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エンドレス「地下迷宮」編
第6話 死にかけスライム
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「ここは隠し通路だね」
「そんなのもあるんですね!」
ハルがキラキラと目を輝かせる。
「あったっぽいね。さて、問題はこれを進んで安全かどうかだけど……」
ぬら~んって感じで上にのびてるなだらか~な一本道。
危険そうな匂いはぜ~んぜんしない。
むしろめっちゃおだやか感出てる。
あ、ここ照明がついてるんだ?
天井に等間隔でヒカリゴケが貼っついてる。
う~ん……。
ハルを見ると「早く行きましょう!」みたいな感じで鼻息ふんふん。
とてもHP残り「1」とは思えない生命感。
「まぁいいや。進もう」
「はいっ!」
ちょいちょいスキルで時を止めたりして周囲を警戒しながら僕らは結構な時間をかけてとことこと坂を登っていった。
「ふぅ。出ないね、敵」
「出ませんね」
「あ、そういえば敬語」
「はい」
「タメ語でいいよ。同い年だし」
「そうなんですか! あ、いや、でも恩人様だし……」
ハルはころころと表情が変わる。
そのたびに珠のような唇が突き出たりねじれたり。
(はぁ~、ぷるっぷるんだなぁ)
なんて思わず見とれてるとハルが「わかりました!」と快活に指を立てた。
「受けた恩はこれから返していくので! 今は恩の前借り状態ってことで! ってことでタメ語でよろ! カイト!」
「う、うん……」
うぅ~……なんか急に恥ずかしくなって視線反らしちゃったぞ。
僕のほっぺた赤くなってんのがわかるし。
え~、ちょっと待って。なにこのドキドキ感。
っていうか今のハルの「タメ語でよろ!」が可愛いすぎ。
ヤバ。
あれ?
っていうか「これから恩を返していく」的なこと言ってなかった?
「ねぇ、それって……」
ハルに聞き返そうと振り向いた時、ハルが通路の先を指さした。
「カイト、スライム!」
敵!?
問答無用でスキル発動。
『枠入自在』
ほのぼのドキドキ青春空間だった周辺が一瞬でモノクロに染まる。
意識を前方に向ける。
スライム。ほんとだ。
集中!
ジュゥゥン──!
スライムのステータス欄が浮かび上がってきて僕を通り過ぎる。
さぁ、どんなスライムだ?
僕はつむっていた目を開ける。
名前
称号 役目を果たせしもの
種族 守り人スライム
性別 雌雄同体
年齢 91
LV 1
HP 1
SP 1
STR 1
DEX 1
VIT 1
AGI 1
MND 1
LUK 1
CRI 1
CHA 1
守り人スライム?
なにかを守ってるのかな?
でもそのわりに称号「役目を果たせしもの」って守るのが過去形みたいになってない?
っていうかこのスライム。
弱い。
ステータスオール1。
で、年齢は「91」。
超ご高齢。
おじいちゃん? あ、雌雄同体だからおばあちゃんでもあるのか。
なんだか……倒すのかわいそうだな。
シュゥゥン──。
僕はステータス欄から出てハルに説明する。
その間、スライムはヨタヨタとうろたえ右往左往しててなんだかあわれだった。
「回復とかしてあげられないの?」
ハルもスライムのことをかわいそうだと思ったみたい。
「もう年寄りだからなぁ。それに僕ヒーラーじゃないし」
「お年寄りなんだったら若返らせてあげれば?」
「はぇ?」
「いじれるんでしょ? ステータス」
「いや、どれも1で」
そしたらハルが思わぬことを言い出した。
「年齢は?」
「へ?」
再びスライムのステ欄の中に入った僕。
「うぅ~、いいのかなぁ……? 年齢なんか変えちゃって……」
わからん。
わかんない。
もし若返らせてチョ~強いスライムになっちゃったりしたら。
もしそれでハルが死んじゃったりしたら……。
ぶるるっ!
