111 / 174
還ってきた「辺境の街」編
第109話 娼館「絶壁」
しおりを挟む
すっかりと陽の落ちたメダニアの町を、ボクたちはドミーに先導されながら娼館へと向う。
僻地の町──と言われるだけのことはあって、表通りでも閑散としたものだ。
特に産業もないこの町は、暗くなるにつれ酒と女しか楽しみのない荒くれ者たちの割合が増してくるみたい。
ドミーは、そんな大通りを早足で突っ切ると、痩せた野良犬のたむろする裏路地へと入っていった。
「グルルル……」
空腹からか、よだれを垂らして唸る犬たち。
ガンッ!
ドミーが足元に落ちた木箱を蹴り飛ばすと、犬たちはキャンキャンと情けない声を上げながら蜘蛛の子を散らすように去っていった。
「こういうのは誰がボスかってのを叩き込んどきゃあ、このとおりなんスよ。ま、野良犬も番犬になるってなもんで」
薄暗い路地裏。
うぅ……なんか、いや~な雰囲気。
なので、少しでも気を紛らわそうとドミーの背中に声をかける。
「それも異世界の知識?」
「はぁ、まぁそうッスね。犬の研究とか、ここよりは進んでたんで」
「犬の研究だなんて相当暇なんだね。もっとスキルや魔法の研究すればいいのに」
「ハハッ……まったくですわ、姐さんの言う通りッスね」
異世界Bn6というところから来たという異世界人ドミー・ボウガンは、ボクのことを「姐さん」と呼ぶようになっていた。
『くくく……まるでヤクザの情婦じゃねぇか』
そんなサタンの冷やかしを無視して、後ろからついてきてるリサたちに声をかける。
「みんな大丈夫? 怖かったら手とか繋いでいいからね?」
「だ、大丈夫に決まってるじゃないの! 私は元バンパ……もにょもにょ、今は言わないほうがいいわね……。とにかく! 私が暗闇を怖がるなんてそんなこと絶対にありえないんだからね! 余計な心配よ! ったく……でも、ルードがどうしてもって言うなら……その……手を繋いであげてても……」
「はい、じゃあリサも一緒にルードさんとお手々をつなぎましょ~」
「ちょっ……ルゥ……!?」
ボクの後ろに差し出した手が、ぎゅぅ~っと二人に握りしめられる。
うん、自分も今は女の子なんだけど……。
やっぱり……女の子の手って柔らかくてあたたかいなぁ~。
「あらあらぁ、ルードは相変わらずモテモテですことぉ」
「むぅ、わがはいもルードと手をつなぎたいぞ」
あぁ、テスも心配だな。
一応、魔鋭刀を持たせてるとはいえ、体は子供だ。
でも、道も狭いし、これ以上は手が……。
と、思っていると。
「じゃ、じゃあっ! テスちゃんはボクと手を繋ぎましょうか~? そ、それと……あの……よかったら、セ……セレアナさんも……!」
ラルクくんが声を裏返らせながら手を差し出していた。
「うむ、下等な人間のわりに、気がきくではないか」
「あらあらあらぁ~? この私と手を繋ぎたいですってぇ? あらあら、まぁまぁ、脆弱な人間のくせに大層見上げた発言じゃありませんことぉ?」
「あ、イヤならいいんです……アハハ……すみません……ボクなんかが差し出がましいこと言って……って、ふわっ!?」
背後からガサッとのけぞる衣の音が聞こえた。
「光栄に思いなさい、神官ラルクぅ。この私と偉大なる叡智テス・メザリアが、あなたの手を取ってさしあげますわぁ」
「うむ、ぼうきれを持ってるよりは、マシだ。いざとなったら、盾にもなるしな」
「ふわぁぁ……セレアナさん、お手々すべすべ……じゃない! ボ、ボクが責任持ってお守りしますんで! って、盾はちょっとイヤですけど、あの、その、話し合いとかで、はい!」
こうして。
オレは、リサ&ルゥと。
ラルクくんは、セレアナ&テスと。
それぞれ仲良くお手々を繋いで裏路地の中へと進んでいった。
先導するドミーが声をかけてくる。
「にしても姐さん方、ほんとに変わってますね。神官のヤローのことを『人間』だなんて呼んで。まるで魔m……」
「あぁ~! そういえば! 神官と言えば、この町の人は神官を敬ってないのかな!? ほら、みんなラルクくんに当たりがきついし!」
こんな軽薄そうな奴に、ボクらが「魔物」や「元魔物の人間」や「悪魔」や「魔神」や「魔神(仮)」や「実は蜘蛛」や「魔神の残滓」の一行だとバレたら面倒だ。
ってことで、とっさに話題を変える。
「こんな辺境に飛ばされるような奴らッスよ? 信仰心なんか持ち合わせちゃいませんって」
「こんな辺境……って、キミは異世界人なんでしょ? 特別扱いしてもらえなかったの?」
「はぁ、そりゃ、誰にも言ってませんので」
「え、なんで?」
「姐さん、イジメってどうやって起こるか知ってますか?」
知ってる。
それも。
痛いほど、よく。
ボクは、ずっとイジメられて、モモに守られてきたから。
「弱いと見抜かれたら……かな?」
「それもあるッスね。それは、集団の足手まといになる者を切り捨てて、集団の生存率を上げるっていう本能なんスよ」
「それも、そっちの世界での研究?」
「ええ、諸説あるんスけどね」
「そんな研究するくらいなら、みんなが幸せに暮らせるスキルの研究でもすればいいのに……」
「ま、そうッスよね」
進むに従って、ただでさえ場末なメダニアの町の風景が、ますますうらびれた表情へと変わっていく。
焚き火に当たりながら道端に座り込んだ男たちが、まるで物色するかのような視線をボクたちに向けてくる。
ぎゅっ……!
繋いだリサとルゥの手に力がこもる。
「不安でしょうけど、ここ通らないと着かないんで。ま、オレと一緒なら大丈夫スから、あんまり離れないでください」
タタッ……。
背後からラルクくんが距離を詰めてくる足音が聞こえた。
「で、さっきの話の続きなんですけど、イジメが起こる原因のもう一つは『理解できないものの排除』なんスよ。理解できないものを集団に置いてたら、どんな災いを招くかわかったもんじゃないッスからね。異世界人なんて──その典型ッス」
相互理解ってやつか。
たしかに、ボクも動物や魔物を問答無用で倒す冒険者をしていた。
これは、理解できないものの排除、とも言えるだろう。
でも、ボクは知った。
魔物たちにもそれぞれの人格、個性、そして尊厳があることを。
みんな自分の価値観に従って生きていた。
それまでは想像だにしてなかった。
魔物にも、日々の悩みや苦しみがあることを。
恋をして、仲間を助けて、自分たちの信念を貫くことがあるということを。
「だから隠してたってわけなんだね」
「そうっスね。だから、オレが異世界人ってことはイシュタムのお偉いさんの一部くらいしか知らないはずッス。っつっても、オレがこっち来る時にスキルでオレの存在を忘れさせましたけど」
「え、そんなことしたんだ!?」
「はい、オレみたいな口八丁くらいしか取り柄のない『ザ・異物』みたいな存在なんて絶対ソッコーで消されますって。こんな世界じゃ」
「悪かったね、こんな世界で」
「いえいえ、悪口を言ったわけじゃ……あ、ここ、くぐってください」
そう言って、だらんと垂れたゴザを持ち上げると、ドミーは奥へと進んでいく。
「うぇ……なんか汚いわね……」
リサが汚物をつまむようにゴザを持ち上げる。
「そう思ってもらえないと、目眩ましにならないッスからね」
「目眩まし?」
「ええ、娼館なんて違法ッスからね。お国のお偉いさんに見つからないような場所にあるんスよ」
ゴザの先には、石壁に囲まれた場所が広がっていた。
