31 / 141
第2章 初めての旅
第31話 ハマカゼ村(後編)
しおりを挟む
「えっ!嘘でしょ!?ミミさん!あなた、何でここにいるの!?」
「うぅ…ん。にゃあ…。」
周りの喧騒に目を覚ました。昨夜は、ハマカゼ村の宴会で皆さんと大いに盛り上がり、酒に酔ってしまったことを思い出した。頭がぼんやりしている。アルコールがまだ抜けていないのだろう。
「うーん。」
目をこすりながら起き上がると、そばで眠っているミミが目に入った。
「ミミ…。ここにいたのか…。」
ミミは私のそばで、気持ち良さそうな寝顔を見せていた。日本で生活している時も、ミミは必ず私の布団の上で眠っていた。私が意図的にそうさせたわけではなく、自然にそうなっていたことを思い出した。
でも、今は肌着とパンツ姿で私の隣で寝ている。中身はオッサンとはいえ、今の私は20歳の青年だ。リヨンさんが怒るだろう。
「レイ様、おはようございます。」
(ん?リヨンさんの雰囲気が…。やはり少し怒っている?)
「リヨンさん、おはようございます。ミミがいつの間にか来てしまったようですね。」
「まったく…。この子は本当に自由ですね。」
確かに、自由奔放な猫の頃の性格は、今でもそのまま引き継がれているようだ。
「そうだ、リヨンさん。ガラフさんたちの朝食がまだなら、昨日食べる予定の食事を彼らに振る舞いませんか?」
「それはいい考えだと思います。まだお休みだと思いますから、この後準備しましょう。ですが、その前に…。」
リヨンさんはいつものように水桶とタオルを用意してくれた。最近、それがないと困るくらいに習慣になっている。
「ありがとうございます!」
私たちは洗面を済ませ、一階のダイニングルームに向かった。そして、テーブルをお借りして朝食の準備を始めることにした。
まず私はタイゲンカバンから、料理長が作った『作りたての料理』を取り出した。リヨンさんは、台所に置かれているお皿を借りて、料理の盛り付けをしてくれた。
今回のメニューは、川魚のキンジャメの塩焼き、ベーコンエッグ、生野菜とジャガイモのサラダ、そして白米だ。
リヨンさんが盛り付けたお皿を、私が人数分に分けてテーブルに並べている最中、焼き魚の香りにつられてミミが現れた。
「クンクン。焼き魚のいい匂いがするのにゃ。ご主人様、食べてもいいのかにゃ?」
「ミミさん。まだ駄目ですよ。村長さんやミザーリアさん、サムさんたちも揃ってからですよ。」
「わかったにゃあ。」
リヨンさんは、ミミに対して諭すように話しかけた。ミミはそれに素直に従った。その様子はまるで親子や姉妹のようで、見ていて思わず笑みがこぼれた。
「これはすごいですな。」
「まあ!とても美味しそうな料理だこと。」
二人の明るい声に気づいて、ガラフさんやミザーリアさんもダイニングルームに姿を現した。
「ガラフさん、ミザーリアさん、おはようございます。起きたばかりですが、食事は召し上がれそうですか?」
「私たちの分まで用意していただいたのですか?とてもありがたいことですな。もちろんいただきますぞ!でも、どうしてこんなに素晴らしい料理を?」
「泊めていただいたお礼ですよ。お気になさらずに。」
「感謝いたします。」
「レイ君、ありがとうね。私、こんな素敵なお食事は初めてだわ。」
二人は料理長の料理に感激している様子で、何だか嬉しくなった。
「ミミ、サムさんたちに声をかけて、朝食を食べるようなら呼んできてください。」
「はいにゃあ。」
ミミは、二人が寝ている部屋に向かって行ったが、すぐに戻ってきた。
「二人とも二日酔いになったみたいで、食事はいらないそうだにゃ。」
「ありがとう。では、五人でいただきましょう。」
五人でテーブルを囲み、一斉に食べ始めた。
「まあ!凄いわ!これはとても美味しいわね!」
ミザーリアさんは頬に手を当てて、目を輝かせながら感激した。
「お魚おいしいにゃ!もっと食べたいにゃ!」
ミミは、サムさんたちの分を狙っているようだ。
「非常に美味しい料理です!素晴らしい腕前ですな。まるで貴族が召し上がるような食事ですな。」
ガラフさんも笑顔で食事しており、満足そうだった。
私たちは朝食を終えた後、洗い物や部屋の掃除を済ませた。それからサムさんの行商販売に参加することにした。その後、港町ペルモートへ向かう予定である。
サムさんは、二日酔いで先程まで元気がなかったが、販売の時間になると、人が変わったように元気になった。これが商人魂というものなのだろうか。
サムさんが売っていたのは、王都で仕入れた塗り薬や飲み薬などの薬品、お皿やコップなどの日用品だった。村の人々は、普段手にすることのない商品が手に入るので、結構な数の人々が買い物をしていた。
利益は定かではないが、売れ行きは順調のようだ。私は販売せずにサムさんの様子を見学しただけだが、同じ商人として大変参考になった。特に買い手が望む商品を考えて準備しておくことの重要さを学んだ。
