら合っているようだな。
「俺は、冒険者のセウンだ。カリーナさんの知り合いだよ」
「「カリーナおばさんの!!」」
「あぁ、そうだ。君たちを、探しにきたんだよ」
「私たち、帰れるの?」
兄妹の内の妹… リナちゃんが聞いてくる。
「あぁ、俺が必ず送り届けるよ」
そう聞いて、安心したのか兄妹は、泣き出した。
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