壁には松明がかけられている。
さっきまでいた澱んだ路地裏とは全くの別世界だ。
「ここは『壁』の中ッス」
「壁?」
「ええ、魔界と人間界を隔ててる壁ッス」
「なんでそんなとこに? ボクたちは娼館に行くんじゃ?」
「だから、その娼館がこの先にあるんスよ」
「先? 魔界ってこと?」
「いいえ、上ッス」
「上?」
「この壁の一番高いところにあるんス」
振り返ったドミーの横顔が松明の炎に照らされる。
「このメダニアの町を裏から仕切ってるボス、ディーのいる──」
派手な髪型で虚勢を張っている、彼の貧相な顔。
「娼館『絶壁』が」
心なしか、その顔が強張っているように見えた。
僻地の町──と言われるだけのことはあって、表通りでも閑散としたものだ。
特に産業もないこの町は、暗くなるにつれ酒と女しか楽しみのない荒くれ者たちの割合が増してくるみたい。
ドミーは、そんな大通りを早足で突っ切ると、痩せた野良犬のたむろする裏路地へと入っていった。
「グルルル……」
空腹からか、よだれを垂らして唸る犬たち。
ガンッ!
ドミーが足元に落ちた木箱を蹴り飛ばすと、犬たちはキャンキャンと情けない声を上げながら蜘蛛の子を散らすように去っていった。
「こういうのは誰がボスかってのを叩き込んどきゃあ、このとおりなんスよ。ま、野良犬も番犬になるってなもんで」
薄暗い路地裏。
うぅ……なんか、いや~な雰囲気。
なので、少しでも気を紛らわそうとドミーの背中に声をかける。
「それも異世界の知識?」
「はぁ、まぁそうッスね。犬の研究とか、ここよりは進んでたんで」
「犬の研究だなんて相当暇なんだね。もっとスキルや魔法の研究すればいいのに」
「ハハッ……まったくですわ、姐さんの言う通りッスね」
異世界Bn6というところから来たという異世界人ドミー・ボウガンは、ボクのことを「姐さん」と呼ぶようになっていた。
『くくく……まるでヤクザの情婦じゃねぇか』
そんなサタンの冷やかしを無視して、後ろからついてきてるリサたちに声をかける。
「みんな大丈夫? 怖かったら手とか繋いでいいからね?」
「だ、大丈夫に決まってるじゃないの! 私は元バンパ……もにょもにょ、今は言わないほうがいいわね……。とにかく! 私が暗闇を怖がるなんてそんなこと絶対にありえないんだからね! 余計な心配よ! ったく……でも、ルードがどうしてもって言うなら……その……手を繋いであげてても……」
「はい、じゃあリサも一緒にルードさんとお手々をつなぎましょ~」
「ちょっ……ルゥ……!?」
ボクの後ろに差し出した手が、ぎゅぅ~っと二人に握りしめられる。
うん、自分も今は女の子なんだけど……。
やっぱり……女の子の手って柔らかくてあたたかいなぁ~。
「あらあらぁ、ルードは相変わらずモテモテですことぉ」
「むぅ、わがはいもルードと手をつなぎたいぞ」
あぁ、テスも心配だな。
一応、魔鋭刀を持たせてるとはいえ、体は子供だ。
でも、道も狭いし、これ以上は手が……。
と、思っていると。
「じゃ、じゃあっ! テスちゃんはボクと手を繋ぎましょうか~? そ、それと……あの……よかったら、セ……セレアナさんも……!」
ラルクくんが声を裏返らせながら手を差し出していた。
「うむ、下等な人間のわりに、気がきくではないか」
「あらあらあらぁ~? この私と手を繋ぎたいですってぇ? あらあら、まぁまぁ、脆弱な人間のくせに大層見上げた発言じゃありませんことぉ?」
「あ、イヤならいいんです……アハハ……すみません……ボクなんかが差し出がましいこと言って……って、ふわっ!?」
背後からガサッとのけぞる衣の音が聞こえた。
