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夢と将来と関係性
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あたしたちの通う高校は、いわゆる自称進学校というやつだ。まあまあな偏差値で、大学進学への意識がやたら高い学校。
先生の意識も一様に高くて、国公立大学への進学という目標を口を揃えて言い始めた。二年生が始まったばかりの生徒たちは、早くも現実を突きつけられてうんざりした様子だ。それはもちろん、ゆめも。
「もう受験の話されるとか思ってなかった!」
机にだらりと頬をつけながら、ゆめは難しい顔をしている。脱力したその様子に思わず笑う。なんだかスライムみたい。
そんな失礼なことを考えていたのが通じたのか、そうではないのか。ゆめはこちらへ視線を向けると、唇を開いた。
「咲ちゃんはさ、どうするか決まってる?」
「まあ……進学かな。無難に」
だって、親はそうすることを望んでいるから。口酸っぱく言うのだ。県内の国立大学に必ずしなさい、そうすれば家からも通えるし、親戚にも自慢できるのだから。要約すれば、そんな感じ。
だからあたしは従うだけ。特にやりたいことも見つからない、自分で見つけようとしない怠惰な人間だから。
「そっか、まあそうだよね。どこの大学か決まってる?」
「うん。親がここに行きなさいって言ってるところ」
ぱちくり。彼女が、大きな瞳を瞬かせる。
「そこ、行きたいとこなの? 学部とかは?」
「わかんない。そこの大学なら、どの学部でもいいんじゃないかな」
あたしは文系だから、教育学部でも、人文系でもなんでもいいだろう。大学名だけを言って具体的な指定はしてこないのだから、そこの大学の生徒というレッテルが大事なのだろう。
だから、自分が入れるような学部に入るだけ。そこまでに、偏差値を上げなくてはいけない。あたしがやらなくてはいけないのは、それだけだから。
今度こそ、彼女は怪訝な顔をした。姿勢を直して、あたしの顔を覗き込む。
「……それって、つまらなくないの?」
言われた言葉を、ゆっくりと咀嚼する。
つまらない。つまらないといえば、つまらないのだろう。子どもの頃に抱いていた夢も、いつの間にか消えていた。その夢も、子ども特有のあどけなくばからしいものだった。誰にも譲れない願望や将来への想いを叶えるために、汗や涙を流す。そんなお手本のような青春が羨ましく思えてはいたが、自分には関係のないものだと諦めていた。
しょうがない。自分の希望も無いのだから仕方がないのだ。
「やりたいことも、特に無いから。親の言うことに従ってるだけだよ」
そう言えば、彼女はそっか、と一言返してこう続けた。
「それも良いかもしれないけど……やりたいこと、探してみない?」
探す。
単純だが、自分の中に一切無い発想だった。だってそういうものって、自然と見つかるものだと思っていたから。
オウム返しすると、彼女はこくりと頷く。
「うん。大学とか、仕事とかいっぱい調べてさ。探すだけ探してそれでもやっぱり見つからなかったら、親の言う通りにするってのもアリじゃない? それからでも遅くないよ」
子どもに言い聞かせるように、優しい声で彼女が言う。じんわりと、不思議と胸に染み入って。
そっか。そう、なのかな。
その瞬間、あたしは確かに──親の言うことに従わなくてもよいのか、という背徳的な考えに。胸の昂りと高揚感を覚えてしまったのだ。
「言う通りにするだけなんてもったいないじゃん。私、それを見つけるお手伝いするから!」
どん、と勢いよく胸を叩く。その勢いが強すぎたらしく、何度も咳き込み始めた。背中を擦りながら、思う。
本当に、元気な子。こうやって斜め上の発想と提案ばかりしてくるから、見ていて飽きないのだ。
それから何日にもわたる、あたしのやりたいことを見つけるための奔走が始まった。
「いろいろ調べてみよ!」
例えば、先輩の進学先を調べたり。
「適職診断……芸術家タイプだって!」
迷走して絵や彫刻を創造してみたり。
「先生も向いてるかもよ!」
ときにはゆめを生徒に見立てて、授業の真似事を簡単にしてみたり。
「アスリートもありかも?」
公園やらグラウンドやら、そのへんの道やらを走り回って、結局汗まみれになってダウンしたり。そもそも体育なんて得意じゃなかった。
ぜい、ぜい。ふたりぶんの荒い息が響く。
「見つからないねー、まあ簡単に見つかったら苦労しないよ」
「ま、そうだよね……」
走り回ったその日の夕方。
いつの間にか、海についていた。階段にへたり込む。そういえば、ふたりで海に来たのは初めてだ。初対面のときにした約束は、いつしか果たされることもなく忘れられていた。
「初めてふたりで海来たね」
言うと、ぽかんとしてから、彼女は驚愕したように目と口を大きく開いた。ころころかわる表情に、思わず小さく噴き出してしまう。
「え、あ……そーじゃん!! もー、最初に約束したのに!!」
「っぷは、いいじゃん。これから来ようよ」
「約束ね、これからは絶対一緒に来る! ……約束だからね」
ふとした、一瞬。
沈む夕陽に彼女の顔が照らされる。その横顔は、映画のワンシーンみたいに綺麗で。今にも消えてしまいそうな、儚さが瞳に滲んでいた。
──この様を文章で書き表せたら。
ふと、強くそう思う。絵ではない、言葉で。ゆめがあたしに注いでくれた言葉のように、美しく真っ直ぐなそれを使って。彼女の美しさを、表現したい。
夢と呼ぶには、子どもっぽいだろうか。だけどあたしは、覚えたことのない強い感情を抱いたのだ。
次の日。
彼女は、最後の手段をとったのか。先生から借りてきたらしい分厚い本を、目を輝かせながら持ってきた。どうも情報誌らしく、全国の大学に関する情報が幅広く載っているらしい。まるで国語辞典みたいだ。
「この大学は?」
「ピンと来ない、かも」
「そっかあ」
ぺらぺらページをめくりながら、ゆめはあちらこちらへ目をやる。彼女の方が楽しんでいるように思えるのは、きっと気のせいではないだろう。
時折大学の情報を見ながら、いいなあ、なんてしみじみ呟いているのだから。うっとりしているようなその表情は、確実に未来の大学生活に思いを馳せている。
ああ、そういえば。あたしは、ゆめのやりたいことを聞いたことがなかった気がする。
「ねえ、ゆめ」
ふと思い立って、口を開いた。伏せられていた視線がこちらへ向く。
「あたしのことばっか考えてもらってるけど……ゆめはそういうやりたいこととかあるの?」
「私のやりたいこと? ……わたし、は……」
それきり何も言わない。深く何かを考え込んでいるのか、言葉が出てこないみたいだった。少しだけ開いた口。あたしに向けているはずなのにどこか遠くを見ているような目。名を数度呼んだところでようやく我に返ったらしく、今度はしっかりとこちらを見据えた。
「……うーん、わからない、かも」
鈴を転がしたような声はなぜだか頼りなさげに震えていて。一瞬瞳に浮かんだ不安の色に、ああ嘘なのだな、と思った。それが言いづらいものであるせいかどうかはわからないが──恐らく、彼女にはやりたいことが明確にあるのだろうと。隠されたという事実に、特に傷つきはしなかった。友人に明かすのが憚られることのひとつやふたつは誰にだってあるものだ。
「あたしだってこんなにやってもらってもまだわかってないんだから、気にしないでよ」
言えば、彼女が笑う。どこかぎこちなさげに。
だけどさ、と続けて、あたしは小さく息を吸い口を開いた。
「……もしね。ゆめにやりたいことができたなら、絶対応援するから。味方だよ」
それだけは知っていて欲しくて。
彼女は唇を僅かに震わせて、絞り出すような声で、うん、と言った。
その、数ヶ月後。あたしは。彼女に、告白された。
夕暮れに染まる教室の中、彼女があたしを真っ直ぐ見すえる。やけに真剣な顔付きで。
「私と、付き合ってくれませんか」
目を見開く。時が止まる。
だって、そんな目で彼女を見たことなど一度もなくて。あたしたちは、特別な仲だとは思っていた。だけどそれは、あくまで友情の範疇で。そのラインを大きく超えることなんて、想像もしていなくて。
彼女の気持ちは、嬉しい──のだろうか。衝撃的すぎて、わからない。頭が真っ白になって、理解しきれないのだ。ただ、嫌悪感はない。だけど。
これからも、あたしは彼女を特別で大切な友人としてしか見れない。変わることはないと、信じていた。
「ごめん、……そんなふうに、ゆめを見たこと、ない」
喉から言葉を絞り出したあたしを見て、彼女はおかしそうに笑った。
「っふふ、いいよ、謝らないで。わかってたから」
明るい声に、何も言えない。瞳に滲む諦念の色を、確かに見てしまったから。
だけど。
彼女が、視線を伏せてぽつりと呟く。その声は、打って変わって震えていて。
「ねえ、……だけどさ。ちょっとだけでいいの。咲ちゃんが嫌になるまででいいから、"恋人"になって」
お願い。
今にも泣き出しそうな顔で縋った彼女の提案を断る術など、あたしは知らなかったのだ。
先生の意識も一様に高くて、国公立大学への進学という目標を口を揃えて言い始めた。二年生が始まったばかりの生徒たちは、早くも現実を突きつけられてうんざりした様子だ。それはもちろん、ゆめも。
「もう受験の話されるとか思ってなかった!」
机にだらりと頬をつけながら、ゆめは難しい顔をしている。脱力したその様子に思わず笑う。なんだかスライムみたい。
そんな失礼なことを考えていたのが通じたのか、そうではないのか。ゆめはこちらへ視線を向けると、唇を開いた。
「咲ちゃんはさ、どうするか決まってる?」
「まあ……進学かな。無難に」
だって、親はそうすることを望んでいるから。口酸っぱく言うのだ。県内の国立大学に必ずしなさい、そうすれば家からも通えるし、親戚にも自慢できるのだから。要約すれば、そんな感じ。
だからあたしは従うだけ。特にやりたいことも見つからない、自分で見つけようとしない怠惰な人間だから。
「そっか、まあそうだよね。どこの大学か決まってる?」
「うん。親がここに行きなさいって言ってるところ」
ぱちくり。彼女が、大きな瞳を瞬かせる。
「そこ、行きたいとこなの? 学部とかは?」
「わかんない。そこの大学なら、どの学部でもいいんじゃないかな」
あたしは文系だから、教育学部でも、人文系でもなんでもいいだろう。大学名だけを言って具体的な指定はしてこないのだから、そこの大学の生徒というレッテルが大事なのだろう。
だから、自分が入れるような学部に入るだけ。そこまでに、偏差値を上げなくてはいけない。あたしがやらなくてはいけないのは、それだけだから。
今度こそ、彼女は怪訝な顔をした。姿勢を直して、あたしの顔を覗き込む。
「……それって、つまらなくないの?」
言われた言葉を、ゆっくりと咀嚼する。
つまらない。つまらないといえば、つまらないのだろう。子どもの頃に抱いていた夢も、いつの間にか消えていた。その夢も、子ども特有のあどけなくばからしいものだった。誰にも譲れない願望や将来への想いを叶えるために、汗や涙を流す。そんなお手本のような青春が羨ましく思えてはいたが、自分には関係のないものだと諦めていた。
しょうがない。自分の希望も無いのだから仕方がないのだ。
「やりたいことも、特に無いから。親の言うことに従ってるだけだよ」
そう言えば、彼女はそっか、と一言返してこう続けた。
「それも良いかもしれないけど……やりたいこと、探してみない?」
探す。
単純だが、自分の中に一切無い発想だった。だってそういうものって、自然と見つかるものだと思っていたから。
オウム返しすると、彼女はこくりと頷く。
「うん。大学とか、仕事とかいっぱい調べてさ。探すだけ探してそれでもやっぱり見つからなかったら、親の言う通りにするってのもアリじゃない? それからでも遅くないよ」
子どもに言い聞かせるように、優しい声で彼女が言う。じんわりと、不思議と胸に染み入って。
そっか。そう、なのかな。
その瞬間、あたしは確かに──親の言うことに従わなくてもよいのか、という背徳的な考えに。胸の昂りと高揚感を覚えてしまったのだ。
「言う通りにするだけなんてもったいないじゃん。私、それを見つけるお手伝いするから!」
どん、と勢いよく胸を叩く。その勢いが強すぎたらしく、何度も咳き込み始めた。背中を擦りながら、思う。
本当に、元気な子。こうやって斜め上の発想と提案ばかりしてくるから、見ていて飽きないのだ。
それから何日にもわたる、あたしのやりたいことを見つけるための奔走が始まった。
「いろいろ調べてみよ!」
例えば、先輩の進学先を調べたり。
「適職診断……芸術家タイプだって!」
迷走して絵や彫刻を創造してみたり。
「先生も向いてるかもよ!」
ときにはゆめを生徒に見立てて、授業の真似事を簡単にしてみたり。
「アスリートもありかも?」
公園やらグラウンドやら、そのへんの道やらを走り回って、結局汗まみれになってダウンしたり。そもそも体育なんて得意じゃなかった。
ぜい、ぜい。ふたりぶんの荒い息が響く。
「見つからないねー、まあ簡単に見つかったら苦労しないよ」
「ま、そうだよね……」
走り回ったその日の夕方。
いつの間にか、海についていた。階段にへたり込む。そういえば、ふたりで海に来たのは初めてだ。初対面のときにした約束は、いつしか果たされることもなく忘れられていた。
