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20話・武具覚醒

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 スタッフさんと酒場で別れた後、俺は1度宿屋に戻った後、ダンジョンへむかった。むかったダンジョンは、午前中に行った森林系ダンジョンではなく、草原系ダンジョンへだ。俺の能力を試す為だ。
 ダンジョンへつくと、そのまま1階層へ降りる。
 階段を降りると、すぐに風景が草原へかわる。俺は、そのまま目的のモンスターを探し、そいつはすぐに見つかった。
 そのモンスターは、メタリックな風貌に、少し憎たらしく見える顔、だけど全く動かない石型モンスターに分類されるモンスター… アイアンストーン。
 まぁ用は、動かない鉄の塊だ。本当なら、洞窟系ダンジョンのアイアンゴーレムでも良かったのだが、ゴーレムって眠るか分からないし、動き回られたら少し面倒だがら、今回は動かず、強度もさほど変わらないアイアンストーンを能力の試し相手に選んだ。
 俺は、宿屋から持ったきた予備の武器である片手剣をアイテムボックスから取り出す。

「早速、試しますか」

 そのまま、片手剣をアイアンストーンに振り下ろす。

 ガキーン

「硬っ!!」

 片手剣は弾かれ、手は痺れる。そして、持っていた片手剣は落としてしまう。
 アイアンストーンを見てみると、傷すらついておらず、表面についている顔の口角はかなり上がっていた。
 かなり、腹の立つ顔をしている。
 俺は、手の痺れが回復すると片手剣を拾い、今度は能力を試す。

眠れる力ソーン・武具覚醒」

 すると、持っている片手剣が淡く光だす。
 これだけだと、まだ片手剣の覚醒は終わってない。

鉱石ミネラルキラー、切れ味強化」

 この片手剣が持っていたかもしれない可能性の力が頭の中で、浮かび上がる。俺はその中から、アイアンストーンに使えそうな力を発言する事によって引き出す。
 俺は、そのまま片手剣を先ほどと同じように、アイアンストーンに振り下ろす。
 今度は、抵抗すらなく、振り下ろした片手剣が地面までめり込む。
 アイアンストーンの目はこれでもかと言うほど見開いており、驚愕の顔をしていた。そのまま、アイアンストーンは、黒い粒子になり消え去り、魔石と鉄の延べ棒をドロップする。あの顔を見て、少しはスカッとした。
 片手剣は、一定時間を過ぎる前に、壊れてしまった。

「…普通に考えたら、無理に力を引き出したみたいなものだし、負担がかかって壊れるわな…」

 能力覚醒の時も、激しい痛みがあったし、それと同じ事だろうな。試しといて、良かった…

「さて、この後どうするかな…」

 流石に、持っている武器は、今装備している分しかないし、これを壊したら、武器がなくなるから、武具覚醒はもう使えない。

「適当に、モンスターでも倒してから、帰るか…」

 アイアンストーンのドロップ品を回収し、草原のモンスターを眠らせては倒し、ドロップ品を回収。わざと攻撃を受けて、睡眠の霧を試しては、倒してから、ドロップ品を回収を繰り返し、ダンジョンを後にした。
 ダンジョンを出た後は、ギルドで換金を済ませ、宿屋に戻りご飯を食べた後、眠りについた。
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