こわい想像を頭を振って追い出す。
とりあえず年齢を動かせるかどうかだけでもやってみよう。
ヤバそうだったらまた戻せばいいしね。
そう思ってスライムの「年齢」の横にある「9」を押すと、びっくりするくらいスイスイと動いた。
「うおっ!」
ハルの数字はぴっとりひっついてくる感じだったけど、スライムのは磁石と磁石が引き合うみたいにぎゅんぎゅんくる。
スイスイ動いた数字は一瞬で入れ替わる。
「19」
スライムの年齢がそうなった瞬間、すべての数字が銀色に光りだした。
この光は見覚えがある。
たしかハルの時もこんな風に……。
僕はヨイショと数字の上に素早く登って全体見渡す。
名前
称号 待ち人来たり
種族 スライム
性別 雌雄同体
年齢 19
LV 201
HP 536
SP 221
STR 222
DEX 43
VIT 87
AGI 20
MND 7
LUK 99
CRI 89
CHA 100
ちょっ、上がりすぎ!
これミノタウロスより強いじゃん!
レベル201ってなに!?
ヤバすぎ!
すぐ年齢を元に戻さなきゃヤバい!
そう思って数字から下りようとした瞬間。
「わわっ!」
吸い込まれるような感覚がして。
ジュゥゥン──!
僕はステータス欄の外へとはじき出された。
すぐにモノクロがカラフルな色彩を取り戻す。
やばい!
これに攻撃食らったら死ぬ!
僕のせいだ!
僕が若返らせて強くしちゃったから!
ハルだけは僕が守らなきゃ!
「ハルっ!」
ハルを抱きしめる!
「ちょ、カイト!? 痛い! 痛いってば!」
「あ、ごめ……」
そういえばハルはHP1だった。
僕が抱きしめて死んじゃったらあばばだ。
っていうか、あれ?
スライム、攻撃してこないな。
そう思って振り返るとスライムはぶくぶくと膨れて形を変えていき──。
「ぬぱぁ!」
と裸の女の子の形へと変わった。
「えぇ!?」
女の子スライムは嬉しそうに言う。
「おと~しゃま!」
……え?
お、おと~しゃま……?
「そんなのもあるんですね!」
ハルがキラキラと目を輝かせる。
「あったっぽいね。さて、問題はこれを進んで安全かどうかだけど……」
ぬら~んって感じで上にのびてるなだらか~な一本道。
危険そうな匂いはぜ~んぜんしない。
むしろめっちゃおだやか感出てる。
あ、ここ照明がついてるんだ?
天井に等間隔でヒカリゴケが貼っついてる。
う~ん……。
ハルを見ると「早く行きましょう!」みたいな感じで鼻息ふんふん。
とてもHP残り「1」とは思えない生命感。
「まぁいいや。進もう」
「はいっ!」
ちょいちょいスキルで時を止めたりして周囲を警戒しながら僕らは結構な時間をかけてとことこと坂を登っていった。
「ふぅ。出ないね、敵」
「出ませんね」
「あ、そういえば敬語」
「はい」
「タメ語でいいよ。同い年だし」
「そうなんですか! あ、いや、でも恩人様だし……」
ハルはころころと表情が変わる。
そのたびに珠のような唇が突き出たりねじれたり。
(はぁ~、ぷるっぷるんだなぁ)
なんて思わず見とれてるとハルが「わかりました!」と快活に指を立てた。
「受けた恩はこれから返していくので! 今は恩の前借り状態ってことで! ってことでタメ語でよろ! カイト!」
「う、うん……」
うぅ~……なんか急に恥ずかしくなって視線反らしちゃったぞ。
僕のほっぺた赤くなってんのがわかるし。
え~、ちょっと待って。なにこのドキドキ感。
っていうか今のハルの「タメ語でよろ!」が可愛いすぎ。
ヤバ。
あれ?
っていうか「これから恩を返していく」的なこと言ってなかった?
「ねぇ、それって……」
ハルに聞き返そうと振り向いた時、ハルが通路の先を指さした。
「カイト、スライム!」
敵!?
問答無用でスキル発動。
『枠入自在』
ほのぼのドキドキ青春空間だった周辺が一瞬でモノクロに染まる。
意識を前方に向ける。
スライム。ほんとだ。
集中!
ジュゥゥン──!
スライムのステータス欄が浮かび上がってきて僕を通り過ぎる。
さぁ、どんなスライムだ?
僕はつむっていた目を開ける。
名前
称号 役目を果たせしもの
種族 守り人スライム
性別 雌雄同体
年齢 91
LV 1
HP 1
SP 1
STR 1
DEX 1
VIT 1
AGI 1
MND 1
LUK 1
CRI 1
CHA 1
守り人スライム?
なにかを守ってるのかな?
でもそのわりに称号「役目を果たせしもの」って守るのが過去形みたいになってない?
っていうかこのスライム。
弱い。
ステータスオール1。
で、年齢は「91」。
超ご高齢。
おじいちゃん? あ、雌雄同体だからおばあちゃんでもあるのか。
なんだか……倒すのかわいそうだな。
シュゥゥン──。
僕はステータス欄から出てハルに説明する。
その間、スライムはヨタヨタとうろたえ右往左往しててなんだかあわれだった。
「回復とかしてあげられないの?」
ハルもスライムのことをかわいそうだと思ったみたい。
「もう年寄りだからなぁ。それに僕ヒーラーじゃないし」
「お年寄りなんだったら若返らせてあげれば?」
「はぇ?」
「いじれるんでしょ? ステータス」
「いや、どれも1で」
そしたらハルが思わぬことを言い出した。
「年齢は?」
「へ?」
再びスライムのステ欄の中に入った僕。
「うぅ~、いいのかなぁ……? 年齢なんか変えちゃって……」
わからん。
わかんない。
もし若返らせてチョ~強いスライムになっちゃったりしたら。
もしそれでハルが死んじゃったりしたら……。
ぶるるっ!
こわい想像を頭を振って追い出す。
とりあえず年齢を動かせるかどうかだけでもやってみよう。
ヤバそうだったらまた戻せばいいしね。
そう思ってスライムの「年齢」の横にある「9」を押すと、びっくりするくらいスイスイと動いた。
「うおっ!」
ハルの数字はぴっとりひっついてくる感じだったけど、スライムのは磁石と磁石が引き合うみたいにぎゅんぎゅんくる。
スイスイ動いた数字は一瞬で入れ替わる。
「19」
スライムの年齢がそうなった瞬間、すべての数字が銀色に光りだした。
この光は見覚えがある。
たしかハルの時もこんな風に……。
僕はヨイショと数字の上に素早く登って全体見渡す。
名前
称号 待ち人来たり
種族 スライム
性別 雌雄同体
年齢 19
LV 201
HP 536
SP 221
STR 222
DEX 43
VIT 87
AGI 20
MND 7
LUK 99
CRI 89
CHA 100
ちょっ、上がりすぎ!
これミノタウロスより強いじゃん!
レベル201ってなに!?
ヤバすぎ!
すぐ年齢を元に戻さなきゃヤバい!
そう思って数字から下りようとした瞬間。
「わわっ!」
吸い込まれるような感覚がして。
ジュゥゥン──!
僕はステータス欄の外へとはじき出された。
すぐにモノクロがカラフルな色彩を取り戻す。
やばい!
これに攻撃食らったら死ぬ!
僕のせいだ!
僕が若返らせて強くしちゃったから!
ハルだけは僕が守らなきゃ!
「ハルっ!」
ハルを抱きしめる!
「ちょ、カイト!? 痛い! 痛いってば!」
「あ、ごめ……」
そういえばハルはHP1だった。
僕が抱きしめて死んじゃったらあばばだ。
っていうか、あれ?
スライム、攻撃してこないな。
そう思って振り返るとスライムはぶくぶくと膨れて形を変えていき──。
「ぬぱぁ!」
と裸の女の子の形へと変わった。
「えぇ!?」
女の子スライムは嬉しそうに言う。
「おと~しゃま!」
……え?
お、おと~しゃま……?
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