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第六章
第八十七話・リュウジールへの旅⑮渡河
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アレンは首を竦めただけだが、アレンの目の前に座っていたナリスは風のような速さで剣を抜き、リザードマンの巨体に横殴りに切り付ける。しかし、ガキッと音がして、彼の丸太のような腕に阻まれた。
「なんて硬い皮膚だ」
「アブナ イ、ヤツ」
「どっちがだ!」ナリスが怒鳴り付ける。
女将がやって来ると、いきなり鉄のフライパンでリザードマンの頭を殴り付けた。
「ナニ スル」
「あんた、その泥だらけの尻尾を引きづるんじゃないと何遍言ったら分かるんだい」イップヘニの通った後は泥が筋になって汚れていた。
「ス スマナ イ」
「後で、掃除をしておくんだよ」
彼は大きな頭で、ニ三度頷いた。
女将は、呆気に取られているアレン達の方を向くと謝った。
「すいませんね、この子は言葉が足りなくて」そう言うと、へ込んだフライパンで彼の肩当たりをバンバンと叩く。
「『うまそうな臭い』と言うのは、この子なりの褒め言葉なんですよ。坊ちゃん、ご免なさいよ、吃驚したでしょ」
突っ込み所が多すぎると、密かに狐族のべゼルは思った。
(この子って、なんだ・・)
「『うまそうな臭い』って、どう言う褒め言葉なんだ」ロンデルが突っ込む。
「ああ、それは”穢れて無い、心が綺麗”って意味なのよ。因みに私は、『暖っかい匂い』なんだって」ホホホホと、女将は笑った。
「アハハハ」と、ロンデルが笑うと、リザードマンは鼻をヒクつかせる。
「アカ イ、チニオウ。 アツイ チ ニオウ」と、言った。
「もう、およし。ところで赤毛の旦那さん、この子がお探しの案内人のイップヘニだよ。危険な渡河も請け負ってくれる。腕は確かだ、何せこの剛腕だからね」と、ロンデルにリザードマンを紹介してくれた。
「よお、俺がロンデルだ。あんたに渡河を頼みたい」手を伸ばして握手を求めた。
「イップ ヘニ ツブス シナ イ」どうやら握力の調節が難しい様だ。ロンデルは複雑な顔をしている。彼も力自慢だから尚更だろうが、手を見た途端肩を竦めた。
「イフス カワ オオアメ ミズ イッパ イ マツ?」
「いや、できれば直ぐに渡りたい。雨季が上がるのは一月以上先だろ?そんなに待てない」
「ワカタ ニ マテ アメ ヨワル」
「へ~、天候が読めるのか?便利だな。二日待てばいいんだな」
「ナニ ワタル?」
「そうだな、幌馬車が三台に・・馬が・・・十頭、馬車の馬が別に六頭、人が・・何人だあ?」
「俺達は十五人だ」ナグが口を添える。
「じゃあ、俺達傭兵が七人で、アレン達が四人にナリスだから・・・全部で二十七人だ」
「オオイ ナ コノアメ バシャ アブナイ」
「しかし、幌馬車が無いと困るんだ」
「俺達の渡河足場を使うか?金さえ払ってくれれば文句は無いぜ」別のテーブルに居た男が口を挟んで来た。
「そりゃ助かるが、あんた達は渡しをしなくていいのか?」
「ハハ、こんなに増流してる時に渡せるのは、その化け物だけだぜ。俺達には無理さ」
「そうなのか、なら使わせて貰いたい」イップヘニも、頷いている。彼等は三人でお金と段取りを打ち合わせに入った。
アレン達は、ロンデルに交渉を任せて各自部屋に引き揚げる。二日間ゆっくり逗留できるのは有り難い話だった。
三日目の朝、イップヘニの言うように雨足が弱くなったので、待ち合わせのイフス川の川原に皆で移動する。
遠くからでも見える頑丈そうな足場が組まれていた。向こう岸にも、もう一基立てられている。川の中にも、何本もの頑丈そうな杭が両側に立てられていた。その杭と杭の間を太い綱を編み込んだ長い綱が渡してあり、その間を箱型の筏で漕ぎだし向こう側に渡るのだ。
イップヘニは漕いで渡すのではなく、自らが川に身を沈めて筏を引いて行く方法で正に力技であり、筏には幌馬車一台がやっと乗る大きさだった。その他に、筏の後ろで舵を取る手伝いの案内人が二人来てくれていた。
まず、幌馬車用の馬が四頭と熊族のフーリーを含む亜人達五人が向こう岸に渡る。次に、亜人と幌馬車が二回に別れて渡って行く。その後も、順調に次々と筏を引きながら泳いで渡して行くイップヘニの体力は驚くべきものだった。
一番最後に、ナリスとアレンとジョエルが残った。ナリスが皆に何かあった時に、力になれるのではないかと順番を後回しにしたのだ。
