上 下
142 / 174
向かえ「王都イシュタム」編

第140話 邪神契約

しおりを挟む
「さて、さっそくだけど時間がない」

 メガネをかけて変なワンピースを着た人語を操る司法書士ゴブリン「ヤリヤ」。
 妙に語気の強い彼に対し、僕は策をろうさず素直に事情を話すことにした。

「そっちの事情なんか知るかよ」

「でも僕はキミの事情を知りたい」

「は? 時間がないっつってるのに俺の事情?」

「うん、時間がないからこそだよ」

「ちょっとルード? そんなゴブリンのことなんかどうでもいいじゃない! それより私達の……」

 リサの言葉を笑顔で制止する。

「いいんだ。多分、これが一番近道だよ。僕たちが上手くいくためのね」

「それも……スキルの効果?」

 僕はゆっくりと首をふる。

「ううん、『狡猾モア・カニング』は使ってない。あれは使いすぎると僕の人格自体に影響を及ぼすからね。これは僕自身の判断だ」

 まだ不安そうな表情を浮かべてるリサに言葉を続ける。

「大丈夫。リサとルゥ、それにテスのことは僕が守るよ。絶対に。安心して?」

「ムッ、私は自分の意思で着いてきたの。いつまでも守られるばっかじゃないんだからね。わかったからこの時間がもったいないから早く話を進めて」

「ありがとうリサ」

「ふんっ」

 素直じゃないリサを横目に、僕は言われた通り話を進めることにする。

「で……なんでキミだけ言葉が喋れるの!? エルフゴブリンって何!? そのミスラ神って何!? どんなスキルなの!? その服は!? メガネかけてるゴブリンって珍しいけどどうしたの!? あと、なんでキミはここに来ることになったの!? 誰かに言われて来た!?」

「ちょっ、おま……そんな一気に……! っていうかなんで俺のスキルまで……!」

「僕は鑑定士、キミを視た。そして、別のスキルによってキミが外にいるゴブリンたちをどうにかできることも知ってる」

「鑑定士……そしてスキル複数持ちだと……? お前、ただの人間の女じゃないな?」

「そう、今の僕は人間じゃないんだ、残念ながら」

「はぁ? じゃあなんだってんだよ?」

「魔神 (かっこかり)」

「は?」

「魔神 (かっこかり)だよ」

「いや、言ってる意味が……」

「サタン、一瞬姿を見せてあげて」

 僕が口を開けると、黒い塊が喉の奥から出てきて歯の裏にとどまる。

「なんだってんだよ、出たら俺の体崩壊するって言ってんだろ」

「出てこないとヤリヤが納得しなくて、ゴブリンたちが引かなくて、この状態がゼノスに見つかって、僕やキミの正体もバレてみ~んな死んじゃうわけだけど」

「チッ、わかったよ……! ったく、魔神使いの荒いやつだな!」

 文句を言いながら黒い塊は蠅の悪魔──ベルゼブブへと姿を変えて口から飛び立ち、ヤリヤの周りをブ~ンと回る。

「ヒッ……!」

 さすがに威勢のいいヤリヤも魔神のオーラを感じ取って腰を抜かす。

「ありがと」

「くそっ、もうこんなくだらんことに二度と俺様を使うなよ」

「まぁまぁ、共存共生ってことで」

 小さく口を開けると、蠅サタンはスポっと中に入って小さくため息を付いた。

「ってことで魔神と魔神の宿る僕と仲間たちは、急いでこの状態を解消しないと神ゼウスに見つかって全滅エンドになっちゃうってわけ」

「……は? 今度は神だ? しかも何? ゼウス? 頂上神の? 神のトップの?」

「そう。旅してるんだよね、今」

「た、旅……? 頂上神と旅する魔神様って……なんだそれ……?」

「やっと話を聞いてくれそうになったね」

 僕は、腰を抜かしたまま口まで床につかんばかりにあんぐりと大口開けているヤリヤに、にっこりと笑いかけた。


「つまり、キミはエルフとゴブリンの間に生まれたミックスで、普段はゴブリンたちからひどい扱いを受けてるわけだ」

「ああ。で、こんな時だけ人語がわかる俺が担ぎ上げられたってわけよ。なんでもお前……いや、ルード様たちのお声をもっと解析度高く理解したいらしい」

 迫害されていたエルフゴブリンのヤリヤは、自分の身を守るためにスキルを生み出した。
「ミスト神」という架空の神へと誓いを立てさせる契約のスキル『ミスラ神絶対契約』。
 それを使って苛烈なゴブリン社会をどうにか生き延びてきたらしい。
 そう、彼はなんと「」というとんでもないぶっ壊れチートスキルを備えたゴブリンだったのだ。
 といっても今までに創造したスキルは自身の『ミスラ神絶対契約』だけ。
 ちなみに「司法書士」は法とかいうものを取りまとめたりする職業らしい。
 う~ん? 法とかよくわかんないな。

「解析度……って言われてもさ、僕何言ったか覚えてないんだよね。寝ぼけてたから」

「じゃあ新たに命令を上書きすればいい」

「いいのかな?」

「いいさ。ゴブリン共は今みんな創造主たるルード様に会って感動してるんだ。むしろ早くなにかハッキリと役割を与えてやらなきゃ興奮して暴走すらしかねんぞ」

 メガネをクイっ。
 壊れかけてるからなのか、自作したらしいメガネを頻繁にかけ直すヤリヤ。

「う~ん、じゃあ伝えてくれる?」

「ああ、いいぞ」

「じゃあまず、人を襲わないこと」

「厳しいな。ゴブリンは人を殺し犯すために生まれてきた種族だ。それを襲うなって急に言われてもな」

「そうかな? 変われると思うけど」

 魔界で見てきたたくさんの魔物たち。
 みんな成長し、変化し、どんどん変わっていった。
 狼男のウェルリン、オークのオルク、そしてリサやルゥ、テスも。
 変われるはず。
 僕はそれを知っている。

「私が思うに」

 リサが言葉を挟む。

「なにか目的があれば変われると思うんだけど」

「一番わかりやすいとこだと『ご褒美』があるといいかもですね!」

 ルゥがすかさずサポート。

「うむ、得があるのであれば従いやすい」

 テスも同意。

「でもご褒美ってなんだろ?」

「ゴブリンだからやっぱ生きた人間じゃねぇか?」

「いや、それはダメだ」

「じゃあどうすんだよ」

「そんなの決まってますわぁ!」

 セレアナが自信満満に言い切る。

「言うことを聞いたゴブリンは『フィード・オファリング公国』の国民として国王フィードに仕えることを許しますわぁ!」

「ちょ……セレアナ何言って……」

「フィード・オファリング公国! 国があるのか! 人間界に!?」

「人間界と魔界を股にかけてですわぁ! 英雄フィードは人や魔といったものを超越した高みに位置する存在なのですわぁ!」

「なるほど、そいつはすげぇ! 国民……洞穴で人間からは害虫扱いされて忌み嫌われてきた俺たちが国民か……。しかも魔神様直属の」

「いや、僕は国を作るなんて……」

「そうと決まれば膳は急げですわぁ! さっそく外にいるゴブリンたちに伝えてくるべきですわ、司法書士ヤリヤ!」

「わかった! だが俺には俺の流儀があるわけでさぁ……。いくら国王といえどそれには従ってもらいますぜ?」

「いや、だから僕は国王じゃ……」


 【ミスラ神絶対契約】


 ヤリヤがスキルを発動すると地面に紫の渦が現れ、その中から紙面と禍々しいペンを持ったどう見ても悪魔にしか見えないゴブリンが出てきた。
 目を閉じた女性のゴブリン。
 一応神っぽく白いローブと月桂冠を身に着けてはいるけど異教感──というか邪教感がすごい。

(え? スキルで生き物? が出てくるってどういうこと……?)

 ヤリヤはその邪神風ゴブリンからペンと紙を受け取ると、なにやら書き込みながら早口でまくしたてる。

「契約内容! 俺が今から秒でゴブリンをこの場から撤収させる! で、その対価は──」

 た、対価……?

