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第3章 覚醒編
第64話 硫黄山へ
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私の当面の目的は、国境近くの都市サルバネーロである。
しかし、サルバネーロを目指すにあたり、必要だと感じるのは私の戦力の開花である。上級魔族のアモアはかなりの実力があるだろうから、私がメインで戦えないにしても、サポートできる程度には能力を高めたいと思っていた。
そこで、私が導入することにした武器がある。『銃』である。私は、この世界に転移してきた異世界人である。元の世界では、銃は一般的な武器だったが、この世界ではまだ発明されていないらしい。私は、銃を使えば、この世界の魔物や魔族に対抗できると思っていた。
しかし、銃を作るには、火薬というものが必要だ。火薬は、硫黄という物質を含むらしい。硫黄は、王都北西に聳えている硫黄山という場所で採れると聞いた。そこで、私は硫黄山へ向かうことにした。
硫黄山を目指すメンバーは、私とリヨンさんとアッシュさんの三人だ。リヨンさんは、ミリモルさんのメイドだが、元アサシンという裏の顔を持つ。これまで、数々の戦闘で私を助けてくれていた。アッシュさんは、アングラギルド幹部のガイに奴隷にされた所を偶然解放することになり、その縁で仕えてくれることになった。
王都の南側は、海の地域で、そこには私が最初に行商に向かったハマカゼ村や港町ペルモートなどがある。王都北側は、山岳地帯で、そこにはサルバネーロや硫黄山などがある。サルバネーロは国境線の都市で、国境を越えるとエルフ族が治める森の都ルーシェルがある。
「レイ様、硫黄山に向かう理由は分かりましたが、その武器『銃』というものは、どのようなものなのですか?」
「ええと…簡単に言うと、火薬を使って弾丸という小さな金属片を高速で飛ばす武器です。弾丸が敵に当たれば大きなダメージを与えられます。」
「ほう…主よ。いよいよ戦う気になったか。」
「私の場合、ありとあらゆる武器が装備不能ですからね。次に考えている武器も扱えるかは不明ですが、駄目ならば他の方に使って貰えばいいと思っています。」
「レイ様が戦えなくても、私が命懸けでお守り致します。」
「リヨンさん、ありがとうございます。ですが、命は懸けなくて大丈夫ですからね…。えっと、硫黄山には行ったことがないのですが、どんな所ですか?」
「確か…硫黄山は、活火山と言われていますね。ただ、噴火活動は、20年程前からはないと聞いております。現在、大きな危険はないと思いますが、山のあちこちより噴煙が立ち上っていて、決して安全な山ではないようです。」
「変わった魔物もいるらしいな。火山らしく火属性持ちの魔物が多いと聞いているぞ。」
「なるほど。注意して行く必要があるようですね。」
◇ 王都郊外 北への街道 ◇
私の愛馬オグリンキャップは、御者スキルの恩恵で快走を続けている。それでも、王都北側のルートは登り坂が多いので、オグリンキャップに適度に休憩を取らせながら進むことにした。
魔物も所々で現われるが、事前に私の『索敵スキル』で把握しているので、混乱することもなく、リヨンさんとアッシュさんの二人が迎撃していた。
リヨンさんが愛用していた双剣は、ポボロアーヌという上級魔族との戦いで壊れてしまったので、魔剣の双剣を使って貰っていた。しかし、魔剣には魔族の呪いが付与されてしまっている。使用者の悪意が増大して魔人化する可能性があるので、必要最低限の使用とさせて貰っている。
現在はタイゲンカバンに収納し、代わりに『ポボロアーヌの大鎌』を渡すことにした。
リヨンさんは双剣から大鎌に代わり、最初は違和感があったようだが、すぐにコツを掴んで使いこなしていた。
リヨンさんの瞬足から繰り出される大鎌の素早い斬撃は、どんな敵でも圧倒することだろう。
大鎌のスキル『振軽無空』は、空気抵抗を無くし、軽さを感じる程のスイングが可能になる固有の武器スキルだ。リヨンさんの周囲には、抵抗する間もなく絶命させられた多くの魔獣の骸が横たわっていた。
「レイ様。この大鎌は素晴らしいです!大きな刃なのに重さや空気抵抗を殆ど感じません。」
「武器スキル『振軽無空』の効果です。この武器も世界で一つだけの貴重な武器です。魔剣のように魔族の呪いが付与されていないので、安心して使ってください。」
「承知致しました!レイ様、ありがとうございます。」
「おいおい、こっちの大剣もなかなかの業物だぞ!」
アッシュさんの周りにも、頭頂から真っ二つに叩き切られた魔獣の骸が所々に横たわっている。
アッシュさんにも豪鬼の大剣という魔剣があるのだが、魔族の呪いがあるために、別の武器を用意していた。
名前 レイの大剣
種類 大剣
価値 ☆☆☆☆
相場価格 error
効果 一刀両断 水属性
説明 アクアニウム鉱石を使用した軽量で丈夫な大剣。レイが豪鬼の大剣を似せて作り上げた一振り。武器スキル『一刀両断』が付与されている。サカモト・レイ作
私が昨晩作った渾身の一振り。名付けて『レイの大剣』だ。希少なアクアニウム鉱石をベースに、豪鬼の大剣そっくりに作り上げた。武器スキルは、豪鬼の大剣を解析し、コピー付与することに成功した。
「アッシュさん、そうでしょう。色々思案して豪鬼の大剣に近いものを作りました。素材こそ違いますが、使用感は豪鬼の大剣に近いものだと自負していますよ。豪鬼の大剣の固有武器スキル『一刀両断』も付けましたから…。」
「何と非常識な…いや、変な意味ではない。普通は、作ろうと思って簡単に作れるものではないからな…特に武器スキルを複製して別の武器に付与するなど、未だかつて聞いたことがないぞ!」
「レイ様は規格外ですからね!」
リヨンさんは何故か胸を張って得意そうに答えていた。
「どちらの武器も性能は私が保証しますが、どちらも図体が大きいでしょう?持ち運びがちょっと不便ですよね…?」
ショートソードや双剣なら邪魔にならないが、どちらも図体が大きいので、移動中などは邪魔そうだ。
「この件は、後ほど対応させて頂きますね。」
私たちは、新装備のフィーリングを魔物討伐しながら確かめて進んでいった。
◇ 《夜》 野営地 ◇
さて、本日も『異空館』を使って休むことになった。異空館は、アイテム媒体と決められた異次元空間を繋ぎ合わせるアイテムだ。私たちが異次元空間に移動すると、アイテム自体は完全に無防備な状態になる。万が一誰かに渡れば大変なことになるのは言うまでもないだろう。
私は、『異空館』が第三者に見つからないように『隠密』スキルを付与し、スキルを魔石で発動させた。これならば部外者からの侵入に関しては、かなりの安全性を担保できただろう。
そして私たちは、休息のために異空館へと移動したのであった…。
― to be continued ―
しかし、サルバネーロを目指すにあたり、必要だと感じるのは私の戦力の開花である。上級魔族のアモアはかなりの実力があるだろうから、私がメインで戦えないにしても、サポートできる程度には能力を高めたいと思っていた。
そこで、私が導入することにした武器がある。『銃』である。私は、この世界に転移してきた異世界人である。元の世界では、銃は一般的な武器だったが、この世界ではまだ発明されていないらしい。私は、銃を使えば、この世界の魔物や魔族に対抗できると思っていた。
しかし、銃を作るには、火薬というものが必要だ。火薬は、硫黄という物質を含むらしい。硫黄は、王都北西に聳えている硫黄山という場所で採れると聞いた。そこで、私は硫黄山へ向かうことにした。
硫黄山を目指すメンバーは、私とリヨンさんとアッシュさんの三人だ。リヨンさんは、ミリモルさんのメイドだが、元アサシンという裏の顔を持つ。これまで、数々の戦闘で私を助けてくれていた。アッシュさんは、アングラギルド幹部のガイに奴隷にされた所を偶然解放することになり、その縁で仕えてくれることになった。
王都の南側は、海の地域で、そこには私が最初に行商に向かったハマカゼ村や港町ペルモートなどがある。王都北側は、山岳地帯で、そこにはサルバネーロや硫黄山などがある。サルバネーロは国境線の都市で、国境を越えるとエルフ族が治める森の都ルーシェルがある。
「レイ様、硫黄山に向かう理由は分かりましたが、その武器『銃』というものは、どのようなものなのですか?」
「ええと…簡単に言うと、火薬を使って弾丸という小さな金属片を高速で飛ばす武器です。弾丸が敵に当たれば大きなダメージを与えられます。」
「ほう…主よ。いよいよ戦う気になったか。」
「私の場合、ありとあらゆる武器が装備不能ですからね。次に考えている武器も扱えるかは不明ですが、駄目ならば他の方に使って貰えばいいと思っています。」
「レイ様が戦えなくても、私が命懸けでお守り致します。」
「リヨンさん、ありがとうございます。ですが、命は懸けなくて大丈夫ですからね…。えっと、硫黄山には行ったことがないのですが、どんな所ですか?」
「確か…硫黄山は、活火山と言われていますね。ただ、噴火活動は、20年程前からはないと聞いております。現在、大きな危険はないと思いますが、山のあちこちより噴煙が立ち上っていて、決して安全な山ではないようです。」
「変わった魔物もいるらしいな。火山らしく火属性持ちの魔物が多いと聞いているぞ。」
「なるほど。注意して行く必要があるようですね。」
◇ 王都郊外 北への街道 ◇
私の愛馬オグリンキャップは、御者スキルの恩恵で快走を続けている。それでも、王都北側のルートは登り坂が多いので、オグリンキャップに適度に休憩を取らせながら進むことにした。
魔物も所々で現われるが、事前に私の『索敵スキル』で把握しているので、混乱することもなく、リヨンさんとアッシュさんの二人が迎撃していた。
リヨンさんが愛用していた双剣は、ポボロアーヌという上級魔族との戦いで壊れてしまったので、魔剣の双剣を使って貰っていた。しかし、魔剣には魔族の呪いが付与されてしまっている。使用者の悪意が増大して魔人化する可能性があるので、必要最低限の使用とさせて貰っている。
現在はタイゲンカバンに収納し、代わりに『ポボロアーヌの大鎌』を渡すことにした。
リヨンさんは双剣から大鎌に代わり、最初は違和感があったようだが、すぐにコツを掴んで使いこなしていた。
リヨンさんの瞬足から繰り出される大鎌の素早い斬撃は、どんな敵でも圧倒することだろう。
大鎌のスキル『振軽無空』は、空気抵抗を無くし、軽さを感じる程のスイングが可能になる固有の武器スキルだ。リヨンさんの周囲には、抵抗する間もなく絶命させられた多くの魔獣の骸が横たわっていた。
「レイ様。この大鎌は素晴らしいです!大きな刃なのに重さや空気抵抗を殆ど感じません。」
「武器スキル『振軽無空』の効果です。この武器も世界で一つだけの貴重な武器です。魔剣のように魔族の呪いが付与されていないので、安心して使ってください。」
「承知致しました!レイ様、ありがとうございます。」
「おいおい、こっちの大剣もなかなかの業物だぞ!」
アッシュさんの周りにも、頭頂から真っ二つに叩き切られた魔獣の骸が所々に横たわっている。
アッシュさんにも豪鬼の大剣という魔剣があるのだが、魔族の呪いがあるために、別の武器を用意していた。
名前 レイの大剣
種類 大剣
価値 ☆☆☆☆
相場価格 error
効果 一刀両断 水属性
説明 アクアニウム鉱石を使用した軽量で丈夫な大剣。レイが豪鬼の大剣を似せて作り上げた一振り。武器スキル『一刀両断』が付与されている。サカモト・レイ作
私が昨晩作った渾身の一振り。名付けて『レイの大剣』だ。希少なアクアニウム鉱石をベースに、豪鬼の大剣そっくりに作り上げた。武器スキルは、豪鬼の大剣を解析し、コピー付与することに成功した。
「アッシュさん、そうでしょう。色々思案して豪鬼の大剣に近いものを作りました。素材こそ違いますが、使用感は豪鬼の大剣に近いものだと自負していますよ。豪鬼の大剣の固有武器スキル『一刀両断』も付けましたから…。」
「何と非常識な…いや、変な意味ではない。普通は、作ろうと思って簡単に作れるものではないからな…特に武器スキルを複製して別の武器に付与するなど、未だかつて聞いたことがないぞ!」
「レイ様は規格外ですからね!」
リヨンさんは何故か胸を張って得意そうに答えていた。
「どちらの武器も性能は私が保証しますが、どちらも図体が大きいでしょう?持ち運びがちょっと不便ですよね…?」
ショートソードや双剣なら邪魔にならないが、どちらも図体が大きいので、移動中などは邪魔そうだ。
「この件は、後ほど対応させて頂きますね。」
私たちは、新装備のフィーリングを魔物討伐しながら確かめて進んでいった。
◇ 《夜》 野営地 ◇
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私は、『異空館』が第三者に見つからないように『隠密』スキルを付与し、スキルを魔石で発動させた。これならば部外者からの侵入に関しては、かなりの安全性を担保できただろう。
そして私たちは、休息のために異空館へと移動したのであった…。
― to be continued ―
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