10 / 50
エンドレス「地下迷宮」編
第10話 冒険者と~ろく!
しおりを挟む
ドレンシア大陸には七つの探索都市がある。
ミルファ。
ゼスト。
ニラナカ。
サイファー。
エリオニア。
ポータル。
そしてここ、エンドレス。
探索都市とは冒険者たちが集まり作られていった都市だ。
魔物の発生源たる七つの迷宮。
そのそれぞれの入口に冒険者たちがたむろい、行商人が訪れ、定住し、家族を築き、発展していった。
探索都市は冒険者の都市。
ゆえに各都市においては冒険者ギルドの権限が極めて大きい。
ことここエンドレスにおいては冒険者ギルドが法と言っても過言ではない。
というのも、かつてエンドレスの地下迷宮第43層まで到達したこの町史上最強の冒険者ロン・ガンダーランド。
その彼を頭に据えたギルドには多大な人材と才能が集まっていたからだ。
そして当然、それを管理する職員もその例に漏れない。
「はいはぁ~い! 質問がある人はこのメラお姉さんになんでも聞いてね~!」
毎朝行われている新人冒険者への研修。
冒険者ギルドの片隅で行われているそれに、僕はハルの付き添いで参加してた。
今日の研修参加者は十二人。
毎日これくらいの新人冒険者が生まれてるわけで。
まぁ、でもそのほとんどが十層にすらたどり着けずに辞めちゃうわけで。
それくらい過酷な職業なのが冒険者。
なるのは簡単、続けるのは大変。
さいわい僕はすぐにダンスキーたちに拾ってもらったから二十二階まで行けたんだけど。
まぁ結局ダンジョンに捨てられちゃったんだけど。
はたして僕は運がいいのか悪いのか。
なんて思ってると、いがぐりあたまの少年が緊張した面持ちで手を上げた。
「はい! あの……ほんとにスキルって授けていただけるんすか!?」
「あら、キミ可愛いわねぇ。名前は?」
「リュウって言います! リュウ・シデン! 地元のみんなと一旗揚げるべく今日エンドレスに到着したばかりっす!」
リュウの近くには三人の同世代っぽい子たちがいる。
大体みんな14歳くらい?
緊張と希望を顔によぎらせてる。
初々しい。
地元の仲間と一旗揚げるために、か。
青春だけど危なくもあるな。
全員初心者ってのはなぁ。
本当なら、最初は誰か熟練冒険者に牽引してもらうのが一番いいんだけど。
「あらあら~。いいわね、いいわね~! そういうの好き! お姉さん好きよぉ~? で、なんだっけ? ああ、スキル。スキルね。与えてあげられるわよ。このあとすぐ」
「やった!」
おもちゃをもらえることが確定した子供かのようにガッツポーズを取るリュウくん。
「でもね、約束があるの。授かったスキルの内容については絶対に他人に公言しないこと」
メラ。背の高いギルド職員が猫のような目をさらに細めて告げる。
「え、なんで……? 仲間に言わなきゃ連携取れなくないすか?」
不安そうなリュウくん。
「えっとねぇ~、スキルはあなたたちそのものなの。最後の武器なの。例えばもうダメだ、死ぬ、終わりだって思った時に最後に信じられるもの、それが『スキル』なの。スキルは千差万別。汎用スキル。特殊スキル。なにが授けられるかは人によって違うの。だからその『スキル』、あなたそのもの、最後の武器は絶対に他人に明かさないようにしてね~? メラお姉さんとの約束よぉ~?」
ハルが小声で話しかけてくる。
「カイトさん? えと、私にスキルを教えてくれたのって……その……よくなかったんじゃ……」
「ほんとうならね。でも、僕は知ってほしかったんだ。ハルに。本当の僕をね」
「カイト……」
ハルが目をうるませる。
「先生~! じゃあどうやって仲間と連携取ったらいいんですか~?」
「いい質問ね! 例えばリュウくんのスキルが剣に火を纏わせる『ファイヤーソード』だったとします。で、そのスキルを連携に組み込むとして、あなたの剣に宿った火を『ファイヤーソードである』と言わなければいいんです。リュウくんは『剣に炎を纏わせることが出来る』そう説明すればいいんですよ」
「う~ん? つまり原理は教えずに、それによって引き起こされる現象のみを教えろってことっすか?」
「そのとぉ~り! リュウくんは可愛いわねぇ~! お姉さんがよしよししてあげましょう~!」
「げぇ、いいよ! 子供じゃないんだし!」
「そう……(しょんぼり)。なら仕方ないわね……。このあと職員がスキルを授けていくので、一人ずつあちらの部屋に来てね~。それでは、なぜなにメラお姉さんのコーナーでしたぁ~……」
