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33話・遭遇

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 女性たちは、喜びあっていた。
 とりあえず、俺は女性たちを連れて、部屋を後にする。盗賊たちが眠っている場所に着くと、

「すみません、やり残した事があるので、先に行ってて貰ってもいいですか?」

「? 分かりました」

 女性たちは、少し不審がったが、言った通りに、先に行ってくれた。女性たちの姿が見えなくなるのを確認した後、俺は、盗賊たちに、永遠の眠りについて貰うと共に、盗賊たちが持っていた武器を回収し、アイテムボックスに入れておく。
 やり残した事を、終えたので、俺は、女性たちの後を追って、出口にむかう。女性たちは、外には出ず待っていた。
 残党がいるかも知れないので、俺が先に外に出て確認するが、特に、誰もいなかった。大丈夫である事を伝えると、女性たちも、洞窟の外へと出てくる。
 だけど、日も暮れかけてきているので、急いで森を抜けようと思ったが、奥から1台の馬車が迫ってきていた。

「残党か…」
 
 俺は、女性たちと共に、洞窟内に隠れる。
 馬車は、少しして、洞窟前に止まった。

眠れスリープ

 御者である男2人組を眠らせた後、女性に動かないように伝え、洞窟の外に出る。
 外に出た俺は、馬車内を確認する為に近寄ろうとした時、

ドバーン

 馬車の後ろの方で、大きな音がする。
 そこから、3人組が飛び出してきた。





 馬車が止まった。子供たちには、既に動かないように、伝えている。

「それじゃあ、シェーン、マオ行くよ!!」

 私は、憤りの気持ちを盗賊にぶつける為、馬車の蹴破ってから、外に飛び出した。





 馬車から飛び出した3人組は、2人は女性で、もう1人は、フードを目深に被っており性別は、分からない。
 だけどその3人組は、既に戦闘態勢をとっていた。

「貴方も、盗賊の一味ね!!」

 飛び出してきた1人の、ポニーテールの水色髪の少女が、そう叫ぶ。
 こいつは、何を勘違いしているのだろうか?
 俺は、冒険者である事を伝えようとするが、

「問答無用!!」

 水色髪の少女は、そう言って持っていた細剣を俺に、突き刺そうとしてきた。一瞬殺ろうかとも思ったが、盗賊ではなさそうなので、止めておく。

眠れスリープ

 水色髪の少女は、眠ったが、勢いそのまま俺に突っ込んで来るが、一応女性なので、巨体の男みたいに、躱して怪我をするのも何だか忍びないので、受け止めておく。

「!?」

「!? お主、何をしたのじゃ!! 今すぐ、シエルを離すのじゃ!!」

 フードが、俺にむかって叫ぶ。声からして、女性かな? 離せも何も、怪我しないように、助けただけなんだけどな… そう思っていると、

「アースバインド!!」

 フードが、無詠唱で魔法を使ってくる。
 俺の足元から土の鎖のような物が飛び出し、俺を捕縛しようとするが、

「なっ!!」 「!?」

 睡眠の霧に阻まれて、土の鎖は、土の欠片となって、パラパラ落ちる。
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