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第6章 太陽の聖女と星の聖女
第281話 解放されるアニエスたち
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「お姉ちゃん。急にお話が終わって、出なさいって言われたんだけど……」
「私もです。突然、取り調べは終了だと言われ、犯人かのような扱いから、急に態度が変わりました」
取調室から出ると、少し遅れてコリンとロレッタさんもやって来た。
ただ、ロレッタさんが納得いかないという表情なので、説明はしておいた方が良いかも。
「あー、きっと私の説明を信じてくれたからだと思うよ」
「なるほど。私も魔の力と、今すぐ止めないと大惨事になると話したのですが、全く聞いてもらえず……参考までに、アニエスさんがどのように説明したのか教えていただけないでしょうか」
「そ、その、誠心誠意説明したから分かってもらえたんだと思うな……きっと」
占いが絶対に当たるロレッタさんの方が情報は確かなんだけど、神水は見た目に分かり易いからね。
あと、イスパナで土の聖女って呼ばれていた事も信じて貰えた理由の一つになっていると思うけど。
……ただ、本当の土の聖女であるミアちゃんには、またどこかで謝らないといけないかも。
「あれ!? 待って。イナリは!?」
「そう言えば、まだ来てないねー」
「す、すみません! イナリは……一緒にいたもう一人は、どこですか!?」
キョロキョロするコリンを他所に、急いで近くにいた騎士さんにイナリの事を聞いてみる。
も、物凄く嫌な予感がするんだけど。
元々、私たちは容疑者扱いされていた上に、イナリが協力的な対応をするとは思えない。
イナリの態度次第では、騎士さんたちだって怒るだろうし、そうなったら……騎士さんたちが危ない!
「はっはっは。必死になっているところ悪いけど、地下の取調室にいるから、移動に少し時間が掛かっているだけだよ」
「あ、そうですか……良かった」
「ほほう。お嬢さんは、あの男の事が余程心配なんだね」
「当然です!」
「おっと、そんなに堂々と宣言されるとは思わなかったよ。若いっていうのは良いねぇ」
いくら土の聖女だと信じて貰えても、騎士さんたちが大怪我を負ったりしたら、流石に魔の力どころではなくなってしまう。
だから、イナリを怒らせていないか心配しているんだけど……何故か騎士さんの反応がおかしい気がする。
だけど、そんな事を考えているうちに、イナリがやって来た。
「アニエス。無事で良かった」
「えぇ、イナリも何もなかったみたいで本当に良かったわ」
「……ふむ。若さだな」
何故かさっきの騎士さんだけでなく、他の騎士さんたちまで私を見て、大きく頷いている。
若さ……って言うけど、頷いている騎士さんたちの中にも二十歳くらいの方がいますよね?
「さて、アニエスさん。改めて、現状を整理したい。二階に全員が入れる作戦室がある。そこで状況を整理させてくれないか?」
「はい。是非、お願い致します」
セルジオさんに言われ、移動しながらイナリたちに魔の力の説明を行い、協力してもらう事になったと説明する。
絶対に、ゲーマやネダーランのような大惨事を起こしてはいけない。
あの時は、私たちだけで魔剣を……トリスタン王子の相手をしたけれど、今回は違う。
ポートガの騎士さんたちに協力してもらい、絶対に魔の力を止めるんだ!
「私もです。突然、取り調べは終了だと言われ、犯人かのような扱いから、急に態度が変わりました」
取調室から出ると、少し遅れてコリンとロレッタさんもやって来た。
ただ、ロレッタさんが納得いかないという表情なので、説明はしておいた方が良いかも。
「あー、きっと私の説明を信じてくれたからだと思うよ」
「なるほど。私も魔の力と、今すぐ止めないと大惨事になると話したのですが、全く聞いてもらえず……参考までに、アニエスさんがどのように説明したのか教えていただけないでしょうか」
「そ、その、誠心誠意説明したから分かってもらえたんだと思うな……きっと」
占いが絶対に当たるロレッタさんの方が情報は確かなんだけど、神水は見た目に分かり易いからね。
あと、イスパナで土の聖女って呼ばれていた事も信じて貰えた理由の一つになっていると思うけど。
……ただ、本当の土の聖女であるミアちゃんには、またどこかで謝らないといけないかも。
「あれ!? 待って。イナリは!?」
「そう言えば、まだ来てないねー」
「す、すみません! イナリは……一緒にいたもう一人は、どこですか!?」
キョロキョロするコリンを他所に、急いで近くにいた騎士さんにイナリの事を聞いてみる。
も、物凄く嫌な予感がするんだけど。
元々、私たちは容疑者扱いされていた上に、イナリが協力的な対応をするとは思えない。
イナリの態度次第では、騎士さんたちだって怒るだろうし、そうなったら……騎士さんたちが危ない!
「はっはっは。必死になっているところ悪いけど、地下の取調室にいるから、移動に少し時間が掛かっているだけだよ」
「あ、そうですか……良かった」
「ほほう。お嬢さんは、あの男の事が余程心配なんだね」
「当然です!」
「おっと、そんなに堂々と宣言されるとは思わなかったよ。若いっていうのは良いねぇ」
いくら土の聖女だと信じて貰えても、騎士さんたちが大怪我を負ったりしたら、流石に魔の力どころではなくなってしまう。
だから、イナリを怒らせていないか心配しているんだけど……何故か騎士さんの反応がおかしい気がする。
だけど、そんな事を考えているうちに、イナリがやって来た。
「アニエス。無事で良かった」
「えぇ、イナリも何もなかったみたいで本当に良かったわ」
「……ふむ。若さだな」
何故かさっきの騎士さんだけでなく、他の騎士さんたちまで私を見て、大きく頷いている。
若さ……って言うけど、頷いている騎士さんたちの中にも二十歳くらいの方がいますよね?
「さて、アニエスさん。改めて、現状を整理したい。二階に全員が入れる作戦室がある。そこで状況を整理させてくれないか?」
「はい。是非、お願い致します」
セルジオさんに言われ、移動しながらイナリたちに魔の力の説明を行い、協力してもらう事になったと説明する。
絶対に、ゲーマやネダーランのような大惨事を起こしてはいけない。
あの時は、私たちだけで魔剣を……トリスタン王子の相手をしたけれど、今回は違う。
ポートガの騎士さんたちに協力してもらい、絶対に魔の力を止めるんだ!
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