引き返して来た筏に、ナリスとアレン、ジョエルとが乗り込んだ。筏が向こう岸を目指し中程まで進んだ時だ、後ろから悲鳴が聞こえ、振り返った時には舵を取っていた案内人が川に落ちるところだった。
後ろの岸から、矢が何本も射掛けられ始めた。ナリスはその背にアレン達を庇い、ジョエルも自分の剣を引き抜く。
「風の精霊よ、我に力を ウィンド・カッター」ナリスは風の力でとんで来る矢を防いだ。ジョエルも、アレンの前に出て、ナリスが防ぎきれない矢を剣で薙ぐ。
その時、渡してあった太い綱が切られた。綱には、所々丸太が括りつけてあったが、切られた所為で、撓んだ綱と共に丸太が筏の上に飛んで来た。
よけようとしたアレンは筏から川の中に転げ落ち、忽ち川の流れに呑まれる。それを見た、ジョエルは川の中に飛び込んだ。
ジョエルは何とか、アレンの方に近付こうと泳ぐが流れが速過ぎてなかなか上手く距離を詰めることができない。
アレンも溺れまいと、必死に足掻きながらジョエルの姿を目の端に捉える。
(このままじゃ、二人とも溺れてしまう。)
「助けて!ディラン!リュゲル!」川の流れに逆らって、なんとか顔を出し叫んだ途端、急流に飲み込まれた。もう、どちらが上か下かも分からず水流に翻弄されて流される。
意識が遠のく中、冷たい手がアレンの手を掴んで、一気に水面に押し上げてくれる。
アレンは水面に顔が出ると、咳き込みながら空気を吸った。
ディランは急流を阻みながら、アレンの背を優しく撫ぜてくれる。
「ディラン・・ケホ、ケホ・・ジョエルが・・・」ディランが頭を少し退けると、リュゲルがこちらに向かって泳いで来るのが見えた。その首にジョエルが捉まっている。
「ああ・・ありがと・・ディラン」
アレンの呼吸が落ち着くと、ディランは岸を目指して泳いで行く。泳ぐと言うよりは、川の水が運んでくれているようで、そこだけを急流が避けて流れて行く。
ディランは難なく岸に着くと、先に辿り着いていたジョエルがアレンを岸に引き揚げてくれた。後ろから、リュゲルも押し上げてくれる。
何とか体を岸に横たえた。
身体中に、力が入らない。
アレンは目だけを川の方に向けると、ディランとリュゲルが心配そうにこちらを見ていた。
(あり・・が・・とう)アレンは唇だけを動かしてなんとか感謝の思いを伝えると、そのまま意識を失った。
++++++++
第七章・第八十八話・リュウジール、サジュの森の怪異(仮)
「なんて硬い皮膚だ」
「アブナ イ、ヤツ」
「どっちがだ!」ナリスが怒鳴り付ける。
女将がやって来ると、いきなり鉄のフライパンでリザードマンの頭を殴り付けた。
「ナニ スル」
「あんた、その泥だらけの尻尾を引きづるんじゃないと何遍言ったら分かるんだい」イップヘニの通った後は泥が筋になって汚れていた。
「ス スマナ イ」
「後で、掃除をしておくんだよ」
彼は大きな頭で、ニ三度頷いた。
女将は、呆気に取られているアレン達の方を向くと謝った。
「すいませんね、この子は言葉が足りなくて」そう言うと、へ込んだフライパンで彼の肩当たりをバンバンと叩く。
「『うまそうな臭い』と言うのは、この子なりの褒め言葉なんですよ。坊ちゃん、ご免なさいよ、吃驚したでしょ」
突っ込み所が多すぎると、密かに狐族のべゼルは思った。
(この子って、なんだ・・)
「『うまそうな臭い』って、どう言う褒め言葉なんだ」ロンデルが突っ込む。
「ああ、それは”穢れて無い、心が綺麗”って意味なのよ。因みに私は、『暖っかい匂い』なんだって」ホホホホと、女将は笑った。
「アハハハ」と、ロンデルが笑うと、リザードマンは鼻をヒクつかせる。
「アカ イ、チニオウ。 アツイ チ ニオウ」と、言った。
「もう、およし。ところで赤毛の旦那さん、この子がお探しの案内人のイップヘニだよ。危険な渡河も請け負ってくれる。腕は確かだ、何せこの剛腕だからね」と、ロンデルにリザードマンを紹介してくれた。
「よお、俺がロンデルだ。あんたに渡河を頼みたい」手を伸ばして握手を求めた。
「イップ ヘニ ツブス シナ イ」どうやら握力の調節が難しい様だ。ロンデルは複雑な顔をしている。彼も力自慢だから尚更だろうが、手を見た途端肩を竦めた。
「イフス カワ オオアメ ミズ イッパ イ マツ?」
「いや、できれば直ぐに渡りたい。雨季が上がるのは一月以上先だろ?そんなに待てない」
「ワカタ ニ マテ アメ ヨワル」
「へ~、天候が読めるのか?便利だな。二日待てばいいんだな」
「ナニ ワタル?」
「そうだな、幌馬車が三台に・・馬が・・・十頭、馬車の馬が別に六頭、人が・・何人だあ?」
