タイトル(仮)【更新停止】

ゆうごろも

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わん

わんのわん

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今は古典の授業中。
皆黒板の文字を写している中、俺はノートに絵を描いている。

黒板がそろそろ消されそうになるかと言うくらいで俺も黒板を古典のノートに写す。古典に限らず俺の授業スタイル。高校に入学して半年は経ったが、バレる気配はない。そう言いきれるのは、俺の席の位置関係にある。

俺の席は、1番後ろの窓から2列目。
意外と後ろの席の方が何をやっている分かりやすいと言うが、俺の位置は例外だと思う。なぜなら、俺の左側、窓側の席には教師も関わりたくないと思うほどの怖面の不良が座っている。否、寝ていると言った方がいいか。この不良と目を合わせないために横の俺も教師の眼中に入らないのだ。

しかも、この位置関係は入学して1ヶ月後の席替えから1回も変わってない。このクラスはリア充どもの意向で1ヶ月に1回席替えを行う。しかし、この不良と俺は運命かのように離れることができないのだ。

俺の背が高すぎて後ろの人が黒板が見えなくなるため前の席には行けず、この不良…改め長谷はせ(下の名前分からん)をクラスの角以外にどこに配置するのだと言う暗黙の圧があり、俺らは席替えというイベントに参加できない。

俺の場合後ろの席であればいいのだから参加しても良いのでは?とも思ったが、長谷への恐怖はもうとっくに消えており席の移動も面倒なため、まあいっか。となっている。2回目の席替えの際にこれが決まり、クラスメイトにちょうどいいね!と言われたが何がちょうどいいのか今だによく分かっていない。

ついでに思い出したが、俺も席替えなし(=長谷と離れない)ということが分かった時顔面蒼白、ビビっていた。その頃はまだ長谷は授業をサボることが多く、たまに授業に出ては寝たり黄昏ていたりスマホをいじったり漫画を読んだり…etc. まあ、授業自体はまともに受けていなかったが今のような毎日全授業を受けているというわけではなかった。(今は睡眠学習かボケっとしているかのどちらかだが。)
だから、お隣さんのよしみで突然殴られないだろうかとかパシられないだろうかとかいろいろ考えてビビっていたのだった。

いつからか長谷は授業をサボらなくなり、むしろ休みだと風邪かな?と思うぐらいに俺の中で馴染んでいた。

自慢ではないが眠くてうとうとしたりするもんね!
寝ているライオンの横でうさぎが寝ているのと同じ…いやいや、自分をうさぎに例えるのは無理あるか。

という感じで、話を戻すと俺は先生にバレることなく楽しく授業を受けられている。


俺の高校生ライフはゆる~く進んでいるのであった。
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