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魔物のスキルを奪い取る「檻の中」編
第12話 泣き虫ゴーゴンと保健室
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【十三日目 昼】
目の前でホブゴブリンが死んでいる。
あの、善良に傾いていたホブゴブリンだ。
その死体をオレは薄れゆく意識の中、ボンヤリと眺めている。
気を抜いてた。
油断してた。
トイレの時間。
立って用を足している最中に、背後から一撃。
スキルを発動する暇もなかった。
やったのはミノタウロスとオーガ。
オレを動けなくした後、ホブゴブリンを連れてくると目の前で殺した。
「あれ? スキルが出ねぇな? ま、いっか」なんて言いつつ、斧の柄で頭を一撃。
「ミ、ミ、ミノルくん……さすがに殺すのはマズいんじゃ……」
「あぁ!? 全部人間が悪いんだよ、人間がっ! 薄汚ねぇ人間の分際で、とうとうこんなとこにも出入りするようになりやがって!」
迂闊だった。
ただのイキリ番長と思ってたけど魔物は魔物。
檻から出るということは、魔物にとってもオレに手を下せるようになるということだ。
皮肉にも、あの檻が今までオレを守ってたってことだ。
ここが危険に満ちた魔界であることを、オレは薄れゆく意識の中でようやく思い出していた。
今回のトイレ引率役のゴーゴン。
ミノタウロスたちに突き飛ばされていた彼女は、立ち上がると顔を覆っていたベールをめくる。
顔が露わになる。
目が合った。
綺麗な目だ。
そう思った瞬間──。
すべては石になった。
●○●
目が覚めると、真ん前に黒いベールに覆われたゴーゴンの顔があった。
「……ん? ここは……?」
「あ、すみません……私なんかが顔近づけて……」
周りを見回す。
木製のシンプルな造りのベッドが隣に置いてある。
そしてどうやらオレもベッドに横になっているようだった。
「ここは保健室です」
保健室……そんなところまで人間の学校を模してるんだな。
大悪魔の私塾なわりに大層な建物だ。
「なんで保健室なんかに──あっ」
思い出した。
トイレで後ろから襲いかかられた記憶。
殺されたホブゴブリン。
そして、辺り一面を石に変えてしまったゴーゴン。
「オレは……石にされていたのか」
「はい、すみません。そうしないと死んでしまうと思ったので……」
たしかに。
オレは死んだと思った。
いくらスキルを持ったところで、体はただの人間だ。
不意を突かれたら死ぬし、寝首をかかれても死ぬ。
それに、ゴーゴンの見せたような広範囲石化能力を食らっても。
「そうか。石化して、治療できる体制を整えてから解除してくれたんだな」
「はい、アルネさんの薬草と、先生の治療のおかげです。あ、あとマイクさんも根っこを少し分けてくれたので、煎じ薬にさせてもらいました」
アルネ……アルラウネか。
マイクはマンドレイク。
先生は大悪魔のことだな。
治療は【博識】の力でしたのか。
とことん万能そうだな、このスキル。
「そうなんだ、ありがとう。で、みんなは?」
「あ、帰りました……。あの、時間も遅いので……」
言われて初めて、窓の外が茜色に染まっていることに気がついた。
「悪いな、遅くまで。キミも帰っていいよ。無理やり残らされたんでしょ?」
「い、いえ。私は、その、あんまり家にいたくなくて……」
なんか事情があるのかな?
