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第2章 初めての旅
第38話 下級魔族(前編)
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「お前ら、ただの人間じゃないな!」
最奥部から低音で迫力のある声が広間に響き渡った。どうやらここでの最も権力を持つ者『下級魔族』が重い腰を上げたようである。
その魔族は、人間よりやや大柄で体格が良く、赤い肌と黒い髪を持っていた。頭部には角と牙が生えており、目は紫色に光っている。四肢は筋肉質で、手には鋼の鉤爪を装備していた。
(強そうだな…。それにしても下級魔族ともなると、会話ができるものなのだな。)
私たちは、この洞窟に入ってから数十匹の魔物と戦ってきたが、どれも無言で襲ってきただけだった。しかし、下級魔族は、これまで戦ってきた魔物たちとは違い、確かな知性が備わっているようだった。
「お前たちの目的は何だ?何故、人々を襲うのだ?」
「人間がおいしいからだ。当たり前のことだろう。」
下級魔族はそう答えた。その言葉には一切の感情がなく、冷徹な事実を述べているようだった。
「まあ、そうだろうな。しかし、ただ食事のために襲う訳ではないだろう?」
私は、相手の発言に不快感を感じながらも、情報を引き出すために調子を合わせて質問した。
「......。」
下級魔族は一瞬沈黙した。その表情からは何を考えているかわからなかった。
「魔王様を復活させる。」
下級魔族は突然そう言った。
「そのためには、人の悪意、人の恐怖、人の苦痛、多く利用する必要がある。俺たちは魔王様を早く復活させるんだ!」
「何だって!?それならば私たちとは相容れないな。お前を倒し、魔王の復活を絶対に阻止してやる!」
「俺を倒すだって?ガハハハハ!弱小な人間どもに、俺が倒されるわけがないよな。」
「人間は弱いと見くびっているのか?それなら、我々の力を思い知らせて後悔させてやろう。」
(威勢のいいことを言ってしまったけど、俺が戦う訳じゃないんだよなぁ…。)
「ご主人様、カッコイイにゃあ!」「レイ様、素敵です。」
「あはは…。」
(俺、カッコ悪い…。)
私は気を取り直し、仲間のために相手の能力を解析することにする。
- 名前:キンダー
- 性別:なし
- 年齢:不明
- 種族:下級魔族
- 能力:爪攻撃 牙攻撃 炎ブレス 再生
- 特徴:魔王復活のために各地に送り込まれた下級魔族の一匹。ある程度の知性を持つが、賢い方ではない。格闘術による戦闘を好む。
相手は、格闘タイプのようだ。しかし、細かな能力値までは読み取れなかった。
「この魔族は格闘タイプです。魔法攻撃はありませんが、炎のブレスには注意が必要です。」
私は仲間に情報を伝えた。
「承知しました!」「わかったにゃん!」
リヨンさんとミミは、キリッとした表情で返事をした。彼女らはすでに集中力を高め、戦闘の体勢を整えている様子である。
《グロォォォォー!!》
下級魔族は、しゃぶりついている骨だけになった腕を投げ捨て、こちらに向かって怒号を放つ。その怒号は凄まじく、空気が揺れるほどの圧力を感じた。
先制攻撃は下級魔族からだ。口から炎のブレスが炸裂する。範囲攻撃で、近くにいるものは大きなダメージを受けるだろう。リヨンさんが一番近くにいたが、すぐに攻撃を察知し回避した。適切な距離を取れば炎は届かない。
しかし、下級魔族はそのまま私を狙い、勢いよく飛びかかってきた。近接戦闘に切り替えるつもりだろう。一瞬で間合いを詰め、鋭い爪を振りかざす。この攻撃で一般の人間なら即死するほどの鋭さだ。私は物理攻撃に耐性があるため、即座には死なないだろうが、深手を負う覚悟は必要だ。武器を持っていない私は、腕を交差させて顔面への攻撃に備えた。
《キーン!》
金属音が響く。気がつくと目の前にはリヨンさんが立っており、下級魔族の爪攻撃を双剣で防いでいる。
「レイ様、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です。助かりました。」
リヨンさんは下級魔族と激しく交戦しているが、明らかに腕力に差があるようだった。リヨンさんは押し負け、後方に押しやられる。私はすぐに強化薬を取り出した。
「リヨンさん、強化薬を使ってください!ミミは、ウォーターショットで時間を稼いでください!」
「承知しました!」「はいにゃん!」
リヨンさんは強化薬を一気に飲み干した。ミミは下級魔族に向けてウォーターショットを連射する。
「ウォーターショットにゃん!」
「ほう、魔法攻撃か。だがぬるいな!」
下級魔族はウォーターショットのダメージを受けているようだったが、まだまだ余裕の表情を浮かべていた。すぐに反撃に転じた。
《キーン!》
ミミの爪と下級魔族の爪が交差した。ミミも強いが、やはり腕力では下級魔族の方が上回っている様子だった。
徐々にミミが押し負けて、後退した際に小石に足を取られて床に倒れ込んだ!
