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エンドレス「地下迷宮」編
第19話 リュウくん一行を救え!
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隠し通路を駆け下りていく。
アオちゃんが「ゆ!」と指した壁に体当りする。
くるんっ。
転がりでた。
三階層。
遠くにダンスキーたちの姿が見える。
「ダンスキー!」
地面に転がったリュウくん。
傷だらけだ。
くそっ……なんでこんなことに……!
急いで近づいた僕は背中を向けてるダンスキーの肩を掴んだ。
「やめろダンスキー!」
ゆっくりと振り向いたダンスキーの目は。
「ぐるる……カイ……ト?」
どろりと黒く濁っている。
「え……?」
一瞬気を取られた。
「カイトさん逃げて!」
リュウくんの声が聞こえる。
それと同時に、ダンスキーの目にも止まらぬ一撃が僕の顔面をとらえ──。
られるはずがないでしょ?
だって。
『枠入自在』
僕は時を止められるんだから。(自分も動けないけど)
ふぅ~、間一髪。
モノクロの世界で白いカーソルだけがピコピコと点滅してる。
まずはリュウくんたちを確認。
ホッ。
よかった、全員生きてる。
で、次はダンスキーたちだ。
全員目が濁ってる。
不気味。
僕の代わりに入ったとか言ってたビンフって女の人はいない。
辞めたのかな?
まぁ今は目の前のダンスキーたちだ。
さっそくステータスを覗いてみよう。
意識を集中させるとステータス欄がぐわぁっと浮かび上がってきてジュゥゥン──と僕を通り過ぎた。
目を開ける。
こ、これは……?
名前 ダンスキー・クガソ
称号 魔薬中毒
種族 人間
性別 男
年齢 23
LV 21
HP 141
SP 66
STR 82
DEX 27
VIT 91
AGI 42
MND 33
LUK 1
CRI 1
CHA 39
称号「魔薬中毒」?
魔薬ってなんだ?
レベルも「17」だったのが「21」になってる。
他のステータスもめちゃくちゃに上がってる。
HPに関しては「8」だったのが「141」。
魔薬とかいうやつの影響?
だったらヤバすぎじゃない?
なんか「ぐるる」とか言ってるし。
さて、ステータスを動かさないとだ。
STR(筋力)を「82」から「28」に。
VIT(丈夫さ)を「91」から「19」に。
AGI(敏捷)を「42」から「24」に。
それぞれ入れ替えた。
数字の手触りは今までで最悪。
ぬめぬめぐちゃっと。
なんかボタボタ落ちてるし。
でも頑張って入れ替えたわけで。
そんな調子で魔術師のゼラ、回復師のバーバラのステータスも入れ替える。
どちらも称号「魔薬中毒」。
それぞれ脅威ではないくらいまで下げることが出来た。
ただ、困ったのが最後の盾職ゴンダラ。
名前 ゴンダラ・ンコム
称号 魔薬中毒
種族 人間
性別 男
年齢 28
LV 56
HP 345
SP 89
STR 69
DEX 57
VIT 386
AGI 68
MND 24
LUK 1
CRI 1
CHA 4
入れ替えられるものがない。
どう入れ替えても今以上に強くなってしまう。
レベルも他のメンバーと比べてダントツに上がっている。
魔薬ってのをいっぱい摂取した?
てかヤバすぎ、魔薬。
こんな上昇幅ありえないって。ほんと。
でもなんとかしないとだ。
このままじゃゴンダラ一人に完封されちゃう。
う~ん……。
イジれるところといえば年齢だけなんだけど……。
やる……か? 年齢……。
うぅ~ん……でもなぁ~。
人間の年齢までいじるのはさすがに禁忌っていうか。
後ろめたさみたいなのが……。
もし年齢いじって肉体グッチャグチャとかになったら……ひぇ。
僕がしたいのはあくまでリュウくんやハルたちを「守りたい」のであって、ダンスキーたちを「殺したい」わけじゃないんだよなぁ。倒したくはあるんだけど殺したくはない。殺すのは法で裁かれた結果。僕が彼らに裁きを下す権利はない。
とはいえ。とはいえとはいえ。
今こうしてる間にも僕のSP(スキルポイント)は消費されていってるわけで。
この後ハルとアオちゃんのステータスも上げなきゃいけないわけで。
う~~~~~~~ん。
僕はしばらく腕を組んでうんうん唸ったあと、トストスと歩いていくとギュッと押し始めた。
ズ……ズズズ……。
最悪な手触り。
数字から腐った液体のようなものが垂れて床がべちゃべちゃ汚れていく。
ズ……ガコンっ。
うぅ……とうとうやってしまった……。
年齢「28」才から「82」才へ。
さぁ……どうなるか……。
僕は自分とハル、アオちゃんのステータスを上げると、現実世界に戻り時を再開させた。
と同時にダンスキーの剣撃が迫る。
「ぐるわぁぁぁ! 死ねぇカイトぉぉぉ!」
「はいはい、っと」
来ることがわかっていた一撃を軽く躱して足をかけて壁側に払いのける。
「ぐが……!」
完全に重心を失ったダンスキーがよろめいて倒れる。
僕はすかさずゴンダラに目をやる。
すると……。
ゴンダラの肉体がボコボコボコと膨れ上がっていた。
「うぇ……カイト、あの人……!」
ハルがおびえた声を上げる。
「うん、あれは……」
膨れ上がったゴンダラの肉体は急激に変化し、年寄りの姿になったかと思うと、バァンと弾けて。
「悪魔だ」
悪魔になった。
アオちゃんが「ゆ!」と指した壁に体当りする。
くるんっ。
転がりでた。
三階層。
遠くにダンスキーたちの姿が見える。
「ダンスキー!」
地面に転がったリュウくん。
傷だらけだ。
くそっ……なんでこんなことに……!
