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第七章
第九十三話・ウナスの森②巫女の村、水色の髪のイリーメル
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アレン達、一向はイグナッシュの案内で安全な道から巫女の村に入った。その村の規模は大きいが、周りの森と調和している。村の周りには柵らしきものは無いが、入り口と思われる(高いトーテムポールが二本立っている)所を通り抜ける時に、アレンは違和感を覚えた。
(何かの守護魔法が掛けられているのかな?)
村の中央は広く道らしき物が通されて、ひと際、大きな大木の元まで続いている。その根元近くには、風変わりな家が建っていた。その前は広場と思われる場所があり、多くの亜人達が集まっている。
入り口で幌馬車を降り、ナグとイグナッシュに先導されてアレン達は広場まで歩いて来た。
先頭はイグナッシュ、少し離れて、ナグとべゼル。次に、ロンデルとジョエル。その後ろに、ダンテとノースに挟まれて、アレン。アレンの真後ろに、ナリス、両横を傭兵達が囲み、その後ろに、亜人のボーダーと、ベルグ。
要するに、アレンは真ん中に守られていて、周りからは見えないように配置されていたが、アレンからも又、周りを見る事が出来なくなっていた。
彼等は、広場の中央で足を止めた。
イグナッシュは中央で立つ人物の前に進み出ると、頭を下げる。ナグとべゼルは、ロンデルとジョエルの両側に下がって、一行を全面に押し出した。
「巫女姫様、”銀の助け手”様ご一行を案内して参りました」
「有難う、イグナッシュ。ナグ、べゼル、ボーダー、ベルグ。長旅、さぞかし大変だったでしょう。よくぞ、”銀の助け手”様を探して来てくれました。心から礼を言います」
美しい女性の声が響いたが、アレンには、声しか聞こえなかった。
「いいえ、仲間の助けがあったればこそでございます。又、幾度となく、”銀の助け手”様ご一行に助けて頂き、ここまで漸く、辿り着く事ができました。本当に、有難う御座いました」ナグとべゼルはそう言うと、アレン達に向かって、深々と頭を下げた。
「よせやい、俺達は仲間だろ」ロンデルが照れて、ナグの背をバシンと叩く。周りから、笑いが漏れて和やかな雰囲気になった。
先程までは、村に緊張が走っていたのだ。この奥地の村迄、武器を持った人族が入って来たのは初めての事で、人族を見たのも初めてな者が多かった。
「ところで、”銀の助け手”様はどこにいらしゃるのでしょう?」
アレンはジョエルの横から、顔を出して声のした方を見た。彼女はイグナッシュの横に立って、きょろきょろと見回している、その視線は、アレンの遥上だ。
イグナッシュが、顔を出したアレンを見つけて手を指し示す。
「あちらにいらっしゃいます」その声には、幾分戸惑いが含まれている。
彼女の視線が、アレンをやっと探り当てた。しかし、彼女は驚いた顔をして、アレンを凝視した。
「そんな馬鹿な・・・アレン様?何故、小さいお姿のままなのです」
「失礼ですが、あなたはどなたでしょう?私はアレリス様の側仕え、ジョエルと申します。こちらにいらしゃるのが、アレリス・フォン・ダンドリュウス伯、ご嫡子様です」ジョエルがアレンを自分の前に招いて紹介した。
亜人達はアレンの銀髪が目に入るとざわめき始める。
「何と、ご宣託通り、銀色をしている」
「しかし、小さい。まだ、ほんの子供じゃないか」
「子供に何ができる」
「しかし、ナグは助けられたと言っている」
「あのでかい傭兵達のことではないか?」
女性の後ろに控えていた族長と思われる老人が声を発した。
「客人の前で、無礼であるぞ!」
途端に、亜人達は静かになる。
イグナッシュが進み出た。
「こちらのお方は巫女の村の村長、テテル老でございます」先程の老人が頭を下げて、挨拶した。
「テテルと申す。遠路、はるばるようお越しになられた。亜人を代表してお礼申し上げる」
「そして、こちらのお方が、巫女姫様イ・・」
「イリーメル!もしかして、水鏡で泣いていたイリーメル?」先程から、アレンも女性の方をずっと見ていた。何処かで、見た事があると。そして、やっと分かったのだった。
「アレン?」ジョエルが訝しげに呼び掛ける。
「ああ、やはりあなたはアレン様。お懐かしゅうございます。ずっと、ずっと長い間、この日が来るのを待っておりました」イリーメルは胸に手を当て、涙を零し始めた。
「ふふふ、やっぱり大きくなっても泣き虫は変わらないね、イリーメル」
二人は見つめ合って、にこにこしている。
「あの、アレリス様。アレリス様は巫女姫様をご存じなのですか?一体なぜです?どうして、”水鏡”の名前を知っているのです?」べゼルが堪らず、聞いて来た。ナグも、驚きを隠さず、アレンを見つめている。
「アレン、”水鏡”って、何だ?」ナリスも後ろから、アレンを突いて来た。
「”水鏡”は、湖の名前だよ。なぜ、知ってるかは・・・え~と、話せば長くなる」
亜人達も、この不思議な邂逅に再び、ざわめき始める。
テテル老が進み出て言った。
「もし、よろしければあちらへどうぞ。お茶を飲みながらゆっくり話されては如何でしょう」テテル老は、後ろの風変わりな家を指す。
「べゼル、兵士殿達をゆっくり休める所にご案内するのじゃ」
ロンデルとジョエルは素早く目を交わし、それぞれ指示する。
「お前達、べゼルに付いてって酒でも飲まして貰え」
「やったぜ」
「お頭、お先に」
「ダンテ、ノース。悪いが、彼等と一緒に休んでてくれ」
「承知しました」
彼等は、べゼル達に連れられて、亜人達と散って行った。
二人はナリスを見た。
「俺はアレンと、一緒にいる」ナリスは断固として言った。ナリスは、周りに人がいないのを確認すると、屈んでアレンに囁いた。
「アレンが人に言いたくないのは分かってる。でも、俺は見たんだ。国境近くの川の中に、突然、アレンは現れた。・・・そして、水の馬だ」
アレンは吃驚して、ナリスを見た。
「大丈夫、誰にも言って無い。見たのは俺だけだ」
ナリスはアレンを見つめる。
「どうだい、俺が話しを聞いても大丈夫だろ」
アレンは、驚きから立ち直ると、コクリと頷いた。
「アレン、どうした?ナリスをどうする?」ジョエルが聞いて来た。
「リュゲルを見られてた」
ジョエルは額を手で覆いながら唸った。
「あ~・・・じゃあ、仕方ないな~」
「リュゲルって?」ロンデルが突っ込む。
「馬の名だ」
「ふ~ん・・・アレンの秘密か。気苦労が絶えねーな、おい」ロンデルはニヤリと笑う。
「待たせちゃ悪い、中に入ろう」ジョエルはロンデルに取り合わず、アレン達を促した。
「アレン様、ナグ達を助けて頂き有難う御座いました」中に入ると早速、イリーメルとテルル老が深々と頭を下げてお礼を述べた。
「僕も、ケルトやナグ達に助けて貰ったからお互い様だよ。でも、イリーメル。なんでそんなに大きくなったの?”水鏡”で会った時は、まだ、六歳くらいだったよね?」
「はい、私が十二年前に、アレン様より”水の呼び声”の力を授けて頂いた時は六才でした」
「「「ええ!」」」アレンと、ナグ達の驚きの声が重なった。
「どう言う事です、巫女姫様の力がアレリス様より授かったとは?」
「言葉通りです。私は六才の時に、”水鏡”の湖でアレン様にお会いして、力を授けて頂きました。アレン様は、泣いていた私の前に急に現れたのです。水の中から」
「アレン、どう言う事だ。お城に来る前に、リュウジールに来たのか?・・・いや、それは不可能だな。第一、十二年前だと、アレンはまだ、生まれていない」
「そうだな・・・もしかして、巫女姫に会ったのは、アレンがあの荒れ地の浅い水たまりで居なくなった時か?」
ジョエルと、ナグは吃驚してロンデルを見た。
「だって、そうとしか考えられん。”水の中に消えて、水の中に現れた”辻褄合ってるぜ、一応・・な」ロンデルは肩を竦める。
「それは、ここに来る旅の途中の事ですか?どれくらい前の事ですか」イグナッシュが口を挟んで来た。
「・・・まだ、二ヵ月は経って無い筈だが・・・」ジョエルが呟く。
「最近の事なのですね、アレン様?」イリーメルが驚いてアレンを見た。
「うん、僕もどうなってるのか・・・でも、ロンデルの言う通りあの浅い小さな湖に引き込まれて、気が付いたら”水鏡”にいて、イリーメルに会ったんだ。だから、僕はあの時のままで十二年も経っていない」
「アレリス様には”水の精霊の加護”があります。”火の精霊の加護”もお持ちですね」イグナッシュが囁いた。
「ええ、そうですね。アレン様は我らの”助け手様”、ご主人様なのですから、当然ですね」イリーメルが微笑みながら、アレンを見つめる。
「ご主人さまって、そんな言い方、おかしくない?」アレンは慌てて、否定した。
「いいえ、アレン様は我らをこの地に導いた、”扉を開く者”、”オープン・ワーカー”様の血を引いてらっしゃいます。だからこそ、私に”水の力”を与え、”水から水へと移動する”水渡りの力"をお持ちなのです」
「”オープン・ワーカー”・・・」
「はい、どうぞ、そのお力で、魔力の命脈を乱す扉を閉じて、我ら亜人をお救いください」
(何かの守護魔法が掛けられているのかな?)
村の中央は広く道らしき物が通されて、ひと際、大きな大木の元まで続いている。その根元近くには、風変わりな家が建っていた。その前は広場と思われる場所があり、多くの亜人達が集まっている。
入り口で幌馬車を降り、ナグとイグナッシュに先導されてアレン達は広場まで歩いて来た。
先頭はイグナッシュ、少し離れて、ナグとべゼル。次に、ロンデルとジョエル。その後ろに、ダンテとノースに挟まれて、アレン。アレンの真後ろに、ナリス、両横を傭兵達が囲み、その後ろに、亜人のボーダーと、ベルグ。
要するに、アレンは真ん中に守られていて、周りからは見えないように配置されていたが、アレンからも又、周りを見る事が出来なくなっていた。
彼等は、広場の中央で足を止めた。
イグナッシュは中央で立つ人物の前に進み出ると、頭を下げる。ナグとべゼルは、ロンデルとジョエルの両側に下がって、一行を全面に押し出した。
「巫女姫様、”銀の助け手”様ご一行を案内して参りました」
「有難う、イグナッシュ。ナグ、べゼル、ボーダー、ベルグ。長旅、さぞかし大変だったでしょう。よくぞ、”銀の助け手”様を探して来てくれました。心から礼を言います」
美しい女性の声が響いたが、アレンには、声しか聞こえなかった。
「いいえ、仲間の助けがあったればこそでございます。又、幾度となく、”銀の助け手”様ご一行に助けて頂き、ここまで漸く、辿り着く事ができました。本当に、有難う御座いました」ナグとべゼルはそう言うと、アレン達に向かって、深々と頭を下げた。
「よせやい、俺達は仲間だろ」ロンデルが照れて、ナグの背をバシンと叩く。周りから、笑いが漏れて和やかな雰囲気になった。
先程までは、村に緊張が走っていたのだ。この奥地の村迄、武器を持った人族が入って来たのは初めての事で、人族を見たのも初めてな者が多かった。
「ところで、”銀の助け手”様はどこにいらしゃるのでしょう?」
アレンはジョエルの横から、顔を出して声のした方を見た。彼女はイグナッシュの横に立って、きょろきょろと見回している、その視線は、アレンの遥上だ。
イグナッシュが、顔を出したアレンを見つけて手を指し示す。
「あちらにいらっしゃいます」その声には、幾分戸惑いが含まれている。
彼女の視線が、アレンをやっと探り当てた。しかし、彼女は驚いた顔をして、アレンを凝視した。
「そんな馬鹿な・・・アレン様?何故、小さいお姿のままなのです」
「失礼ですが、あなたはどなたでしょう?私はアレリス様の側仕え、ジョエルと申します。こちらにいらしゃるのが、アレリス・フォン・ダンドリュウス伯、ご嫡子様です」ジョエルがアレンを自分の前に招いて紹介した。
亜人達はアレンの銀髪が目に入るとざわめき始める。
「何と、ご宣託通り、銀色をしている」
「しかし、小さい。まだ、ほんの子供じゃないか」
「子供に何ができる」
「しかし、ナグは助けられたと言っている」
「あのでかい傭兵達のことではないか?」
女性の後ろに控えていた族長と思われる老人が声を発した。
「客人の前で、無礼であるぞ!」
途端に、亜人達は静かになる。
イグナッシュが進み出た。
「こちらのお方は巫女の村の村長、テテル老でございます」先程の老人が頭を下げて、挨拶した。
「テテルと申す。遠路、はるばるようお越しになられた。亜人を代表してお礼申し上げる」
「そして、こちらのお方が、巫女姫様イ・・」
「イリーメル!もしかして、水鏡で泣いていたイリーメル?」先程から、アレンも女性の方をずっと見ていた。何処かで、見た事があると。そして、やっと分かったのだった。
「アレン?」ジョエルが訝しげに呼び掛ける。
「ああ、やはりあなたはアレン様。お懐かしゅうございます。ずっと、ずっと長い間、この日が来るのを待っておりました」イリーメルは胸に手を当て、涙を零し始めた。
「ふふふ、やっぱり大きくなっても泣き虫は変わらないね、イリーメル」
二人は見つめ合って、にこにこしている。
「あの、アレリス様。アレリス様は巫女姫様をご存じなのですか?一体なぜです?どうして、”水鏡”の名前を知っているのです?」べゼルが堪らず、聞いて来た。ナグも、驚きを隠さず、アレンを見つめている。
「アレン、”水鏡”って、何だ?」ナリスも後ろから、アレンを突いて来た。
「”水鏡”は、湖の名前だよ。なぜ、知ってるかは・・・え~と、話せば長くなる」
亜人達も、この不思議な邂逅に再び、ざわめき始める。
テテル老が進み出て言った。
「もし、よろしければあちらへどうぞ。お茶を飲みながらゆっくり話されては如何でしょう」テテル老は、後ろの風変わりな家を指す。
「べゼル、兵士殿達をゆっくり休める所にご案内するのじゃ」
ロンデルとジョエルは素早く目を交わし、それぞれ指示する。
「お前達、べゼルに付いてって酒でも飲まして貰え」
「やったぜ」
「お頭、お先に」
「ダンテ、ノース。悪いが、彼等と一緒に休んでてくれ」
「承知しました」
彼等は、べゼル達に連れられて、亜人達と散って行った。
二人はナリスを見た。
「俺はアレンと、一緒にいる」ナリスは断固として言った。ナリスは、周りに人がいないのを確認すると、屈んでアレンに囁いた。
「アレンが人に言いたくないのは分かってる。でも、俺は見たんだ。国境近くの川の中に、突然、アレンは現れた。・・・そして、水の馬だ」
アレンは吃驚して、ナリスを見た。
「大丈夫、誰にも言って無い。見たのは俺だけだ」
ナリスはアレンを見つめる。
「どうだい、俺が話しを聞いても大丈夫だろ」
アレンは、驚きから立ち直ると、コクリと頷いた。
「アレン、どうした?ナリスをどうする?」ジョエルが聞いて来た。
「リュゲルを見られてた」
ジョエルは額を手で覆いながら唸った。
「あ~・・・じゃあ、仕方ないな~」
「リュゲルって?」ロンデルが突っ込む。
「馬の名だ」
「ふ~ん・・・アレンの秘密か。気苦労が絶えねーな、おい」ロンデルはニヤリと笑う。
「待たせちゃ悪い、中に入ろう」ジョエルはロンデルに取り合わず、アレン達を促した。
「アレン様、ナグ達を助けて頂き有難う御座いました」中に入ると早速、イリーメルとテルル老が深々と頭を下げてお礼を述べた。
「僕も、ケルトやナグ達に助けて貰ったからお互い様だよ。でも、イリーメル。なんでそんなに大きくなったの?”水鏡”で会った時は、まだ、六歳くらいだったよね?」
「はい、私が十二年前に、アレン様より”水の呼び声”の力を授けて頂いた時は六才でした」
「「「ええ!」」」アレンと、ナグ達の驚きの声が重なった。
「どう言う事です、巫女姫様の力がアレリス様より授かったとは?」
「言葉通りです。私は六才の時に、”水鏡”の湖でアレン様にお会いして、力を授けて頂きました。アレン様は、泣いていた私の前に急に現れたのです。水の中から」
「アレン、どう言う事だ。お城に来る前に、リュウジールに来たのか?・・・いや、それは不可能だな。第一、十二年前だと、アレンはまだ、生まれていない」
「そうだな・・・もしかして、巫女姫に会ったのは、アレンがあの荒れ地の浅い水たまりで居なくなった時か?」
ジョエルと、ナグは吃驚してロンデルを見た。
「だって、そうとしか考えられん。”水の中に消えて、水の中に現れた”辻褄合ってるぜ、一応・・な」ロンデルは肩を竦める。
「それは、ここに来る旅の途中の事ですか?どれくらい前の事ですか」イグナッシュが口を挟んで来た。
「・・・まだ、二ヵ月は経って無い筈だが・・・」ジョエルが呟く。
「最近の事なのですね、アレン様?」イリーメルが驚いてアレンを見た。
「うん、僕もどうなってるのか・・・でも、ロンデルの言う通りあの浅い小さな湖に引き込まれて、気が付いたら”水鏡”にいて、イリーメルに会ったんだ。だから、僕はあの時のままで十二年も経っていない」
「アレリス様には”水の精霊の加護”があります。”火の精霊の加護”もお持ちですね」イグナッシュが囁いた。
「ええ、そうですね。アレン様は我らの”助け手様”、ご主人様なのですから、当然ですね」イリーメルが微笑みながら、アレンを見つめる。
「ご主人さまって、そんな言い方、おかしくない?」アレンは慌てて、否定した。
「いいえ、アレン様は我らをこの地に導いた、”扉を開く者”、”オープン・ワーカー”様の血を引いてらっしゃいます。だからこそ、私に”水の力”を与え、”水から水へと移動する”水渡りの力"をお持ちなのです」
「”オープン・ワーカー”・・・」
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