「うにゃにゃ!」
「もらった!」下級魔族は、チャンスと見るや、素早く爪を振り下ろした!
その時だった。強化薬を飲んだリヨンさんは、下級魔族を上回る俊足で距離を詰め、相手の横に回り込んで斬りかかった。強化薬によって、俊敏性だけでなく、腕力も強化されており、重い一撃が炸裂した!
《グワァァァー!!》
下級魔族の悲鳴が響き渡り、床には切り落とされた腕が転がっていた…。相手の攻撃がミミに届く直前の一瞬の出来事だった。
「キサマ!よくも!」
リヨンさんの攻撃は的確に命中した。下級魔族の腕を切り落とすほどの威力だった。強化薬の効果は抜群である。
「リヨンにゃん、助かったにゃん!」「いいえ。ミミさん、まだよ!」
ほっとしたのも束の間、下級魔族には再生能力があり、切り落とされた腕が再生し始めていた…。
「再生は厄介ですね。やぁー!」
《キーン!》
その後、手負いの下級魔族とリヨンさんが戦闘を継続した。しかし、強化薬には副作用があり、長期戦になるとリヨンさんは明らかに不利になった。リヨンさんもこれまで圧倒的に優勢だったが、『超疲労』という副作用が現れ始めていた。超疲労とは、強化薬を飲んだ後に徐々に筋肉疲労を蓄積していき、やがては筋肉が痙攣してしまう現象だった。今は互角か…いや、相手の再生が完了してしまい、押され始めていた。
我々は、下級魔族相手に勝利できるだろうか…。
― to be continued ―
最奥部から低音で迫力のある声が広間に響き渡った。どうやらここでの最も権力を持つ者『下級魔族』が重い腰を上げたようである。
その魔族は、人間よりやや大柄で体格が良く、赤い肌と黒い髪を持っていた。頭部には角と牙が生えており、目は紫色に光っている。四肢は筋肉質で、手には鋼の鉤爪を装備していた。
(強そうだな…。それにしても下級魔族ともなると、会話ができるものなのだな。)
私たちは、この洞窟に入ってから数十匹の魔物と戦ってきたが、どれも無言で襲ってきただけだった。しかし、下級魔族は、これまで戦ってきた魔物たちとは違い、確かな知性が備わっているようだった。
「お前たちの目的は何だ?何故、人々を襲うのだ?」
「人間がおいしいからだ。当たり前のことだろう。」
下級魔族はそう答えた。その言葉には一切の感情がなく、冷徹な事実を述べているようだった。
「まあ、そうだろうな。しかし、ただ食事のために襲う訳ではないだろう?」
私は、相手の発言に不快感を感じながらも、情報を引き出すために調子を合わせて質問した。
「......。」
下級魔族は一瞬沈黙した。その表情からは何を考えているかわからなかった。
「魔王様を復活させる。」
下級魔族は突然そう言った。
「そのためには、人の悪意、人の恐怖、人の苦痛、多く利用する必要がある。俺たちは魔王様を早く復活させるんだ!」
「何だって!?それならば私たちとは相容れないな。お前を倒し、魔王の復活を絶対に阻止してやる!」
「俺を倒すだって?ガハハハハ!弱小な人間どもに、俺が倒されるわけがないよな。」
「人間は弱いと見くびっているのか?それなら、我々の力を思い知らせて後悔させてやろう。」
(威勢のいいことを言ってしまったけど、俺が戦う訳じゃないんだよなぁ…。)
「ご主人様、カッコイイにゃあ!」「レイ様、素敵です。」
「あはは…。」
(俺、カッコ悪い…。)
私は気を取り直し、仲間のために相手の能力を解析することにする。
- 名前:キンダー
- 性別:なし
- 年齢:不明
- 種族:下級魔族
- 能力:爪攻撃 牙攻撃 炎ブレス 再生
- 特徴:魔王復活のために各地に送り込まれた下級魔族の一匹。ある程度の知性を持つが、賢い方ではない。格闘術による戦闘を好む。
相手は、格闘タイプのようだ。しかし、細かな能力値までは読み取れなかった。
「この魔族は格闘タイプです。魔法攻撃はありませんが、炎のブレスには注意が必要です。」