「俺達は十五人だ」ナグが口を添える。
「じゃあ、俺達傭兵が七人で、アレン達が四人にナリスだから・・・全部で二十七人だ」
「オオイ ナ コノアメ バシャ アブナイ」
「しかし、幌馬車が無いと困るんだ」
「俺達の渡河足場を使うか?金さえ払ってくれれば文句は無いぜ」別のテーブルに居た男が口を挟んで来た。
「そりゃ助かるが、あんた達は渡しをしなくていいのか?」
「ハハ、こんなに増流してる時に渡せるのは、その化け物だけだぜ。俺達には無理さ」
「そうなのか、なら使わせて貰いたい」イップヘニも、頷いている。彼等は三人でお金と段取りを打ち合わせに入った。
アレン達は、ロンデルに交渉を任せて各自部屋に引き揚げる。二日間ゆっくり逗留できるのは有り難い話だった。
三日目の朝、イップヘニの言うように雨足が弱くなったので、待ち合わせのイフス川の川原に皆で移動する。
遠くからでも見える頑丈そうな足場が組まれていた。向こう岸にも、もう一基立てられている。川の中にも、何本もの頑丈そうな杭が両側に立てられていた。その杭と杭の間を太い綱を編み込んだ長い綱が渡してあり、その間を箱型の筏で漕ぎだし向こう側に渡るのだ。
イップヘニは漕いで渡すのではなく、自らが川に身を沈めて筏を引いて行く方法で正に力技であり、筏には幌馬車一台がやっと乗る大きさだった。その他に、筏の後ろで舵を取る手伝いの案内人が二人来てくれていた。
まず、幌馬車用の馬が四頭と熊族のフーリーを含む亜人達五人が向こう岸に渡る。次に、亜人と幌馬車が二回に別れて渡って行く。その後も、順調に次々と筏を引きながら泳いで渡して行くイップヘニの体力は驚くべきものだった。
一番最後に、ナリスとアレンとジョエルが残った。ナリスが皆に何かあった時に、力になれるのではないかと順番を後回しにしたのだ。
引き返して来た筏に、ナリスとアレン、ジョエルとが乗り込んだ。筏が向こう岸を目指し中程まで進んだ時だ、後ろから悲鳴が聞こえ、振り返った時には舵を取っていた案内人が川に落ちるところだった。
後ろの岸から、矢が何本も射掛けられ始めた。ナリスはその背にアレン達を庇い、ジョエルも自分の剣を引き抜く。
「風の精霊よ、我に力を ウィンド・カッター」ナリスは風の力でとんで来る矢を防いだ。ジョエルも、アレンの前に出て、ナリスが防ぎきれない矢を剣で薙ぐ。
その時、渡してあった太い綱が切られた。綱には、所々丸太が括りつけてあったが、切られた所為で、撓んだ綱と共に丸太が筏の上に飛んで来た。
よけようとしたアレンは筏から川の中に転げ落ち、忽ち川の流れに呑まれる。それを見た、ジョエルは川の中に飛び込んだ。
ジョエルは何とか、アレンの方に近付こうと泳ぐが流れが速過ぎてなかなか上手く距離を詰めることができない。
アレンも溺れまいと、必死に足掻きながらジョエルの姿を目の端に捉える。
(このままじゃ、二人とも溺れてしまう。)
「助けて!ディラン!リュゲル!」川の流れに逆らって、なんとか顔を出し叫んだ途端、急流に飲み込まれた。もう、どちらが上か下かも分からず水流に翻弄されて流される。
意識が遠のく中、冷たい手がアレンの手を掴んで、一気に水面に押し上げてくれる。
アレンは水面に顔が出ると、咳き込みながら空気を吸った。
ディランは急流を阻みながら、アレンの背を優しく撫ぜてくれる。
「ディラン・・ケホ、ケホ・・ジョエルが・・・」ディランが頭を少し退けると、リュゲルがこちらに向かって泳いで来るのが見えた。その首にジョエルが捉まっている。
「ああ・・ありがと・・ディラン」
アレンの呼吸が落ち着くと、ディランは岸を目指して泳いで行く。泳ぐと言うよりは、川の水が運んでくれているようで、そこだけを急流が避けて流れて行く。
ディランは難なく岸に着くと、先に辿り着いていたジョエルがアレンを岸に引き揚げてくれた。後ろから、リュゲルも押し上げてくれる。
何とか体を岸に横たえた。
身体中に、力が入らない。
アレンは目だけを川の方に向けると、ディランとリュゲルが心配そうにこちらを見ていた。
(あり・・が・・とう)アレンは唇だけを動かしてなんとか感謝の思いを伝えると、そのまま意識を失った。
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第七章・第八十八話・リュウジール、サジュの森の怪異(仮)
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