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第1章 ゴミスキルと古代兵器
第46話 決断を迫られるカーティス
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ボスモンスターによって、マリーさんが生み出した岩の壁が壊され、ボスモンスターが大きな身体を躍らせる。
だけど僕は魔銃に十分な魔力を込め終えていて、姿を現したボスモンスターに狙いを定め……撃つ!
見た目は先ほどまでと同じ氷弾だけど、一発でボスモンスターの身体の半分を凍らせた。
「やった! クリスのおかげで、ボスモンスターに与えるダメージが大幅に上がったよ! ありがとう!」
同じ攻撃なのに、どうして攻撃が通り易くなったのかというと、先程マリーさんが生み出した壁の内側で、クリスが言った話……魔銃にビーストキラーの特性を付与出来ないかというアイディアからだ。
氷の魔銃を一旦ストレージに格納し、ゴミ錬金スキルで、ダンジョンで倒した少し強めの魔物の血を使うと……氷の魔銃(ビーストキラー:ランクC)っていう表示に変わった。
その効果は、先程目にした通りで、ボスモンスターの半身が凍りついている。
「ボスモンスターの攻撃を防いだ時に、偶然傷を付けて、気付いただけなんだけど、お兄ちゃんの役に立てて良かったよー」
「うん。けど、まだ倒した訳じゃないから、二人とも気をつけてっ!」
「えぇ、そのつもりよっ! ≪アイアン・ジャベリン≫」
動きがかなり鈍くなったボスモンスターをクリスが引き付け、マリーさんが鉄の槍を放って牽制している間に、次弾となる魔力を込め、撃つっ!
着弾し、ボスモンスターが殆ど動かなくなったけど、念のためにもう一発……うん、大丈夫かな?
警戒を解かずに近付くと、
「≪ゴミ保管≫」
ゴミスキルでボスモンスターがストレージに収納され、その大きな身体が目の前から姿を消した。
「やったー! お兄ちゃん、凄ーい!」
「いや、クリスのアイディアや、マリーさんが時間を稼いでくれたおかげだよ」
無事に帰れる事が嬉しいらしく、クリスに抱きつかれていると、
「ま、まぁ、私が手伝ったんだから当然の結果よね。それより、早くお姉様を」
マリーさんがシャルロットを修理しようと急かしてくる。
「待って。ここはダンジョンの中だし、一旦外に出ようよ。ダンジョンは一定時間で魔物が復活するって言うし、さっきのボスモンスターとは戦いたくないよ」
とりあえず僕の意見が通り、三人でダンジョンの入り口へと戻る事に。
流石に、倒してすぐ復活という事は無いのか、道中は魔物が出て来ない。
なので、大量に得た魔物の死骸を買い取ってもらったら、何を買うか……なんて話を楽しくしていたんだけど、不意にマリーさんが足を止める。
「マリーさん? どうしたの?」
「う、嘘でしょ……どうして!? ローガンが居る!」
ローガン? どこかで聞いた事のある名前な気がするけど、誰だっけ?
そんな事を考えていると、マリーさんが頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。
「マリーさん!? 大丈夫!? 顔が真っ青だけど、どうしたの!?」
「この先、ダンジョンの入り口を出てすぐの所に、騎士団長ローガン……今の私の所有者が居るわ」
「え? マリーさんの持ち主? それってつまり、マリーさんがその人の元へ帰らないといけないって事?」
「それどころじゃないわ。あの人が、お姉様を探せって、ジェームズたちに依頼しているのよ。あの人自身は魔力量が多くないから」
「……その人がここで待っている。しかも、騎士団長っていう事は……狙いはシャルロット!?」
けど、どうして騎士団が?
騎士たちは撒いたし、念の為に街ももう一度移動した。
それなのに、見つかるのが早すぎる。
しかも、ダンジョンで待ち伏せするかのように……まさか、冒険者ギルドから情報が流れているの!?
何故、騎士団がここに居るのかと考えていると、突然マリーさんが立ち上がり……僕に抱き付いてきた!?
「マリーさん!?」
「カーティスもお嬢ちゃんも、よく聞いて。私は、あのローガンに命令されたら、抗えないの。マジックフォンの姿になってもダメ。強制的にこの姿に戻らされてしまうの。そしてきっと、貴方たちと、お姉様を攻撃させられる。だから……私を壊して」
「な、何を言っているの!?」
「こうするしか、貴方たちや、お姉様を守る方法が無いのっ! 魔力切れを起こしても、騎士団に魔力を持つ者くらい居るでしょうし、強制的に活動させられる。ね? もう、これしか方法が無いのよ」
そう言って、抱きつくマリーさんが僕の顔を見上げ……っ!?
き、キス……された!?
「ふふっ。これでもう、思い残す事はないわ! 私は私自身に攻撃出来ないから、一思いにお願い。ね、カーティス」
マリーさんが僕から離れ、笑顔を向けてくる。
だけど……こんなの、どうすれば良いんだよっ!
だけど僕は魔銃に十分な魔力を込め終えていて、姿を現したボスモンスターに狙いを定め……撃つ!
見た目は先ほどまでと同じ氷弾だけど、一発でボスモンスターの身体の半分を凍らせた。
「やった! クリスのおかげで、ボスモンスターに与えるダメージが大幅に上がったよ! ありがとう!」
同じ攻撃なのに、どうして攻撃が通り易くなったのかというと、先程マリーさんが生み出した壁の内側で、クリスが言った話……魔銃にビーストキラーの特性を付与出来ないかというアイディアからだ。
氷の魔銃を一旦ストレージに格納し、ゴミ錬金スキルで、ダンジョンで倒した少し強めの魔物の血を使うと……氷の魔銃(ビーストキラー:ランクC)っていう表示に変わった。
その効果は、先程目にした通りで、ボスモンスターの半身が凍りついている。
「ボスモンスターの攻撃を防いだ時に、偶然傷を付けて、気付いただけなんだけど、お兄ちゃんの役に立てて良かったよー」
「うん。けど、まだ倒した訳じゃないから、二人とも気をつけてっ!」
「えぇ、そのつもりよっ! ≪アイアン・ジャベリン≫」
動きがかなり鈍くなったボスモンスターをクリスが引き付け、マリーさんが鉄の槍を放って牽制している間に、次弾となる魔力を込め、撃つっ!
着弾し、ボスモンスターが殆ど動かなくなったけど、念のためにもう一発……うん、大丈夫かな?
警戒を解かずに近付くと、
「≪ゴミ保管≫」
ゴミスキルでボスモンスターがストレージに収納され、その大きな身体が目の前から姿を消した。
「やったー! お兄ちゃん、凄ーい!」
「いや、クリスのアイディアや、マリーさんが時間を稼いでくれたおかげだよ」
無事に帰れる事が嬉しいらしく、クリスに抱きつかれていると、
「ま、まぁ、私が手伝ったんだから当然の結果よね。それより、早くお姉様を」
マリーさんがシャルロットを修理しようと急かしてくる。
「待って。ここはダンジョンの中だし、一旦外に出ようよ。ダンジョンは一定時間で魔物が復活するって言うし、さっきのボスモンスターとは戦いたくないよ」
とりあえず僕の意見が通り、三人でダンジョンの入り口へと戻る事に。
流石に、倒してすぐ復活という事は無いのか、道中は魔物が出て来ない。
なので、大量に得た魔物の死骸を買い取ってもらったら、何を買うか……なんて話を楽しくしていたんだけど、不意にマリーさんが足を止める。
「マリーさん? どうしたの?」
「う、嘘でしょ……どうして!? ローガンが居る!」
ローガン? どこかで聞いた事のある名前な気がするけど、誰だっけ?
そんな事を考えていると、マリーさんが頭を抱えてしゃがみ込んでしまった。
「マリーさん!? 大丈夫!? 顔が真っ青だけど、どうしたの!?」
「この先、ダンジョンの入り口を出てすぐの所に、騎士団長ローガン……今の私の所有者が居るわ」
「え? マリーさんの持ち主? それってつまり、マリーさんがその人の元へ帰らないといけないって事?」
「それどころじゃないわ。あの人が、お姉様を探せって、ジェームズたちに依頼しているのよ。あの人自身は魔力量が多くないから」
「……その人がここで待っている。しかも、騎士団長っていう事は……狙いはシャルロット!?」
けど、どうして騎士団が?
騎士たちは撒いたし、念の為に街ももう一度移動した。
それなのに、見つかるのが早すぎる。
しかも、ダンジョンで待ち伏せするかのように……まさか、冒険者ギルドから情報が流れているの!?
何故、騎士団がここに居るのかと考えていると、突然マリーさんが立ち上がり……僕に抱き付いてきた!?
「マリーさん!?」
「カーティスもお嬢ちゃんも、よく聞いて。私は、あのローガンに命令されたら、抗えないの。マジックフォンの姿になってもダメ。強制的にこの姿に戻らされてしまうの。そしてきっと、貴方たちと、お姉様を攻撃させられる。だから……私を壊して」
「な、何を言っているの!?」
「こうするしか、貴方たちや、お姉様を守る方法が無いのっ! 魔力切れを起こしても、騎士団に魔力を持つ者くらい居るでしょうし、強制的に活動させられる。ね? もう、これしか方法が無いのよ」
そう言って、抱きつくマリーさんが僕の顔を見上げ……っ!?
き、キス……された!?
「ふふっ。これでもう、思い残す事はないわ! 私は私自身に攻撃出来ないから、一思いにお願い。ね、カーティス」
マリーさんが僕から離れ、笑顔を向けてくる。
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