ガタイのいいメラさんががっくりと肩を落として帰っていく。
ちょっと気の毒。
それから新人冒険者たちは一人ずつ部屋に呼ばれていった。
スキルを預かり喜びの声を上げる者。
思っていたようなスキルをもらえなくて目に見えて凹んでいる者。
その反応は様々。
そしてとうとうハルの番がやってきた。
「じゃ……行ってくるね……」
「うん、いってらっしゃい!」
ハルの背中を見送りながら、一応上げといたほうがいいかな? 運。
と思ってスキルを発動させる。
『枠入自在』
ほいほいほいっと。
あぁ……やっぱハルのステータスの数字の触り心地は気持ちいなぁ……。
LUKの値を「109」から「901」へ。
これで授かるスキルが変わるか否かはわからない。
けど、まぁ上げといて損はないでしょ。
よし、じゃあ元に戻ってと──。
神妙な顔をして部屋から出てきたハル。
「どうだった?」
「うん……『刺突』だって」
「あっ……言っちゃっていいの……?」
「うん、知ってほしかったから。カイトに」
気恥ずかしそうにはにかむハル。
あぁ、かわいい。
今すぐ抱きしめたい。
その衝動をグッと抑え込む。
「ハルはどう思う? 自分のスキル」
「う~ん、地味? ハズレなのかも」
「そんなことないと思うよ」
「ふぇ、なんで?」
「まずハルのステータスで高いのはLUK(運)、次にCRI(会心率)、そしてAGI(素早さ)だ。つまり『刺突』で手数が増えるってことは」
「それだけ会心が出やすいってこと!?」
ニッ。
「そうだね。ハルに合ってるスキルだと思う」
「カイトの役にも立てる!?」
「ああ。でも無理は禁物だからね? ハルになにかあった時に一番イヤな思いするのは僕なんだから」
うお~ん、言ってて恥ずかしい。
でもこれ本心。
「うん、わかったカイト!」
ハルの満面の笑み。
くぅ~、かわいいぜ。
僕は絶対この笑顔を絶やさせないぞ。
「さて、それじゃあ早速スキルの試し打ちにでも……」
と外に向かおうとした時。
「んだ、てめぇ!」
「ご、ごめんなさい……」
さっきの少年リュウくんが床に転んで謝っていた。
どうやら入ってきた人にぶつかったらしい。
そして誰にぶつかったのかというと。
ダンスキー。
僕を、捨てた元パーティーメンバーだ。
「あぁん……てめぇ新人か? ケッ、こんなのがルーキーだなんてまったく冒険者も質が落ちたもんだぜ。ど~せこんな間抜けなカスじゃすぐ死ぬに決まってる。なんならここで俺が引退させてやろうか? あぁん?」
「……」
ダンスキーの迫力に圧され、黙り込んでしまうリュウくん。
気がつくと、僕は二人の間に割って入っていた。
ミルファ。
ゼスト。
ニラナカ。
サイファー。
エリオニア。
ポータル。
そしてここ、エンドレス。
探索都市とは冒険者たちが集まり作られていった都市だ。
魔物の発生源たる七つの迷宮。
そのそれぞれの入口に冒険者たちがたむろい、行商人が訪れ、定住し、家族を築き、発展していった。
探索都市は冒険者の都市。
ゆえに各都市においては冒険者ギルドの権限が極めて大きい。
ことここエンドレスにおいては冒険者ギルドが法と言っても過言ではない。
というのも、かつてエンドレスの地下迷宮第43層まで到達したこの町史上最強の冒険者ロン・ガンダーランド。
その彼を頭に据えたギルドには多大な人材と才能が集まっていたからだ。
そして当然、それを管理する職員もその例に漏れない。
「はいはぁ~い! 質問がある人はこのメラお姉さんになんでも聞いてね~!」
毎朝行われている新人冒険者への研修。
冒険者ギルドの片隅で行われているそれに、僕はハルの付き添いで参加してた。
今日の研修参加者は十二人。
毎日これくらいの新人冒険者が生まれてるわけで。
まぁ、でもそのほとんどが十層にすらたどり着けずに辞めちゃうわけで。
それくらい過酷な職業なのが冒険者。
なるのは簡単、続けるのは大変。
さいわい僕はすぐにダンスキーたちに拾ってもらったから二十二階まで行けたんだけど。
まぁ結局ダンジョンに捨てられちゃったんだけど。
はたして僕は運がいいのか悪いのか。
なんて思ってると、いがぐりあたまの少年が緊張した面持ちで手を上げた。
「はい! あの……ほんとにスキルって授けていただけるんすか!?」
「あら、キミ可愛いわねぇ。名前は?」
「リュウって言います! リュウ・シデン! 地元のみんなと一旗揚げるべく今日エンドレスに到着したばかりっす!」
リュウの近くには三人の同世代っぽい子たちがいる。
大体みんな14歳くらい?
緊張と希望を顔によぎらせてる。
初々しい。
地元の仲間と一旗揚げるために、か。
青春だけど危なくもあるな。
全員初心者ってのはなぁ。
本当なら、最初は誰か熟練冒険者に牽引してもらうのが一番いいんだけど。
「あらあら~。いいわね、いいわね~! そういうの好き! お姉さん好きよぉ~? で、なんだっけ? ああ、スキル。スキルね。与えてあげられるわよ。このあとすぐ」
「やった!」
おもちゃをもらえることが確定した子供かのようにガッツポーズを取るリュウくん。
「でもね、約束があるの。授かったスキルの内容については絶対に他人に公言しないこと」
メラ。背の高いギルド職員が猫のような目をさらに細めて告げる。
「え、なんで……? 仲間に言わなきゃ連携取れなくないすか?」
不安そうなリュウくん。
「えっとねぇ~、スキルはあなたたちそのものなの。最後の武器なの。例えばもうダメだ、死ぬ、終わりだって思った時に最後に信じられるもの、それが『スキル』なの。スキルは千差万別。汎用スキル。特殊スキル。なにが授けられるかは人によって違うの。だからその『スキル』、あなたそのもの、最後の武器は絶対に他人に明かさないようにしてね~? メラお姉さんとの約束よぉ~?」
ハルが小声で話しかけてくる。
「カイトさん? えと、私にスキルを教えてくれたのって……その……よくなかったんじゃ……」
「ほんとうならね。でも、僕は知ってほしかったんだ。ハルに。本当の僕をね」
「カイト……」
ハルが目をうるませる。
「先生~! じゃあどうやって仲間と連携取ったらいいんですか~?」
「いい質問ね! 例えばリュウくんのスキルが剣に火を纏わせる『ファイヤーソード』だったとします。で、そのスキルを連携に組み込むとして、あなたの剣に宿った火を『ファイヤーソードである』と言わなければいいんです。リュウくんは『剣に炎を纏わせることが出来る』そう説明すればいいんですよ」
「う~ん? つまり原理は教えずに、それによって引き起こされる現象のみを教えろってことっすか?」
「そのとぉ~り! リュウくんは可愛いわねぇ~! お姉さんがよしよししてあげましょう~!」
「げぇ、いいよ! 子供じゃないんだし!」
「そう……(しょんぼり)。なら仕方ないわね……。このあと職員がスキルを授けていくので、一人ずつあちらの部屋に来てね~。それでは、なぜなにメラお姉さんのコーナーでしたぁ~……」
ガタイのいいメラさんががっくりと肩を落として帰っていく。
ちょっと気の毒。
それから新人冒険者たちは一人ずつ部屋に呼ばれていった。
スキルを預かり喜びの声を上げる者。
思っていたようなスキルをもらえなくて目に見えて凹んでいる者。
その反応は様々。
そしてとうとうハルの番がやってきた。
「じゃ……行ってくるね……」
「うん、いってらっしゃい!」
ハルの背中を見送りながら、一応上げといたほうがいいかな? 運。
と思ってスキルを発動させる。
『枠入自在』
ほいほいほいっと。
あぁ……やっぱハルのステータスの数字の触り心地は気持ちいなぁ……。
LUKの値を「109」から「901」へ。
これで授かるスキルが変わるか否かはわからない。
けど、まぁ上げといて損はないでしょ。
よし、じゃあ元に戻ってと──。
神妙な顔をして部屋から出てきたハル。
「どうだった?」
「うん……『刺突』だって」
「あっ……言っちゃっていいの……?」
「うん、知ってほしかったから。カイトに」
気恥ずかしそうにはにかむハル。
あぁ、かわいい。
今すぐ抱きしめたい。
その衝動をグッと抑え込む。
「ハルはどう思う? 自分のスキル」
「う~ん、地味? ハズレなのかも」
「そんなことないと思うよ」
「ふぇ、なんで?」
「まずハルのステータスで高いのはLUK(運)、次にCRI(会心率)、そしてAGI(素早さ)だ。つまり『刺突』で手数が増えるってことは」
「それだけ会心が出やすいってこと!?」
ニッ。
「そうだね。ハルに合ってるスキルだと思う」
「カイトの役にも立てる!?」
「ああ。でも無理は禁物だからね? ハルになにかあった時に一番イヤな思いするのは僕なんだから」
うお~ん、言ってて恥ずかしい。
でもこれ本心。
「うん、わかったカイト!」
ハルの満面の笑み。
くぅ~、かわいいぜ。
僕は絶対この笑顔を絶やさせないぞ。
「さて、それじゃあ早速スキルの試し打ちにでも……」
と外に向かおうとした時。
「んだ、てめぇ!」
「ご、ごめんなさい……」
さっきの少年リュウくんが床に転んで謝っていた。
どうやら入ってきた人にぶつかったらしい。
そして誰にぶつかったのかというと。
ダンスキー。
僕を、捨てた元パーティーメンバーだ。
「あぁん……てめぇ新人か? ケッ、こんなのがルーキーだなんてまったく冒険者も質が落ちたもんだぜ。ど~せこんな間抜けなカスじゃすぐ死ぬに決まってる。なんならここで俺が引退させてやろうか? あぁん?」
「……」
ダンスキーの迫力に圧され、黙り込んでしまうリュウくん。
気がつくと、僕は二人の間に割って入っていた。
78
お気に入りに追加
152
あなたにおすすめの小説

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる