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第4章 魔人アモア編
第90話 魔人アモア(形勢逆転)
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「さあ、さあ、さあ、さあ。サカモトちゃん。いつか現れる魔王に使ってやろうと思っているマジックアイテム『異空屍』です。この世界とはまた別の異次元空間にあなたを閉じ込めます。永遠にね!今頃多くの魔物が生成されている頃です。餌になるかも知れませんが、きっと退屈はしないでしょう。では、おさらばねぇ。」
前回と同様に、アモアが私を異次元空間に閉じ込めるつもりである。
アモアは、アイテム『異空屍』を掲げて、発動を待っている。
《シーン…。》
この場にいる全員が、事の成り行きを静かに見守っている。
シーンと静まり返った空間…。
魔人アモアが手にしているマジックアイテム『異空屍』は、結局発動することなく手の上で活動を停止した。
「あ、アレ?アレアレ?どうした?私のアイテムちゃん。とりゃ、とりゃ。」
魔人アモアは必死に魔力を送り込んで起動を試みているが、その様子は見ているこちらまで残念さを感じさせるほどだ。
「残念ですが、いくらやっても無駄ですよ。異空屍の管理者は、私です。そのアイテムの全ての権限は、私にあるのですよ。」
私は前回アモアに異空屍に飛ばされた際に、黒龍を撃破し、時空コアを掌握した。
その際に、異空屍の管理者となった経緯がある。
管理者になると、異空屍に関する全ての権限を有することになる。
アモアには扱えず、私には扱えるというのはそういうことなのである。
「ハッタリだ!キサマには、このアイテムに接触する時間は無かったはず。仮に接触ができたとしても、人間ごときに容易く扱える代物ではないわ。その手に乗るか!」
アモアの独特な喋り方は、今では影を潜めてしまっている。焦りや苛立ちが垣間見えるようだ。
「まあ、そうなんですけどね。事情の説明は面倒なんで、割愛しますが、私が管理者になったのは事実ですよ。」
「主様、それは余りにも省略し過ぎじゃないッスか?相手に何も伝わって無いっスよ!」
「ああ、ココア。確かにそうですが、ちゃんと説明すると色々長くなりそうですからね。では、事実であることをここで証明しちゃいましょう。」
私は、アモアの持っている異空屍に向けて魔力を放った。
《シュン!》
異空屍は、一瞬で私の手のひらの上に移動した。瞬間移動と言ってもいいだろう。
少し闇っぽいオーラが出ていて、少々不気味に思える。
魔道具『異空屍』からの転移先の空間は、今では自分にとって調度良い『修練の場所』という認識である。
よって、今後アモアに対して使用する予定はない。
今は不要なので、タイゲンカバンにしまっておくことにしよう。
「消えた!…だと?キサマは一体…。」
アモアの動揺が伝わってくる。
これまで、クズ扱いして余裕を装っていたけれども、今は余裕の欠片も見当たらない。
〘 マスター、アモアより、魔力の波動を感知しました。〙
(ありがとう。了解しました。)
「悪いが私はこれで失礼するよ。クズどもとはこれ以上付き合ってられないからねぇ。転移!」
「魔法術式破壊!」
《パリン!!》
「ば…バカな…!!」
アモアが何かをしようとしていたことは、エイチさんから知らされていた為に、直ぐに対応できていたのだ。
「逃がしませんよ。こちらの用は、まだ済んでいませんから…。では、皆さんお願いします。」
「やれやれ、ようやく出番が来たかのぅ。」
「アッシュ、遅れるなよ!」
「兄者、行くぞ!」
「ミミもご主人様の役に立つにゃ!」
「主様、ボクも遊ばせて貰うッス!」
「レイ様!参ります!」
仲間達は、それぞれの思惑があって、ここに集まっている。
だが、アモアを倒すという目的はみんな一緒だ。
(前回のような悲しい結末には絶対にさせないぞ!)
全員がアモアとの戦闘に対応している。
私は、移動を始めるミザーリアさんを引き止めて声をかけた。
「ミザーリアさん、これを受け取ってください。それから…。」
私は、ミザーリアさんに指示を与え、戦闘に戻る。
「あらあら、これは…。わかったわ。しっかり役割を果たすわね!ありがとう、レイ君!」
私達は、全力でアモアを攻撃する。
多勢に無勢ではあるが、アモアは魔人だ。
基本的な身体能力は、私達を遥かに凌駕する。
「やはり、流石は魔人か。手強いのぅ。」
「サカモトちゃんには、色々やられましたが、所詮はクズな人間たちです。私が負けるわけないでしょう。」
「うぉー!!」
アモアに飛びかかった騎士団のオーエンさんが魔弾によって吹き飛ばされた。
魔弾は、威力はさほど強くはないが、魔力を溜める時間が短い為に、魔法術式破壊が間に合わない。
それでも、多方面からの攻撃には流石のアモアも対応しきれない。
リヨンさんや、ミミ、アッシュさん、ギルバートさんらの攻撃が次々にヒットする。
普通の人間より確実に強いメンバーの攻撃に流石のアモアも膝をついた。
「ま、まて!待ってくれ!今回だけは見逃してくれないか?キミたちが望むようなものを与えてやろうじゃないか?」
アモアは、全てのスキルを失ったことで不利な状況だと悟ったようだ。
特に再生能力を失ったことは痛手だろう。
「残念じゃが、それは無理じゃな。お主のせいでどれ程の血が流れたか。観念するといい。」
すると、アモアは…。
一瞬の隙を見て、ギルバートさんを人質に取った。
アモアの俊足を活かした動きにより、ギルバートさんはあっさりと背後を取られてしまった。
アモアの指は鋭い刃物に変化し、ギルバートさんの喉元を狙っている。
「兄者!!」
「みんな、すまないな。少し油断してしまった。」
「形勢逆転と言った所でしょうか?このまま私の言うことを聞けば、彼の命は取りませんよ。」
「アッシュ、みんな…。俺のことは気にするな!奴を倒せ!早く!」
「兄者…。」
ギルバートさんはそう言うが、アッシュさんも仲間たちも手出しができないようだった。
しかし、このままアモアを見逃せば、またどこかで悲劇に苦しむ人々が現れてしまうかもしれない。
〘 マスター。幸い魔人アモアからは、『悪い予感スキル』をソウルスティールしました。今は気配を察知されることはないでしょうから、うまくやれば気づかれずに行動できるかもしれません。〙
(なるほど、それはいい考えですね!)
流石は、エイチさん。
ここぞとばかりの助言には、いつも助けられる。本当に優秀だと思う。
(それでは、早速…。)
「さあ、皆さん道を開けて下さい。これ以上近づくと、プスリと刺しちゃいますからねぇ。喉だと面白くないから、上にズラして脳ミソはどうでしょう?どんな感触なのか興味津々ですねぇ。」
アモアは周囲に気を配りながら、ゆっくりと入り口を目指す。
転移の魔法は魔法術式破壊があるため、足で脱出を図るのだろう。
奴も己の命が掛かっているから、必死なのだろう。
エチゴヤの仲間達は、刺激しないよう一定の距離を保ちつつも、アモアから離れないように移動を続けている。
ある程度の距離が離れてしまうと、そのまま逃走されてしまう恐れがあるためだ。
出口から30メートル程度の距離になった所で、アモアはギルバートを突き放した。
「では、ここで失礼しますね。」
「ここは通さないよ。」
私は、突然出口の付近から姿を現した。
「クッ。気づかなかった。いつの間に…。」
私は、『隠密スキル』により、存在を目立たなくすることに成功したので、隙を見て先回りしていたのだった。
可能ならば、一太刀入れたかったが、失敗すればギルバートさんの命が危険にさらされるため、慎重にならざるを得なかった。
少なくとも、出口からの脱出を阻止できたので良しとしよう。
「まあ、話をしようではないか。」
《プシュン!》
《プシュン!》
「くそったれが!」
私は、アモアの話に応じずにいきなり二発を発砲した。
アモアもこれまでの戦いで慣れてきたのか、すぐに回避行動を取った。しかし…。
「うがぁ~!かわしたはずなのに…。」
銃弾は、アモアの両脚の大腿部を貫通していた。
アモアの初動反応は素晴らしいため、通常ならば完全に回避できていただろう。
しかし、私のガンナーのジョブスキル『誘導弾』を発動しての射撃だったため、外れたはずの弾は追尾機能が発動し、狙い通り大腿部に命中したのだった。
「誘導弾スキルです。命中するまで追跡するのですよ。私がトドメを刺してもいいのですが…。」
「最後は、ミザーリアさんにお願いします。他の皆さんは退避してください。」
― to be continued ―
前回と同様に、アモアが私を異次元空間に閉じ込めるつもりである。
アモアは、アイテム『異空屍』を掲げて、発動を待っている。
《シーン…。》
この場にいる全員が、事の成り行きを静かに見守っている。
シーンと静まり返った空間…。
魔人アモアが手にしているマジックアイテム『異空屍』は、結局発動することなく手の上で活動を停止した。
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魔人アモアは必死に魔力を送り込んで起動を試みているが、その様子は見ているこちらまで残念さを感じさせるほどだ。
「残念ですが、いくらやっても無駄ですよ。異空屍の管理者は、私です。そのアイテムの全ての権限は、私にあるのですよ。」
私は前回アモアに異空屍に飛ばされた際に、黒龍を撃破し、時空コアを掌握した。
その際に、異空屍の管理者となった経緯がある。
管理者になると、異空屍に関する全ての権限を有することになる。
アモアには扱えず、私には扱えるというのはそういうことなのである。
「ハッタリだ!キサマには、このアイテムに接触する時間は無かったはず。仮に接触ができたとしても、人間ごときに容易く扱える代物ではないわ。その手に乗るか!」
アモアの独特な喋り方は、今では影を潜めてしまっている。焦りや苛立ちが垣間見えるようだ。
「まあ、そうなんですけどね。事情の説明は面倒なんで、割愛しますが、私が管理者になったのは事実ですよ。」
「主様、それは余りにも省略し過ぎじゃないッスか?相手に何も伝わって無いっスよ!」
「ああ、ココア。確かにそうですが、ちゃんと説明すると色々長くなりそうですからね。では、事実であることをここで証明しちゃいましょう。」
私は、アモアの持っている異空屍に向けて魔力を放った。
《シュン!》
異空屍は、一瞬で私の手のひらの上に移動した。瞬間移動と言ってもいいだろう。
少し闇っぽいオーラが出ていて、少々不気味に思える。
魔道具『異空屍』からの転移先の空間は、今では自分にとって調度良い『修練の場所』という認識である。
よって、今後アモアに対して使用する予定はない。
今は不要なので、タイゲンカバンにしまっておくことにしよう。
「消えた!…だと?キサマは一体…。」
アモアの動揺が伝わってくる。
これまで、クズ扱いして余裕を装っていたけれども、今は余裕の欠片も見当たらない。
〘 マスター、アモアより、魔力の波動を感知しました。〙
(ありがとう。了解しました。)
「悪いが私はこれで失礼するよ。クズどもとはこれ以上付き合ってられないからねぇ。転移!」
「魔法術式破壊!」
《パリン!!》
「ば…バカな…!!」
アモアが何かをしようとしていたことは、エイチさんから知らされていた為に、直ぐに対応できていたのだ。
「逃がしませんよ。こちらの用は、まだ済んでいませんから…。では、皆さんお願いします。」
「やれやれ、ようやく出番が来たかのぅ。」
「アッシュ、遅れるなよ!」
「兄者、行くぞ!」
「ミミもご主人様の役に立つにゃ!」
「主様、ボクも遊ばせて貰うッス!」
「レイ様!参ります!」
仲間達は、それぞれの思惑があって、ここに集まっている。
だが、アモアを倒すという目的はみんな一緒だ。
(前回のような悲しい結末には絶対にさせないぞ!)
