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第2章 初めての旅
第49話 異空館(後編)(ミザーリア視点)
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◇◇◇◇ ミザーリア視点 ◇◇◇◇
ー 数分前 ー
悪魔の圧倒的な力が目の前にそびえ立ち、私は恐怖に身体が凍りついた。しかし、リヨンさんとミミが必死に戦っている姿を見過ごすわけにはいかなかった。私は魔法使いとしてレイ君に仕えている立場だけれど、自分の無力さに情けなさを感じた。
けれど、私は何もできない。ただリヨンさんの邪魔になっているだけだ。その思いがますます私の行動を抑制していた。
「ミザーリアさん、お気になさらずに。今はこの戦いをよく観察し、自分の成長のための経験としてください。」
(レイ君は、私の心情に気づいてくれたのかしら?)
レイ君の言葉に私は少し驚いた。まるで彼が私の内面を見透かしているような感じがしたからだ。
私はまだ未熟で、まるで孵りたてのヒヨコのような新米魔法使いだ。最初から大いなる期待を寄せられているわけではない。しかし、私にもできることがあるはずだ...。
リヨンさんとエケデーモンの戦闘は膠着状態になっていた。一歩でも油断すれば命を落としてしまう。そのような状況が素人の私にも分かる。もしサポート魔法が使えたなら、少しは役に立てるのだろうけれど...。
「リヨンさん、三分が経過しました。そろそろ決めてください。」
「了解!『電光石火!!』」
リヨンさんの周囲に放電現象が起こっている。彼女の必殺技だ。私にはそのような強力な技はない。私もリヨンさんのように強くなって、レイ君の役に立ちたい...。
(私は、もっと強くなりたいのよ!)
「ケケケ!愚か者...。」
「何っ!消えた!?」
「えっ!」
突然、私はエケデーモンの姿を見失った。私だけでなく、レイ君やリヨンさんも同じようだった。こんな時、魔力感知があれば、相手の位置や状況を把握できるのに…。
「ククク!目的は達成だ!」
いつの間にか、あの悍ましい悪魔の声が真横から聞こえる。やはり目的は…レイ君だったのだ…!恐る恐る隣を確認すると…。
《グサッ !》
「キャー!!レイ君!!」
悪魔の尻尾がレイ君の腹部を貫いてしまっていた…。
あまりの出来事に、被害者のレイ君ですら理解できていない様子。私も恐怖で足がすくんで動けなかった。
「ミザーリアさん、何をしているんです!シールドを展開して、レイ様の回復を急いでください!あなたがやるべきことをしないで、どうするんです!?あなたはレイ様の側仕えでしょう!!」
リヨンさんの怒声が聞こえてくる。
「そ、そうですよね。わかりました。」
私はシールドを展開しながら、レイ君から預かっていた高品質ポーションを直接傷口に注ぐ。傷は驚くほどの速度で癒えていく。さすがはレイ君のポーションだ。ただ、大量出血のせいか、まだレイ君は意識を取り戻していない。
「なんだその薬は!?まさか…フルポーションなのか!?」
流石のエケデーモンもレイ君のポーションの効果に驚いているようだ。
「今度こそ殺す!」
エケデーモンは、またレイ君に襲いかかろうとしていた。私はエケデーモンの前に立ち塞がり、レイ君への攻撃をシールドスキルで防ぐことに成功した。金属音のような弾き音が響き渡る。
(本当に防げた!やはりレイ君のアイテムはすごい!私でもレイ君の役に立てたのかな?)
次々と爪攻撃と尾が繰り出される。壮絶な連続攻撃である。
(でも、このままではシールドが持たないかもしれないわ。最善の方法を考えないといけないわね。そう言えば、メガネにシールドを付与してくれた際にレイ君が言っていたわ。進化したシールドスキルは、展開中でも魔法が使えると…。)
「そうよ!それだわ!」
私はシールドを展開したまま、指先に魔力を集めることにした。通常のサンダースピアは5秒程度溜めてから発動しているが、シールドスキルの防御が使えるなら、もっと時間をかけて魔力を練り込めそうである。
30秒以上は魔力を溜めたかしら?私の魔力は、相当削られている感覚があった。
(そろそろいいかしら?)
「キ!キサマは一体何者だ?なんだその魔力は…。」
私のパワーアップしたサンダースピアは、もはや槍の形を離れていた。エケデーモンは、この魔力に気づいたようで、攻撃を止めて回避しようとしていた。
(完全に逃げに入られたら、あの素早さでは命中しない!今だ!)
「当たって!!」
エケデーモンが振り向き、私に背を向けた瞬間に、溜め込んだ魔力を一気に放った。
《ゴォォォー!!》
巨大な稲妻のような光線の束が、ものすごい速度で放たれた。素早いエケデーモンも至近距離からの攻撃に回避する間も無かったようだ。身体の半分近くが損傷し、風穴が開いているのが見える。そして、強力で威力のある光線は一直線に進み、家屋の壁を突き破って遠く彼方へと突き進んで行ったのである。
「ミザーリアさん、やりましたね!見直しましたよ。」
「ミザリ、凄い魔法だったにゃん!」
気づけば、ミミの方も戦闘は終わっており、床に転がっているズタズタの悪魔が横たわっているのが見えていた。
(ミミって実は強かったのね。)
「リヨンさん、みっともない所を見せてしまったわね。助言ありがとう!」
「いいえ。不慣れな戦闘でしょう。仕方ありませんよ。それよりレイ様のご様態はいかがでしょうか?」
「回復薬は間に合ったわ。いまは気を失っているだけよ。」
「それはよかった。肝を冷やしましたよ。」
「ククク。これで終わったと思うなよ!アモアさまの手からは逃れられない…。」
「アモアとは何者なのですか?どこにいるのですか?」
「北だ…。サルバネ……。」
瀕死のエケデーモンは、力尽きてそのまま消滅してしまった。
「悪魔は力尽きたようにゃん。サルバネって一体何かにゃあ?」
「恐らくは、王都より遠く北方にある国境の都市『サルバネーロ』のことだと思います。」
「あらあら。それは重要そうな情報だわ。レイ君が目覚めたら報告した方が良さそうね。」
「ええ、そうですね。ミザーリアさん、もうここでの用は済みました。レイ様を連れて脱出しましょう。」
「にゃんは、ひと足先に行って村長呼んでくる!」
「ミミ、一人で大丈夫?気をつけて行くのよ!」
「はいにゃん!任せてにゃ!」
ミミは、馬車を守っているお父さんを呼んでくると言って、一足先に行ってしまった。
「私たちも行きましょう。それより、リヨンさん。『さん』付けはもう止めませんか?村のみんなからは『ミザリ』と呼ばれていました。」
「わかりました。ミザリ。私はリヨンで結構ですよ。」
「ありがとう!リヨン。それでは行きましょう!」
私達は、レイ君の両肩を支えて異空館の出口へと歩いて行くことにした。レイ君は、どうやら気を失ってからそのまま眠りについているようである。隣からはすやすやとした寝息が聞こえている。表情もだいぶ穏やかになっているようだ。
「レイ君、可愛い寝顔…。」
「ちょ、ちょっとミザリったらふしだらな…。」
「あらあら。リヨンは、寝顔が可愛いって言っただけで、何を想像してしまったのかしら?」
「もう…。」
顔を真っ赤にしているリヨンを見て笑いが込み上げる。あんなに強くて美しい女性は、随分と純情な様だった。
私は屋敷の外に姿を移した後に、立ち止まって後ろを振り返った。危険を確認せずに、魔法を用いて壁に大きな穴を開けた行為には、罪悪感が忍び寄ってきたのである。
しかしながら、驚くべきことに、私が魔法攻撃で開けたはずの穴は、なぜか修復されてまるで何事もなかったかのようにそこに存在していたのであった。
「あら?確かに壊してしまったはずなのに…。」
「それは、この建物を作った魔族技師が壁に自動修復機能を付与しているからですよ。どれだけ破壊しても、自動的に元の状態に戻ってしまうんです。驚くべきことですね。」私の独り言に突然反応して言葉を発したのは、レイ君だった。どうやら気がついたようである。
「レイ様、気がつかれたのですか!?安心しました。」
「レイ君!驚いたわよ。いつからなのかしら…?」
「ご心配をおかけしましたね。たった今、目が覚めたばかりですよ。この状況ということは、終わったのですね?」
「はい。ミザリの活躍であの悪魔を討ち取りましたよ。」
「ミザリ?」
「フフ。私のことですよ、レイ君!」
「そ、そうなんですか。私が気を失っている間に、二人とも随分と仲良くなったみたいですね。」
「クスッ。」
「あらあら。リヨンが笑っているわ!」
「何よ!!」
「まあ、まあ、二人とも…。では、異空館から脱出しましょう。」
私たちエチゴヤ一行は、危険な経験となってしまったが、こうして無事に悪魔の暗殺者を撃退し、拠点を壊滅させることに成功したのである。
エケデーモンが言ったアモアとは一体何者なのだろうか?そして、アモアの目的は何だったのだろう?私たちにはまだ知らないことや、知るべきことが多く残されているようであった…。
― to be continued ―
ー 数分前 ー
悪魔の圧倒的な力が目の前にそびえ立ち、私は恐怖に身体が凍りついた。しかし、リヨンさんとミミが必死に戦っている姿を見過ごすわけにはいかなかった。私は魔法使いとしてレイ君に仕えている立場だけれど、自分の無力さに情けなさを感じた。
けれど、私は何もできない。ただリヨンさんの邪魔になっているだけだ。その思いがますます私の行動を抑制していた。
「ミザーリアさん、お気になさらずに。今はこの戦いをよく観察し、自分の成長のための経験としてください。」
(レイ君は、私の心情に気づいてくれたのかしら?)
レイ君の言葉に私は少し驚いた。まるで彼が私の内面を見透かしているような感じがしたからだ。
私はまだ未熟で、まるで孵りたてのヒヨコのような新米魔法使いだ。最初から大いなる期待を寄せられているわけではない。しかし、私にもできることがあるはずだ...。
リヨンさんとエケデーモンの戦闘は膠着状態になっていた。一歩でも油断すれば命を落としてしまう。そのような状況が素人の私にも分かる。もしサポート魔法が使えたなら、少しは役に立てるのだろうけれど...。
「リヨンさん、三分が経過しました。そろそろ決めてください。」
「了解!『電光石火!!』」
リヨンさんの周囲に放電現象が起こっている。彼女の必殺技だ。私にはそのような強力な技はない。私もリヨンさんのように強くなって、レイ君の役に立ちたい...。
(私は、もっと強くなりたいのよ!)
「ケケケ!愚か者...。」
「何っ!消えた!?」
「えっ!」
突然、私はエケデーモンの姿を見失った。私だけでなく、レイ君やリヨンさんも同じようだった。こんな時、魔力感知があれば、相手の位置や状況を把握できるのに…。
「ククク!目的は達成だ!」
いつの間にか、あの悍ましい悪魔の声が真横から聞こえる。やはり目的は…レイ君だったのだ…!恐る恐る隣を確認すると…。
《グサッ !》
「キャー!!レイ君!!」
悪魔の尻尾がレイ君の腹部を貫いてしまっていた…。
あまりの出来事に、被害者のレイ君ですら理解できていない様子。私も恐怖で足がすくんで動けなかった。
「ミザーリアさん、何をしているんです!シールドを展開して、レイ様の回復を急いでください!あなたがやるべきことをしないで、どうするんです!?あなたはレイ様の側仕えでしょう!!」
リヨンさんの怒声が聞こえてくる。
「そ、そうですよね。わかりました。」
私はシールドを展開しながら、レイ君から預かっていた高品質ポーションを直接傷口に注ぐ。傷は驚くほどの速度で癒えていく。さすがはレイ君のポーションだ。ただ、大量出血のせいか、まだレイ君は意識を取り戻していない。
「なんだその薬は!?まさか…フルポーションなのか!?」
流石のエケデーモンもレイ君のポーションの効果に驚いているようだ。
「今度こそ殺す!」
エケデーモンは、またレイ君に襲いかかろうとしていた。私はエケデーモンの前に立ち塞がり、レイ君への攻撃をシールドスキルで防ぐことに成功した。金属音のような弾き音が響き渡る。
(本当に防げた!やはりレイ君のアイテムはすごい!私でもレイ君の役に立てたのかな?)
次々と爪攻撃と尾が繰り出される。壮絶な連続攻撃である。
(でも、このままではシールドが持たないかもしれないわ。最善の方法を考えないといけないわね。そう言えば、メガネにシールドを付与してくれた際にレイ君が言っていたわ。進化したシールドスキルは、展開中でも魔法が使えると…。)
「そうよ!それだわ!」
私はシールドを展開したまま、指先に魔力を集めることにした。通常のサンダースピアは5秒程度溜めてから発動しているが、シールドスキルの防御が使えるなら、もっと時間をかけて魔力を練り込めそうである。
30秒以上は魔力を溜めたかしら?私の魔力は、相当削られている感覚があった。
(そろそろいいかしら?)
「キ!キサマは一体何者だ?なんだその魔力は…。」
私のパワーアップしたサンダースピアは、もはや槍の形を離れていた。エケデーモンは、この魔力に気づいたようで、攻撃を止めて回避しようとしていた。
(完全に逃げに入られたら、あの素早さでは命中しない!今だ!)
「当たって!!」
エケデーモンが振り向き、私に背を向けた瞬間に、溜め込んだ魔力を一気に放った。
《ゴォォォー!!》
巨大な稲妻のような光線の束が、ものすごい速度で放たれた。素早いエケデーモンも至近距離からの攻撃に回避する間も無かったようだ。身体の半分近くが損傷し、風穴が開いているのが見える。そして、強力で威力のある光線は一直線に進み、家屋の壁を突き破って遠く彼方へと突き進んで行ったのである。
「ミザーリアさん、やりましたね!見直しましたよ。」
「ミザリ、凄い魔法だったにゃん!」
気づけば、ミミの方も戦闘は終わっており、床に転がっているズタズタの悪魔が横たわっているのが見えていた。
(ミミって実は強かったのね。)
「リヨンさん、みっともない所を見せてしまったわね。助言ありがとう!」
「いいえ。不慣れな戦闘でしょう。仕方ありませんよ。それよりレイ様のご様態はいかがでしょうか?」
「回復薬は間に合ったわ。いまは気を失っているだけよ。」
「それはよかった。肝を冷やしましたよ。」
「ククク。これで終わったと思うなよ!アモアさまの手からは逃れられない…。」
「アモアとは何者なのですか?どこにいるのですか?」
「北だ…。サルバネ……。」
瀕死のエケデーモンは、力尽きてそのまま消滅してしまった。
「悪魔は力尽きたようにゃん。サルバネって一体何かにゃあ?」
「恐らくは、王都より遠く北方にある国境の都市『サルバネーロ』のことだと思います。」
「あらあら。それは重要そうな情報だわ。レイ君が目覚めたら報告した方が良さそうね。」
「ええ、そうですね。ミザーリアさん、もうここでの用は済みました。レイ様を連れて脱出しましょう。」
「にゃんは、ひと足先に行って村長呼んでくる!」
「ミミ、一人で大丈夫?気をつけて行くのよ!」
「はいにゃん!任せてにゃ!」
ミミは、馬車を守っているお父さんを呼んでくると言って、一足先に行ってしまった。
「私たちも行きましょう。それより、リヨンさん。『さん』付けはもう止めませんか?村のみんなからは『ミザリ』と呼ばれていました。」
「わかりました。ミザリ。私はリヨンで結構ですよ。」
「ありがとう!リヨン。それでは行きましょう!」
私達は、レイ君の両肩を支えて異空館の出口へと歩いて行くことにした。レイ君は、どうやら気を失ってからそのまま眠りについているようである。隣からはすやすやとした寝息が聞こえている。表情もだいぶ穏やかになっているようだ。
「レイ君、可愛い寝顔…。」
「ちょ、ちょっとミザリったらふしだらな…。」
「あらあら。リヨンは、寝顔が可愛いって言っただけで、何を想像してしまったのかしら?」
「もう…。」
顔を真っ赤にしているリヨンを見て笑いが込み上げる。あんなに強くて美しい女性は、随分と純情な様だった。
私は屋敷の外に姿を移した後に、立ち止まって後ろを振り返った。危険を確認せずに、魔法を用いて壁に大きな穴を開けた行為には、罪悪感が忍び寄ってきたのである。
しかしながら、驚くべきことに、私が魔法攻撃で開けたはずの穴は、なぜか修復されてまるで何事もなかったかのようにそこに存在していたのであった。
「あら?確かに壊してしまったはずなのに…。」
「それは、この建物を作った魔族技師が壁に自動修復機能を付与しているからですよ。どれだけ破壊しても、自動的に元の状態に戻ってしまうんです。驚くべきことですね。」私の独り言に突然反応して言葉を発したのは、レイ君だった。どうやら気がついたようである。
「レイ様、気がつかれたのですか!?安心しました。」
「レイ君!驚いたわよ。いつからなのかしら…?」
「ご心配をおかけしましたね。たった今、目が覚めたばかりですよ。この状況ということは、終わったのですね?」
「はい。ミザリの活躍であの悪魔を討ち取りましたよ。」
「ミザリ?」
「フフ。私のことですよ、レイ君!」
「そ、そうなんですか。私が気を失っている間に、二人とも随分と仲良くなったみたいですね。」
「クスッ。」
「あらあら。リヨンが笑っているわ!」
「何よ!!」
「まあ、まあ、二人とも…。では、異空館から脱出しましょう。」
私たちエチゴヤ一行は、危険な経験となってしまったが、こうして無事に悪魔の暗殺者を撃退し、拠点を壊滅させることに成功したのである。
エケデーモンが言ったアモアとは一体何者なのだろうか?そして、アモアの目的は何だったのだろう?私たちにはまだ知らないことや、知るべきことが多く残されているようであった…。
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