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始まり①
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俺、鈴木秋人には前世の記憶がある。一般的な家庭に生まれ、一般的な生活をしていたが、大学生になったばかりのある日、車の衝突事故で死んでしまったらしい。
初めは戸惑うばかりだったが、今は最高に幸せだ。
「秋人、なにをそんなにニヤついてんの?」
「これから高校の入学式だぞ。なんでお前はそんなに冷静なんだよ。ワクワクが止まらないだろ!」
隣で冷めた目で見てくる男は黒瀬玲。
この世界の主人公だ。
俺が輪廻転生したこの世界はどうやら俺が前世大好きだったギャルゲーム
「premier amour」の世界のようだ。
俺が鈴木秋人として生を受けてから、少し既視感は感じていた。しかし、鈴木秋人なんて平々凡々とした名前だし、あまりファンタジー的なものは信じないタチだ。
ここがギャルゲーの世界だなんて夢にも思っていなかった。この男、黒瀬玲に会うまでは。
初めて会ったのは中学の入学式。隣の席だった黒瀬に俺が声をかけた。
入学式に張り出されていた名簿を見てまさかの思った。しかも隣の席。そして同じバスケ部に入部しようとしている。ゲームの中の「鈴木秋人」もこうやって黒瀬と仲良くなったのではないか、そう思わせるのに充分な状況が揃っていた。
それでも、ここがあの大好きなギャルゲーの世界だとは俄かに信じられなかった。だが、黒瀬と過ごしていくうちに偶然では片付けられないほどの一致が見つかっていった。
今、俺はこの世界を大好きなギャルゲー「premier amour」に限りなく類似している世界として捉えている。
ヒロインは全員で5人。全員の苗字に色の名前が入っている。ドジっ子系・清楚系・ギャル系・・・
果たして黒瀬は誰を選ぶのか
「楽しみだなぁ」
頬がゆるゆるになる。そんな俺を見て黒瀬は首を傾げた。
初めは戸惑うばかりだったが、今は最高に幸せだ。
「秋人、なにをそんなにニヤついてんの?」
「これから高校の入学式だぞ。なんでお前はそんなに冷静なんだよ。ワクワクが止まらないだろ!」
隣で冷めた目で見てくる男は黒瀬玲。
この世界の主人公だ。
俺が輪廻転生したこの世界はどうやら俺が前世大好きだったギャルゲーム
「premier amour」の世界のようだ。
俺が鈴木秋人として生を受けてから、少し既視感は感じていた。しかし、鈴木秋人なんて平々凡々とした名前だし、あまりファンタジー的なものは信じないタチだ。
ここがギャルゲーの世界だなんて夢にも思っていなかった。この男、黒瀬玲に会うまでは。
初めて会ったのは中学の入学式。隣の席だった黒瀬に俺が声をかけた。
入学式に張り出されていた名簿を見てまさかの思った。しかも隣の席。そして同じバスケ部に入部しようとしている。ゲームの中の「鈴木秋人」もこうやって黒瀬と仲良くなったのではないか、そう思わせるのに充分な状況が揃っていた。
それでも、ここがあの大好きなギャルゲーの世界だとは俄かに信じられなかった。だが、黒瀬と過ごしていくうちに偶然では片付けられないほどの一致が見つかっていった。
今、俺はこの世界を大好きなギャルゲー「premier amour」に限りなく類似している世界として捉えている。
ヒロインは全員で5人。全員の苗字に色の名前が入っている。ドジっ子系・清楚系・ギャル系・・・
果たして黒瀬は誰を選ぶのか
「楽しみだなぁ」
頬がゆるゆるになる。そんな俺を見て黒瀬は首を傾げた。
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