急いで近づいた僕は背中を向けてるダンスキーの肩を掴んだ。
「やめろダンスキー!」
ゆっくりと振り向いたダンスキーの目は。
「ぐるる……カイ……ト?」
どろりと黒く濁っている。
「え……?」
一瞬気を取られた。
「カイトさん逃げて!」
リュウくんの声が聞こえる。
それと同時に、ダンスキーの目にも止まらぬ一撃が僕の顔面をとらえ──。
られるはずがないでしょ?
だって。
『枠入自在』
僕は時を止められるんだから。(自分も動けないけど)
ふぅ~、間一髪。
モノクロの世界で白いカーソルだけがピコピコと点滅してる。
まずはリュウくんたちを確認。
ホッ。
よかった、全員生きてる。
で、次はダンスキーたちだ。
全員目が濁ってる。
不気味。
僕の代わりに入ったとか言ってたビンフって女の人はいない。
辞めたのかな?
まぁ今は目の前のダンスキーたちだ。
さっそくステータスを覗いてみよう。
意識を集中させるとステータス欄がぐわぁっと浮かび上がってきてジュゥゥン──と僕を通り過ぎた。
目を開ける。
こ、これは……?
名前 ダンスキー・クガソ
称号 魔薬中毒
種族 人間
性別 男
年齢 23
LV 21
HP 141
SP 66
STR 82
DEX 27
VIT 91
AGI 42
MND 33
LUK 1
CRI 1
CHA 39
称号「魔薬中毒」?
魔薬ってなんだ?
レベルも「17」だったのが「21」になってる。
他のステータスもめちゃくちゃに上がってる。
HPに関しては「8」だったのが「141」。
魔薬とかいうやつの影響?
だったらヤバすぎじゃない?
なんか「ぐるる」とか言ってるし。
さて、ステータスを動かさないとだ。
STR(筋力)を「82」から「28」に。
VIT(丈夫さ)を「91」から「19」に。
AGI(敏捷)を「42」から「24」に。
それぞれ入れ替えた。
数字の手触りは今までで最悪。
ぬめぬめぐちゃっと。
なんかボタボタ落ちてるし。
でも頑張って入れ替えたわけで。
そんな調子で魔術師のゼラ、回復師のバーバラのステータスも入れ替える。
どちらも称号「魔薬中毒」。
それぞれ脅威ではないくらいまで下げることが出来た。
ただ、困ったのが最後の盾職ゴンダラ。
名前 ゴンダラ・ンコム
称号 魔薬中毒
種族 人間
性別 男
年齢 28
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HP 345
SP 89
STR 69
DEX 57
VIT 386
AGI 68
MND 24
LUK 1
CRI 1
CHA 4
入れ替えられるものがない。
どう入れ替えても今以上に強くなってしまう。
レベルも他のメンバーと比べてダントツに上がっている。
魔薬ってのをいっぱい摂取した?
てかヤバすぎ、魔薬。
こんな上昇幅ありえないって。ほんと。
でもなんとかしないとだ。
このままじゃゴンダラ一人に完封されちゃう。
う~ん……。
イジれるところといえば年齢だけなんだけど……。
やる……か? 年齢……。
うぅ~ん……でもなぁ~。
人間の年齢までいじるのはさすがに禁忌っていうか。
後ろめたさみたいなのが……。
もし年齢いじって肉体グッチャグチャとかになったら……ひぇ。
僕がしたいのはあくまでリュウくんやハルたちを「守りたい」のであって、ダンスキーたちを「殺したい」わけじゃないんだよなぁ。倒したくはあるんだけど殺したくはない。殺すのは法で裁かれた結果。僕が彼らに裁きを下す権利はない。
とはいえ。とはいえとはいえ。
今こうしてる間にも僕のSP(スキルポイント)は消費されていってるわけで。
この後ハルとアオちゃんのステータスも上げなきゃいけないわけで。
う~~~~~~~ん。
僕はしばらく腕を組んでうんうん唸ったあと、トストスと歩いていくとギュッと押し始めた。
ズ……ズズズ……。
最悪な手触り。
数字から腐った液体のようなものが垂れて床がべちゃべちゃ汚れていく。
ズ……ガコンっ。
うぅ……とうとうやってしまった……。
年齢「28」才から「82」才へ。
さぁ……どうなるか……。
僕は自分とハル、アオちゃんのステータスを上げると、現実世界に戻り時を再開させた。
と同時にダンスキーの剣撃が迫る。
「ぐるわぁぁぁ! 死ねぇカイトぉぉぉ!」
「はいはい、っと」
来ることがわかっていた一撃を軽く躱して足をかけて壁側に払いのける。
「ぐが……!」
完全に重心を失ったダンスキーがよろめいて倒れる。
僕はすかさずゴンダラに目をやる。
すると……。
ゴンダラの肉体がボコボコボコと膨れ上がっていた。
「うぇ……カイト、あの人……!」
ハルがおびえた声を上げる。
「うん、あれは……」
膨れ上がったゴンダラの肉体は急激に変化し、年寄りの姿になったかと思うと、バァンと弾けて。
「悪魔だ」
悪魔になった。
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