村人の買い物が済んだので、いよいよ出発の時がやってきた。ミミは私が引き取ることになったので、彼女も村人たちとはここでお別れだ。
村の出入口には、多くの村人が別れの挨拶に集まっていた。ミミは一人ひとりに握手や抱擁を交わし、感謝の言葉を述べていた。
「皆さん、短い間だったけど、お世話になりましたにゃん!村長、ミザーリア。本当にありがとうにゃん!うぅ…。」
ミミは涙を流しながら言った。一人異世界にやって来て心細い中、村長や村人の支えや心遣いは、ミミにとって非常に心強かったことだろう。私も同じ境遇を経験してきたので、その気持ちはよくわかる。
「ミミ、頑張れよ!」「いつでも帰ってくるのよ!」「元気でいてな!」
村人たちも感極まって泣いている者もいる。この様子を見ているだけで、ミミは村人たちと非常に良い関係を築いていたことが伺える。
最後に村長やミザーリアさんとミミが抱きしめあう。その時、ミミは小さく震えていた。私は彼女の不安や寂しさを察して、優しく肩を叩いた。
「大丈夫ですよ。これからは、私が一緒です。それにハマカゼ村の人々には、また会いに行きましょう。」
私はそう言って笑顔を見せた。すると、ミミは涙を拭って頷いた。
「ありがとうにゃん…ご主人様…。」
私たちもハマカゼ村の皆さんに丁重に挨拶してから、馬車を走らせた。約70キロ先には目的地のペルモートがある。
まだ海は先のはずなのに、海からやってくる潮の香りが鼻をくすぐる。新しい世界への旅立ちだ。
これからどんな冒険が待っているのだろうか?不安も期待も入り混じった気持ちで、私は馬車の窓から見える青空を眺めた。
― to be continued ―
「うぅ…ん。にゃあ…。」
周りの喧騒に目を覚ました。昨夜は、ハマカゼ村の宴会で皆さんと大いに盛り上がり、酒に酔ってしまったことを思い出した。頭がぼんやりしている。アルコールがまだ抜けていないのだろう。
「うーん。」
目をこすりながら起き上がると、そばで眠っているミミが目に入った。
「ミミ…。ここにいたのか…。」
ミミは私のそばで、気持ち良さそうな寝顔を見せていた。日本で生活している時も、ミミは必ず私の布団の上で眠っていた。私が意図的にそうさせたわけではなく、自然にそうなっていたことを思い出した。
でも、今は肌着とパンツ姿で私の隣で寝ている。中身はオッサンとはいえ、今の私は20歳の青年だ。リヨンさんが怒るだろう。
「レイ様、おはようございます。」
(ん?リヨンさんの雰囲気が…。やはり少し怒っている?)
「リヨンさん、おはようございます。ミミがいつの間にか来てしまったようですね。」
「まったく…。この子は本当に自由ですね。」
確かに、自由奔放な猫の頃の性格は、今でもそのまま引き継がれているようだ。
「そうだ、リヨンさん。ガラフさんたちの朝食がまだなら、昨日食べる予定の食事を彼らに振る舞いませんか?」
「それはいい考えだと思います。まだお休みだと思いますから、この後準備しましょう。ですが、その前に…。」
リヨンさんはいつものように水桶とタオルを用意してくれた。最近、それがないと困るくらいに習慣になっている。
「ありがとうございます!」
私たちは洗面を済ませ、一階のダイニングルームに向かった。そして、テーブルをお借りして朝食の準備を始めることにした。
まず私はタイゲンカバンから、料理長が作った『作りたての料理』を取り出した。リヨンさんは、台所に置かれているお皿を借りて、料理の盛り付けをしてくれた。
今回のメニューは、川魚のキンジャメの塩焼き、ベーコンエッグ、生野菜とジャガイモのサラダ、そして白米だ。
リヨンさんが盛り付けたお皿を、私が人数分に分けてテーブルに並べている最中、焼き魚の香りにつられてミミが現れた。
「クンクン。焼き魚のいい匂いがするのにゃ。ご主人様、食べてもいいのかにゃ?」
「ミミさん。まだ駄目ですよ。村長さんやミザーリアさん、サムさんたちも揃ってからですよ。」
「わかったにゃあ。」
リヨンさんは、ミミに対して諭すように話しかけた。ミミはそれに素直に従った。その様子はまるで親子や姉妹のようで、見ていて思わず笑みがこぼれた。
「これはすごいですな。」
「まあ!とても美味しそうな料理だこと。」
二人の明るい声に気づいて、ガラフさんやミザーリアさんもダイニングルームに姿を現した。
「ガラフさん、ミザーリアさん、おはようございます。起きたばかりですが、食事は召し上がれそうですか?」
「私たちの分まで用意していただいたのですか?とてもありがたいことですな。もちろんいただきますぞ!でも、どうしてこんなに素晴らしい料理を?」
「泊めていただいたお礼ですよ。お気になさらずに。」
「感謝いたします。」
「レイ君、ありがとうね。私、こんな素敵なお食事は初めてだわ。」
二人は料理長の料理に感激している様子で、何だか嬉しくなった。
「ミミ、サムさんたちに声をかけて、朝食を食べるようなら呼んできてください。」
「はいにゃあ。」
ミミは、二人が寝ている部屋に向かって行ったが、すぐに戻ってきた。
「二人とも二日酔いになったみたいで、食事はいらないそうだにゃ。」
「ありがとう。では、五人でいただきましょう。」
五人でテーブルを囲み、一斉に食べ始めた。
「まあ!凄いわ!これはとても美味しいわね!」
ミザーリアさんは頬に手を当てて、目を輝かせながら感激した。
「お魚おいしいにゃ!もっと食べたいにゃ!」
ミミは、サムさんたちの分を狙っているようだ。
「非常に美味しい料理です!素晴らしい腕前ですな。まるで貴族が召し上がるような食事ですな。」
ガラフさんも笑顔で食事しており、満足そうだった。
私たちは朝食を終えた後、洗い物や部屋の掃除を済ませた。それからサムさんの行商販売に参加することにした。その後、港町ペルモートへ向かう予定である。
サムさんは、二日酔いで先程まで元気がなかったが、販売の時間になると、人が変わったように元気になった。これが商人魂というものなのだろうか。
サムさんが売っていたのは、王都で仕入れた塗り薬や飲み薬などの薬品、お皿やコップなどの日用品だった。村の人々は、普段手にすることのない商品が手に入るので、結構な数の人々が買い物をしていた。
利益は定かではないが、売れ行きは順調のようだ。私は販売せずにサムさんの様子を見学しただけだが、同じ商人として大変参考になった。特に買い手が望む商品を考えて準備しておくことの重要さを学んだ。
村人の買い物が済んだので、いよいよ出発の時がやってきた。ミミは私が引き取ることになったので、彼女も村人たちとはここでお別れだ。
村の出入口には、多くの村人が別れの挨拶に集まっていた。ミミは一人ひとりに握手や抱擁を交わし、感謝の言葉を述べていた。
「皆さん、短い間だったけど、お世話になりましたにゃん!村長、ミザーリア。本当にありがとうにゃん!うぅ…。」
ミミは涙を流しながら言った。一人異世界にやって来て心細い中、村長や村人の支えや心遣いは、ミミにとって非常に心強かったことだろう。私も同じ境遇を経験してきたので、その気持ちはよくわかる。
「ミミ、頑張れよ!」「いつでも帰ってくるのよ!」「元気でいてな!」
村人たちも感極まって泣いている者もいる。この様子を見ているだけで、ミミは村人たちと非常に良い関係を築いていたことが伺える。
最後に村長やミザーリアさんとミミが抱きしめあう。その時、ミミは小さく震えていた。私は彼女の不安や寂しさを察して、優しく肩を叩いた。
「大丈夫ですよ。これからは、私が一緒です。それにハマカゼ村の人々には、また会いに行きましょう。」
私はそう言って笑顔を見せた。すると、ミミは涙を拭って頷いた。
「ありがとうにゃん…ご主人様…。」
私たちもハマカゼ村の皆さんに丁重に挨拶してから、馬車を走らせた。約70キロ先には目的地のペルモートがある。
まだ海は先のはずなのに、海からやってくる潮の香りが鼻をくすぐる。新しい世界への旅立ちだ。
これからどんな冒険が待っているのだろうか?不安も期待も入り混じった気持ちで、私は馬車の窓から見える青空を眺めた。
― to be continued ―
21
お気に入りに追加
1,778
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界に射出された俺、『大地の力』で快適森暮らし始めます!
らもえ
ファンタジー
旧題:異世界に射出された俺、見知らぬ森の真中へ放り出される。周りには木しか生えていないけどお地蔵さんに貰ったレアスキルを使って何とか生き延びます。
俺こと杉浦耕平は、学校帰りのコンビニから家に帰る途中で自称神なるものに拉致される。いきなり攫って異世界へ行けとおっしゃる。しかも語り口が軽くどうにも怪しい。
向こうに行っても特に使命は無く、自由にしていいと言う。しかし、もらえたスキルは【異言語理解】と【簡易鑑定】のみ。いや、これだけでどうせいっちゅーに。そんな俺を見かねた地元の地蔵尊がレアスキルをくれると言うらしい。やっぱり持つべきものは地元の繋がりだよね!
それで早速異世界転移!と思いきや、異世界の高高度の上空に自称神の手違いで射出されちまう。紐なしバンジーもしくはパラシュート無しのスカイダイビングか?これ。
自称神様が何かしてくれたお陰で何とか着地に成功するも、辺りは一面木ばっかりの森のど真ん中。いやこれ遭難ですやん。
そこでお地蔵さんから貰ったスキルを思い出した。これが意外とチートスキルで何とか生活していくことに成功するのだった。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる