異世界クラス転移した俺氏、陰キャなのに聖剣抜いたった ~なんかヤバそうなので学園一の美少女と国外逃亡します~

みょっつ三世

文字の大きさ
上 下
34 / 67

まさかの新事実

しおりを挟む
週末

クライスの妹の婚約披露パーティーへ車で向かう。

「クライスの妹って何歳?」

「14歳?だっけ?」

王子の誕生日パーティーで2人が踊っているのを見たっきり。クライスと似てる金髪の綺麗な女の子だった。



「名前は?」

何も知らないな。ルイスは笑いながらえーと?

「アメリア?だな。」

と答えた。

バートリー家の家の少し手前で車を止めて貰う。結構、玄関前は人が多く出席者が多いのが解る。

・・・と思っていたら原因は会長だった。



「そういや玄関前で待ち合わせてたな。」

握手会の様に会長に握手を求めて中へ入っていく御令嬢や御子息達。

私達を見付けた会長は遅い!!と言い放った。

その途端に視線が此方へ向かう。

「ルナリー様にルイス様だわ!!」

あはは。握手会突入。



「さあ、時間になりますから中へ。」

見かねたバートリー家の使用人が声を掛けてくれて漸く中へ入る事が出来た。



「会長、申し訳ない。」

「いやいや、待ち合わせは玄関前は今後は却下だな。」

目立つ場所は避けよう。



相変わらず広くて豪華な大理石の玄関ルームを抜けてパーティールームへ案内される。

パーティールームはレストランが開けるくらいの広さがあった。

立食パーティー形式で今日も食べる暇が無さそうな気がする。



庶民にはこれを食べない感覚が未だに解らない。勿体ないよなあ。



クライスは両親の隣で挨拶をしている様だ。御令嬢達が次々に挨拶に来ている。

「僕達も御両親には挨拶しておこうか。」

会長と共にクライス達の元へ。途中、色々な方々から声を掛けられるのでやっと辿り着けた。



「本日はお招きありがとうございます。」

「おめでとうございます。」

クライスの御両親は嬉しそうに

「まあ!ようこそ!いつもクライスがお世話になっております。」

と丁寧にお辞儀をされた。

「やっと来たねー。もう辛い。」

クライスがゲンナリと愚痴を言う。



「こんにちは。お招きありがとうございます。」

背後から王子とキャサリンが声を掛ける。

本日のメンバーは揃った。



「もう握手会は嫌だわ・・。」

キャサリン達も此処に来るまでに相当捕まったようだ。



「では、お父様、お母様。今日は会長と一緒におりますので。」

クライスは嬉しそうに此方へ。御両親は会長に息子が我儘を言ってすみませんと謝っていた。

シャッフルダンスの件は無事に両親にOKを貰えた様だ。



私達の婚約披露パーティーの時の様に御両親の挨拶からパーティーが始まった。

妹さんの結婚相手は同級生のビクター君と言う。好青年になりそうな感じ。今は可愛い感じの子だ。



ダンスも14歳ってまだ可愛らしい。2人とも綺麗な顔立ちだし今まで婚約していなかったのが不思議なくらいだ。

いや、クライスや会長にカインにジョージも婚約してないから普通なのかな。



「クライス様は誰と踊られるのかしら?」

「誰も御令嬢が御一緒じゃないわ!」

「もしかして?え?ケビン様?いやーん!素敵!」



御令嬢達、聞こえてますよー。その通りですよー。

クライスと会長は笑いを堪えて聞こえないフリをしている。

やっぱり素敵なのね。

エリザベス様程では無くても皆、こう言うの好きなんだなあ。



「さあ、行こうか会長。」

「ああ。レッツゴーだね。」

クライスが会長をエスコートして前へ出る。

続いて王子をエスコートするルイス

キャサリンをエスコートする私と続くと御令嬢達や御子息達の声援の様な歓喜の悲鳴の様な。

キャー!!!と言う声と共に拍手が起こった。



「ノネット・クライムの皆様だわ!」

「クライス様とケビン様!お似合いですわ!」

「あら!ジェファーソン様とルイス様の方がお似合いよー!」

「キャサリン様とルナリー様、可愛い!!」



好き放題言ってる声が周囲から聞こえる。



「何と言うかウケるよな。」

「アイドルって大変なのね。」

キャサリンと踊りながら呟く。お陰様で男性のパートもすっかり覚えてしまった。



「ねぇ。クライス見てよ。」

キャサリンがクライスと会長の方へ視線を向ける。

「う。。何かめっちゃ嬉しそう。」



「どんだけ御令嬢嫌いなのかしら。困った奴だわー。」

「会長が本気で好きになったらどうするんだろうな?」

2人で顔を見合わせる。



「私は会長を応援するかなあ。」

キャサリンが真剣な顔で言う。

「まあ、そうなるか。」

そうなったらそうしよう。うん。



ダンスは無事に終了し主役の妹さんと婚約者よりも大きい拍手を貰ってしまった。



幸せそうな御令嬢達。そしてもっと幸せそうなクライス。



「お疲れー!任務完了だよな?」

6人で部屋の隅へ移動。



「ありがとうー!本当に助かったー!」

クライスは本当に嬉しそうだ。

勿論、会長も。



今日は隅でこっそり食事出来そう。

「美味いな。」

「うん。クライスの家の料理人も凄いなあ。」

ルイスもモグモグ。



「マッケンジー夫妻食べ過ぎだぞ。」

会長に笑いながら突っ込まれる。お腹空いてるしー。



パーティーは無事に終了。

クライスにお茶でも飲んで行きなよ!と客間に案内された。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。

スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。 地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!? 異世界国家サバイバル、ここに爆誕!

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

処理中です...