「俺を捨てた母親──エルフの王国へと連れて行くこと! いいな!?」

 エルフの国……?
 そこって人が誰もたどり着いたことがないっていう秘境なんじゃ……。
 戸惑う僕をみんなが急かす。

「ルード、時間ないわよ!」
「いいんじゃないですか? 別に時間の指定もないですし」
「エルフの国、吾輩も行ってみたい……」
「ってことで契約成立ですわ~」

「えぇ……? みんなそんな勝手に……」

「ルード! ほんとに時間ないって!」
「このままじゃゼウスに見つかって全滅です」
「フィードだったらもうサインしてる」
「英雄ルード? いまさら約束の一つや二つ増えたところで変わりないんじゃありませんこと?」

「う……たしかに……。あぁ、もう仕方ない! 行く行く! 連れて行くよ! ただし、ゼウス関連のゴタゴタが全部片付いてからね!」

 僕が紙に署名 (「アベル」の名前で署名した。だって今の僕の魂はアベルだからね。今後フィードと一体化したりしたらどうなるかわからないけど……)すると、ペンを持った右手から茨がバキバキと生えてきて怪しく輝いた後、邪神メスゴブリンが僕に投げキッスをしながら紫の渦の中に消えていった。

「よしっ! これで交渉成立だ! 言っとくが誓約は絶対だからな! ってことで俺をそのうちエルフの国へと連れてってくれよ、王様!」

「いや、だから僕は王様なんかじゃ……。っていうかどうやってキミに連絡したら……」

 僕の言葉を聞き終わる前にヤリヤは表に飛び出すと短く「ギャッ!」と鳴いたと思ったら次の瞬間、綺麗さっぱり消え去っていた。もちろん、ヤリヤも。

 えぇぇ……?
 なんかいきなり邪神と契約とかさせられちゃったんだけど……?
 大丈夫なの、僕……?
 まぁ、ゴブリンたちがいなくなってくれたのはよかったけどさ……。

 たぶん複雑な表情をしてであろう僕はみんなと顔を見合わせる。


「ラルクです! 入っていいですか!?」

 びくぅ!

 表から聞こえてくるラルクくんの声に心臓が「どくんっ!」する。

 えっ、タイミング的にギリっていうかギリアウト……?
 だ、大丈夫……?
 律儀に入っていいか表で声を掛けてるお人好し神官ラルクくんに恐る恐る聞いてみる。

「あの…………見た?」

「へ? 見たってなにをですか?」

「あ、うん! いい、いいから! 見てないならオッケー! セェーフ!」

「セ、セーフ……? 中ではそんなにアウトなことが……? ごくり……」

「神官ラルクぅ? 聖職者が淫らな想像をしていいのかしらぁ?」

「ハッ──違います! してないです! 誓ってしてないです! 神に誓って! ほんと! 信じてください、セレアナさん!」

 いや、ラルクくん? キミの誓う神は今、宿屋で惰眠を貪ってるだろうし、そもそも神──しかも得体の知れない謎邪神に本当に今誓っちゃったのは僕の方なんだよね……。

 と、胸に一抹の不安を抱いたまま、僕らは「?」顔のラルクくんに手伝ってもらって(朝までは)グッドキャンプだった野営地を片付けたのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!

KeyBow
ファンタジー
 日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】  変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。  【アホが見ーる馬のけーつ♪  スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】  はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。  出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!  行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。  悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!  一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!

異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜

KeyBow
ファンタジー
 主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。  そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。  転生した先は侯爵家の子息。  妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。  女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。  ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。  理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。  メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。  しかしそう簡単な話ではない。  女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。  2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・  多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。  しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。  信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。  いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。  孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。  また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。  果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・

追放?俺にとっては解放だ!~自惚れ勇者パーティに付き合いきれなくなった俺、捨てられた女神を助けてジョブ【楽園創造者】を授かり人生を謳歌する~

和成ソウイチ
ファンタジー
(全77話完結)【あなたの楽園、タダで創ります! 追放先はこちらへ】 「スカウトはダサい。男はつまらん。つーことでラクター、お前はクビな」 ――その言葉を待ってたよ勇者スカル。じゃあな。 勇者のパワハラに愛想を尽かしていたスカウトのラクターは、クビ宣告を幸いに勇者パーティを出て行く。 かつては憧れていた勇者。だからこそここまで我慢してきたが、今はむしろ、追放されて心が晴れやかだった。 彼はスカルに仕える前から――いや、生まれた瞬間から決めていたことがあった。 一生懸命に生きる奴をリスペクトしよう。 実はラクターは転生者だった。生前、同じようにボロ布のようにこき使われていた幼馴染の同僚を失って以来、一生懸命に生きていても報われない奴の力になりたいと考え続けていた彼。だが、転生者であるにも関わらずラクターにはまだ、特別な力はなかった。 ところが、追放された直後にとある女神を救ったことでラクターの人生は一変する。 どうやら勇者パーティのせいで女神でありながら奴隷として売り飛ばされたらしい。 解放した女神が憑依したことにより、ラクターはジョブ【楽園創造者】に目覚める。 その能力は、文字通り理想とする空間を自由に創造できるチートなものだった。 しばらくひとりで暮らしたかったラクターは、ふと気付く。 ――一生懸命生きてるのは、何も人間だけじゃないよな? こうして人里離れた森の中で動植物たちのために【楽園創造者】の力を使い、彼らと共存生活を始めたラクター。 そこで彼は、神獣の忘れ形見の人狼少女や御神木の大精霊たちと出逢い、楽園を大きくしていく。 さらには、とある事件をきっかけに理不尽に追放された人々のために無料で楽園を創る活動を開始する。 やがてラクターは彼を慕う大勢の仲間たちとともに、自分たちだけの楽園で人生を謳歌するのだった。 一方、ラクターを追放し、さらには彼と敵対したことをきっかけに、スカルを始めとした勇者パーティは急速に衰退していく。 (他サイトでも投稿中)

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

クラスごと異世界に召喚されたんだけど別ルートで転移した俺は気の合う女子たちととある目的のために冒険者生活 勇者が困っていようが助けてやらない

枕崎 削節
ファンタジー
安西タクミ18歳、事情があって他の生徒よりも2年遅れで某高校の1学年に学期の途中で編入することになった。ところが編入初日に一歩教室に足を踏み入れた途端に部屋全体が白い光に包まれる。 「おい、このクソ神! 日本に戻ってきて2週間しか経ってないのにまた召喚かよ! いくらんでも人使いが荒すぎるぞ!」 とまあ文句を言ってみたものの、彼は否応なく異世界に飛ばされる。だがその途中でタクミだけが見慣れた神様のいる場所に途中下車して今回の召喚の目的を知る。実は過去2回の異世界召喚はあくまでもタクミを鍛えるための修行の一環であって、実は3度目の今回こそが本来彼が果たすべき使命だった。 単なる召喚と思いきや、その裏には宇宙規模の侵略が潜んでおり、タクミは地球の未来を守るために3度目の異世界行きを余儀なくされる。 自己紹介もしないうちに召喚された彼と行動を共にしてくれるクラスメートはいるのだろうか? そして本当に地球の運命なんて大そうなモノが彼の肩に懸かっているという重圧を撥ね退けて使命を果たせるのか? 剣と魔法が何よりも物を言う世界で地球と銀河の運命を賭けた一大叙事詩がここからスタートする。

【オンボロ剣】も全て【神剣】に変える最強術者

月風レイ
ファンタジー
 神の手違いにより死んでしまった佐藤聡太は神の計らいで異世界転移を果たすことになった。  そして、その際に神には特別に特典を与えられることになった。  そして聡太が望んだ力は『どんなものでも俺が装備すると最強になってしまう能力』というものであった。  聡太はその能力は服であれば最高の服へと変わり、防具であれば伝説級の防具の能力を持つようになり、剣に至っては神剣のような力を持つ。  そんな能力を持って、聡太は剣と魔法のファンタジー世界を謳歌していく。  ストレスフリーファンタジー。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...