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生き返れ「地獄、異界」編
第85話 魔を討つ者
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スキル【聖闘気】。
聖なる力を闘気に変えて身に纏い、邪を打ち滅ぼす力。
それを両の拳に宿してオレ、アベル・フィード・オファリングの守護者こと偽モモは、魔神サタンに殴りかかる。
「……なんのつもりだ? 逆らうというのか、この私に?」
魔純水と魔結晶で作ったソファーにかけたまま、サタンは訝しげに眉をひそめる。
ブンッ。
偽モモの拳が空を切る。
「攻撃対象をロスト。索敵を開始──。発見」
足を組んで顎に手を当てた態勢のまま上空に瞬間移動したサタンを捕捉した偽モモは、どろりと宙に溶けるとサタンの背後から上体を出して殴りかかった。
「ふん……? もしかして貴様、それでしたやったつもりなのか?」
「あ、ぐぐ……あがが……」
サタンが触れてもいないのに、偽モモは首を押さえて苦しみだす。
「この女の姿をした存在は、私の残滓。それを私にけしかけてどうにかなるとでも? 私を誰だと思っている? 神だぞ? さっき私に襲いかかってきた愚かな男を見ていなかったのか? 貴様らごとき小指一本動かさずとも生まれ変わらせることの出来る超然たる存在。それが私なのだ」
「ぐあ、ぐああああああ!」
「偽モモ! 魔純水の中に転移しろ!」
「め、めいれいを……じゅ、だく……」
どろり。
偽モモの姿が宙に溶けて消える。
「みんな! オレたちは今からここから生きて出る! こいつはオレたちのことを暇つぶしの虫けら程度にしか思っていない! 交渉や取り引きなどしても無駄だ! 全員で最善を尽くして生きて帰るぞ!」
「え、でも、相手は神、だろ……? 逆らうなんて、そんな……」
「ヌハン! お前のスキルは復活してる! トリスもだ!」
サタンが「ほぅ」といった顔をする。
「え? なんで……」
「コケッ?」
「魔純水の力だ! 魔純水で失ったスキルは取り戻せる!」
「マジかよ! ……っ、でも、今さらスキルが戻ってきたって……」
「コケッ……」
「お前たちは、まだ完全に死んだわけじゃない! 死んで裁きを受けた者は『餓鬼』となる! ネビルやトラジローがそうだ! だが、お前たちはまだ餓鬼になっていない! 死んでいない! オレが生き返らせる! 絶対に!」
「死んで……ない?」
「ああ、だから生きて魔純水を持って帰って、みんなのスキルを復活させるんだ!」
「そ、そうか……! ここにある魔純水を持って帰ることができれば、フィードに奪われたみんなのスキルも元に戻るのか……!」
しょぼくれていたヌハンの背中が、鎧姿の騎士にふさわしく反っていく。
「そうだ! だから二人とも牽制でいい! サタンにスキルを撃ってくれ!」
「魔神に……怖いが、わかったぜ……! もうどうせ一回死んでんだ……怖いもんなしだよ、こっちは……!」
「コッコッコケーっ!」
【死の予告】
【毒液】
鎌を持った巨大な髑髏。
見ただけで生きることを嫌悪してしまう色をした忌まわしき毒液。
それが、同時にサタンに向かって飛ぶ。
「ふんっ……」
パシュッ──。
しかし、サタンが二度あごを振ると、髑髏と毒液は一瞬で存在を消滅させられた。
「ふむ、なかなかの推理だ。だてに人間の分際で初めてここに辿り着いてはいないってことか。なぁ、アベル・フィード・オファリングよ? そのとおりだ、私が貴様らを虫けらのように思っているのは事実。そして、鑑定士以外をここから生きて帰すつもりもない。だが、我は魔力の根源たる存在だぞ? 根源たる私に魔物ごときのスキルが通じるとでも?」
「思っちゃいないさ。だから言っただろ、『牽制でいい』って。それにお前、『小指一本動かさずとも』とかなんとか偉そうに言ってたが──」
【狡猾】
「どうやら、アゴは動いたみたいだな?」
ピクっ。
「おっ、今度は眉が動いた」
「貴様──!」
これまでのやり取りで確信したひとつの事実。
神にも心は存在する。
オレが魔神を出し抜けるとしたら、そこを突くしかない。
だから、これからオレの喋る言葉一つ、目線一つ。
それがオレたち全員の運命を左右することになる。
オレが最初に奪ったこのスキル【狡猾】を使って。
オレの持てるもの。
仲間の持てるもの。
そのすべてを使って──。
魔神を出し抜く。
「トラジロー!」
「な、なぁに……?」
「魔純水と魔結晶を集められるだけ集めてくれっ!」
「わ、わかった、お兄ちゃんっ! お兄ちゃんたちとテスのためになるならボク、がんばるよぅ……!」
「集めたものは、ヌハンの頭の中に入れといて!」
「うぇ!? オ、オレの……!? ま、まぁいいが……」
ポイッ。
「わ、わぁ……!」
トラジローは無造作に投げられたヌハンの鎧頭を両手でガッチリと大事そうに受け取ると、キッと意を決して一目散に駆け出していった。
「トリス!」
「コケっ!?」
「代わりに、お前がヌハンの頭を務めてくれ!」
「コ、コケっ~!」
トリスはバサバサッっと飛び上がると、ポッカリと空いたヌハンの鎧の首元に収まった。
「うおっ、ちょっ! 鎧の中を尻尾でまさぐんなって、くすぐったい……!」
「コッコッコッ」
駆けていくトラジローに逆さに抱き抱えられたヌハンの頭が、ガクガクと上下に揺らながらトリスに注意する。
「……なんだ? 私は一体なにを見せられているというのだ? 子供のお使いに、動物合体ショー……? 貴様、神を侮辱するのもたいがいに……」
ここだ。
理解の出来ない局面に遭遇した際、必ず思考と体は停止する。
こんなところでふんぞり返って全てを見下していたお前なら、なおのことだサタン!
【高速飛行】
飛ぶ、一直線に。
【軌道予測】
一分の無駄もない軌道で。
【身体強化】
スピードに極限まで耐えられるよう、体を強化して。
「きさっ……」
【透明】
衝突する直前で姿を消し──。
「なっ──! きさ──まっ、これ、は──っ!」
入った。
「そうだ。さっき偽モモに魔純水を浴びさせに行かせたのは、『体力を回復させるため』じゃない。『オレが偽モモから奪ったスキルを──復活させるため』だ」
【聖闘気】
魔神サタン。
魔界の全てを司る魔の根源。
その脇腹に。
オレの聖なる力を帯びた拳が。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
炸裂していた。
聖なる力を闘気に変えて身に纏い、邪を打ち滅ぼす力。
それを両の拳に宿してオレ、アベル・フィード・オファリングの守護者こと偽モモは、魔神サタンに殴りかかる。
「……なんのつもりだ? 逆らうというのか、この私に?」
魔純水と魔結晶で作ったソファーにかけたまま、サタンは訝しげに眉をひそめる。
ブンッ。
偽モモの拳が空を切る。
「攻撃対象をロスト。索敵を開始──。発見」
足を組んで顎に手を当てた態勢のまま上空に瞬間移動したサタンを捕捉した偽モモは、どろりと宙に溶けるとサタンの背後から上体を出して殴りかかった。
「ふん……? もしかして貴様、それでしたやったつもりなのか?」
「あ、ぐぐ……あがが……」
サタンが触れてもいないのに、偽モモは首を押さえて苦しみだす。
「この女の姿をした存在は、私の残滓。それを私にけしかけてどうにかなるとでも? 私を誰だと思っている? 神だぞ? さっき私に襲いかかってきた愚かな男を見ていなかったのか? 貴様らごとき小指一本動かさずとも生まれ変わらせることの出来る超然たる存在。それが私なのだ」
「ぐあ、ぐああああああ!」
「偽モモ! 魔純水の中に転移しろ!」
「め、めいれいを……じゅ、だく……」
どろり。
偽モモの姿が宙に溶けて消える。
「みんな! オレたちは今からここから生きて出る! こいつはオレたちのことを暇つぶしの虫けら程度にしか思っていない! 交渉や取り引きなどしても無駄だ! 全員で最善を尽くして生きて帰るぞ!」
「え、でも、相手は神、だろ……? 逆らうなんて、そんな……」
「ヌハン! お前のスキルは復活してる! トリスもだ!」
サタンが「ほぅ」といった顔をする。
「え? なんで……」
「コケッ?」
「魔純水の力だ! 魔純水で失ったスキルは取り戻せる!」
「マジかよ! ……っ、でも、今さらスキルが戻ってきたって……」
「コケッ……」
「お前たちは、まだ完全に死んだわけじゃない! 死んで裁きを受けた者は『餓鬼』となる! ネビルやトラジローがそうだ! だが、お前たちはまだ餓鬼になっていない! 死んでいない! オレが生き返らせる! 絶対に!」
「死んで……ない?」
「ああ、だから生きて魔純水を持って帰って、みんなのスキルを復活させるんだ!」
「そ、そうか……! ここにある魔純水を持って帰ることができれば、フィードに奪われたみんなのスキルも元に戻るのか……!」
しょぼくれていたヌハンの背中が、鎧姿の騎士にふさわしく反っていく。
「そうだ! だから二人とも牽制でいい! サタンにスキルを撃ってくれ!」
「魔神に……怖いが、わかったぜ……! もうどうせ一回死んでんだ……怖いもんなしだよ、こっちは……!」
「コッコッコケーっ!」
【死の予告】
【毒液】
鎌を持った巨大な髑髏。
見ただけで生きることを嫌悪してしまう色をした忌まわしき毒液。
それが、同時にサタンに向かって飛ぶ。
「ふんっ……」
パシュッ──。
しかし、サタンが二度あごを振ると、髑髏と毒液は一瞬で存在を消滅させられた。
「ふむ、なかなかの推理だ。だてに人間の分際で初めてここに辿り着いてはいないってことか。なぁ、アベル・フィード・オファリングよ? そのとおりだ、私が貴様らを虫けらのように思っているのは事実。そして、鑑定士以外をここから生きて帰すつもりもない。だが、我は魔力の根源たる存在だぞ? 根源たる私に魔物ごときのスキルが通じるとでも?」
「思っちゃいないさ。だから言っただろ、『牽制でいい』って。それにお前、『小指一本動かさずとも』とかなんとか偉そうに言ってたが──」
【狡猾】
「どうやら、アゴは動いたみたいだな?」
ピクっ。
「おっ、今度は眉が動いた」
「貴様──!」
これまでのやり取りで確信したひとつの事実。
神にも心は存在する。
オレが魔神を出し抜けるとしたら、そこを突くしかない。
だから、これからオレの喋る言葉一つ、目線一つ。
それがオレたち全員の運命を左右することになる。
オレが最初に奪ったこのスキル【狡猾】を使って。
オレの持てるもの。
仲間の持てるもの。
そのすべてを使って──。
魔神を出し抜く。
「トラジロー!」
「な、なぁに……?」
「魔純水と魔結晶を集められるだけ集めてくれっ!」
「わ、わかった、お兄ちゃんっ! お兄ちゃんたちとテスのためになるならボク、がんばるよぅ……!」
「集めたものは、ヌハンの頭の中に入れといて!」
「うぇ!? オ、オレの……!? ま、まぁいいが……」
ポイッ。
「わ、わぁ……!」
トラジローは無造作に投げられたヌハンの鎧頭を両手でガッチリと大事そうに受け取ると、キッと意を決して一目散に駆け出していった。
「トリス!」
「コケっ!?」
「代わりに、お前がヌハンの頭を務めてくれ!」
「コ、コケっ~!」
トリスはバサバサッっと飛び上がると、ポッカリと空いたヌハンの鎧の首元に収まった。
「うおっ、ちょっ! 鎧の中を尻尾でまさぐんなって、くすぐったい……!」
「コッコッコッ」
駆けていくトラジローに逆さに抱き抱えられたヌハンの頭が、ガクガクと上下に揺らながらトリスに注意する。
「……なんだ? 私は一体なにを見せられているというのだ? 子供のお使いに、動物合体ショー……? 貴様、神を侮辱するのもたいがいに……」
ここだ。
理解の出来ない局面に遭遇した際、必ず思考と体は停止する。
こんなところでふんぞり返って全てを見下していたお前なら、なおのことだサタン!
【高速飛行】
飛ぶ、一直線に。
【軌道予測】
一分の無駄もない軌道で。
【身体強化】
スピードに極限まで耐えられるよう、体を強化して。
「きさっ……」
【透明】
衝突する直前で姿を消し──。
「なっ──! きさ──まっ、これ、は──っ!」
入った。
「そうだ。さっき偽モモに魔純水を浴びさせに行かせたのは、『体力を回復させるため』じゃない。『オレが偽モモから奪ったスキルを──復活させるため』だ」
【聖闘気】
魔神サタン。
魔界の全てを司る魔の根源。
その脇腹に。
オレの聖なる力を帯びた拳が。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
炸裂していた。
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