スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

文字の大きさ
上 下
11 / 453

10話・ダンジョンへ

しおりを挟む
 森林系ダンジョンに到着し、早速ダンジョンへ入っていく。陣形は、いつも通り、僕、ユーベル、ロン、ベンの順だ。
 ダンジョン内でのモンスターの数は、外と比べるまでもなく、ダンジョン内の方が断然多い。だけど僕たち以外にも、当然冒険者は存在し、モンスターを倒すので、遭遇率は、外より少し高いくらいだ。
 それに、外と比べ、ダンジョン内でのモンスターは、倒すとダンジョンに取り込まれてしまい、魔石とドロップアイテムのみ残す。たまに、全身がドロップアイテムとして残る事もある。だけだ、その時以外は、ダンジョン内のモンスターは、基本解体をしなくていいので、かなり楽だ。
 僕たちは、そのまま2層の水辺を目指す。
 遭遇するモンスターは、ユーベルたちが難なく倒していく。僕は、モンスターのヘイトを稼いだり、補助したりしていく。
 数時間かけ、次層へ続く階段を見つける。そのまま、2階層へ降りていく。
 少しして、水辺で今回目的であるクロコディルを発見する。まんま、ワニ型のモンスターだった。
 …ん? ワニってなんだ? ふと、思い浮かんだ言葉に、疑問を抱くが、すぐに戦闘に移りそうなので、頭の片隅に押しやる。
 僕は、いつものように、眠れる力ソーンを使い、ユーベルたちの能力を上げて、眠れスリープでモンスターの動きを鈍らせる。最近では、眠れスリープの能力値も上がったおかげなのか、ごく稀に、モンスターが本当に眠るようになってきた。
 今回は、運良く眠ってくれたようだ。

「こいつ、寝てやがるぞ… まぁ、いいか…」

 ユーベルが、寝ているクロコディル近づき、そのまま剣を振り下ろし、首を切りつける。その一撃で、死んでしまったようで、黒い粒子になり、ダンジョンに取り込まれ、魔石とクロコディルの皮を残す。それを僕が回収する。荷物持ちも僕の担当だ。普通なら、前衛の僕が荷物を持つなんて無いのだが、僕たちのパーティーは、マジックバックを持っている。
 マジックバックとは、普通の袋みたいな見た目と異なり、多くの物を収納する事の出来る魔法の袋だ。孤児院を出る時に、カリーナさんから、パーティーで使ってと貰った物だ。

「次行くぞ!!」

 そのまま、水辺を進んでいき、クエスト達成数のクロコディルの皮を集め終わったので、地上に戻った。
 ダンジョンを出ると、そのまま街に戻り、マジックバックをユーベルに渡す。相も変わらず、ユーベルたちだけで、クエスト達成の報告をしてくれる。
 僕は、一足早く宿屋に戻り体を休める。その後は、クエスト達成報告を終えた、ユーベルたちが戻ってきて、達成料を分ける。取り分は、3:3:3:1だ。ユーベルたちが3で、僕が1だ。取り分は、パーティーの貢献度で決まっている。
 ユーベルたちは、達成料を渡した後、すぐに、自分たちが泊まってある別の宿屋に戻っていった。





 そのまま、冒険者を続け、その間に、色々な事があり、運良く貴族様との繋がりも出来たようだ。
 まぁ、ユーベルたちが、貴族様と話している間、僕は別の所にいたから、どんな話をしたのか、知らないけどね。そんな生活を送りながら、約3年の月日が流れた。
 
 朝、目が覚めると、強烈な頭痛に襲われていた。
しおりを挟む
感想 103

あなたにおすすめの小説

スキル盗んで何が悪い!

大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物 "スキル"それは人が持つには限られた能力 "スキル"それは一人の青年の運命を変えた力  いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。  本人はこれからも続く生活だと思っていた。  そう、あのゲームを起動させるまでは……  大人気商品ワールドランド、略してWL。  ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。  しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……  女の子の正体は!? このゲームの目的は!?  これからどうするの主人公!  【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました

おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。 ※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。 ※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・) 更新はめっちゃ不定期です。 ※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。

変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜

赤井水
ファンタジー
 クロス伯爵家に生まれたケビン・クロス。  神に会った記憶も無く、前世で何故死んだのかもよく分からないが転生した事はわかっていた。  洗礼式で初めて神と話よく分からないが転生させて貰ったのは理解することに。  彼は喜んだ。  この世界で魔法を扱える事に。  同い歳の腹違いの兄を持ち、必死に嫡男から逃れ貴族にならない為なら努力を惜しまない。  理由は簡単だ、魔法が研究出来ないから。  その為には彼は変人と言われようが奇人と言われようが構わない。  ケビンは優秀というレッテルや女性という地雷を踏まぬ様に必死に生活して行くのであった。  ダンス?腹芸?んなもん勉強する位なら魔法を勉強するわ!!と。 「絶対に貴族にはならない!うぉぉぉぉ」  今日も魔法を使います。 ※作者嬉し泣きの情報 3/21 11:00 ファンタジー・SFでランキング5位(24hptランキング) 有名作品のすぐ下に自分の作品の名前があるのは不思議な感覚です。 3/21 HOT男性向けランキングで2位に入れました。 TOP10入り!! 4/7 お気に入り登録者様の人数が3000人行きました。 応援ありがとうございます。 皆様のおかげです。 これからも上がる様に頑張ります。 ※お気に入り登録者数減り続けてる……がむばるOrz 〜第15回ファンタジー大賞〜 67位でした!! 皆様のおかげですこう言った結果になりました。 5万Ptも貰えたことに感謝します! 改稿中……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )☁︎︎⋆。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)

たぬころまんじゅう
ファンタジー
 小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。  しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。  士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。  領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。 異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル! ☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

処理中です...