13 / 45
おじさん、巻き込まれるの巻
第13話 おじさん、戦う
しおりを挟む
「セオリア、無事かっ!?」
「あ、ああ……! 私は問題ない!」
よかった。
もしセオリアに傷一つでもついていたら、俺は──。
ゾワッ……!
(初めて人を殺してたかもしれねぇ……!)
全身の毛が逆立つ。
「ぎゅひぃ……! この圧力……まさに剣鬼ケント・リバぁ~……! 懐かしいぞぉ~……帰ってきたぁ~……帰ってきたぞぉ~、ケントがぁ~、この俺に殺されるためにぃ~! ぎゅひゅひひひ……!」
男は背中からもう一本の短剣を取り出すと、俺の脇腹めがけ躊躇なく突き立ててきた。
ピリッ──。
超感覚で感じとった微かな殺気の波。
それを頼りに。
「あいにく俺はてめぇなんか知らねぇよ──っと!」
ズリッ──。
短刀を足の裏で逸らす。
男はその衝撃に逆らわず、後ろに跳ぶ。
「ぎゅひひぃ~、やるやるぅやるなぁ、ケント・リバぁ~。これだけの腕を持って、今まで一体どこでなにをしていたぁ~?」
男は人混みの中に溶けるように紛れていく。
「ケント!」
セオリアが駆け寄ってくる。
チンッ──!
俺は剣を彼女の腰に鞘に戻した。
「すまん、借りた!」
「う、うん……! あ……ケント、私も……」
前に進み出ようとするセオリアを制止する。
「いい! 奴は確実に殺しに来てた! 暗殺の剣だ、騎士のお前とは相性が悪い! それより民衆の避難を! あいつは誰彼構わず殺すぞ!」
「わ、わかった!」
セオリアが通行人たちに呼びかける。
「皆のもの聞いてくれ! 私はプラミチア女騎士団の団長セオリア・スパーク! たった今ここに賊が紛れ込んだ! 皆が戦いに巻き込まれる可能性がある! すぐにここを離れ、安全な場所へ避難されよ!」
ザワザワ……。
が、そのセオリアの声は雑踏に飲まれていく。
だめだ、言葉が固い。
伝わってない。
もっとわかりやすく話さないと……。
しょうがない、俺が後押しするか。
「殺人鬼が逃げ込んだ! もう五人殺してる! 鼻に傷のある男だ! 女子供関係ないぞ! 死にたくなかったら今すぐ逃げろ! ほら、そこにいる! 何してる! 早く逃げろっ!」
ドッ──!
一瞬の静寂の後、人々は蜘蛛の子を散らしたようにかき消えていく。
(男は……?)
見当たらない。
超感覚も人の残した気配が多すぎて機能しない。
(これを狙ってた……?)
人の少ない裏通りではなく、大通りでの仕掛け。
しかも死角を突きながら、わざとセオリアが庇うように仕掛けた。
おそらく短剣の刃で太陽の光でも反射させたのだろう。
俺が動揺することを狙って。
俺の平常心を欠かせるために。
俺のスキル『超感覚』を乱すために。
俺の名前を知っていた。
顔を知っていた。
ならばスキルも知っているだろう。
そいつが殺しに来た。
だが、これは知らんだろう──。
「潜る」
ぽちゃん──。
心が水面を描く。
そこかしこで小さいさざ波が立っている。
それらは波紋を描き、徐々に離れていく。
ここから動いていないのは、俺とセオリア。
そして──。
「そこぉ!」
ガッ──!
拾い上げた石を放り、木箱を吹き飛ばす。
すると、その陰から出てきたのは……。
「む~!」
「こども……!?」
男は女の子の口をふさぎ、こちらへ向かって短刀を投げる。
ジュバッ──!
俺は露天の商品棚の板を足で踏むと──。
ダンッ──トッ!
踏んだ反動で立った板で短刀を受け、すかさず頭を回転させる。
向こうには人質がいる。
どうする?
どうするのがいい?
どうすれば。
守れる?
「ケント!」
「──!」
少女が宙を舞っている。
男が放り投げた。
とっさに体が動く。
スローモーションになる。
デジャブ。
この感覚に覚えがある。
昔、守れなかった時。
ダンジョンにセオリアたちを連れて行って、撤退せざるをえなかった時。
あの時も、こんな風に──。
「ぐっ……!」
女の子を受け止めて地面を転がる。
男に背中を向ける。
守らなければ。
俺が。
せめてこの子だけは──!
ド──ン──っ!
背中に走る衝撃。
(──! 魔法……!?)
ズザザザザ──!