全員がアモアとの戦闘に対応している。
私は、移動を始めるミザーリアさんを引き止めて声をかけた。
「ミザーリアさん、これを受け取ってください。それから…。」
私は、ミザーリアさんに指示を与え、戦闘に戻る。
「あらあら、これは…。わかったわ。しっかり役割を果たすわね!ありがとう、レイ君!」
私達は、全力でアモアを攻撃する。
多勢に無勢ではあるが、アモアは魔人だ。
基本的な身体能力は、私達を遥かに凌駕する。
「やはり、流石は魔人か。手強いのぅ。」
「サカモトちゃんには、色々やられましたが、所詮はクズな人間たちです。私が負けるわけないでしょう。」
「うぉー!!」
アモアに飛びかかった騎士団のオーエンさんが魔弾によって吹き飛ばされた。
魔弾は、威力はさほど強くはないが、魔力を溜める時間が短い為に、魔法術式破壊が間に合わない。
それでも、多方面からの攻撃には流石のアモアも対応しきれない。
リヨンさんや、ミミ、アッシュさん、ギルバートさんらの攻撃が次々にヒットする。
普通の人間より確実に強いメンバーの攻撃に流石のアモアも膝をついた。
「ま、まて!待ってくれ!今回だけは見逃してくれないか?キミたちが望むようなものを与えてやろうじゃないか?」
アモアは、全てのスキルを失ったことで不利な状況だと悟ったようだ。
特に再生能力を失ったことは痛手だろう。
「残念じゃが、それは無理じゃな。お主のせいでどれ程の血が流れたか。観念するといい。」
すると、アモアは…。
一瞬の隙を見て、ギルバートさんを人質に取った。
アモアの俊足を活かした動きにより、ギルバートさんはあっさりと背後を取られてしまった。
アモアの指は鋭い刃物に変化し、ギルバートさんの喉元を狙っている。
「兄者!!」
「みんな、すまないな。少し油断してしまった。」
「形勢逆転と言った所でしょうか?このまま私の言うことを聞けば、彼の命は取りませんよ。」
「アッシュ、みんな…。俺のことは気にするな!奴を倒せ!早く!」
「兄者…。」
ギルバートさんはそう言うが、アッシュさんも仲間たちも手出しができないようだった。
しかし、このままアモアを見逃せば、またどこかで悲劇に苦しむ人々が現れてしまうかもしれない。
〘 マスター。幸い魔人アモアからは、『悪い予感スキル』をソウルスティールしました。今は気配を察知されることはないでしょうから、うまくやれば気づかれずに行動できるかもしれません。〙
(なるほど、それはいい考えですね!)
流石は、エイチさん。
ここぞとばかりの助言には、いつも助けられる。本当に優秀だと思う。
(それでは、早速…。)
「さあ、皆さん道を開けて下さい。これ以上近づくと、プスリと刺しちゃいますからねぇ。喉だと面白くないから、上にズラして脳ミソはどうでしょう?どんな感触なのか興味津々ですねぇ。」
アモアは周囲に気を配りながら、ゆっくりと入り口を目指す。
転移の魔法は魔法術式破壊があるため、足で脱出を図るのだろう。
奴も己の命が掛かっているから、必死なのだろう。
エチゴヤの仲間達は、刺激しないよう一定の距離を保ちつつも、アモアから離れないように移動を続けている。
ある程度の距離が離れてしまうと、そのまま逃走されてしまう恐れがあるためだ。
出口から30メートル程度の距離になった所で、アモアはギルバートを突き放した。
「では、ここで失礼しますね。」
「ここは通さないよ。」
私は、突然出口の付近から姿を現した。
「クッ。気づかなかった。いつの間に…。」
私は、『隠密スキル』により、存在を目立たなくすることに成功したので、隙を見て先回りしていたのだった。
可能ならば、一太刀入れたかったが、失敗すればギルバートさんの命が危険にさらされるため、慎重にならざるを得なかった。
少なくとも、出口からの脱出を阻止できたので良しとしよう。
「まあ、話をしようではないか。」
《プシュン!》
《プシュン!》
「くそったれが!」
私は、アモアの話に応じずにいきなり二発を発砲した。
アモアもこれまでの戦いで慣れてきたのか、すぐに回避行動を取った。しかし…。
「うがぁ~!かわしたはずなのに…。」
銃弾は、アモアの両脚の大腿部を貫通していた。
アモアの初動反応は素晴らしいため、通常ならば完全に回避できていただろう。
しかし、私のガンナーのジョブスキル『誘導弾』を発動しての射撃だったため、外れたはずの弾は追尾機能が発動し、狙い通り大腿部に命中したのだった。
「誘導弾スキルです。命中するまで追跡するのですよ。私がトドメを刺してもいいのですが…。」
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