「光栄に思いなさい、神官ラルクぅ。この私と偉大なる叡智テス・メザリアが、あなたの手を取ってさしあげますわぁ」
「うむ、ぼうきれを持ってるよりは、マシだ。いざとなったら、盾にもなるしな」
「ふわぁぁ……セレアナさん、お手々すべすべ……じゃない! ボ、ボクが責任持ってお守りしますんで! って、盾はちょっとイヤですけど、あの、その、話し合いとかで、はい!」
こうして。
オレは、リサ&ルゥと。
ラルクくんは、セレアナ&テスと。
それぞれ仲良くお手々を繋いで裏路地の中へと進んでいった。
先導するドミーが声をかけてくる。
「にしても姐さん方、ほんとに変わってますね。神官のヤローのことを『人間』だなんて呼んで。まるで魔m……」
「あぁ~! そういえば! 神官と言えば、この町の人は神官を敬ってないのかな!? ほら、みんなラルクくんに当たりがきついし!」
こんな軽薄そうな奴に、ボクらが「魔物」や「元魔物の人間」や「悪魔」や「魔神」や「魔神(仮)」や「実は蜘蛛」や「魔神の残滓」の一行だとバレたら面倒だ。
ってことで、とっさに話題を変える。
「こんな辺境に飛ばされるような奴らッスよ? 信仰心なんか持ち合わせちゃいませんって」
「こんな辺境……って、キミは異世界人なんでしょ? 特別扱いしてもらえなかったの?」
「はぁ、そりゃ、誰にも言ってませんので」
「え、なんで?」
「姐さん、イジメってどうやって起こるか知ってますか?」
知ってる。
それも。
痛いほど、よく。
ボクは、ずっとイジメられて、モモに守られてきたから。
「弱いと見抜かれたら……かな?」
「それもあるッスね。それは、集団の足手まといになる者を切り捨てて、集団の生存率を上げるっていう本能なんスよ」
「それも、そっちの世界での研究?」
「ええ、諸説あるんスけどね」
「そんな研究するくらいなら、みんなが幸せに暮らせるスキルの研究でもすればいいのに……」
「ま、そうッスよね」
進むに従って、ただでさえ場末なメダニアの町の風景が、ますますうらびれた表情へと変わっていく。
焚き火に当たりながら道端に座り込んだ男たちが、まるで物色するかのような視線をボクたちに向けてくる。
ぎゅっ……!
繋いだリサとルゥの手に力がこもる。
「不安でしょうけど、ここ通らないと着かないんで。ま、オレと一緒なら大丈夫スから、あんまり離れないでください」
タタッ……。
背後からラルクくんが距離を詰めてくる足音が聞こえた。
「で、さっきの話の続きなんですけど、イジメが起こる原因のもう一つは『理解できないものの排除』なんスよ。理解できないものを集団に置いてたら、どんな災いを招くかわかったもんじゃないッスからね。異世界人なんて──その典型ッス」
相互理解ってやつか。
たしかに、ボクも動物や魔物を問答無用で倒す冒険者をしていた。
これは、理解できないものの排除、とも言えるだろう。
でも、ボクは知った。
魔物たちにもそれぞれの人格、個性、そして尊厳があることを。
みんな自分の価値観に従って生きていた。
それまでは想像だにしてなかった。
魔物にも、日々の悩みや苦しみがあることを。
恋をして、仲間を助けて、自分たちの信念を貫くことがあるということを。
「だから隠してたってわけなんだね」
「そうっスね。だから、オレが異世界人ってことはイシュタムのお偉いさんの一部くらいしか知らないはずッス。っつっても、オレがこっち来る時にスキルでオレの存在を忘れさせましたけど」
「え、そんなことしたんだ!?」
「はい、オレみたいな口八丁くらいしか取り柄のない『ザ・異物』みたいな存在なんて絶対ソッコーで消されますって。こんな世界じゃ」
「悪かったね、こんな世界で」
「いえいえ、悪口を言ったわけじゃ……あ、ここ、くぐってください」
