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第4章 魔人アモア編
第87話 異空屍(後編)
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黒龍との戦闘では、銃や剣、フレア弾などの攻撃が効果を発揮し、初めて黒龍に恐怖の色が見え始めた…。
〘 マスター、黒龍の悪意が弱まりました。戦意消失したと思われます。〙
「よし、勝ったな。エイチさん、黒龍とコミュニケーションを取ることはできないでしょうか?」
〘 分析中…。〙
〘 可能です。今なら聞く耳を持つ可能性が高いです。黒龍に触れてから思念で会話してみてください。〙
私は、相手を刺激しないようにゆっくりと近づき、片手を黒龍に当てた。そして、かつてタイゲンさんと交信した時の要領で、思念を送った。
(黒龍よ、これ以上の争いは無益です。お互い矛を収めましょう。)
〘 小さき強き者よ。我の負けだ。どうか許して欲しい。〙
(承知しました。あなたがこれ以上敵対しないのならこれで終わりにしましょう。)
〘 感謝する。これ以上敵対しない。〙
(では、先に傷を回復しましょう。)
私は、高品質ポーションを一本取り出して、黒龍の傷に向けてふりかけた。傷部分は、最初はシューと湯気のようなものが吹き出したが、やがて収まった。傷は、完全に塞がり、破損した鱗も元に戻っていた。
〘 フルポーションだと!?そなた、一体…。いや、ここは礼が先だな。この通り、感謝する。〙
(いえいえ。それよりも黒龍よ、この異空屍とは何なのでしょうか?私は、魔人アモアによってここに送り込まれました。)
〘 アモアなる者は知らぬが、ここは古の魔王が創りし異次元空間だ。我もその時、魔王に創造された。ここは、時間の流れから隔離された空間。我は、とてもとても永き間、ここにいる。かつては、魔王が時折姿を見せてくれていたのだが、ある日から突然姿を見せなくなった。〙
(創造主たる魔王は、滅んだのでしょうか?)
〘 我は、永き間考え続け、そう結論付けた。〙
(なるほど。どうしたらここから出られるのでしょうか?)
〘 そなたが、この空間を治めれば、出られるかも知れぬ。異空屍なるこの空間には、時空コアが存在し、未だ所有者は古の魔王であろう。時空コアをそなたが掌握できればこの空間はそなたの物となるだろう。本来は、我が時空コアを守っておったが、そなたに敗れた。時空コアは好きにするが良い。〙
(そうでしたか。ありがとうございます。そうさせて頂きますね。)
私は、黒龍のいる場所から少し先にある洞窟に移動した。洞窟は、100メートル四方の小山の麓に存在していた。そこは、如何にも何かを守っているだろう思えるビジュアルであった。
洞窟内は、壁から床まで水晶で構成されており、綺麗に加工され、整えられている。片眼鏡で解析したら、水晶ではなく希少鉱物のアロアダイト鉱石であることがわかった。薄暗い洞窟内だが、ほんのりと光を伴っているらしく、神秘的な雰囲気が漂っていた。
フロアの中央にある真っ黒な石が、時空コアである。直径は1メートル程度で、ダンジョンコアの方が遥かに大きいのだか、内蔵されるエネルギーは、それを軽く凌駕するらしい。
(エイチさん。時空コアを所有します。)
〘 Yes、マスター。今より時空コアにアクセスします。〙
〘 アクセス完了。所有権を魔王ルルーガより、サカモト・レイに移行します。…。移行完了しました。〙
(エイチさん、ありがとう。戻ろうか。)
時空コアは、所有権だけを頂き、そのまま黒龍の元へ移動した。
(黒龍よ、時空コアを掌握しました。)
〘 そのようだな。これより、我はあなた様を主と認め、お仕えすることをお誓い致します。〙
( え!?何故?)
〘 この空間では、時空コアの主が絶対的な主なのです。〙
『異空屍の管理者の称号を獲得。』
『神格が弐から参になりました。』
『神格の向上により、特殊魔法『時空魔法(初級)』を獲得。』
「え!マジか!?」
相変わらずのチートな現象に慣れなかったのであった。
(さて、黒龍よ。私はそろそろ元の次元へ戻ることに致します。)
〘 主様、どうか我も連れて行っては貰えないだろうか?きっと主様の役に立つと誓おう。〙
(うーん。しかし、君の様な巨大な龍を連れて行ったら、皆がきっと混乱すると思うのですよね?)
〘 それなら大丈夫です。〙
黒龍は何やら詠唱を始めた。
「ミーヤラナサア。ブブナラハ!」
巨大な黒竜は姿を変えた。次第に小さくなり、美しい女性に姿を変えたのだ。ショートヘアーが似合うボーイッシュな女性である。頭から生えた双角や、かすかに見える尾は人間とは異なるが、ほとんど違和感がない。
「うぉぉ、だいぶ変わりましたね?黒龍は、女性だったのですね?」
「えぇー!主様は、ボクのことを男の子だと思ってたのかい?ボクは生粋の女の子ッス!」
「あ!はい!どうも失礼しました。その姿なら大丈夫でしょう。因みにあなたには名前がありますか?」
「はいッス!魔王様は、ボクのことは『黒龍』と呼んでいたので黒龍と呼んで頂いて大丈夫ッス!」
(何か喋り方おかしくない?思念での会話では気づかなかったが、言葉を喋ると独特だな。まあ、一応理解できるので、よしとしよう。だが、名前が黒龍なのはちょっとなぁ。)
「流石に黒龍は…。ではあなたの名前は『ココア』ではどうでしょうか?」
「ココアッスか?…。素敵ッスね!じゃあボクの名前はココアにするッス。」
私は黒龍のココアを仲間に加え、異空屍から離脱することにした。
「エイチさん。ここから離脱しましょう。可能でしょうか?」
〘 Yes、マスター!マスターの時空魔法により元の時空へと移動が可能です。座標も設定しました。移動OKです。〙
「よし!転移だ!」
身体がねじれる感覚があった。時空を移動するという非日常的な体験だった。まるで無数の針が身体中を刺すような痛みが走り、目眩がした。ココアも同じだろうが、彼女は平然としていた…。
◇ サルバネーロ 地下ダンジョン ◇
どうやら異空屍からの転移に成功したようだ。
(ここは…。アモアと戦った場所に戻ってきたようだ。)
私は一年ぶりに元の場所に戻ってきたらしい。
目の前にはアモアがいる。
私は周囲を見渡した。
残念ながら仲間の姿は確認できない。
フロアの至る所に黒い炭が広がっており、EXフレアの威力が凄まじいことを改めて知ることとなった。
仲間達は凄まじい業火で焼かれてしまい、灰になってしまったようだ。やはり時間は異空屍に飛ばされた時点で停止していたらしく、EXフレアの業火で焼かれた直後の状態のようだ。あの時の記憶が蘇る。
「クソッ!」
悔しさが込み上げてくる。唇を強く噛んだ。血が滲む。
〘 マスター、お仲間なら大丈夫ですよ。取得された時空魔法で何とかなる筈です。〙
(エイチさん、本当ですか!?)
〘 肯定します。〙
「おや?おやおやおや!サカモトちゃん。先程異空屍に飛ばした筈ですが?失敗しちゃったんですかねぇ。それにしてもその姿。そしてその女性は?」
私はニヤリと笑みを浮かべた…。
― to be continued ―
〘 マスター、黒龍の悪意が弱まりました。戦意消失したと思われます。〙
「よし、勝ったな。エイチさん、黒龍とコミュニケーションを取ることはできないでしょうか?」
〘 分析中…。〙
〘 可能です。今なら聞く耳を持つ可能性が高いです。黒龍に触れてから思念で会話してみてください。〙
私は、相手を刺激しないようにゆっくりと近づき、片手を黒龍に当てた。そして、かつてタイゲンさんと交信した時の要領で、思念を送った。
(黒龍よ、これ以上の争いは無益です。お互い矛を収めましょう。)
〘 小さき強き者よ。我の負けだ。どうか許して欲しい。〙
(承知しました。あなたがこれ以上敵対しないのならこれで終わりにしましょう。)
〘 感謝する。これ以上敵対しない。〙
(では、先に傷を回復しましょう。)
私は、高品質ポーションを一本取り出して、黒龍の傷に向けてふりかけた。傷部分は、最初はシューと湯気のようなものが吹き出したが、やがて収まった。傷は、完全に塞がり、破損した鱗も元に戻っていた。
〘 フルポーションだと!?そなた、一体…。いや、ここは礼が先だな。この通り、感謝する。〙
(いえいえ。それよりも黒龍よ、この異空屍とは何なのでしょうか?私は、魔人アモアによってここに送り込まれました。)
〘 アモアなる者は知らぬが、ここは古の魔王が創りし異次元空間だ。我もその時、魔王に創造された。ここは、時間の流れから隔離された空間。我は、とてもとても永き間、ここにいる。かつては、魔王が時折姿を見せてくれていたのだが、ある日から突然姿を見せなくなった。〙
(創造主たる魔王は、滅んだのでしょうか?)
〘 我は、永き間考え続け、そう結論付けた。〙
(なるほど。どうしたらここから出られるのでしょうか?)
〘 そなたが、この空間を治めれば、出られるかも知れぬ。異空屍なるこの空間には、時空コアが存在し、未だ所有者は古の魔王であろう。時空コアをそなたが掌握できればこの空間はそなたの物となるだろう。本来は、我が時空コアを守っておったが、そなたに敗れた。時空コアは好きにするが良い。〙
(そうでしたか。ありがとうございます。そうさせて頂きますね。)
私は、黒龍のいる場所から少し先にある洞窟に移動した。洞窟は、100メートル四方の小山の麓に存在していた。そこは、如何にも何かを守っているだろう思えるビジュアルであった。
洞窟内は、壁から床まで水晶で構成されており、綺麗に加工され、整えられている。片眼鏡で解析したら、水晶ではなく希少鉱物のアロアダイト鉱石であることがわかった。薄暗い洞窟内だが、ほんのりと光を伴っているらしく、神秘的な雰囲気が漂っていた。
フロアの中央にある真っ黒な石が、時空コアである。直径は1メートル程度で、ダンジョンコアの方が遥かに大きいのだか、内蔵されるエネルギーは、それを軽く凌駕するらしい。
(エイチさん。時空コアを所有します。)
〘 Yes、マスター。今より時空コアにアクセスします。〙
〘 アクセス完了。所有権を魔王ルルーガより、サカモト・レイに移行します。…。移行完了しました。〙
(エイチさん、ありがとう。戻ろうか。)
時空コアは、所有権だけを頂き、そのまま黒龍の元へ移動した。
(黒龍よ、時空コアを掌握しました。)
〘 そのようだな。これより、我はあなた様を主と認め、お仕えすることをお誓い致します。〙
( え!?何故?)
〘 この空間では、時空コアの主が絶対的な主なのです。〙
『異空屍の管理者の称号を獲得。』
『神格が弐から参になりました。』
『神格の向上により、特殊魔法『時空魔法(初級)』を獲得。』
「え!マジか!?」
相変わらずのチートな現象に慣れなかったのであった。
(さて、黒龍よ。私はそろそろ元の次元へ戻ることに致します。)
〘 主様、どうか我も連れて行っては貰えないだろうか?きっと主様の役に立つと誓おう。〙
(うーん。しかし、君の様な巨大な龍を連れて行ったら、皆がきっと混乱すると思うのですよね?)
〘 それなら大丈夫です。〙
黒龍は何やら詠唱を始めた。
「ミーヤラナサア。ブブナラハ!」
巨大な黒竜は姿を変えた。次第に小さくなり、美しい女性に姿を変えたのだ。ショートヘアーが似合うボーイッシュな女性である。頭から生えた双角や、かすかに見える尾は人間とは異なるが、ほとんど違和感がない。
「うぉぉ、だいぶ変わりましたね?黒龍は、女性だったのですね?」
「えぇー!主様は、ボクのことを男の子だと思ってたのかい?ボクは生粋の女の子ッス!」
「あ!はい!どうも失礼しました。その姿なら大丈夫でしょう。因みにあなたには名前がありますか?」
「はいッス!魔王様は、ボクのことは『黒龍』と呼んでいたので黒龍と呼んで頂いて大丈夫ッス!」
(何か喋り方おかしくない?思念での会話では気づかなかったが、言葉を喋ると独特だな。まあ、一応理解できるので、よしとしよう。だが、名前が黒龍なのはちょっとなぁ。)
「流石に黒龍は…。ではあなたの名前は『ココア』ではどうでしょうか?」
「ココアッスか?…。素敵ッスね!じゃあボクの名前はココアにするッス。」
私は黒龍のココアを仲間に加え、異空屍から離脱することにした。
「エイチさん。ここから離脱しましょう。可能でしょうか?」
〘 Yes、マスター!マスターの時空魔法により元の時空へと移動が可能です。座標も設定しました。移動OKです。〙
「よし!転移だ!」
身体がねじれる感覚があった。時空を移動するという非日常的な体験だった。まるで無数の針が身体中を刺すような痛みが走り、目眩がした。ココアも同じだろうが、彼女は平然としていた…。
◇ サルバネーロ 地下ダンジョン ◇
どうやら異空屍からの転移に成功したようだ。
(ここは…。アモアと戦った場所に戻ってきたようだ。)
私は一年ぶりに元の場所に戻ってきたらしい。
目の前にはアモアがいる。
私は周囲を見渡した。
残念ながら仲間の姿は確認できない。
フロアの至る所に黒い炭が広がっており、EXフレアの威力が凄まじいことを改めて知ることとなった。
仲間達は凄まじい業火で焼かれてしまい、灰になってしまったようだ。やはり時間は異空屍に飛ばされた時点で停止していたらしく、EXフレアの業火で焼かれた直後の状態のようだ。あの時の記憶が蘇る。
「クソッ!」
悔しさが込み上げてくる。唇を強く噛んだ。血が滲む。
〘 マスター、お仲間なら大丈夫ですよ。取得された時空魔法で何とかなる筈です。〙
(エイチさん、本当ですか!?)
〘 肯定します。〙
「おや?おやおやおや!サカモトちゃん。先程異空屍に飛ばした筈ですが?失敗しちゃったんですかねぇ。それにしてもその姿。そしてその女性は?」
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