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エンドレス「地下迷宮」編
第13話 ちーとすきる?
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直感にしたがって僕は正直に話してみることにした。
だってだよ?
英雄ロン・ガンダーランド。
冒険者たちの元締め。
この人を信用できなかったらこの世に信用できる冒険者なんていなくない?
それに、ハルやアオちゃんに感じたような安心感みたいなのをこの人からは感じるんだよね。
この人にだったら裏切られても仕方ないって思えるような、なにか。
ダンスキーたちには感じなかったからなぁ、そういうの。
だからダンスキーたちにはスキルのことを詳しく話さなかったのかもしれない。
ってことで。
よし、言うぞ!
「実は僕、ステータス欄の中に入れるんです!」
言った~!
意を決した!
けど……。
「ステータス……欄?」
意外にもロンは「?」って顔。
「え、ステータス欄なんですけど……」
「いや、ステータスはわかる。鑑定士が言い当てるやつだよな? で、その『欄』っていうのは?」
あ、そっか。
ステータス『欄』が見えてるのは僕だけだもんね。
そりゃわかんないか。
「えっとですね、『欄』っていうのは……」
説明タ~イム。
「ふむ……そんなことが実際に……。いやでも俺もバッファーのことはそんなに知らんしなぁ」
コトッ。
目の前にお茶が置かれる。
丸いコップに緑のお茶。どっちも珍しっ。
出してくれたのは職員のメラさん。
ぱっつんぱっつんのミニスカートでかがむからちょっと目のやり場に困る。
ほら、隣ではハルが「ギンッ!」って目で睨んでるしさ……あはは……。
「メラ、お前スキルに詳しかったよな?」
「詳しい? スキルに? 私が? ハッ、詳しいなんてもんじゃないってこと……(ふぁさっ)あなたならよく知っているでしょう?」とメラさんは、無意味に色っぽく長い紫髪をかきあげてから自信満々に答えた。
「お、おう……。で、どう思う? お前的には。ステータス欄の中に入れるなんてあると思うか?」
ちょっと顔を赤らめたロンが早口で尋ねる。
「はいはぁ~い、じゃあみなさぁ~ん! 教えてメラ先生の時間ですよぉ~! はい、せ~の!」
し~ん。
耳に手を当てたメラさん。
え、もしかして掛け声求められてる?
こめかみに汗かいたハル&ロンとめくばせして息を揃える。
「おしえて~、メラせんせ~い……」
「はぁ~い! よくできましたぁ~! 次はもっと大きな声でね~!」
「はぁ~い……」
な、なんなのこのノリ……。
ロンを見ると「諦めろ」とでも言いたげに首を横に振っている。
うぅ……ペース乱れるなぁ。
こうして、えちえちお姉さんことメラさんによるスキル講座が始まったのだった。
「まずスキルとはなんぞや。はい、カイトくん」
「ふぇ!? えと……神様がギルドを通して与えてくれる魔物と戦うための力です」
「せいかい! でも不正解」
「えぇ~? さっきの新人講習でそう言ってたじゃないですかぁ~」
「そうね。でもそれは半分ウソ。新人くんたちに最初からホントの事なんて教えるわけないじゃない」
そう言ってメラさんは唇に指を当ててウインクぱちり。
えぇ……そうなんだ……。
っていうかメラさん、仕草がいちいち少し古い。
若く見えるけどいったい何才なんだろう。
「じゃあスキルってなんなんですか?」
ハルが素朴な質問。
いいぞ、かわいいぞハル。
「そうねぇ~。実は……よくわかってないの」
「わかって……ない?」
「そう。わかってるのは大陸にある七つの迷宮。その麓でのみスキルを授けられるってこと。授ける者はそこのギルド職員ひとりのみ。その人が死んだら今度ははまた別のギルド職員がスキルを授けられるようになる。そのギルド職員が死んだらまた次の。そしてスキルは『冒険者ギルド内で』『純粋に迷宮に挑もうとしてる者』にしか与えることが出来ない。どう? まるで神が私たち人に迷宮を踏破させたがってるみたいじゃない?」
「はぁ……そう、ですね……」
「じゃあ結局、なにもわかってないってことですか?」
おぉ……ハル、相変わらずズケズケいくなぁキミは。
でもそういうとこわりと好きだぞ。
っていうか助かる。
「ふっ……そうね。私たちは得体の知れない謎の力をわからないままあなた達に与えてるの。どう? 怖くなった?」
自虐的に笑うメラさん。
「いえ、怖くないです! だって私を助けてくれたのはカイトのスキルだし! スキルがなかったら私死んでたんです! だから私にとってカイトとスキルは神様みたいな存在なんです!」
「ふふっ……そうね、好きなのね、その子のこと」
「……! はいっ!」
ハルは一瞬息をのんだのち、迷いなく答えた。
うおっ、なに急に!
嬉しいけどドキドキがすぎる!
ハルとメラさんはしばし女同士のなんか変なテレパシーみたいなのを飛ばしあったあと、何事もなかったかのように話を続けていく。
「でっ! 今回はバフについてお教えします! バフをかけるからバッファー。そうよね?」
「は、はい……」
そうのはず。
「通常のバッファーってのは魔法によって味方の能力を上げるの。例えば筋力、例えば耐久力、例えば素早さ、例えば魔力。必ずひとつの項目についてひとつの呪文を唱える。それがバッファーの条件。バフをかける相手が一人だろうと複数だろうとね。絶対に一項目につき呪文一回。これは敵にデバフをかける際にも同じ」
へぇ~そうなんだ?
今までスキルの話ってしちゃダメだと思ってたから知らなかったや。
ん? でもそうなると僕のスキルって……。
「はい、ここでこのかわいらしい少年カイトくんのスキルです。まず時間が停止して意識だけが覚醒してる状態になる。次に矢印が現れてターゲットを選ぶ。そしてステータス欄というものの中に入り、巨大な数字を動かす。合ってるかしら?」
「ええ、合ってます」
「となると……」
メラさんとロンが目配せしてうなずき合う。
「これは、チートスキルね」
え、なんて?
「ち~とすきる?」
僕の言葉に頬を紅潮させたメラさんが早口でまくしたてる。
「そう! チートなのよ! まず最初に『時止め』! 次に『鑑定』! それから『バフ』『デバフ』! しかも複数の項目を一度に! こんなのチートじゃなくてなんだっていうのよ!」
「チート……すぎるな」
英雄、冒険者ギルド長ロンの飛ばすダジャレを僕たちは華麗にスルー。
「まぁ言われてみればそうとも言えるのかな?」
「言えるのかなじゃないのよ! すごいことよ! すごいことなの! こ・れ・は! あぁ、スキルマニアとして知識を求め続けてはやいくばく! まさか! こんな! 超絶チートスキルの持ち主と巡り会えるだなんて! あ~ん、まさに神の思し召しだわぁ~!」
すりすりすり!
「ちょっ! すりすりやめてくださいって!」
メラさんのほっぺたの柔らかさとリアルな匂いに意識が飛びそうになるもハルの手前、断固たる意志をもって押しのける。
えらいぞ、僕!
ジト目でこっちを見てるハル。
え、いや僕押しのけたじゃん……そんな目で見ないでよ……。
「ごほんっ! だがしかし、それもすべてカイト・パンターの口からでまかせという可能性もある」
あぁ、そっか。
これは僕がダンスキーたちに「ペテン師」呼ばわりされたことに対しての釈明の場だった。
証明しないとだな。
ってことは……。
「さぁ、俺の中に挿入ってこい! 少年カイト・パンター!」
え、なんか入ってこいのアクセントがいやなんですけど……。
「さぁ、早く! そのチートすぎるチートスキルで!」
さっき無視されたからってまた言ってるし。
「はぁ、わかりましたよ」
僕はそう小さく答えると。
『枠入自在』
灰色の世界へと挿入……いや、入った。
だってだよ?