「初めてふたりで海来たね」
言うと、ぽかんとしてから、彼女は驚愕したように目と口を大きく開いた。ころころかわる表情に、思わず小さく噴き出してしまう。
「え、あ……そーじゃん!! もー、最初に約束したのに!!」
「っぷは、いいじゃん。これから来ようよ」
「約束ね、これからは絶対一緒に来る! ……約束だからね」
ふとした、一瞬。
沈む夕陽に彼女の顔が照らされる。その横顔は、映画のワンシーンみたいに綺麗で。今にも消えてしまいそうな、儚さが瞳に滲んでいた。
──この様を文章で書き表せたら。
ふと、強くそう思う。絵ではない、言葉で。ゆめがあたしに注いでくれた言葉のように、美しく真っ直ぐなそれを使って。彼女の美しさを、表現したい。
夢と呼ぶには、子どもっぽいだろうか。だけどあたしは、覚えたことのない強い感情を抱いたのだ。
次の日。
彼女は、最後の手段をとったのか。先生から借りてきたらしい分厚い本を、目を輝かせながら持ってきた。どうも情報誌らしく、全国の大学に関する情報が幅広く載っているらしい。まるで国語辞典みたいだ。
「この大学は?」
「ピンと来ない、かも」
「そっかあ」
ぺらぺらページをめくりながら、ゆめはあちらこちらへ目をやる。彼女の方が楽しんでいるように思えるのは、きっと気のせいではないだろう。
時折大学の情報を見ながら、いいなあ、なんてしみじみ呟いているのだから。うっとりしているようなその表情は、確実に未来の大学生活に思いを馳せている。
ああ、そういえば。あたしは、ゆめのやりたいことを聞いたことがなかった気がする。
「ねえ、ゆめ」
ふと思い立って、口を開いた。伏せられていた視線がこちらへ向く。
「あたしのことばっか考えてもらってるけど……ゆめはそういうやりたいこととかあるの?」
「私のやりたいこと? ……わたし、は……」
それきり何も言わない。深く何かを考え込んでいるのか、言葉が出てこないみたいだった。少しだけ開いた口。あたしに向けているはずなのにどこか遠くを見ているような目。名を数度呼んだところでようやく我に返ったらしく、今度はしっかりとこちらを見据えた。
「……うーん、わからない、かも」
鈴を転がしたような声はなぜだか頼りなさげに震えていて。一瞬瞳に浮かんだ不安の色に、ああ嘘なのだな、と思った。それが言いづらいものであるせいかどうかはわからないが──恐らく、彼女にはやりたいことが明確にあるのだろうと。隠されたという事実に、特に傷つきはしなかった。友人に明かすのが憚られることのひとつやふたつは誰にだってあるものだ。
「あたしだってこんなにやってもらってもまだわかってないんだから、気にしないでよ」
言えば、彼女が笑う。どこかぎこちなさげに。
だけどさ、と続けて、あたしは小さく息を吸い口を開いた。
「……もしね。ゆめにやりたいことができたなら、絶対応援するから。味方だよ」
それだけは知っていて欲しくて。
彼女は唇を僅かに震わせて、絞り出すような声で、うん、と言った。
その、数ヶ月後。あたしは。彼女に、告白された。
夕暮れに染まる教室の中、彼女があたしを真っ直ぐ見すえる。やけに真剣な顔付きで。
「私と、付き合ってくれませんか」
目を見開く。時が止まる。
だって、そんな目で彼女を見たことなど一度もなくて。あたしたちは、特別な仲だとは思っていた。だけどそれは、あくまで友情の範疇で。そのラインを大きく超えることなんて、想像もしていなくて。
彼女の気持ちは、嬉しい──のだろうか。衝撃的すぎて、わからない。頭が真っ白になって、理解しきれないのだ。ただ、嫌悪感はない。だけど。
これからも、あたしは彼女を特別で大切な友人としてしか見れない。変わることはないと、信じていた。
「ごめん、……そんなふうに、ゆめを見たこと、ない」
喉から言葉を絞り出したあたしを見て、彼女はおかしそうに笑った。
「っふふ、いいよ、謝らないで。わかってたから」
明るい声に、何も言えない。瞳に滲む諦念の色を、確かに見てしまったから。
だけど。
彼女が、視線を伏せてぽつりと呟く。その声は、打って変わって震えていて。
「ねえ、……だけどさ。ちょっとだけでいいの。咲ちゃんが嫌になるまででいいから、"恋人"になって」
お願い。
今にも泣き出しそうな顔で縋った彼女の提案を断る術など、あたしは知らなかったのだ。
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