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第6章 太陽の聖女と星の聖女
第239話 筆記試験
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――次の中から、アレカンドリナセンアの葉の効能について、誤っているものを全て選べ。
――次の内、血液凝固抑制作用がある薬草はどれか。
――米から採った油とセサミから採った油について、次の問いに答えよ。
薬師の試験が始まり、薬に関する問題をひたすら解いていく。
うーん……薬草の効能系は割と自信があるんだけど、どうかな。
ただ、食べ物に関する問題が出てくるとは思わなかった。
一旦、最後まで解いたので、残り時間を確認して……って、もう砂時計の残りが殆ど無い!?
み、見直し……急いで見直さないと。
「そこまでっ! 答案用紙から手を離してください」
ギルドマスターさんの言葉でペンを置き、答案を提出する。
「それでは、今から採点を行います。七割以上の正解で合格となり、次の実技試験に移ります。尚、正解が七割に満たない場合は、即試験終了となるため、お帰りいただきます」
「は、はい。わかりました」
「それでは、採点してきますので、この部屋で暫しお待ちください」
そう言って、ギルドマスターさんが部屋を出ていった。
「はぁ……疲れた」
呟きながら机に突っ伏すと、部屋に残っていたギュスターヴさんが話し掛けてくる。
「はっはっは。ソフィアの弟子でも疲れるんだな」
「え? まぁ……それより、ギュスターヴさんはソフィアさんの事をご存知なんですか?」
「あぁ、よく知っているぜ。フランセーズでは伝説の薬師だからな」
「あ、そっか。S級薬師さんですもんね」
何気なくそう言うと、一瞬ギュスターヴさんが顔をしかめ……すぐに笑顔を浮かべた。
何かマズい事を言ってしまったのだろうか。
一応、謝った方が良いのかな? と考えていると、先にギュスターヴさんが口を開く。
「あー、もしかして顔に出てたか。すまないね。ソフィアさんの弟子である君には関係のない事なんだ」
「え? えっと、もしかして、ソフィアさんと何かあったんでしょうか?」
「……いや、気にしないでくれ」
気にしないで……と言われても、気になるんですけどっ!
どうしよう。試験に集中しないといけないのに。
一旦、今のギュスターヴさんの話を忘れて、薬作りの為に集中しておこうと思ったんだけど……
「と言っても、気になるよな。そうだな。ソフィアさんが、どうして薬師ギルドではなく、冒険者ギルドで弟子を募集したのかって話になるんだが……」
ついさっき、ギュスターヴさんが自分で気にしないでって言ったよね!?
どうして、気になる話を蒸し返しちゃうかな!?
とはいえ、ギュスターヴさんがソフィアさんの話をし始めたので、相槌を打とうかなと思ったところで扉が開き、ギルドマスターさんが戻ってきた。
「お待たせしました。アニエスさん。A級薬師の筆記試験ですが……百点満点中、八十点で合格です」
「よ、良かったー!」
「お疲れさまでした。無事、合格で何よりです。ですが、このまま実技試験を行いますので、ついて来てください。部屋を移動します」
ギルドマスターさんから筆記試験の結果を聞いて安堵したものの、すぐさま別の部屋へ。
そうだ。ギュスターヴさんが後ろを歩いているから、さっきの話を聞いてみようかな。
中途半端な状態で、変に気になっちゃうし。
「あの、ギュスターヴさん……」
「君。試験官に試験に関する質問以外では、不用意に話し掛けないでくれたまえ」
「え!? す、すみません」
えぇっ!? さっきはギュスターヴさんから私に話し掛けてきたよね!?
若干納得がいかず、ちょっとモヤモヤした状態のまま、様々な薬草や薬に、器具が用意された大きな部屋へとやって来た。
とにかく、薬作りに気持ちを切り替えなきゃ!
――次の内、血液凝固抑制作用がある薬草はどれか。
――米から採った油とセサミから採った油について、次の問いに答えよ。
薬師の試験が始まり、薬に関する問題をひたすら解いていく。
うーん……薬草の効能系は割と自信があるんだけど、どうかな。
ただ、食べ物に関する問題が出てくるとは思わなかった。
一旦、最後まで解いたので、残り時間を確認して……って、もう砂時計の残りが殆ど無い!?
み、見直し……急いで見直さないと。
「そこまでっ! 答案用紙から手を離してください」
ギルドマスターさんの言葉でペンを置き、答案を提出する。
「それでは、今から採点を行います。七割以上の正解で合格となり、次の実技試験に移ります。尚、正解が七割に満たない場合は、即試験終了となるため、お帰りいただきます」
「は、はい。わかりました」
「それでは、採点してきますので、この部屋で暫しお待ちください」
そう言って、ギルドマスターさんが部屋を出ていった。
「はぁ……疲れた」
呟きながら机に突っ伏すと、部屋に残っていたギュスターヴさんが話し掛けてくる。
「はっはっは。ソフィアの弟子でも疲れるんだな」
「え? まぁ……それより、ギュスターヴさんはソフィアさんの事をご存知なんですか?」
「あぁ、よく知っているぜ。フランセーズでは伝説の薬師だからな」
「あ、そっか。S級薬師さんですもんね」
何気なくそう言うと、一瞬ギュスターヴさんが顔をしかめ……すぐに笑顔を浮かべた。
何かマズい事を言ってしまったのだろうか。
一応、謝った方が良いのかな? と考えていると、先にギュスターヴさんが口を開く。
「あー、もしかして顔に出てたか。すまないね。ソフィアさんの弟子である君には関係のない事なんだ」
「え? えっと、もしかして、ソフィアさんと何かあったんでしょうか?」
「……いや、気にしないでくれ」
気にしないで……と言われても、気になるんですけどっ!
どうしよう。試験に集中しないといけないのに。
一旦、今のギュスターヴさんの話を忘れて、薬作りの為に集中しておこうと思ったんだけど……
「と言っても、気になるよな。そうだな。ソフィアさんが、どうして薬師ギルドではなく、冒険者ギルドで弟子を募集したのかって話になるんだが……」
ついさっき、ギュスターヴさんが自分で気にしないでって言ったよね!?
どうして、気になる話を蒸し返しちゃうかな!?
とはいえ、ギュスターヴさんがソフィアさんの話をし始めたので、相槌を打とうかなと思ったところで扉が開き、ギルドマスターさんが戻ってきた。
「お待たせしました。アニエスさん。A級薬師の筆記試験ですが……百点満点中、八十点で合格です」
「よ、良かったー!」
「お疲れさまでした。無事、合格で何よりです。ですが、このまま実技試験を行いますので、ついて来てください。部屋を移動します」
ギルドマスターさんから筆記試験の結果を聞いて安堵したものの、すぐさま別の部屋へ。
そうだ。ギュスターヴさんが後ろを歩いているから、さっきの話を聞いてみようかな。
中途半端な状態で、変に気になっちゃうし。
「あの、ギュスターヴさん……」
「君。試験官に試験に関する質問以外では、不用意に話し掛けないでくれたまえ」
「え!? す、すみません」
えぇっ!? さっきはギュスターヴさんから私に話し掛けてきたよね!?
若干納得がいかず、ちょっとモヤモヤした状態のまま、様々な薬草や薬に、器具が用意された大きな部屋へとやって来た。
とにかく、薬作りに気持ちを切り替えなきゃ!
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