英雄ロン・ガンダーランド。
冒険者たちの元締め。
この人を信用できなかったらこの世に信用できる冒険者なんていなくない?
それに、ハルやアオちゃんに感じたような安心感みたいなのをこの人からは感じるんだよね。
この人にだったら裏切られても仕方ないって思えるような、なにか。
ダンスキーたちには感じなかったからなぁ、そういうの。
だからダンスキーたちにはスキルのことを詳しく話さなかったのかもしれない。
ってことで。
よし、言うぞ!
「実は僕、ステータス欄の中に入れるんです!」
言った~!
意を決した!
けど……。
「ステータス……欄?」
意外にもロンは「?」って顔。
「え、ステータス欄なんですけど……」
「いや、ステータスはわかる。鑑定士が言い当てるやつだよな? で、その『欄』っていうのは?」
あ、そっか。
ステータス『欄』が見えてるのは僕だけだもんね。
そりゃわかんないか。
「えっとですね、『欄』っていうのは……」
説明タ~イム。
「ふむ……そんなことが実際に……。いやでも俺もバッファーのことはそんなに知らんしなぁ」
コトッ。
目の前にお茶が置かれる。
丸いコップに緑のお茶。どっちも珍しっ。
出してくれたのは職員のメラさん。
ぱっつんぱっつんのミニスカートでかがむからちょっと目のやり場に困る。
ほら、隣ではハルが「ギンッ!」って目で睨んでるしさ……あはは……。
「メラ、お前スキルに詳しかったよな?」
「詳しい? スキルに? 私が? ハッ、詳しいなんてもんじゃないってこと……(ふぁさっ)あなたならよく知っているでしょう?」とメラさんは、無意味に色っぽく長い紫髪をかきあげてから自信満々に答えた。
「お、おう……。で、どう思う? お前的には。ステータス欄の中に入れるなんてあると思うか?」
ちょっと顔を赤らめたロンが早口で尋ねる。
「はいはぁ~い、じゃあみなさぁ~ん! 教えてメラ先生の時間ですよぉ~! はい、せ~の!」
し~ん。
耳に手を当てたメラさん。
え、もしかして掛け声求められてる?
こめかみに汗かいたハル&ロンとめくばせして息を揃える。
「おしえて~、メラせんせ~い……」
「はぁ~い! よくできましたぁ~! 次はもっと大きな声でね~!」
「はぁ~い……」
な、なんなのこのノリ……。
ロンを見ると「諦めろ」とでも言いたげに首を横に振っている。
うぅ……ペース乱れるなぁ。
こうして、えちえちお姉さんことメラさんによるスキル講座が始まったのだった。
「まずスキルとはなんぞや。はい、カイトくん」
「ふぇ!? えと……神様がギルドを通して与えてくれる魔物と戦うための力です」
「せいかい! でも不正解」
「えぇ~? さっきの新人講習でそう言ってたじゃないですかぁ~」
「そうね。でもそれは半分ウソ。新人くんたちに最初からホントの事なんて教えるわけないじゃない」
そう言ってメラさんは唇に指を当ててウインクぱちり。
えぇ……そうなんだ……。
っていうかメラさん、仕草がいちいち少し古い。
若く見えるけどいったい何才なんだろう。
「じゃあスキルってなんなんですか?」
ハルが素朴な質問。
いいぞ、かわいいぞハル。
「そうねぇ~。実は……よくわかってないの」
「わかって……ない?」
「そう。わかってるのは大陸にある七つの迷宮。その麓でのみスキルを授けられるってこと。授ける者はそこのギルド職員ひとりのみ。その人が死んだら今度ははまた別のギルド職員がスキルを授けられるようになる。そのギルド職員が死んだらまた次の。そしてスキルは『冒険者ギルド内で』『純粋に迷宮に挑もうとしてる者』にしか与えることが出来ない。どう? まるで神が私たち人に迷宮を踏破させたがってるみたいじゃない?」
「はぁ……そう、ですね……」
「じゃあ結局、なにもわかってないってことですか?」
おぉ……ハル、相変わらずズケズケいくなぁキミは。
でもそういうとこわりと好きだぞ。
っていうか助かる。
「ふっ……そうね。私たちは得体の知れない謎の力をわからないままあなた達に与えてるの。どう? 怖くなった?」
自虐的に笑うメラさん。
「いえ、怖くないです! だって私を助けてくれたのはカイトのスキルだし! スキルがなかったら私死んでたんです! だから私にとってカイトとスキルは神様みたいな存在なんです!」
「ふふっ……そうね、好きなのね、その子のこと」
「……! はいっ!」
ハルは一瞬息をのんだのち、迷いなく答えた。
うおっ、なに急に!