雰囲気暗いもんね。
顔も隠してるし。
ああ、そういえば石化される時に一瞬目が合ったな。
可愛かった気がする。
まぁ、いくら可愛くても髪の毛がヘビなんだけど。
目が合ったら石化されちゃうんだけど。
家庭のことには触れないでおこう。
深く関わりを持っても仕方がない。
あと十七日後にはそっちが全員死んでるか。
もしくはオレが殺されてるか。
そういう間柄なんだから。
こいつらとオレは。
ホブゴブリン──は、やっぱり死んだのだろうか。
ゴーゴンが何も言ってこないのでなんとなく察するが、はっきりさせておきたいので聞いてみることにする。
「ホープさんは──」
ゴーゴンは、ふるふると首をふる。
ベールの奥に見えるうねうねの小さい蛇たちもつられて揺れる。
「もう……手遅れ、でした……」
そう言って涙を落とすゴーゴン。
落ちた涙が床を石に変える。
ホープ、という名前だったのか。あのホブゴブリン。なんという皮肉な名前だ。
彼はオレがスキル【邪悪】を奪ったから善良になって殺された。
オレに気を遣ってたから。
ミノタウロスたちに目をつけられて。
オレのせいで死んだんだ。
これで四人目だ。
オチュー。
レッドキャップ。
インビジブル・ストーカー。
ホブゴブリン。
昨日、魅了をかけた狼男に聞くと、やはりインビジブル・ストーカーは殺したということだった。直接オレが手を下したわけではないが、こいつら四人は、オレにスキルを奪われたことによって死んだ。
ここに来てから十三日間で四人。
異常なペースで死んでる。
いくらオレが死ぬか魔物が死ぬかの状況とはいえ、いくらなんでも多すぎる。
警戒されれば警戒されるほど、オレのスキルがバレる可能性が高まるし、スキルを奪うチャンスも減ってしまう。
オレは、ただでさえ脆い人間なんだ。
強力なスキルを奪い終わるまでは、穏便に過ごして吸収ストックを貯めておきたい。
それに──。
「泣くんだな、魔物でも。仲間が死んだら」
「おかしい、でしょうか」
「ああ、おかしいね。お前たちはオレを食い殺そうとしてる。そのくせ、仲間の死は嘆く。オレもお前たちも同じ言葉が通じる生命体だ。片方には残虐で、片方には思いやるというのは矛盾してる」
「私、は……」
偽善者のゴーゴン。
いじめられっ子の気が弱いゴーゴン。
オレにフィード・オファリングという屈辱の名を付けた奴。
まるで──。
アベル時代の弱いオレを見ているようで、思わずイラっとしてしまう。
「私は、なんだよ?」
「死んでほしくない、誰にも……。ただ、幸せになって欲しいだけなのに……」
そう言って、ぽとりぽとりと涙を落とすゴーゴン。
床は見る見る石に変わっていく。
「偽善者ぶるなよ。お前もオレを見殺しにしてるだろ。それに、オレにふざけた名前を付けやがって!」
「うぅ……ごめんなさい……。でも、そうしないともっと酷い目に遭うと思って……」
「酷い目?」
「はい……。せめて、普通の人間らしい名前にしてあげたくて……。でも、嫌でしたよね、すみません……」
「普通の人間らしい名前……?」
偽善。
偽善。偽善。偽善。
偽
善。
偽善。
弱いふりをしながら、さらに弱い立場のオレに偽善を振りまいて気持ちよくなろうとしてる、その性根。
心っ底吐き気がするね!
「フィード・オファリング……『餌』で『供物』が普通の人間の名前だって? お前、オレを馬鹿にしてるのか?」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……うぅ……!」
ベッドの脇の椅子に座ったまま、ゴーゴンは何度も頭を下げる。
ハァ……。
マジでなんなんだ、こいつは……。
「あのさぁ、お前、何がしたいわけ? 食い殺されることが決まってるオレに中途半端に情けをかけたりするなよ。ムカつくんだよ」
「は、はい、そうですよね、すみません。私みたいな陰気な醜女がいたら気分を害しますよね。ごめんなさい、気が利かなくて。す、すぐに帰ります……」
ほら、これだ。
極端に自分を卑下する。
こういう態度が人をイラつかせてるって気づかないのかな。
気づかないんだろうな。
だって──パーティーを追放されるまでのオレがそうだったから。
つまり、いじめられっ子同士、このゴーゴンの考えてることがわかってしまう自分にも腹が立ってるんだ、オレは。
過去の弱かった自分。
それが目の前のゴーゴンと重なり合って、気持ちが搔き乱される。
偽善。
オレは偽善と言ったが、彼女は彼女なりに今まで何度もオレを助けてくれようとしていたのは事実だ。
そして、それは今も。
オレの命を救ってくれたうえに、こうしてみんなが帰った後も看病してくれている。
彼女なりに、彼女の出来る範囲内でやってくれてるんだよな。
それに。
「醜女なんかじゃないぞ」
「えっ……?」
あわあわと帰り支度をしていたゴーゴンに声をかける。
「トイレで石にした時、目が合っただろ?」
「ああっ、すみません……私なんかの顔を見せちゃって……! 不愉快でしたよね、ごめんなさ……」
「可愛かった」
「……………………え?」
「可愛かったと思うぞ、醜くなんかない。もっと自分に自信を持っていいよ」
「ええええええええええええ!? いやいやいやいや、私なんか! いや、あのっ! ひゃっ!? あばばば!」
顔を真赤にして手をブンブンと振るゴーゴン。髪のミニヘビたちもワサワサと蠢いている。
「あと、家に帰りたくない事情があるんだろ? どうせならここにいれば?」
「え、いいんですか!?」
「ああ、その代わり、もうすぐリサが来ると思うけど」
「リサ?」
「ああ、バンパイアのリサ」
●○●
「下僕ぅ……? これは一体どういうつもりかしら……?」
【十三日目 夜】
保健室。
ここでオレは、食料や秘伝のポーションを山ほど抱えたリサと。
親身に付き添うゴーゴンの。
意味不明な三角関係に巻き込まれるのであった。
目の前でホブゴブリンが死んでいる。
あの、善良に傾いていたホブゴブリンだ。
その死体をオレは薄れゆく意識の中、ボンヤリと眺めている。
気を抜いてた。
油断してた。
トイレの時間。
立って用を足している最中に、背後から一撃。
スキルを発動する暇もなかった。
やったのはミノタウロスとオーガ。
オレを動けなくした後、ホブゴブリンを連れてくると目の前で殺した。
「あれ? スキルが出ねぇな? ま、いっか」なんて言いつつ、斧の柄で頭を一撃。
「ミ、ミ、ミノルくん……さすがに殺すのはマズいんじゃ……」
「あぁ!? 全部人間が悪いんだよ、人間がっ! 薄汚ねぇ人間の分際で、とうとうこんなとこにも出入りするようになりやがって!」
迂闊だった。
ただのイキリ番長と思ってたけど魔物は魔物。
檻から出るということは、魔物にとってもオレに手を下せるようになるということだ。
皮肉にも、あの檻が今までオレを守ってたってことだ。
ここが危険に満ちた魔界であることを、オレは薄れゆく意識の中でようやく思い出していた。
今回のトイレ引率役のゴーゴン。
ミノタウロスたちに突き飛ばされていた彼女は、立ち上がると顔を覆っていたベールをめくる。
顔が露わになる。
目が合った。
綺麗な目だ。
そう思った瞬間──。
すべては石になった。
●○●
目が覚めると、真ん前に黒いベールに覆われたゴーゴンの顔があった。
「……ん? ここは……?」
「あ、すみません……私なんかが顔近づけて……」
周りを見回す。
木製のシンプルな造りのベッドが隣に置いてある。
そしてどうやらオレもベッドに横になっているようだった。
「ここは保健室です」
保健室……そんなところまで人間の学校を模してるんだな。
大悪魔の私塾なわりに大層な建物だ。
「なんで保健室なんかに──あっ」
思い出した。
トイレで後ろから襲いかかられた記憶。
殺されたホブゴブリン。
そして、辺り一面を石に変えてしまったゴーゴン。
「オレは……石にされていたのか」
「はい、すみません。そうしないと死んでしまうと思ったので……」
たしかに。
オレは死んだと思った。
いくらスキルを持ったところで、体はただの人間だ。
不意を突かれたら死ぬし、寝首をかかれても死ぬ。
それに、ゴーゴンの見せたような広範囲石化能力を食らっても。
「そうか。石化して、治療できる体制を整えてから解除してくれたんだな」
「はい、アルネさんの薬草と、先生の治療のおかげです。あ、あとマイクさんも根っこを少し分けてくれたので、煎じ薬にさせてもらいました」
アルネ……アルラウネか。
マイクはマンドレイク。
先生は大悪魔のことだな。
治療は【博識】の力でしたのか。
とことん万能そうだな、このスキル。
「そうなんだ、ありがとう。で、みんなは?」
「あ、帰りました……。あの、時間も遅いので……」
言われて初めて、窓の外が茜色に染まっていることに気がついた。
「悪いな、遅くまで。キミも帰っていいよ。無理やり残らされたんでしょ?」
「い、いえ。私は、その、あんまり家にいたくなくて……」
なんか事情があるのかな?
雰囲気暗いもんね。
顔も隠してるし。
ああ、そういえば石化される時に一瞬目が合ったな。
可愛かった気がする。
まぁ、いくら可愛くても髪の毛がヘビなんだけど。
目が合ったら石化されちゃうんだけど。
家庭のことには触れないでおこう。
深く関わりを持っても仕方がない。
あと十七日後にはそっちが全員死んでるか。
もしくはオレが殺されてるか。
そういう間柄なんだから。
こいつらとオレは。
ホブゴブリン──は、やっぱり死んだのだろうか。
ゴーゴンが何も言ってこないのでなんとなく察するが、はっきりさせておきたいので聞いてみることにする。
「ホープさんは──」
ゴーゴンは、ふるふると首をふる。
ベールの奥に見えるうねうねの小さい蛇たちもつられて揺れる。
「もう……手遅れ、でした……」
そう言って涙を落とすゴーゴン。
落ちた涙が床を石に変える。
ホープ、という名前だったのか。あのホブゴブリン。なんという皮肉な名前だ。
彼はオレがスキル【邪悪】を奪ったから善良になって殺された。
オレに気を遣ってたから。
ミノタウロスたちに目をつけられて。
オレのせいで死んだんだ。
これで四人目だ。
オチュー。
レッドキャップ。
インビジブル・ストーカー。
ホブゴブリン。
昨日、魅了をかけた狼男に聞くと、やはりインビジブル・ストーカーは殺したということだった。直接オレが手を下したわけではないが、こいつら四人は、オレにスキルを奪われたことによって死んだ。
ここに来てから十三日間で四人。
異常なペースで死んでる。
いくらオレが死ぬか魔物が死ぬかの状況とはいえ、いくらなんでも多すぎる。
警戒されれば警戒されるほど、オレのスキルがバレる可能性が高まるし、スキルを奪うチャンスも減ってしまう。
オレは、ただでさえ脆い人間なんだ。
強力なスキルを奪い終わるまでは、穏便に過ごして吸収ストックを貯めておきたい。
それに──。
「泣くんだな、魔物でも。仲間が死んだら」
「おかしい、でしょうか」
「ああ、おかしいね。お前たちはオレを食い殺そうとしてる。そのくせ、仲間の死は嘆く。オレもお前たちも同じ言葉が通じる生命体だ。片方には残虐で、片方には思いやるというのは矛盾してる」
「私、は……」
偽善者のゴーゴン。
いじめられっ子の気が弱いゴーゴン。
オレにフィード・オファリングという屈辱の名を付けた奴。
まるで──。
アベル時代の弱いオレを見ているようで、思わずイラっとしてしまう。
「私は、なんだよ?」
「死んでほしくない、誰にも……。ただ、幸せになって欲しいだけなのに……」
そう言って、ぽとりぽとりと涙を落とすゴーゴン。
床は見る見る石に変わっていく。
「偽善者ぶるなよ。お前もオレを見殺しにしてるだろ。それに、オレにふざけた名前を付けやがって!」
「うぅ……ごめんなさい……。でも、そうしないともっと酷い目に遭うと思って……」
「酷い目?」
「はい……。せめて、普通の人間らしい名前にしてあげたくて……。でも、嫌でしたよね、すみません……」
「普通の人間らしい名前……?」
偽善。
偽善。偽善。偽善。
偽
善。
偽善。
弱いふりをしながら、さらに弱い立場のオレに偽善を振りまいて気持ちよくなろうとしてる、その性根。
心っ底吐き気がするね!
「フィード・オファリング……『餌』で『供物』が普通の人間の名前だって? お前、オレを馬鹿にしてるのか?」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……うぅ……!」
ベッドの脇の椅子に座ったまま、ゴーゴンは何度も頭を下げる。
ハァ……。
マジでなんなんだ、こいつは……。
「あのさぁ、お前、何がしたいわけ? 食い殺されることが決まってるオレに中途半端に情けをかけたりするなよ。ムカつくんだよ」
「は、はい、そうですよね、すみません。私みたいな陰気な醜女がいたら気分を害しますよね。ごめんなさい、気が利かなくて。す、すぐに帰ります……」
ほら、これだ。
極端に自分を卑下する。
こういう態度が人をイラつかせてるって気づかないのかな。
気づかないんだろうな。
だって──パーティーを追放されるまでのオレがそうだったから。
つまり、いじめられっ子同士、このゴーゴンの考えてることがわかってしまう自分にも腹が立ってるんだ、オレは。
過去の弱かった自分。
それが目の前のゴーゴンと重なり合って、気持ちが搔き乱される。
偽善。
オレは偽善と言ったが、彼女は彼女なりに今まで何度もオレを助けてくれようとしていたのは事実だ。
そして、それは今も。
オレの命を救ってくれたうえに、こうしてみんなが帰った後も看病してくれている。
彼女なりに、彼女の出来る範囲内でやってくれてるんだよな。
それに。
「醜女なんかじゃないぞ」
「えっ……?」
あわあわと帰り支度をしていたゴーゴンに声をかける。
「トイレで石にした時、目が合っただろ?」
「ああっ、すみません……私なんかの顔を見せちゃって……! 不愉快でしたよね、ごめんなさ……」
「可愛かった」
「……………………え?」
「可愛かったと思うぞ、醜くなんかない。もっと自分に自信を持っていいよ」
「ええええええええええええ!? いやいやいやいや、私なんか! いや、あのっ! ひゃっ!? あばばば!」
顔を真赤にして手をブンブンと振るゴーゴン。髪のミニヘビたちもワサワサと蠢いている。
「あと、家に帰りたくない事情があるんだろ? どうせならここにいれば?」
「え、いいんですか!?」
「ああ、その代わり、もうすぐリサが来ると思うけど」
「リサ?」
「ああ、バンパイアのリサ」
●○●
「下僕ぅ……? これは一体どういうつもりかしら……?」
【十三日目 夜】
保健室。
ここでオレは、食料や秘伝のポーションを山ほど抱えたリサと。
親身に付き添うゴーゴンの。
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