私は仲間に情報を伝えた。
「承知しました!」「わかったにゃん!」
リヨンさんとミミは、キリッとした表情で返事をした。彼女らはすでに集中力を高め、戦闘の体勢を整えている様子である。
《グロォォォォー!!》
下級魔族は、しゃぶりついている骨だけになった腕を投げ捨て、こちらに向かって怒号を放つ。その怒号は凄まじく、空気が揺れるほどの圧力を感じた。
先制攻撃は下級魔族からだ。口から炎のブレスが炸裂する。範囲攻撃で、近くにいるものは大きなダメージを受けるだろう。リヨンさんが一番近くにいたが、すぐに攻撃を察知し回避した。適切な距離を取れば炎は届かない。
しかし、下級魔族はそのまま私を狙い、勢いよく飛びかかってきた。近接戦闘に切り替えるつもりだろう。一瞬で間合いを詰め、鋭い爪を振りかざす。この攻撃で一般の人間なら即死するほどの鋭さだ。私は物理攻撃に耐性があるため、即座には死なないだろうが、深手を負う覚悟は必要だ。武器を持っていない私は、腕を交差させて顔面への攻撃に備えた。
《キーン!》
金属音が響く。気がつくと目の前にはリヨンさんが立っており、下級魔族の爪攻撃を双剣で防いでいる。
「レイ様、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です。助かりました。」
リヨンさんは下級魔族と激しく交戦しているが、明らかに腕力に差があるようだった。リヨンさんは押し負け、後方に押しやられる。私はすぐに強化薬を取り出した。
「リヨンさん、強化薬を使ってください!ミミは、ウォーターショットで時間を稼いでください!」
「承知しました!」「はいにゃん!」
リヨンさんは強化薬を一気に飲み干した。ミミは下級魔族に向けてウォーターショットを連射する。
「ウォーターショットにゃん!」
「ほう、魔法攻撃か。だがぬるいな!」
下級魔族はウォーターショットのダメージを受けているようだったが、まだまだ余裕の表情を浮かべていた。すぐに反撃に転じた。
《キーン!》
ミミの爪と下級魔族の爪が交差した。ミミも強いが、やはり腕力では下級魔族の方が上回っている様子だった。
徐々にミミが押し負けて、後退した際に小石に足を取られて床に倒れ込んだ!
「うにゃにゃ!」
「もらった!」下級魔族は、チャンスと見るや、素早く爪を振り下ろした!
その時だった。強化薬を飲んだリヨンさんは、下級魔族を上回る俊足で距離を詰め、相手の横に回り込んで斬りかかった。強化薬によって、俊敏性だけでなく、腕力も強化されており、重い一撃が炸裂した!
《グワァァァー!!》
下級魔族の悲鳴が響き渡り、床には切り落とされた腕が転がっていた…。相手の攻撃がミミに届く直前の一瞬の出来事だった。
「キサマ!よくも!」
リヨンさんの攻撃は的確に命中した。下級魔族の腕を切り落とすほどの威力だった。強化薬の効果は抜群である。
「リヨンにゃん、助かったにゃん!」「いいえ。ミミさん、まだよ!」
ほっとしたのも束の間、下級魔族には再生能力があり、切り落とされた腕が再生し始めていた…。
「再生は厄介ですね。やぁー!」
《キーン!》
その後、手負いの下級魔族とリヨンさんが戦闘を継続した。しかし、強化薬には副作用があり、長期戦になるとリヨンさんは明らかに不利になった。リヨンさんもこれまで圧倒的に優勢だったが、『超疲労』という副作用が現れ始めていた。超疲労とは、強化薬を飲んだ後に徐々に筋肉疲労を蓄積していき、やがては筋肉が痙攣してしまう現象だった。今は互角か…いや、相手の再生が完了してしまい、押され始めていた。
我々は、下級魔族相手に勝利できるだろうか…。
― to be continued ―
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