地面を転がって衝撃を逃がす。
「だ、大丈夫か……?」
腕に抱きかかえた少女に問う。
少女はコクコクと頷いて返事をする。
よかった。
怪我もなさそうだ。
「ぎゅひゃひゃひゃひゃ……! 剣鬼ケント・リバぁ~! これで獲ぉぉった! これからは俺の天下だぁ~!」
男。
建物の屋根の上。
不利だ。
戦いにおいて、高低差は絶対だ。
高所から飛び道具を放たれたら、こちらはなすすべはない。
しかしそれは──。
普通なら、の話だ。
わるいが俺は今、普通じゃない。
怒ってる。
すげ~怒ってる。
なんだよこれ、めちゃくちゃじゃねぇかよ。
一般人を巻き込んで。
ましてや少女やセオリアまで。
俺を殺して名を揚げたい?
ああ、そうかい。
別にいいよ、そんな奴がいたとしても。
今でもこんな首に価値があるだなんてありがてぇ話だ。
でもなぁ。
それなら──。
最初から俺だけを狙ってこいよ、卑怯者!
カラッ──。
俺は近くに落ちていた麺打ちの棒を手に取る。
「ぎゅひゃひゃっ! そんな棒で何が出来るってんだ! 伝説の剣士ケント・リバーも……これで終わりだなぁ~! 死ねぇ~~~ぃ!」
ドドドドドドドウッ──!
高所から放たれる魔法の連打。
「ケントッ!」
心配するなセオリア。
こんなの。
全部叩き潰してやるから。
「潜る……」
潜れ潜れ……深く、深く……。
空気の流れ。
精霊の動き。
音を、気配を。
すべて感じ取れ。
カッ──!
棒と肉体が一体になった感覚。
ズドドドドドドドドドドッ!
「フゥ~……」
一息。
無呼吸での連打。
魔法とはつまるところ「現象」だ。
魔法によって「現象」が起きること自体には干渉できんが。
すでに起きた「現象」には対処できる。
つまり──。
魔法だろうがなんだろうが飛んできた衝撃波に関しては叩き潰せる。
「そ、そんな……! 魔法だ、ぞ……? 魔法を叩き潰した……? あんな棒っきれで……?」
呆けたような顔を見せる男。
「せ~の……っと!」
ブンッ!
麺打ち棒を投げる。
ひゅるひゅるひゅるひゅる……ゴチンっ!
弧を描いた棒は狙い通りに男の頭に直撃し……。
「いっちょあがりだ」
俺たちは地上げ屋の元締め。
元冒険者の男。
テン・ラークスを捕縛した。
「あ、ああ……! 私は問題ない!」
よかった。
もしセオリアに傷一つでもついていたら、俺は──。
ゾワッ……!
(初めて人を殺してたかもしれねぇ……!)
全身の毛が逆立つ。
「ぎゅひぃ……! この圧力……まさに剣鬼ケント・リバぁ~……! 懐かしいぞぉ~……帰ってきたぁ~……帰ってきたぞぉ~、ケントがぁ~、この俺に殺されるためにぃ~! ぎゅひゅひひひ……!」
男は背中からもう一本の短剣を取り出すと、俺の脇腹めがけ躊躇なく突き立ててきた。
ピリッ──。
超感覚で感じとった微かな殺気の波。
それを頼りに。
「あいにく俺はてめぇなんか知らねぇよ──っと!」
ズリッ──。
短刀を足の裏で逸らす。
男はその衝撃に逆らわず、後ろに跳ぶ。
「ぎゅひひぃ~、やるやるぅやるなぁ、ケント・リバぁ~。これだけの腕を持って、今まで一体どこでなにをしていたぁ~?」
男は人混みの中に溶けるように紛れていく。
「ケント!」
セオリアが駆け寄ってくる。
チンッ──!
俺は剣を彼女の腰に鞘に戻した。
「すまん、借りた!」
「う、うん……! あ……ケント、私も……」
前に進み出ようとするセオリアを制止する。
「いい! 奴は確実に殺しに来てた! 暗殺の剣だ、騎士のお前とは相性が悪い! それより民衆の避難を! あいつは誰彼構わず殺すぞ!」
「わ、わかった!」
セオリアが通行人たちに呼びかける。
「皆のもの聞いてくれ! 私はプラミチア女騎士団の団長セオリア・スパーク! たった今ここに賊が紛れ込んだ! 皆が戦いに巻き込まれる可能性がある! すぐにここを離れ、安全な場所へ避難されよ!」
ザワザワ……。
が、そのセオリアの声は雑踏に飲まれていく。
だめだ、言葉が固い。
伝わってない。
もっとわかりやすく話さないと……。
しょうがない、俺が後押しするか。
「殺人鬼が逃げ込んだ! もう五人殺してる! 鼻に傷のある男だ! 女子供関係ないぞ! 死にたくなかったら今すぐ逃げろ! ほら、そこにいる! 何してる! 早く逃げろっ!」
ドッ──!
一瞬の静寂の後、人々は蜘蛛の子を散らしたようにかき消えていく。
(男は……?)
見当たらない。
超感覚も人の残した気配が多すぎて機能しない。
(これを狙ってた……?)
人の少ない裏通りではなく、大通りでの仕掛け。
しかも死角を突きながら、わざとセオリアが庇うように仕掛けた。
おそらく短剣の刃で太陽の光でも反射させたのだろう。
俺が動揺することを狙って。
俺の平常心を欠かせるために。
俺のスキル『超感覚』を乱すために。
俺の名前を知っていた。
顔を知っていた。
ならばスキルも知っているだろう。
そいつが殺しに来た。
だが、これは知らんだろう──。
「潜る」
ぽちゃん──。
心が水面を描く。
そこかしこで小さいさざ波が立っている。
それらは波紋を描き、徐々に離れていく。
ここから動いていないのは、俺とセオリア。
そして──。
「そこぉ!」
ガッ──!
拾い上げた石を放り、木箱を吹き飛ばす。
すると、その陰から出てきたのは……。
「む~!」
「こども……!?」
男は女の子の口をふさぎ、こちらへ向かって短刀を投げる。
ジュバッ──!
俺は露天の商品棚の板を足で踏むと──。
ダンッ──トッ!
踏んだ反動で立った板で短刀を受け、すかさず頭を回転させる。
向こうには人質がいる。
どうする?
どうするのがいい?
どうすれば。
守れる?
「ケント!」
「──!」
少女が宙を舞っている。
男が放り投げた。
とっさに体が動く。
スローモーションになる。
デジャブ。
この感覚に覚えがある。
昔、守れなかった時。
ダンジョンにセオリアたちを連れて行って、撤退せざるをえなかった時。
あの時も、こんな風に──。
「ぐっ……!」
女の子を受け止めて地面を転がる。
男に背中を向ける。
守らなければ。
俺が。
せめてこの子だけは──!
ド──ン──っ!
背中に走る衝撃。
(──! 魔法……!?)
ズザザザザ──!
地面を転がって衝撃を逃がす。
「だ、大丈夫か……?」
腕に抱きかかえた少女に問う。
少女はコクコクと頷いて返事をする。
よかった。
怪我もなさそうだ。
「ぎゅひゃひゃひゃひゃ……! 剣鬼ケント・リバぁ~! これで獲ぉぉった! これからは俺の天下だぁ~!」
男。
建物の屋根の上。
不利だ。
戦いにおいて、高低差は絶対だ。
高所から飛び道具を放たれたら、こちらはなすすべはない。
しかしそれは──。
普通なら、の話だ。
わるいが俺は今、普通じゃない。
怒ってる。
すげ~怒ってる。
なんだよこれ、めちゃくちゃじゃねぇかよ。
一般人を巻き込んで。
ましてや少女やセオリアまで。
俺を殺して名を揚げたい?
ああ、そうかい。
別にいいよ、そんな奴がいたとしても。
今でもこんな首に価値があるだなんてありがてぇ話だ。
でもなぁ。
それなら──。
最初から俺だけを狙ってこいよ、卑怯者!
カラッ──。
俺は近くに落ちていた麺打ちの棒を手に取る。
「ぎゅひゃひゃっ! そんな棒で何が出来るってんだ! 伝説の剣士ケント・リバーも……これで終わりだなぁ~! 死ねぇ~~~ぃ!」
ドドドドドドドウッ──!
高所から放たれる魔法の連打。
「ケントッ!」
心配するなセオリア。
こんなの。
全部叩き潰してやるから。
「潜る……」
潜れ潜れ……深く、深く……。
空気の流れ。
精霊の動き。
音を、気配を。
すべて感じ取れ。
カッ──!
棒と肉体が一体になった感覚。
ズドドドドドドドドドドッ!
「フゥ~……」
一息。
無呼吸での連打。
魔法とはつまるところ「現象」だ。
魔法によって「現象」が起きること自体には干渉できんが。
すでに起きた「現象」には対処できる。
つまり──。
魔法だろうがなんだろうが飛んできた衝撃波に関しては叩き潰せる。
「そ、そんな……! 魔法だ、ぞ……? 魔法を叩き潰した……? あんな棒っきれで……?」
呆けたような顔を見せる男。
「せ~の……っと!」
ブンッ!
麺打ち棒を投げる。
ひゅるひゅるひゅるひゅる……ゴチンっ!
弧を描いた棒は狙い通りに男の頭に直撃し……。
「いっちょあがりだ」
俺たちは地上げ屋の元締め。
元冒険者の男。
テン・ラークスを捕縛した。
35
お気に入りに追加
115
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる