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第二章
第二十一話・向こう側の世界②アレン大型魔獣に遭遇する。
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アレンはクッキーを肩に乗せて再び歩きだした。
木々はますます密度を増して、時折どこからか動物や鳥類と思われる鳴き声が聞こえてきたが鬱蒼とした枝葉に遮られその姿を見る事はできなかった。
「やっぱり、森を出なくちゃ始まらないね、クッキー。」同意してくれているのか、キュウキュウと返事が返ってきた。(相棒みたいでいいな。)
バサッバサッバササッ、大きい羽音が頭の上から聞こえ、アレンが見上げると近くの木の枝に止まっている梟のような鳥と目が合った。
「梟にしては大きいと思わない?あれ?もしかしてかなり大きい?」アレンより、随分高い所に止まっているのに相当大きく見える。
梟はいきなり飛び立つとアレン目がけて急降下して来た。
「うわっ!」咄嗟に木の根元に跳び込んで屈み込み蹲った。
アレンはまだ剣も鉄砲も扱えないのでひたすら逃げるしか選択の余地がないのだ。
それが伯爵の懸念でもあった。普通は”渡り”を何度か経験して、剣や弓の扱いか短銃、鉄砲を習得し扱える年齢に達してから向こう側に渡り、大型魔獣に備える準備をするものだ。
(それで、大型魔獣を殺す事はできないが追い払う・・ことができる時もある。駄目なら喰われて終わるだけだ。)
鋭い風切り音と大きな羽音が頭の上で響き、風と羽が身体を掠めて行った。
頭上で「グギャァアアー」と鳴き声がして飛び去って行った。
「あれ?助かったのかな?」アレンは半身を起して、梟を探したが、クッキーがいない事に気が付いた。
「あっ!クッキー?クッキーーー!」
(クッキーがいない!攫われちゃった!)アレンは慌てて周囲を見回したが見当たらない。
その時、上の方からフヨフヨと何かが落ちて来ているのに気が付いた。それはゆっくり風に乗ってアレンの方に漂って来た。
三本の尻尾を大きく広げうまく風に乗っている。
「クッキーー!良かった、攫われて食べられちゃったと思っ!ひゃあ!!」アレンはクッキーを抱き取ろうと手を差し出したが思わず引っ込めた。
クッキーは血塗れの大きな何かを咥えていた。よく見ると鳥の足の指でクッキーの倍の大きさだ。まだ、ぴくぴくと動いている。
地面に降りたクッキーはバクンと例の大きな口を開け飲み込むと、それをモシャモシャ食べ始めた。
「・・・クッキー、君って凄い奴なのか、只の悪食なのか・・・」アレンは只、呆気に取られて見つめるしかなかっ
た。
クッキーが食後の毛繕いを始めだしたが、そのお腹はポヨンと膨れている。
「クッキー、そろそろ出発していいかな?」アレンは何となくクッキーに承諾を得たくなった。
(気に入らないと僕の指も食べられるかな?)そんな心境にしばし陥ったアレンであった。
一人と一匹は歩きだしたが、行けども、行けども大木と深い下ばえで森の終りが見えそうになく、辺りは薄暗くなってきていた。
「もしかして野宿をしないと駄目かな?だったら早目に寝るところを確保しないと・・・。」
クッキーがアレンから飛び降りて地面を跳ねるように駆けて行き、大きな大木の根元に行き着くと、上を向いてキュウキュウ鳴いて何かを訴えた。
「なあに?う~ん、葉っぱや枝が邪魔で良く見えないよ。」
クッキーは軽快に太い幹を伝って登って行くと、上の方から再びキュウキュウとアレンを呼んだ。
「上に、木の洞でもあるのかな?でも、一番低い枝にも届かないし、幹は太すぎて手が回らない。」
なんとかジャンプして低い枝を掴もうと跳び跳ねていると、クッキーが下りて来て枝から三本の尻尾を伸ばしてアレンの腕に巻き付けるとアレンを持ち上げ枝に捉まらせた。
アレンは枝を足掛かりにして身体を何とか持ち上げた。
「クッキー、ありがとう。身体だけじゃなくて、尻尾も伸びるんだ?それにしても凄い力だね。」
キュッキュッ、と自慢そうな鳴き声を出した。
アレンはクッキーに助けて貰いながら上に登って行くと入り口は小さいが中は大きくなっている洞が見つかり、覗き込むと木の実や何かの骨が片隅に集められていた。
「もしかして、クッキーのお家?お邪魔します。」アレンはここで夜を過ごす事に決め中に入った。
クッキーはアレンの胸の辺りに陣取ると身体を丸めて眠りに入ったが、器用に尻尾を広げて伸ばしアレンの身体の半分を覆ってくれた。
「ホント、便利な魔獣だね。暖っかいし、モフモフだ~。今日はちょっと疲れたから余計に癒される~。」
(それになんだか身体も少し重たくて怠い。今日は早目に寝て明日に備えよう。)アレンも尻尾に顔を埋め、クッキーを撫ぜながらいつしか眠りに落ちていた。
ニギャアアア、ミャーゴ!突然、鋭い鳴き声がしてアレンは飛び起きた。辺りは真っ暗だが洞の向こうに二つの目が爛々と燃えている。
どうやらネコ科の大型魔獣のようで身体が入らず、前足を伸ばしてアレンを捕まえようとしていた。
アレンは洞の奥に貼り着くとポケットから火打ち箱を取り出して火を灯し追い払おうとしたが、一瞬怯んだだけで又、鋭い爪の前足を繰り出しガリガリと洞を引っ掻いた。
「急いで追い払わないと。」アレンも足を蹴り出して何とか応戦しようとしたが、運悪く猫魔獣の爪がブーツに引っ掛かってしまい、ずるずると引っ張られた。
シャアアアアッ!クッキーが前足を振り翳し、魔獣の前足に長く鋭い爪で切り付けた。
ミギャアーー!!前足がパックリ引き裂かれ、魔獣は堪らず逃げて行った。
「・・・爪も伸びるンだ。ほんと、便利なんだか、凄いんだか。ウフフ、不思議魔獣だね、君って子は。」底の見えないクッキーの魔力にアレンは又、助けて貰った。
当のクッキーは元のサイズに戻り、小さな爪のお手入れに余念がない。
++++++
第二十二話・向こう側の世界③アレン、魔獣と巡り遇う
木々はますます密度を増して、時折どこからか動物や鳥類と思われる鳴き声が聞こえてきたが鬱蒼とした枝葉に遮られその姿を見る事はできなかった。
「やっぱり、森を出なくちゃ始まらないね、クッキー。」同意してくれているのか、キュウキュウと返事が返ってきた。(相棒みたいでいいな。)
バサッバサッバササッ、大きい羽音が頭の上から聞こえ、アレンが見上げると近くの木の枝に止まっている梟のような鳥と目が合った。
「梟にしては大きいと思わない?あれ?もしかしてかなり大きい?」アレンより、随分高い所に止まっているのに相当大きく見える。
梟はいきなり飛び立つとアレン目がけて急降下して来た。
「うわっ!」咄嗟に木の根元に跳び込んで屈み込み蹲った。
アレンはまだ剣も鉄砲も扱えないのでひたすら逃げるしか選択の余地がないのだ。
それが伯爵の懸念でもあった。普通は”渡り”を何度か経験して、剣や弓の扱いか短銃、鉄砲を習得し扱える年齢に達してから向こう側に渡り、大型魔獣に備える準備をするものだ。
(それで、大型魔獣を殺す事はできないが追い払う・・ことができる時もある。駄目なら喰われて終わるだけだ。)
鋭い風切り音と大きな羽音が頭の上で響き、風と羽が身体を掠めて行った。
頭上で「グギャァアアー」と鳴き声がして飛び去って行った。
「あれ?助かったのかな?」アレンは半身を起して、梟を探したが、クッキーがいない事に気が付いた。
「あっ!クッキー?クッキーーー!」
(クッキーがいない!攫われちゃった!)アレンは慌てて周囲を見回したが見当たらない。
その時、上の方からフヨフヨと何かが落ちて来ているのに気が付いた。それはゆっくり風に乗ってアレンの方に漂って来た。
三本の尻尾を大きく広げうまく風に乗っている。
「クッキーー!良かった、攫われて食べられちゃったと思っ!ひゃあ!!」アレンはクッキーを抱き取ろうと手を差し出したが思わず引っ込めた。
クッキーは血塗れの大きな何かを咥えていた。よく見ると鳥の足の指でクッキーの倍の大きさだ。まだ、ぴくぴくと動いている。
地面に降りたクッキーはバクンと例の大きな口を開け飲み込むと、それをモシャモシャ食べ始めた。
「・・・クッキー、君って凄い奴なのか、只の悪食なのか・・・」アレンは只、呆気に取られて見つめるしかなかっ
た。
クッキーが食後の毛繕いを始めだしたが、そのお腹はポヨンと膨れている。
「クッキー、そろそろ出発していいかな?」アレンは何となくクッキーに承諾を得たくなった。
(気に入らないと僕の指も食べられるかな?)そんな心境にしばし陥ったアレンであった。
一人と一匹は歩きだしたが、行けども、行けども大木と深い下ばえで森の終りが見えそうになく、辺りは薄暗くなってきていた。
「もしかして野宿をしないと駄目かな?だったら早目に寝るところを確保しないと・・・。」
クッキーがアレンから飛び降りて地面を跳ねるように駆けて行き、大きな大木の根元に行き着くと、上を向いてキュウキュウ鳴いて何かを訴えた。
「なあに?う~ん、葉っぱや枝が邪魔で良く見えないよ。」
クッキーは軽快に太い幹を伝って登って行くと、上の方から再びキュウキュウとアレンを呼んだ。
「上に、木の洞でもあるのかな?でも、一番低い枝にも届かないし、幹は太すぎて手が回らない。」
なんとかジャンプして低い枝を掴もうと跳び跳ねていると、クッキーが下りて来て枝から三本の尻尾を伸ばしてアレンの腕に巻き付けるとアレンを持ち上げ枝に捉まらせた。
アレンは枝を足掛かりにして身体を何とか持ち上げた。
「クッキー、ありがとう。身体だけじゃなくて、尻尾も伸びるんだ?それにしても凄い力だね。」
キュッキュッ、と自慢そうな鳴き声を出した。
アレンはクッキーに助けて貰いながら上に登って行くと入り口は小さいが中は大きくなっている洞が見つかり、覗き込むと木の実や何かの骨が片隅に集められていた。
「もしかして、クッキーのお家?お邪魔します。」アレンはここで夜を過ごす事に決め中に入った。
クッキーはアレンの胸の辺りに陣取ると身体を丸めて眠りに入ったが、器用に尻尾を広げて伸ばしアレンの身体の半分を覆ってくれた。
「ホント、便利な魔獣だね。暖っかいし、モフモフだ~。今日はちょっと疲れたから余計に癒される~。」
(それになんだか身体も少し重たくて怠い。今日は早目に寝て明日に備えよう。)アレンも尻尾に顔を埋め、クッキーを撫ぜながらいつしか眠りに落ちていた。
ニギャアアア、ミャーゴ!突然、鋭い鳴き声がしてアレンは飛び起きた。辺りは真っ暗だが洞の向こうに二つの目が爛々と燃えている。
どうやらネコ科の大型魔獣のようで身体が入らず、前足を伸ばしてアレンを捕まえようとしていた。
アレンは洞の奥に貼り着くとポケットから火打ち箱を取り出して火を灯し追い払おうとしたが、一瞬怯んだだけで又、鋭い爪の前足を繰り出しガリガリと洞を引っ掻いた。
「急いで追い払わないと。」アレンも足を蹴り出して何とか応戦しようとしたが、運悪く猫魔獣の爪がブーツに引っ掛かってしまい、ずるずると引っ張られた。
シャアアアアッ!クッキーが前足を振り翳し、魔獣の前足に長く鋭い爪で切り付けた。
ミギャアーー!!前足がパックリ引き裂かれ、魔獣は堪らず逃げて行った。
「・・・爪も伸びるンだ。ほんと、便利なんだか、凄いんだか。ウフフ、不思議魔獣だね、君って子は。」底の見えないクッキーの魔力にアレンは又、助けて貰った。
当のクッキーは元のサイズに戻り、小さな爪のお手入れに余念がない。
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第二十二話・向こう側の世界③アレン、魔獣と巡り遇う
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