そう言って、だらんと垂れたゴザを持ち上げると、ドミーは奥へと進んでいく。
「うぇ……なんか汚いわね……」
リサが汚物をつまむようにゴザを持ち上げる。
「そう思ってもらえないと、目眩ましにならないッスからね」
「目眩まし?」
「ええ、娼館なんて違法ッスからね。お国のお偉いさんに見つからないような場所にあるんスよ」
ゴザの先には、石壁に囲まれた場所が広がっていた。
壁には松明がかけられている。
さっきまでいた澱んだ路地裏とは全くの別世界だ。
「ここは『壁』の中ッス」
「壁?」
「ええ、魔界と人間界を隔ててる壁ッス」
「なんでそんなとこに? ボクたちは娼館に行くんじゃ?」
「だから、その娼館がこの先にあるんスよ」
「先? 魔界ってこと?」
「いいえ、上ッス」
「上?」
「この壁の一番高いところにあるんス」
振り返ったドミーの横顔が松明の炎に照らされる。
「このメダニアの町を裏から仕切ってるボス、ディーのいる──」
派手な髪型で虚勢を張っている、彼の貧相な顔。
「娼館『絶壁』が」
心なしか、その顔が強張っているように見えた。
6
お気に入りに追加
896
あなたにおすすめの小説
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
追放?俺にとっては解放だ!~自惚れ勇者パーティに付き合いきれなくなった俺、捨てられた女神を助けてジョブ【楽園創造者】を授かり人生を謳歌する~
和成ソウイチ
ファンタジー
(全77話完結)【あなたの楽園、タダで創ります! 追放先はこちらへ】
「スカウトはダサい。男はつまらん。つーことでラクター、お前はクビな」
――その言葉を待ってたよ勇者スカル。じゃあな。
勇者のパワハラに愛想を尽かしていたスカウトのラクターは、クビ宣告を幸いに勇者パーティを出て行く。
かつては憧れていた勇者。だからこそここまで我慢してきたが、今はむしろ、追放されて心が晴れやかだった。
彼はスカルに仕える前から――いや、生まれた瞬間から決めていたことがあった。
一生懸命に生きる奴をリスペクトしよう。
実はラクターは転生者だった。生前、同じようにボロ布のようにこき使われていた幼馴染の同僚を失って以来、一生懸命に生きていても報われない奴の力になりたいと考え続けていた彼。だが、転生者であるにも関わらずラクターにはまだ、特別な力はなかった。
ところが、追放された直後にとある女神を救ったことでラクターの人生は一変する。
どうやら勇者パーティのせいで女神でありながら奴隷として売り飛ばされたらしい。
解放した女神が憑依したことにより、ラクターはジョブ【楽園創造者】に目覚める。
その能力は、文字通り理想とする空間を自由に創造できるチートなものだった。
しばらくひとりで暮らしたかったラクターは、ふと気付く。
――一生懸命生きてるのは、何も人間だけじゃないよな?
こうして人里離れた森の中で動植物たちのために【楽園創造者】の力を使い、彼らと共存生活を始めたラクター。
そこで彼は、神獣の忘れ形見の人狼少女や御神木の大精霊たちと出逢い、楽園を大きくしていく。
さらには、とある事件をきっかけに理不尽に追放された人々のために無料で楽園を創る活動を開始する。
やがてラクターは彼を慕う大勢の仲間たちとともに、自分たちだけの楽園で人生を謳歌するのだった。
一方、ラクターを追放し、さらには彼と敵対したことをきっかけに、スカルを始めとした勇者パーティは急速に衰退していく。
(他サイトでも投稿中)
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる