へなちょこ鑑定士くん、脱獄する ~魔物学園で飼育された少年は1日1個スキルを奪い、魔王も悪魔も神をも従えて世界最強へと至る~

めで汰

文字の大きさ
上 下
36 / 174
魔物のスキルを奪い取る「檻の中」編

第36話 大悪魔の最後

しおりを挟む
「さぁ、どうする? お前を守ってくれたワイバーンは死んだぞ?」

 オレは煽りながら息を整える。
 大悪魔は怒りゆえか、わなわなと口を震わせている。

「う……うぅ……うわうぅぅ……! こんなはずじゃ……こんなはずじゃぁ……!」

 その隙に、素早く周りを確認する。

 おそらく、大悪魔はすぐに殺せる。
 問題は、その後だ。
 はたして、生徒たちは、オレたちを見逃してくれるか?
 奪ったスキルの説明はどうする?
 こいつらは「◯」に投票して命を助けてくれたってのに、オレはスキルを奪ったまま黙って逃げるのか?

 それに、ミノタウロスとオーガたちはどうする?
 やっぱり戦うのか?

 ツヴァ組は?
 ただ、オレの様子を見に来ただけなのか?

 頭の中で、最後の段取りを組み立てていると──。


「うおおおおおお!」


 突如湧き上がった歓声。
 それによって、オレの思考は中断させられた。


「オイっ! ウソだろ……! ワイバーンを倒したってのか……!? 人間が!?」
「魔物ですら、倒せないワイバーンを倒すとか……! 信じられねぇ……!」
「っていうか、なんで空飛んでんだよ、あいつ!」
「とにかくすげえ! フィード!」
「フィード・オファリング!」


 クラスメイトたちの間に、興奮の渦が広がっていく。
 同胞を殺されたというのに怒りの声がないのは、ワイバーンが学校にほとんど来ていなかったからなのだろうか。
 それとも「竜族を倒す」ということが、それだけ特別な意味を持っているということなのか。

 とりあえず、クラスメイトたちのことは、一旦置いといてよさそうだ。

 次に気にするべきは、ミノタウロスたちだ。


「ワイバーンを倒した?」
「処刑は? 失敗か?」
「大悪魔にゃ無理だろう。ありゃモヤシだ」
「なラ、オレたチが、かたきを取ル!」
「ついデにワイバーンも食ウ!」

『おら! いくぞ、お前らっ! うおおおおおお!』


 と、本日四度目となる突撃をしてくる。

 ありゃ、こっちは向かってくるのね。
 ま、そっちがその気なら仕方がない。
 先に片付けるとしよう。
 さっきは、敵の抵抗力が高くて通らなかったけど、この程度の相手なら……。


 【死の予告インスタント・デス


 オレにだけ見える髑髏どくろが、ミノタウロスとオーガたちを包む。
 今度は弾かれない。
 しっかりと体に巻き付いている。

(よし、じゃあ、お前らが死ぬのは『五秒後』だ)

 心の中でそう思うと、カチッと凹凸がハマったかのような音がして──。


 五、四、三、二、一……。


 走り寄ってくるミノタウロスとオーガの一団。
 その先頭集団が。


 ドッ……。


 バタバタと頭から崩れ落ち──死んだ。


「え……?」


 倒れたのは約十人。
 後続の二十人ほどは、何が起きたかわからずに、戸惑い、足を止めている。

(これも「石化」と同じで、大体見えてる範囲だけに有効ってことなのかな? 凄いスキルだけど、使い所を考えなきゃな……)

「どうする? 次は、そいつらの分の復讐までするつもりか?」

 残りのミノタウロスたちに、そう声をかける。

 たとえ、このまま向かってこられてたとしても、オレには全員を駆逐する力がある。
 空に飛んで逃げることだって出来る。
 もう焦る必要はどこにもない。
 こいつらの命は、もう完全にオレの手のひらの上なんだ。

 だが、取り立てて今、殺す必要もない。
 ツヴァ組やクラスメイトが控えてる中、目撃者を全員消してからここを立ち去るというのは、どうせもう不可能なのだ。

 それに。
 石化、即死、飛行スキル。
 これらを目の当たりにしたミノタウロス、オーガの残党に、もはや立ち向かってくる気力は残っていなかった。


「……ぐぅ……っ!」


 武器を下ろし、ジリジリと後ずさりしていくいくミノタウロスたち。

(さて、あとは大悪魔だけだな)

 ツヴァ組も動いていない。
 クラスメイトからは、喝采を浴びている。
 ミノタウロスとオーガの集団は、意気消沈。

 ふぅ、これでようやく最後の仕上げに取りかかれる。

 そう思って、ブツブツと独り言を呟いている大悪魔へと体を向けた、その瞬間。


 ズキッ──!


 激しい頭痛に見舞われた。

(ぐっ……! これは……スキルの使い過ぎ……か?)

 酸欠ならぬ、魔欠状態。
 魔力の限界を超えてスキルを使い続けた場合に現れる症状。
 たまらずオレは片膝をつく。

「お? おっ? おおお~~~っ?」

 大悪魔が、オレを覗き込んでくる。

「もしや、もしやもしや魔欠状態? ハハハッ、フィード・オファリング! とうとう、お前の運も尽きたようだな! ククク……どういう手品を使ったのか知らんが、お前の奇跡もここまでだ。なぁ? もうスキルは使えないのだろう? どんなスキルか知らんが、他人からスキルを借りたのか? それとも『』のかぁ? そんなことが出来るとは思わんが、でも、目の前の出来事を見ると、そうとしか思えんよなぁ?」

 くっ……! しかも、ここに来てスキルを見破られる、か……!

 大悪魔の言葉を聞いたクラスメイトたちが、ざわつき始める。


「なんだって……? スキルを、奪……?」
「そういえば、我の【嘶咆哮ネイ・ロア】もさっき、使っておったな……」
「ミノタウロスたちを殺したのは、オレの【死の予告インスタント・デス】だろ!」
「石化も使ってたような……」
「空飛んでたのもウインドシアのスキルってことか!?」
「おい! フィード、どういうことなんだよ!? お前、オレたちからスキルを盗んだのか!?」


 まずい……風向きが変わってきたぞ……。

 ツヴァ組の方を見ると、ウェルリンがこちらに向かって走ってきてるのが見えた。
 その後ろを、黒服の組員たちが追いかけてきている。

 あぁ……こっちも何か差し迫ってきた。

 くそっ……! とにかく、大悪魔だけは殺して逃げる。
 こいつ一人くらいなら、スキルが使えなくてもいけるはずだ。


 ダッ──!


 オレは、ダガー状の魔鋭刀を両手に握り込み、大悪魔に向かって駆ける。

 とにかくこれで終わりだ。

 もう、魔界に人間を連れ去らせたりしない。

 これ以上、オレのような人間を生み出させない。

 そのために、大悪魔だけは、今──ここで倒すっ!


「うおおおおおおおおお!」


 カツカツの魔力。
 あがってる息。
 しかし、三十日間。
 その間に積み上げてきたトレーニングが、しっかりとオレの体を支えているのがわかる。

 一歩、もう一歩。

 大悪魔との距離を縮めていく。

 そして──ようやく、大悪魔に手が届く距離まで、たどり着いた。


(刺せっ! 刺すんだ! 思いっきり! 体重をかけて!)

 
 ドッ──!


 オレの繰り出した渾身の刺突しとつ


 ガッ──!


 だが。
 その刃先は。

 大悪魔の両の手のひらで受け止められていた。
 白刃取りだ。


「なるほど、なるほどなるほど、貴様は他人のスキルを使う。だが、魔力が追いついてないようだな。ケヒヒ……しょせんは、そこが人間の限界ッ! 貴様ごときが如何いかにあがこうとっ! 他人のスキルを借りなければ、私に傷ひとつ付けられないッ! 結局、貴様は圧倒的な敗者よ!」


 くっ……!
 力が強い……!
 押し込めない……!

 非戦闘系の大悪魔ですらこの力の強さ。
 これが……人間と魔物の差……!

 くそっ……! やっぱり、弱虫でダメダメだったじゃ勝てないのか……。
 ルゥやリサまで巻き込んでおいて……。
 ウェルリンやクラスメイトのスキルを奪っておいて……。
 多くの魔物の命も奪って……。

 それで、この結末なのか……。

 は、この魔界で魔物たちに食らい尽くされる……。

 そして、を攫った王国や、パーティーメンバー、大悪魔たちの思う通りになるんだ……。

 あぁ、くそ……。

 こんなことになるくらいなら、頑張らなければよかった……。

 モモ……ずっと子供の頃からかばってくれてたのに、ごめん……。

 父さん、母さん、冒険者になるのを止められてたのに、制止を振りきって冒険者になってごめん……。

 ルゥ、リサ……が巻き込んだせいで人間にしちゃって、ごめん……。

 目の前の大悪魔の顔が、だんだんと醜く歪んでいく。
 口からはボタボタと涎が垂れ落ち、ツンと鼻につく不快な匂いが漂ってくる。
 ボクの目線は、徐々に下へと下がっていく。
 足元。
 セレアナのくれた白い靴が目に入る。
 激しい戦いで、茶色く、赤黒く薄汚れている。

(セレアナにも……あれだけ気にかけてもらったのに……悪いことしたな……)

 そうだ、せめてセレアナにはを美味しく食べてもらって……。

 そんな情けない考えが頭をよぎった、次の瞬間。


「フィード・オファリング!」


 セレアナの声が、の折れかけていた心を正させた。


「フィード! わたくしは言いましたよね? 『あなたは自分の限界まで自分の力で生き抜きなさい』、と。それが、あなたの限界ですの!? わたくしのファンには絶対にならない大悪魔と、わたくしのファン・人間第一号としてワタクシの素晴らしさを人間界まで伝え広めていくフィードだったら、わたくしはフィードを取りますわぁ! それに……スキルのことも、クラスメイト達に自分の口から、ちゃんと説明するべきじゃなくってぇ? わかったら、フィード! ちゃんと生き抜いて、私達に説明しなさい! 貴方には、その義務がありますわぁ! 義務を果たしなさい、フィード・オファリング!」


 スキル【美声ビューティー・ボイス】。

 その効果が発動する。

 の体は──眩い光に包まれた。


「くっ! セイレーンの小娘めっ! まったく、どこまでも空気の読めない──! 落第だ、お前みたいなやつは! 落第落第落第落第落第まものしっかくゥ~! だぁが、そんなバフをもらったところで、相手はたかが人間。魔力が回復するわけでもなし、あぁ、もういっそ、このまま私が食ってやろうか? そうだ、そうだ! 私が食えばよかったのだぁ! 幹部候補など育てず! 私が、直接強くなればよかったんじゃないか! 知力を極めし私が武力も備えれば、もはや魔王なぞ私以下の存在になるに違いなァい! フフ……フヒヒ……! そうだ、私が、私こそがァ……次なる魔王にふさわしぃぃぃぃぃい! さぁっ! 食わせてもらうぞ、フィード・オファリング! 百年に一度の、その肉をぉぉぉおおお!」


 なんだって? セレアナが空気が読めない?
 いや、違うね。
 彼女は、彼女の中にある信念に従ってるだけだ。
 あの老トロールのように。
 そして、自ら人間になることを選んだルゥやリサのように。

 わかるか? お前の方が空気が読めてないんだよ、大悪魔。

 ああ、そうだ、いいことを思いついた。
 それじゃあ、が最高に空気を読んでやるとしよう。

 檻の中でひっそりと、姑息に、卑怯に、騙し、へつらい、媚び、生き抜いてきた、そんなの、空気を読んだ、この一撃。

 お前が今、馬鹿にした魔王の事でも思い出しながら──。



 死ね。



 オレは、魔鋭刀をダガーから万年筆へと変化させる。

 万年筆。

 大悪魔が持っていたものだ。

 ハッとした表情を見せる大悪魔。

「──!? ま、ま、魔王……の? わたし、わたわた、わた、し……私の……」

「思い出したか? 大事な魔王様からいただいたんじゃないのか、この万年筆は?」

「な、なぜ、私は、忘れて……貴様、貴様がなにかしたのか……わたし、私から……! 魔王との唯一のつながりを……!」

 動揺した大悪魔の手が緩む。

「オレの最高に空気を読んだ、卑怯で、卑劣で、姑息で、小手先の攻撃──それで、お前は、今から死ぬんだ!」

「そんな……そんなこと、許されるわけがぁぁぁあ……!」


 ズッ──ドッ──!


 大悪魔の体に魔鋭刀を深く突き刺す。


「グォッ……! 貴様……こんななことをして許されると……!」


 突き刺さった魔鋭刀に力を込め、斧の形へと変形させる。

 グググ……!

 肉を押し広げていく感覚。


「グァァ……! たかが……たかが人間ごときが、この悪魔界序列一位の私を殺すなど、あっては……あってはぁぁぁぁぁ……!」


 そして魔鋭刀を思いっきり──縦に振り抜いた。


 ザシュッ──!


 噴水のような激しい血飛沫が舞い上がり、オレの純白のタキシードを赤く染め上げる。


「グァァァァァァァ!」


 腹から頭にかけて斬り裂かれた大悪魔は、醜い断末魔を上げながら──絶命した。


「ハァ、ハァッ……」


 オレは膝から崩れ落ちる。

 出し切った。
 限界だ、魔力も体力も。
 今、襲いかかってこられたら、どうしようもない。
 これ以上、もう動けない。


「フィード!」
「フィードさん!」


 リサとルゥが駆け寄ってくる。
 オレはどうにか笑顔を作って答える。


「はは……悪いな、もうフラフラだ。ここから脱出する前に、ちょっと休みた……」


 グラァ……!


 突如、地面が激しく揺れた。

 地震!? 
 なんだ?
 まだ、なにかあるのか!?


「うわああああああああ!」


 叫び声。
 その方向を見ると。


 縦に裂けた大悪魔の体から触手が伸び、スキュラの体を掴んでいた。


「キュアラン!」


 セレアナが叫ぶ。
 ケルベロスやキマイラが触手に噛みつき切り裂こうとするが、逆に新たに発生した触手に絡め取られてしまう。


「なん……だ……これは……?」


 大悪魔の体からは次々と無数の触手が現れ、生徒たちを、ミノタウロスやオーガたちを、次々と絡め取っていく。
 そして、大悪魔の体はドロドロに溶け、地面と一体化し、校庭には──。



 巨大な大穴が発生した。



「うわああああ! なんだよこれ!」
「クソっ! 離セッ!」
「ヤバい! 逃げろ逃げろ逃げろ!」


 理解の出来ない事態に狼狽する者、掴まれた仲間を助けようと果敢に立ち向かう者、一刻も早くこの場から去ろうと背を向ける者。
 その全てが、触手に掴み取られ、大穴の中へと引きずり込まれていく。



『うわああぁぁぁあぁぁあぁああ!』



 次々と飲み込まれていく魔物たちを前に、もう体が動かないオレは、なすすべなく突如訪れた地獄絵図を見つめることしか出来なかった。

「きゃあっ──!」

 激しい揺れに、立っていられなくなったルゥとリサが倒れる。

「ルゥ! リサ!」

 二人だけは助けないと──!


 【高速飛行スピード・フライト


 ズキン──!


 割れるような痛みが頭に響く。
 使えない。
 スキルが発生しない。

(なにか……なにか今の魔力でも使えるスキルは──)


 【身体強化フィジカル・バースト
 【投触手ピッチ・テンタクル
 【狡猾モア・カニング
 【石化ストーン・ノート
 【地獄の業火ヘル・フレイム
 【嘶咆哮ネイ・ロア

 スキルを使おうとするたびに、刺すような痛みが全身を貫く。

(ダメだ……片っ端から試しても、もう何も使えない……!)

 痛みはすでに感覚を殺し、視界も徐々に閉ざされていく。

(ダメだ……諦めるな……! オレの命に変えてでも……二人だけは助けるんだ……!)

「リサちゃぁぁぁぁぁん!」

 振り返ると、ウェルリンが駆け寄ってきているのが見えた。

(あぁ、お前はリサが心配で走ってきてたんだな……。悪かったな、スキルを奪っちまって……。お前がスキルを持ったままだったら、リサを助けられたかもしれない、の、に……)

 全身を貫く痛みに耐えかねて、意識が落ちそうになる。

「ルゥ……! リサ……!」

 必死に手を伸ばす。

「フィードさんっ!」

 ルゥが手を伸ばす。
 その距離、およそ三メートル。

 落ちゆく意識の中、オレは無意識で【博識エルダイト】を使っていた。
 調べた項目は。


 大悪魔:悪魔界序列一位に位置する悪魔の中の頂点。大悪魔の持つ知識は代々、スキル「博識エルダイト」を通して受け継がれる。大悪魔は、その時代に一人しか存在しない。命が尽きたときは、その場に地獄へと続くダンジョンを発生させ、次の大悪魔を生み出す糧を飲み込む。飲み込まれた糧に逃れるすべはなく、大人しく次代の大悪魔を生み出す養分となる以外にはない。全ての糧を吸収し尽くし、次の大悪魔が成長すると、ダンジョンは消滅する。


(ダンジョン……? 糧……? 脱出不可能……?)


 なんて……なんてこった……。
 やっと鉄の檻から逃れられたと思ったら、次は地獄へと続くダンジョンに囚われるってわけか……!
 クソっ……!
 しかも、こんなに大勢を巻き込んで……!


 オレの伸ばした手がルゥの指先を掴んだ瞬間──。


 オレたちは──ダンョンへと飲み込まれた。



────────────────────

 アベル(フィード・オファリング)
 現在所持スキル数 26
 吸収ストック数 6

 【鑑定眼アプレイザル・アイズ
 【吸収眼アブソプション・アイズ
 【狡猾モア・カニング
 【偏食ピッキー・イート
 【邪悪ユーベル・ズロ
 【死の悲鳴デス・スクリーム
 【暗殺アサシン
 【軌道予測プレディクション
 【斧旋風アックス・ストーム
 【身体強化フィジカル・バースト
 【透明メデューズ
 【魅了エンチャント
 【暴力ランページング・パワー
 【怪力ストレングス
 【嘶咆哮ネイ・ロア
 【地獄の業火ヘル・フレイム
 【毒液ヴェノム
 【毒触手ポイズン・テンタクル
 【死の予告インスタント・デス
 【邪眼イビル・アイ
 【腐食コロション
 【投触手ピッチ・テンタクル
 【石化ストーン・ノート
 【吸血サクション・ブラッド
 【高速飛行スピード・フライト
 【博識エルダイト
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

処理中です...