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閑話3
第134話 盗賊ギルド長
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イシュタムに居を構える盗賊ギルド。
その長が思い返すのは数日前のメダニア。
英雄D&Dが誕生したあの夜のことだ。
町を上げ夜通しいたるところで宴会が行われていたあの日。
泥酔した上玉──いや、超上玉の少女二人をゲット出来るところだった。
【睡眠】
それが彼のスキル。
ありふれたものだ。
冒険者ギルドの長としてふさわしいものじゃない。
けれど、彼は磨きをかけた。
百発百中。
撃てば必ずヒットする。
一方的に敵を無力化する能力。
研鑽に研鑽を積んだ凡庸なスキルは、いつしか絶大なる無敵のスキルへと磨き上げられていた。
なんとなく手応えはあった。
スキルの熟練度とでもいうべきか。
使えば使うほどスキルが強化されていく感覚。
最初は超低確率、単体にしか効かなかったスキル。
しかし彼が幼児から少年、青年、そして中年へと年を重ねていくにつれ、絶対的な確率、群体へと効果を発するようになっていった。
暗躍、暗殺、謀略、謀殺。
それが彼の今の仕事。
冒険者を志した時期もあった。
けれど、その頃の彼のスキルはまだ未熟だった。
確率の低い『睡眠』しか使うことの出来ない彼は、どこのパーティーからもすぐにお呼びがかからなくなった。
そんな半端者、冒険者落第の彼は盗賊ギルドの末端として細々と暮らすことを余儀なくされた。
そして、長い時間をかけてスキルが成長していくとともに、彼の地位も少しずつ上がっていった。
元々スキルに頼らずにスカウト能力を磨いていた彼だ。
スキルが覚醒してからというもの、向かうところ敵なしだった。
そんな彼が盗賊ギルドの長になってしばらくした頃、頭からフードをかぶった怪しげな男から依頼を受けた。
人ならざるもの──魔物。
誰も信用していなかった彼はすぐに気付いた。
そして信頼を置いた。
わかりやすい。
魔物は人を殺したいだけ。
非情にわかりやすい。
人間相手なんかよりもよっぽど信用が置ける。
どこからの出資かはわからないが、魔物からの依頼は非情に金払いがよかった。
やがて彼は引き受ける。
鑑定士アベルの誘拐。
そして魔界との境目、僻地の街メダニアへの連行を。
その『絶壁』が崩壊した日、彼がメダニアにいたのはたまたまだった。
前日、いつものように攫ってきた女を街の顔役ディーに売り払ったあと、一泊していた。
彼は女は買わない。
彼にとって女は商売道具であり、商売相手。
いつどこでどうやって足元をすくわれるかもわからない。
だから買わないし、関わらない。
実際、商売女に殺される、裏切られる、密告される、そんな男たちを目の当たりにしてきたし、自分がそういうことを女たちにさせてきたのだから。
そんないつもと変わらない日に起こった。
飛竜退治。
倒したのはディーとドミー・ボウガンらしい。
興味がなかった。
人が魔物を倒したからなんだというのか。
人間である自分だってこれまでに魔物の手先として多くの人間を殺し、盗み、奪い、攫い、堕としてきているというのに。
ただ、人が浮かれている時は商売の好機だ。
スリ、強盗、誘拐、そして殺し。
これほど適した時はない。
ほら、そう言ってる間に広場で美少女──少し若すぎるか? まぁいい。個人的な倫理からは少し逸れるが、無垢な少女は高く売れる。それもなかなかお目にかかれないレベルのとびきりの美少女だ。
恨むならこんな往来で酔いつぶれてる己の危機管理能力の低さを恨むことだ。
「──っと、大丈夫かい、お嬢ちゃん」
【睡眠】
悪酔いしてる二人を必中のスキルで寝かしつけてそのまま攫おうと思った。
人混みの中での誘拐は逆に易い。
多少大声を上げられても賑わいに紛れるし、こんな馬鹿みたいな宴会だ。介抱してるとしか思われないだろう。
おっと、もう一人連れがいたか。
っと、これはこれは……!
絶世の美女。
そんな言葉じゃ表しきれないくらいの美少女。
多くの女を攫い、売ってきた彼だからこそわかる。
彼女は、間違いなく彼の人生で出逢う一番の美女だと。
(これを売ったら、もうこの稼業のアガリも見えてくるんじゃ……)
そう思った直後。
本能が察知した。
圧 倒 的 な 死 の 予 感 。
いや、死なんて生ぬるいものじゃない。
決して向き合ってはいけない何か。
対峙すること自体を許されていないような絶対的な畏怖。
例えるなら海岸で暮らすフナムシが大海の主リヴァイアサンと出会ってしまったような。
地中で暮らすミミズが天照らす太陽神の前に出てしまったような。
そんな場違いさ。
まるで自分がみすぼらしい矮小なゴミクズ、綿埃、ネズミの糞のような気がしてくる。
彼は気力を振り絞って虚勢を張る。
「嬢ちゃんたち、子どもだろ? 今日は大変だったね。酒なんか飲んで変なやつに拐さらわれでもしたら大変だ。しかも、こんなべっぴんさん揃いで。誰か助けになってくれる大人の知り合いはいるかい? いないなら手を貸すけど?」
ガラにもなく饒舌。
のどが渇いて舌が喉に詰まりそうになる。
胃がひっくり返って口から飛び出しそうだ。
だが彼は、これまで鍛え抜いてきた己の肉体と精神、技術をフルに活用して一気に喋り切り──その場を去った。
「ふぅ……」
路地裏にしゃがみこんだ彼は息を吐く。
(化け物ってレベルじゃねぇ……!)
彼は知らなかった。
己の触れてはいけない領域がこの世に存在していることに。
そして、彼は知らなかった。
彼が恐怖を覚えたその少女こそが、彼がかつて攫い、メダニアへと連れ去ったアベルという少年だということに。
以前は何者でもなかった少年が今では魔神を体に宿し、頂上神をも魅了する存在だということに。
彼──盗賊ギルド長には名前がない。
名前なんてものは悪事を働く者にとっては足かせでしかないからだ。
ただ、今のは彼は野良犬のスカスカの糞の転がった汚い地面に胃の中のものをすべて吐き出し、冒険者時代の自分の名前を必死に思い出そうとしていた。
が、思い出せない。
手遅れなのだ、なにもかも。
人としての一線を超えてしまった彼は。
もう。
あの頃には、戻れない。
ガリガリに痩せた野良犬たちが駆けてきて、彼の吐き出した吐瀉物をベシャベシャと音を立てて貪る。
その長が思い返すのは数日前のメダニア。
英雄D&Dが誕生したあの夜のことだ。
町を上げ夜通しいたるところで宴会が行われていたあの日。
泥酔した上玉──いや、超上玉の少女二人をゲット出来るところだった。
【睡眠】
それが彼のスキル。
ありふれたものだ。
冒険者ギルドの長としてふさわしいものじゃない。
けれど、彼は磨きをかけた。
百発百中。
撃てば必ずヒットする。
一方的に敵を無力化する能力。
研鑽に研鑽を積んだ凡庸なスキルは、いつしか絶大なる無敵のスキルへと磨き上げられていた。
なんとなく手応えはあった。
スキルの熟練度とでもいうべきか。
使えば使うほどスキルが強化されていく感覚。
最初は超低確率、単体にしか効かなかったスキル。
しかし彼が幼児から少年、青年、そして中年へと年を重ねていくにつれ、絶対的な確率、群体へと効果を発するようになっていった。
暗躍、暗殺、謀略、謀殺。
それが彼の今の仕事。
冒険者を志した時期もあった。
けれど、その頃の彼のスキルはまだ未熟だった。
確率の低い『睡眠』しか使うことの出来ない彼は、どこのパーティーからもすぐにお呼びがかからなくなった。
そんな半端者、冒険者落第の彼は盗賊ギルドの末端として細々と暮らすことを余儀なくされた。
そして、長い時間をかけてスキルが成長していくとともに、彼の地位も少しずつ上がっていった。
元々スキルに頼らずにスカウト能力を磨いていた彼だ。
スキルが覚醒してからというもの、向かうところ敵なしだった。
そんな彼が盗賊ギルドの長になってしばらくした頃、頭からフードをかぶった怪しげな男から依頼を受けた。
人ならざるもの──魔物。
誰も信用していなかった彼はすぐに気付いた。
そして信頼を置いた。
わかりやすい。
魔物は人を殺したいだけ。
非情にわかりやすい。
人間相手なんかよりもよっぽど信用が置ける。
どこからの出資かはわからないが、魔物からの依頼は非情に金払いがよかった。
やがて彼は引き受ける。
鑑定士アベルの誘拐。
そして魔界との境目、僻地の街メダニアへの連行を。
その『絶壁』が崩壊した日、彼がメダニアにいたのはたまたまだった。
前日、いつものように攫ってきた女を街の顔役ディーに売り払ったあと、一泊していた。
彼は女は買わない。
彼にとって女は商売道具であり、商売相手。
いつどこでどうやって足元をすくわれるかもわからない。
だから買わないし、関わらない。
実際、商売女に殺される、裏切られる、密告される、そんな男たちを目の当たりにしてきたし、自分がそういうことを女たちにさせてきたのだから。
そんないつもと変わらない日に起こった。
飛竜退治。
倒したのはディーとドミー・ボウガンらしい。
興味がなかった。
人が魔物を倒したからなんだというのか。
人間である自分だってこれまでに魔物の手先として多くの人間を殺し、盗み、奪い、攫い、堕としてきているというのに。
ただ、人が浮かれている時は商売の好機だ。
スリ、強盗、誘拐、そして殺し。
これほど適した時はない。
ほら、そう言ってる間に広場で美少女──少し若すぎるか? まぁいい。個人的な倫理からは少し逸れるが、無垢な少女は高く売れる。それもなかなかお目にかかれないレベルのとびきりの美少女だ。
恨むならこんな往来で酔いつぶれてる己の危機管理能力の低さを恨むことだ。
「──っと、大丈夫かい、お嬢ちゃん」
【睡眠】
悪酔いしてる二人を必中のスキルで寝かしつけてそのまま攫おうと思った。
人混みの中での誘拐は逆に易い。
多少大声を上げられても賑わいに紛れるし、こんな馬鹿みたいな宴会だ。介抱してるとしか思われないだろう。
おっと、もう一人連れがいたか。
っと、これはこれは……!
絶世の美女。
そんな言葉じゃ表しきれないくらいの美少女。
多くの女を攫い、売ってきた彼だからこそわかる。
彼女は、間違いなく彼の人生で出逢う一番の美女だと。
(これを売ったら、もうこの稼業のアガリも見えてくるんじゃ……)
そう思った直後。
本能が察知した。
圧 倒 的 な 死 の 予 感 。
いや、死なんて生ぬるいものじゃない。
決して向き合ってはいけない何か。
対峙すること自体を許されていないような絶対的な畏怖。
例えるなら海岸で暮らすフナムシが大海の主リヴァイアサンと出会ってしまったような。
地中で暮らすミミズが天照らす太陽神の前に出てしまったような。
そんな場違いさ。
まるで自分がみすぼらしい矮小なゴミクズ、綿埃、ネズミの糞のような気がしてくる。
彼は気力を振り絞って虚勢を張る。
「嬢ちゃんたち、子どもだろ? 今日は大変だったね。酒なんか飲んで変なやつに拐さらわれでもしたら大変だ。しかも、こんなべっぴんさん揃いで。誰か助けになってくれる大人の知り合いはいるかい? いないなら手を貸すけど?」
ガラにもなく饒舌。
のどが渇いて舌が喉に詰まりそうになる。
胃がひっくり返って口から飛び出しそうだ。
だが彼は、これまで鍛え抜いてきた己の肉体と精神、技術をフルに活用して一気に喋り切り──その場を去った。
「ふぅ……」
路地裏にしゃがみこんだ彼は息を吐く。
(化け物ってレベルじゃねぇ……!)
彼は知らなかった。
己の触れてはいけない領域がこの世に存在していることに。
そして、彼は知らなかった。
彼が恐怖を覚えたその少女こそが、彼がかつて攫い、メダニアへと連れ去ったアベルという少年だということに。
以前は何者でもなかった少年が今では魔神を体に宿し、頂上神をも魅了する存在だということに。
彼──盗賊ギルド長には名前がない。
名前なんてものは悪事を働く者にとっては足かせでしかないからだ。
ただ、今のは彼は野良犬のスカスカの糞の転がった汚い地面に胃の中のものをすべて吐き出し、冒険者時代の自分の名前を必死に思い出そうとしていた。
が、思い出せない。
手遅れなのだ、なにもかも。
人としての一線を超えてしまった彼は。
もう。
あの頃には、戻れない。
ガリガリに痩せた野良犬たちが駆けてきて、彼の吐き出した吐瀉物をベシャベシャと音を立てて貪る。
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