嬉しいけどドキドキがすぎる!
ハルとメラさんはしばし女同士のなんか変なテレパシーみたいなのを飛ばしあったあと、何事もなかったかのように話を続けていく。
「でっ! 今回はバフについてお教えします! バフをかけるからバッファー。そうよね?」
「は、はい……」
そうのはず。
「通常のバッファーってのは魔法によって味方の能力を上げるの。例えば筋力、例えば耐久力、例えば素早さ、例えば魔力。必ずひとつの項目についてひとつの呪文を唱える。それがバッファーの条件。バフをかける相手が一人だろうと複数だろうとね。絶対に一項目につき呪文一回。これは敵にデバフをかける際にも同じ」
へぇ~そうなんだ?
今までスキルの話ってしちゃダメだと思ってたから知らなかったや。
ん? でもそうなると僕のスキルって……。
「はい、ここでこのかわいらしい少年カイトくんのスキルです。まず時間が停止して意識だけが覚醒してる状態になる。次に矢印が現れてターゲットを選ぶ。そしてステータス欄というものの中に入り、巨大な数字を動かす。合ってるかしら?」
「ええ、合ってます」
「となると……」
メラさんとロンが目配せしてうなずき合う。
「これは、チートスキルね」
え、なんて?
「ち~とすきる?」
僕の言葉に頬を紅潮させたメラさんが早口でまくしたてる。
「そう! チートなのよ! まず最初に『時止め』! 次に『鑑定』! それから『バフ』『デバフ』! しかも複数の項目を一度に! こんなのチートじゃなくてなんだっていうのよ!」
「チート……すぎるな」
英雄、冒険者ギルド長ロンの飛ばすダジャレを僕たちは華麗にスルー。
「まぁ言われてみればそうとも言えるのかな?」
「言えるのかなじゃないのよ! すごいことよ! すごいことなの! こ・れ・は! あぁ、スキルマニアとして知識を求め続けてはやいくばく! まさか! こんな! 超絶チートスキルの持ち主と巡り会えるだなんて! あ~ん、まさに神の思し召しだわぁ~!」
すりすりすり!
「ちょっ! すりすりやめてくださいって!」
メラさんのほっぺたの柔らかさとリアルな匂いに意識が飛びそうになるもハルの手前、断固たる意志をもって押しのける。
えらいぞ、僕!
ジト目でこっちを見てるハル。
え、いや僕押しのけたじゃん……そんな目で見ないでよ……。
「ごほんっ! だがしかし、それもすべてカイト・パンターの口からでまかせという可能性もある」
あぁ、そっか。
これは僕がダンスキーたちに「ペテン師」呼ばわりされたことに対しての釈明の場だった。
証明しないとだな。
ってことは……。
「さぁ、俺の中に挿入ってこい! 少年カイト・パンター!」
え、なんか入ってこいのアクセントがいやなんですけど……。
「さぁ、早く! そのチートすぎるチートスキルで!」
さっき無視されたからってまた言ってるし。
「はぁ、わかりましたよ」
僕はそう小さく答えると。
『枠入自在』
灰色の世界へと挿入……いや、入った。
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