51 / 141
第2章 初めての旅
第51話 王都再び
しおりを挟む
◇ ローランネシア王国 王都ミキ ◇
遠くに白い城壁が輝いていた。あれが王都ミキだ。オグリンキャップの快走のおかげで、予定よりも一日早く到着できたのだ。王都の正門は、多くの来訪者たちでにぎわっている。守衛たちは、旅から帰ってきた私たちを温かく迎え入れてくれた。
王都は広大だった。入口からミリモル邸までは、徒歩では相当な時間が掛かる。今回はオグリンキャップがいるから楽チンだ。先日までは、乗り合いの馬車で移動していたことを思い出す。
美しい街並みを眺めながら、私は懐かしく思った。王都ミキの街並みは、私が夢見たヨーロッパの風景そのものだった。古びた石畳に走る馬車や人々の姿は、まるで絵画から飛び出してきたかのようだった。
商業区を抜けると、統一感のある家屋が立ち並ぶ居住区に差し掛かった。街を歩く人々は活き活きとしており、国王の統治が上手く行っていることが伺えた。
居住区の先には貴族特区があった。貴族特区に行くには検問所を通らなければならない。一般人は通行許可証が無いと通れない。私はミリモルさんに身元引受け人になってもらっているので、許可証を持っている。高級感が溢れる貴族の邸宅が並ぶ中を馬車は進んだ。王城より直ぐ手前にある邸宅がミリモル邸だ。
◇ ミリモル邸 ◇
数日ぶりにミリモル邸に帰ってきた。玄関を開けると、使用人の方々が大勢出迎えてくれた。驚いたし照れくさかったが、嬉しかった。
料理長やメイドさん達に挨拶していると、奥から小柄で美しい娘が現れた。
(こんな人いたかな?新しく雇われた方だろうか?)
「レイや、よく戻ったな。道中大丈夫じゃったかの?」
「その喋り方は、まさかミリモルさん?」
「そうじゃ。良くわかったな。フフッ、美しいじゃろう。秘蔵の魔法書から忘れられし古代魔法『若返りの魔法』を会得したのじゃよ。」
「この短期間によく会得できましたね。実はタイゲンさんに会った後から、そんな気がしていました。ある意味、ミリモルさんの執念を感じますね。」
「わはは!言うじゃないか。あの凛々しいお姿を拝見した途端に、女子の部分が目覚めてしまったようなのじゃ。まあ、この術は長期間の持続効果がないのが欠点じゃの。して、レイや、その者達は?ん?あなたは…。」
「お久しゅうございます。ミリモル様。」
「ガラフ殿か。これまた珍しい方にお会いできたものじゃ。50年くらい経つか。やはりダークエルフは変わらぬの。」
「ミリモルさん。実は…。」
私はペルモートでの出来事を話した。下級魔族の襲撃、ハマカゼ村の滅亡、二人がその生き残りであることなどを。
「むぅ…。お主の言うことだ。信じる他あるまい。じゃが、事態は悪い方向に進んでおるな。奴らは魔王誕生の為に本気で動き始めたということじゃろう。」
「私たちはアモアという魔族を追ってサルバネーロへ向かおうかと思います。」
「国境の地サルバネーロか。あそこは山岳地帯じゃから、山賊やら魔物なども多い。充分準備してから行った方が良いじゃろう。」
「そうですね。そうします。そうだ。ミリモルさんにお願いがあります。ガラフさんの娘さんのミザーリアさんですが、類まれない魔法資質の持ち主だと私は見込んでいます。しばらくの間、ミリモルさんに魔法指導をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか?」
「そうか。ならば能力を調べさせて貰うぞ。フムフム…なぬ!?何だこの娘は?火、水、風、土、雷、闇の属性持ちじゃと!?普通の魔法師は一、二種類持っているくらいじゃ。この異常な数の魔法適正に加えて、魔力の基礎能力が熟練魔法師を既に超えておるわ。確かに類まれなき資質持ちじゃわ。レイよ良くやった。この娘はワシが預かろう。」
「!?レイ君待って!私はレイ君の側仕えになることを決めたのよ。私もサルバネーロに同行させて貰えないかしら?」
「ええ勿論です。その時はお願いします。ただ上級魔族討伐までは、もうしばらく準備が必要です。その時にはミザーリアさんに是非協力して欲しいのです。ですから、それまでにミリモルさんに魔法を習い、能力を向上しておいて頂きたいのです。アモアはそれだけの相手と言うことです。御理解下さい。」
「あらそうだったのね!わかったわ。しっかり修行してレイ君の役に立ってみせるわ!」
「ミリモル様、私からも娘のこと宜しくお願い致します。」
ミザーリアさんとガラフさんは、ミリモルさんのご好意で、しばらくの間ミリモル邸に滞在することになった。ミザーリアさんは、ミリモルさんの元で修行することになり、ガラフさんは、フリン君をサポートしてエチゴヤの運営業務を手伝ってもらうことになった。
不在中、エチゴヤの方ではフリン君が良くやってくれていたようだ。商業ギルドとのポーションの取引、ポーションの瓶の納品管理、メサとの魔道具商品の納品、発注、必要素材の収集など、完璧にこなしてくれていた。まだ17歳の少年がここまでできるのは驚きだ。まあ、俺も見た目は20歳なんだけれども…。
エチゴヤの商品や素材は瞬く間に溢れてしまったために、ミリモルさんが倉庫の一部を貸してくれていたようだ。『超純塩』や『超純水』の取り扱いも増えたので、更に倉庫を占領しかねないが、ペルモートからの移動中に作っていた『マジックバッグ』が複数あるので、フリン君に使い方を説明して渡しておいた。異次元空間収納という普通なら手にすることのできないアイテムに大変驚いていた。
さて、私も滞在期間中に仕事しなくちゃね。商売で廉価版ポーションが大量に売れたことや高品質ポーションの在庫が心許ないことを思い出した。前回同様、リヨンさんに手伝ってもらいポーション作りに取り掛かる。
同時にメイドさんや料理長にも協力要請して湯沸かしもやっている。湯沸かしは、浴場が完成した際に入浴時に使うことを想定しての準備だ。
ポーションや魔ポーションに関してはフリン君の働きにより材料もポーションの瓶も充分に余裕があった。二回目なのでリヨンさんと連携して一気に大量生産した。
湯沸かしは初めてだった。大釜を二つ用意してもらい釜に超純水を注いでおく。加熱には魔コンロを使用し安全限界まで火力をあげてから沸かしてもらう。熱くなり過ぎない丁度よい湯加減でタイゲンカバンに収納するという一連の作業を何度も繰り返した。結果、500リットル近くのお湯をストックできた。
前の世界では面倒に感じていた入浴だったが、今では心待ちになっている自分が意外に思えてならなかった…。
― to be continued ―
遠くに白い城壁が輝いていた。あれが王都ミキだ。オグリンキャップの快走のおかげで、予定よりも一日早く到着できたのだ。王都の正門は、多くの来訪者たちでにぎわっている。守衛たちは、旅から帰ってきた私たちを温かく迎え入れてくれた。
王都は広大だった。入口からミリモル邸までは、徒歩では相当な時間が掛かる。今回はオグリンキャップがいるから楽チンだ。先日までは、乗り合いの馬車で移動していたことを思い出す。
美しい街並みを眺めながら、私は懐かしく思った。王都ミキの街並みは、私が夢見たヨーロッパの風景そのものだった。古びた石畳に走る馬車や人々の姿は、まるで絵画から飛び出してきたかのようだった。
商業区を抜けると、統一感のある家屋が立ち並ぶ居住区に差し掛かった。街を歩く人々は活き活きとしており、国王の統治が上手く行っていることが伺えた。
居住区の先には貴族特区があった。貴族特区に行くには検問所を通らなければならない。一般人は通行許可証が無いと通れない。私はミリモルさんに身元引受け人になってもらっているので、許可証を持っている。高級感が溢れる貴族の邸宅が並ぶ中を馬車は進んだ。王城より直ぐ手前にある邸宅がミリモル邸だ。
◇ ミリモル邸 ◇
数日ぶりにミリモル邸に帰ってきた。玄関を開けると、使用人の方々が大勢出迎えてくれた。驚いたし照れくさかったが、嬉しかった。
料理長やメイドさん達に挨拶していると、奥から小柄で美しい娘が現れた。
(こんな人いたかな?新しく雇われた方だろうか?)
「レイや、よく戻ったな。道中大丈夫じゃったかの?」
「その喋り方は、まさかミリモルさん?」
「そうじゃ。良くわかったな。フフッ、美しいじゃろう。秘蔵の魔法書から忘れられし古代魔法『若返りの魔法』を会得したのじゃよ。」
「この短期間によく会得できましたね。実はタイゲンさんに会った後から、そんな気がしていました。ある意味、ミリモルさんの執念を感じますね。」
「わはは!言うじゃないか。あの凛々しいお姿を拝見した途端に、女子の部分が目覚めてしまったようなのじゃ。まあ、この術は長期間の持続効果がないのが欠点じゃの。して、レイや、その者達は?ん?あなたは…。」
「お久しゅうございます。ミリモル様。」
「ガラフ殿か。これまた珍しい方にお会いできたものじゃ。50年くらい経つか。やはりダークエルフは変わらぬの。」
「ミリモルさん。実は…。」
私はペルモートでの出来事を話した。下級魔族の襲撃、ハマカゼ村の滅亡、二人がその生き残りであることなどを。
「むぅ…。お主の言うことだ。信じる他あるまい。じゃが、事態は悪い方向に進んでおるな。奴らは魔王誕生の為に本気で動き始めたということじゃろう。」
「私たちはアモアという魔族を追ってサルバネーロへ向かおうかと思います。」
「国境の地サルバネーロか。あそこは山岳地帯じゃから、山賊やら魔物なども多い。充分準備してから行った方が良いじゃろう。」
「そうですね。そうします。そうだ。ミリモルさんにお願いがあります。ガラフさんの娘さんのミザーリアさんですが、類まれない魔法資質の持ち主だと私は見込んでいます。しばらくの間、ミリモルさんに魔法指導をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか?」
「そうか。ならば能力を調べさせて貰うぞ。フムフム…なぬ!?何だこの娘は?火、水、風、土、雷、闇の属性持ちじゃと!?普通の魔法師は一、二種類持っているくらいじゃ。この異常な数の魔法適正に加えて、魔力の基礎能力が熟練魔法師を既に超えておるわ。確かに類まれなき資質持ちじゃわ。レイよ良くやった。この娘はワシが預かろう。」
「!?レイ君待って!私はレイ君の側仕えになることを決めたのよ。私もサルバネーロに同行させて貰えないかしら?」
「ええ勿論です。その時はお願いします。ただ上級魔族討伐までは、もうしばらく準備が必要です。その時にはミザーリアさんに是非協力して欲しいのです。ですから、それまでにミリモルさんに魔法を習い、能力を向上しておいて頂きたいのです。アモアはそれだけの相手と言うことです。御理解下さい。」
「あらそうだったのね!わかったわ。しっかり修行してレイ君の役に立ってみせるわ!」
「ミリモル様、私からも娘のこと宜しくお願い致します。」
ミザーリアさんとガラフさんは、ミリモルさんのご好意で、しばらくの間ミリモル邸に滞在することになった。ミザーリアさんは、ミリモルさんの元で修行することになり、ガラフさんは、フリン君をサポートしてエチゴヤの運営業務を手伝ってもらうことになった。
不在中、エチゴヤの方ではフリン君が良くやってくれていたようだ。商業ギルドとのポーションの取引、ポーションの瓶の納品管理、メサとの魔道具商品の納品、発注、必要素材の収集など、完璧にこなしてくれていた。まだ17歳の少年がここまでできるのは驚きだ。まあ、俺も見た目は20歳なんだけれども…。
エチゴヤの商品や素材は瞬く間に溢れてしまったために、ミリモルさんが倉庫の一部を貸してくれていたようだ。『超純塩』や『超純水』の取り扱いも増えたので、更に倉庫を占領しかねないが、ペルモートからの移動中に作っていた『マジックバッグ』が複数あるので、フリン君に使い方を説明して渡しておいた。異次元空間収納という普通なら手にすることのできないアイテムに大変驚いていた。
さて、私も滞在期間中に仕事しなくちゃね。商売で廉価版ポーションが大量に売れたことや高品質ポーションの在庫が心許ないことを思い出した。前回同様、リヨンさんに手伝ってもらいポーション作りに取り掛かる。
同時にメイドさんや料理長にも協力要請して湯沸かしもやっている。湯沸かしは、浴場が完成した際に入浴時に使うことを想定しての準備だ。
ポーションや魔ポーションに関してはフリン君の働きにより材料もポーションの瓶も充分に余裕があった。二回目なのでリヨンさんと連携して一気に大量生産した。
湯沸かしは初めてだった。大釜を二つ用意してもらい釜に超純水を注いでおく。加熱には魔コンロを使用し安全限界まで火力をあげてから沸かしてもらう。熱くなり過ぎない丁度よい湯加減でタイゲンカバンに収納するという一連の作業を何度も繰り返した。結果、500リットル近くのお湯をストックできた。
前の世界では面倒に感じていた入浴だったが、今では心待ちになっている自分が意外に思えてならなかった…。
― to be continued ―
0
お気に入りに追加
1,778
あなたにおすすめの小説
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界に射出された俺、『大地の力』で快適森暮らし始めます!
らもえ
ファンタジー
旧題:異世界に射出された俺、見知らぬ森の真中へ放り出される。周りには木しか生えていないけどお地蔵さんに貰ったレアスキルを使って何とか生き延びます。
俺こと杉浦耕平は、学校帰りのコンビニから家に帰る途中で自称神なるものに拉致される。いきなり攫って異世界へ行けとおっしゃる。しかも語り口が軽くどうにも怪しい。
向こうに行っても特に使命は無く、自由にしていいと言う。しかし、もらえたスキルは【異言語理解】と【簡易鑑定】のみ。いや、これだけでどうせいっちゅーに。そんな俺を見かねた地元の地蔵尊がレアスキルをくれると言うらしい。やっぱり持つべきものは地元の繋がりだよね!
それで早速異世界転移!と思いきや、異世界の高高度の上空に自称神の手違いで射出されちまう。紐なしバンジーもしくはパラシュート無しのスカイダイビングか?これ。
自称神様が何かしてくれたお陰で何とか着地に成功するも、辺りは一面木ばっかりの森のど真ん中。いやこれ遭難ですやん。
そこでお地蔵さんから貰ったスキルを思い出した。これが意外とチートスキルで何とか生活していくことに成功するのだった。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる