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第一章 ジンディオールの復讐編
第42話 帝国の侵攻(フレイ視点)
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我々レーナス帝国は、南西に位置するキャスティール王国を滅ぼした。
その後、国土南側の国境警備兵がサマルト軍の襲撃を受けた。
このことが皮切りとなり、法国との戦争が勃発したのであった…。
国土も国力も強大な法国は、魔法部隊が優秀で流石の我が軍も苦戦を強いられた。
それでも魔剣士隊をはじめに戦力で勝る我が軍は、ジリジリと攻勢に転じて、相手主力部隊を首都クルールに追い込み、篭城戦に持ち込んだ。
ここからは、我が魔剣士隊が本領を発揮する。圧倒的な能力差を行使して法王を追い込んだのである。
◇ サマルト法国 大聖堂 ◇
「お前たち帝国は悪魔だ!」
法王の声が大聖堂に響く。彼は祭壇の上に立ち、私に向かって叫んでいる。
「心外ですねぇ。我々は、身に降りかかる火の粉を振り払ったまでです。最初に仕掛けたのはあなた方の方でしょう。」
私は魔剣士隊長として、魔剣士隊の精鋭たちと共に大聖堂に突入した。
法王は最後の抵抗を試みているが、もはや無駄な努力だ。
「間者まで送り込んで何を言う!」
「間者ですか?知りませんねぇ。」
「知らばくれるな!リーナ・タキモトというエルフだ。魔剣士隊長である貴様が知らぬ訳が無いだろう?」
「リーナ…タキモト…。あっ…。リーナですって!?まさか、彼女はここに来たのですか?」
法王の言葉に私は驚いた。リーナは、かつて私の部下だったエルフの女性だ。
彼女は、私の秘密を握り上層部へ報告しようとしたために、部下を使って口封じしたのだ。
残念ながら逃走は許したものの、かなりの深手を負ったとの報告があり、放っておいてもどの道死ぬだろうと思っていたのだが…。
「シラを切りまだ言うか!?そのエルフは、元魔剣士隊だと名乗ったそうだ。検問所で捕えて尋問するはずだったが、逃走されたようだ。そうか…本当に知らないようだな。」
「彼女は、重傷だったと聞いていたので、きっと死んでいるだろうと思っていましたが…。そうですか、生きていましたか。」
私は彼女の生存の情報に動揺したが、すぐに冷静さを取り戻した。
リーナのことは後で考えるとしよう。今は法王の対応の方が先決だ。
「まあ、そのエルフのことはいい。魔剣士隊のフレイと言ったな?どうだ?法国に来ないか?魔剣士隊も全て高待遇で抱えてやろう。お前さんも、法国軍司令の役職を保証してやろうじゃないか。」
「ほう…。それは確かに魅力的なご提案ですねぇ。ですが、お断りします。先のない法国に入るのはまっぴらごめんですよ。私は強き者の下にしかつきませんからねぇ。」
帝国はいずれ大陸全土を統一することだろう。帝国にはその力がある。私は、法王のような小物には興味がないのだ。
「ならば、実力で言うことを聞かせるまで。『強制の聖眼!』」
法王の瞳が黄金色に輝き始めた。これが有名な『強制の聖眼』なのだろう。
相手の心を支配するという恐ろしい能力だ。しかし…。
「それで?このあとはどうなるのでしょうね?」
「な…。嘘だろう?何ともないのか!?おかしい…。」
私は平然と法王を見つめた。
「その能力は私には効きませんよ。この『魔剣士:極』には『魅了』や『強制』のような精神攻撃に対する耐性があるのです。」
「馬鹿な!私の聖眼が効かないだと!?」
「その能力でどれ程の人たちがあなたの言いなりになったのでしょうね?面白い能力です。ジンディオールではなく、法王の能力を奪っても良かったかも知れませんねぇ。まあ、今更ですがね…。」
私は冷笑しながら言った。
「馬鹿な!もう一度だ!『強制の聖眼!』」
法王は再び能力を行使する。しかし、私には効果が表れなかった。
「無駄ですよ…。その能力は私には効かないと言ったはずです。」
「クソッ!ならば!殺すまで!これなら回避できまい。『サンダーレイン!』」
法王は、魔力を高めると頭上より無数の雷を雨のように降らせる魔法を放った。
剣士は魔法に弱い。法王はそう思っての魔法攻撃だろう。しかし…。
『魔・肆式:魔鎧盾!』
私が使用したスキルは、闘志に魔力を合わせて作り出した防壁だ。
《パチンッ!》
雷の雨は、私の頭の上から的確に命を奪いにいくが、魔鎧盾によって阻止された。
「なんだと!?」
私はすかさず法王との距離を詰めて剣の刃を首に突きつけた。
「王手!ですねぇ。では、この国の未来について二種類の選択肢をご提案しましょうか。一つは、あなたを殺してこの国を完全な帝国の領地にする未来。もう一つは、降伏して帝国の属国となる未来です。」
「降伏すれば命を救って貰えるのか?」
「そうですねぇ。皇帝陛下に忠誠を誓うのならば、法国の領地はあなたにお任せしても良いとの上からの言を受けていますよ。どちらの未来を選ぶかはあなたの自由です。」
「わかった…。降伏しよう。」
こうしてキャスティール王国に続き、因縁のあるサマルト法国との戦争もここに終結した。
我らの侵略により、キャスティール王国は滅亡し、サマルト法国は帝国の属国になったという情報は、大陸全土に伝えられた。
レーナス帝国は、大陸統一に向けて順調にその歩みを進めていたのであった…。
◇ シュルール聖王国 聖王の間 ◇
「なんだと!?キャスティール王国に続き、サマルト法国まで帝国の手に堕ちただと?信じられん。」
シュルール聖王国の聖王は、報告を受けた部下に怒りをぶつけた。
彼は金髪碧眼の美青年だが、その顔は憤怒に歪んでいる。
「サマルト法国に隣接する我が国は、帝国が全土統一に向けて真っ先に攻め込む国となります。そう遠くない未来に必ず戦となるでしょう。聖王さま、ご決断を!」
部下は慌てて言った。
「うむ。未だかつて無い程の危機に瀕しているだろう。兵の準備を開始せよ!いつでも撃退できるようにだ!軍務省は直ちに作成立案を!外交省は大陸の残る国家へおもむき、帝国に対抗すべき連合軍の設立を提案せよ!」
聖王は部下に命令した。彼はこの国の最高権力者であり、神の代理人として崇められている。
彼は帝国の野望に屈することなく、聖王国の独立と自由を守ると誓っている。
「はっ!ただちに!」
部下は敬礼して退室した。聖王は一人になると、深くため息をついた。
レーナス帝国の野望は、確実に実現されようとしていたのであった…。
その後、国土南側の国境警備兵がサマルト軍の襲撃を受けた。
このことが皮切りとなり、法国との戦争が勃発したのであった…。
国土も国力も強大な法国は、魔法部隊が優秀で流石の我が軍も苦戦を強いられた。
それでも魔剣士隊をはじめに戦力で勝る我が軍は、ジリジリと攻勢に転じて、相手主力部隊を首都クルールに追い込み、篭城戦に持ち込んだ。
ここからは、我が魔剣士隊が本領を発揮する。圧倒的な能力差を行使して法王を追い込んだのである。
◇ サマルト法国 大聖堂 ◇
「お前たち帝国は悪魔だ!」
法王の声が大聖堂に響く。彼は祭壇の上に立ち、私に向かって叫んでいる。
「心外ですねぇ。我々は、身に降りかかる火の粉を振り払ったまでです。最初に仕掛けたのはあなた方の方でしょう。」
私は魔剣士隊長として、魔剣士隊の精鋭たちと共に大聖堂に突入した。
法王は最後の抵抗を試みているが、もはや無駄な努力だ。
「間者まで送り込んで何を言う!」
「間者ですか?知りませんねぇ。」
「知らばくれるな!リーナ・タキモトというエルフだ。魔剣士隊長である貴様が知らぬ訳が無いだろう?」
「リーナ…タキモト…。あっ…。リーナですって!?まさか、彼女はここに来たのですか?」
法王の言葉に私は驚いた。リーナは、かつて私の部下だったエルフの女性だ。
彼女は、私の秘密を握り上層部へ報告しようとしたために、部下を使って口封じしたのだ。
残念ながら逃走は許したものの、かなりの深手を負ったとの報告があり、放っておいてもどの道死ぬだろうと思っていたのだが…。
「シラを切りまだ言うか!?そのエルフは、元魔剣士隊だと名乗ったそうだ。検問所で捕えて尋問するはずだったが、逃走されたようだ。そうか…本当に知らないようだな。」
「彼女は、重傷だったと聞いていたので、きっと死んでいるだろうと思っていましたが…。そうですか、生きていましたか。」
私は彼女の生存の情報に動揺したが、すぐに冷静さを取り戻した。
リーナのことは後で考えるとしよう。今は法王の対応の方が先決だ。
「まあ、そのエルフのことはいい。魔剣士隊のフレイと言ったな?どうだ?法国に来ないか?魔剣士隊も全て高待遇で抱えてやろう。お前さんも、法国軍司令の役職を保証してやろうじゃないか。」
「ほう…。それは確かに魅力的なご提案ですねぇ。ですが、お断りします。先のない法国に入るのはまっぴらごめんですよ。私は強き者の下にしかつきませんからねぇ。」
帝国はいずれ大陸全土を統一することだろう。帝国にはその力がある。私は、法王のような小物には興味がないのだ。
「ならば、実力で言うことを聞かせるまで。『強制の聖眼!』」
法王の瞳が黄金色に輝き始めた。これが有名な『強制の聖眼』なのだろう。
相手の心を支配するという恐ろしい能力だ。しかし…。
「それで?このあとはどうなるのでしょうね?」
「な…。嘘だろう?何ともないのか!?おかしい…。」
私は平然と法王を見つめた。
「その能力は私には効きませんよ。この『魔剣士:極』には『魅了』や『強制』のような精神攻撃に対する耐性があるのです。」
「馬鹿な!私の聖眼が効かないだと!?」
「その能力でどれ程の人たちがあなたの言いなりになったのでしょうね?面白い能力です。ジンディオールではなく、法王の能力を奪っても良かったかも知れませんねぇ。まあ、今更ですがね…。」
私は冷笑しながら言った。
「馬鹿な!もう一度だ!『強制の聖眼!』」
法王は再び能力を行使する。しかし、私には効果が表れなかった。
「無駄ですよ…。その能力は私には効かないと言ったはずです。」
「クソッ!ならば!殺すまで!これなら回避できまい。『サンダーレイン!』」
法王は、魔力を高めると頭上より無数の雷を雨のように降らせる魔法を放った。
剣士は魔法に弱い。法王はそう思っての魔法攻撃だろう。しかし…。
『魔・肆式:魔鎧盾!』
私が使用したスキルは、闘志に魔力を合わせて作り出した防壁だ。
《パチンッ!》
雷の雨は、私の頭の上から的確に命を奪いにいくが、魔鎧盾によって阻止された。
「なんだと!?」
私はすかさず法王との距離を詰めて剣の刃を首に突きつけた。
「王手!ですねぇ。では、この国の未来について二種類の選択肢をご提案しましょうか。一つは、あなたを殺してこの国を完全な帝国の領地にする未来。もう一つは、降伏して帝国の属国となる未来です。」
「降伏すれば命を救って貰えるのか?」
「そうですねぇ。皇帝陛下に忠誠を誓うのならば、法国の領地はあなたにお任せしても良いとの上からの言を受けていますよ。どちらの未来を選ぶかはあなたの自由です。」
「わかった…。降伏しよう。」
こうしてキャスティール王国に続き、因縁のあるサマルト法国との戦争もここに終結した。
我らの侵略により、キャスティール王国は滅亡し、サマルト法国は帝国の属国になったという情報は、大陸全土に伝えられた。
レーナス帝国は、大陸統一に向けて順調にその歩みを進めていたのであった…。
◇ シュルール聖王国 聖王の間 ◇
「なんだと!?キャスティール王国に続き、サマルト法国まで帝国の手に堕ちただと?信じられん。」
シュルール聖王国の聖王は、報告を受けた部下に怒りをぶつけた。
彼は金髪碧眼の美青年だが、その顔は憤怒に歪んでいる。
「サマルト法国に隣接する我が国は、帝国が全土統一に向けて真っ先に攻め込む国となります。そう遠くない未来に必ず戦となるでしょう。聖王さま、ご決断を!」
部下は慌てて言った。
「うむ。未だかつて無い程の危機に瀕しているだろう。兵の準備を開始せよ!いつでも撃退できるようにだ!軍務省は直ちに作成立案を!外交省は大陸の残る国家へおもむき、帝国に対抗すべき連合軍の設立を提案せよ!」
聖王は部下に命令した。彼はこの国の最高権力者であり、神の代理人として崇められている。
彼は帝国の野望に屈することなく、聖王国の独立と自由を守ると誓っている。
「はっ!ただちに!」
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