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第1章 ゴミスキルと古代兵器
第45話 ボスモンスター
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「あれ? お兄ちゃん。次のフロアは随分と天井が高いね」
「んー、次の階層が一番下だからかな? ボスモンスターが出る所だし、少し違うのかもね」
「天井なんて関係ないわよ。要は魔物を倒せば良いんでしょ。行くわよっ!」
通路や部屋の天井が高く、少し雰囲気の変わったダンジョンの最下層を進み、これまで通りに魔物を倒して行く。
一先ず、普通の魔物は問題なくて、倒して回収して……を繰り返す。
それなりの数を倒したと思った所で、
『カーティスさん。少し強い魔物が現れました。おそらく、皆さんが話されているボスモンスターという奴かと』
「……現れたって、さっきまで居なかったの?」
『はい、突然現れましたね。ここからは離れていますが、向かいますか?』
「……いや、避けよう。他の魔物に案内して欲しいかな」
シャルロットは突然ボスモンスターが現れた……って言うけど、常に居る訳じゃないのか。
というか、どこから現れたんだろ?
いや、それを言うならダンジョンの中の魔物もそうか。
魔物を全部倒しても、一定期間で復活するっていうし……謎だらけだな。
「えっと、ボスモンスターの居場所が分かったから、それを避けてある程度魔物を倒したら、切り上げようか」
「カーティス。ここの魔物はそれ程強くないし、ボスモンスターっていうのも大した事無いんじゃないの?」
「それでも、帰ろう。万が一の事があったら嫌だからね」
シャルロット復活の為にもボスを倒したがるマリーさんを宥めつつ、他の魔物を倒していく。
シャルロットがボスモンスター以外を殲滅したと言うので、クリスを綺麗にして、ダンジョンを出る事に。
「……シャルロット。ボスモンスターと遭遇せずに前の階層へ戻りたいんだけど」
『そうですね。でしたら……あっ!』
「……ど、どうしたの? 何かあったの?」
『ボスモンスターが、上の階へ戻る坂道の所で止まっています。明らかに、逃がさない……という意思が見て取れますが』
うそ……そんな行動をするんだ。
まるで、こっちの行動を把握しているかのようなボスモンスターに驚きつつ、二人に事実を伝える。
「ふふっ……それじゃあ仕方ないわね。ボスモンスターを倒して、大きな魔石をもらわないとね」
「お、お兄ちゃん。だ、大丈夫かな?」
「二人とも勘違いしないで欲しいんだけど、ボスモンスターは倒さなくても良いと思うんだ。幸い、前の階層へ戻る道のすぐそばらしいから、隙を見て逃げれば良いと思う」
とはいえ、追ってくるようなら戦わないといけないけど。
気合を入れ直し、三人で前の階層へ戻る道へ行くと……居た。
横手からこっそり覗いてみると、僕たちの身長の三倍くらいはありそうな、巨大な狼が臨戦態勢で、周囲を見渡している。
「お、お兄ちゃん。大き過ぎるよー」
「そ、そうだね。思っていた以上だったよ」
「ふっ……大丈夫よ。大きいだけで、基本的な動きは、これまで倒してきた狼の魔物と大差ないハズよ……たぶん」
一先ず作戦を決め、先ずはマリーさんが一番強い攻撃魔法を放つ。
「≪アイアン・ジャベリン≫」
鉄で出来た大きな槍が生み出され、凄い速度でボスモンスターに向かって飛んで行くと、巨大な身体に命中! しっかりダメージを与えたはずなんだけど、何事も無かったかのように、こっちを見て、駆け出そうとする。
そこへ、狙いを定めた魔銃を放ち……前足を凍らせた!
「二人とも凄いよっ! ……って、うそっ!?」
クリスが喜びの声をあげた直後、ボスモンスターがそのまま駆けて来たっ!?
もう一回同じ攻撃を放ちたい所だけど、魔銃にはかなり多くの魔力を注いだから、時間が掛かってしまう。
そんな中で、打ち合わせ通りクリスが前に出て、ボスモンスターを引きつける。
無理に攻撃はせず、防御と回避に徹し、
「≪アイアン・ジャベリン≫」
再びマリーさんの攻撃魔法が放たれ、僕も魔銃を撃つ。
身体に刺さる二本目の槍と、後ろ足を凍らされた事に怒りを覚えたのか。
洞窟の壁を使い、氷を纏った足から氷を削り取ると、血走った目をクリスに向け、前足を振るう。
「クリスっ!」
「だ、大丈夫っ!」
「簡単には倒せないのね……≪アース・ウォール≫」
マリーさんがボスモンスターの前に石の壁を作り出した所で、慌ててクリスを抱きかかえ、距離を取る。
クリスは大丈夫と言っていたけど、白い肌に赤い線が走っていた。
「クリス、血が! ……マリーさん、治癒魔法を」
「使えるけど、攻撃魔法程得意じゃないから、時間が掛かるわよ。……それより、どうしようか」
マリーさんが言いたいのは、このまま戦うのか、逃げるのか。
攻撃魔法は効いているけど、そのダメージは小さい。
もう少し注ぐ魔力の量を増やす事は出来るけど……戦うにしろ、隙を作って逃げるにしろ、もっとダメージ量を増やしたい所だ。
「お兄ちゃん。クリス、思ったんだけど……」
「クリス、無理はしないで」
「待って。お兄ちゃんのスキルを使って、こんな事って……」
どうやってボスモンスターを凌ごうかと思っていたけど、クリスが思い付いたというアイディアを話してくれて、活路が見えた。
「ありがとう、クリス。これなら、いけるかも!」
僕の準備が整うまで、マリーさんが時間を稼いでくれて……これで、きっと何とかなるはずだっ!
「んー、次の階層が一番下だからかな? ボスモンスターが出る所だし、少し違うのかもね」
「天井なんて関係ないわよ。要は魔物を倒せば良いんでしょ。行くわよっ!」
通路や部屋の天井が高く、少し雰囲気の変わったダンジョンの最下層を進み、これまで通りに魔物を倒して行く。
一先ず、普通の魔物は問題なくて、倒して回収して……を繰り返す。
それなりの数を倒したと思った所で、
『カーティスさん。少し強い魔物が現れました。おそらく、皆さんが話されているボスモンスターという奴かと』
「……現れたって、さっきまで居なかったの?」
『はい、突然現れましたね。ここからは離れていますが、向かいますか?』
「……いや、避けよう。他の魔物に案内して欲しいかな」
シャルロットは突然ボスモンスターが現れた……って言うけど、常に居る訳じゃないのか。
というか、どこから現れたんだろ?
いや、それを言うならダンジョンの中の魔物もそうか。
魔物を全部倒しても、一定期間で復活するっていうし……謎だらけだな。
「えっと、ボスモンスターの居場所が分かったから、それを避けてある程度魔物を倒したら、切り上げようか」
「カーティス。ここの魔物はそれ程強くないし、ボスモンスターっていうのも大した事無いんじゃないの?」
「それでも、帰ろう。万が一の事があったら嫌だからね」
シャルロット復活の為にもボスを倒したがるマリーさんを宥めつつ、他の魔物を倒していく。
シャルロットがボスモンスター以外を殲滅したと言うので、クリスを綺麗にして、ダンジョンを出る事に。
「……シャルロット。ボスモンスターと遭遇せずに前の階層へ戻りたいんだけど」
『そうですね。でしたら……あっ!』
「……ど、どうしたの? 何かあったの?」
『ボスモンスターが、上の階へ戻る坂道の所で止まっています。明らかに、逃がさない……という意思が見て取れますが』
うそ……そんな行動をするんだ。
まるで、こっちの行動を把握しているかのようなボスモンスターに驚きつつ、二人に事実を伝える。
「ふふっ……それじゃあ仕方ないわね。ボスモンスターを倒して、大きな魔石をもらわないとね」
「お、お兄ちゃん。だ、大丈夫かな?」
「二人とも勘違いしないで欲しいんだけど、ボスモンスターは倒さなくても良いと思うんだ。幸い、前の階層へ戻る道のすぐそばらしいから、隙を見て逃げれば良いと思う」
とはいえ、追ってくるようなら戦わないといけないけど。
気合を入れ直し、三人で前の階層へ戻る道へ行くと……居た。
横手からこっそり覗いてみると、僕たちの身長の三倍くらいはありそうな、巨大な狼が臨戦態勢で、周囲を見渡している。
「お、お兄ちゃん。大き過ぎるよー」
「そ、そうだね。思っていた以上だったよ」
「ふっ……大丈夫よ。大きいだけで、基本的な動きは、これまで倒してきた狼の魔物と大差ないハズよ……たぶん」
一先ず作戦を決め、先ずはマリーさんが一番強い攻撃魔法を放つ。
「≪アイアン・ジャベリン≫」
鉄で出来た大きな槍が生み出され、凄い速度でボスモンスターに向かって飛んで行くと、巨大な身体に命中! しっかりダメージを与えたはずなんだけど、何事も無かったかのように、こっちを見て、駆け出そうとする。
そこへ、狙いを定めた魔銃を放ち……前足を凍らせた!
「二人とも凄いよっ! ……って、うそっ!?」
クリスが喜びの声をあげた直後、ボスモンスターがそのまま駆けて来たっ!?
もう一回同じ攻撃を放ちたい所だけど、魔銃にはかなり多くの魔力を注いだから、時間が掛かってしまう。
そんな中で、打ち合わせ通りクリスが前に出て、ボスモンスターを引きつける。
無理に攻撃はせず、防御と回避に徹し、
「≪アイアン・ジャベリン≫」
再びマリーさんの攻撃魔法が放たれ、僕も魔銃を撃つ。
身体に刺さる二本目の槍と、後ろ足を凍らされた事に怒りを覚えたのか。
洞窟の壁を使い、氷を纏った足から氷を削り取ると、血走った目をクリスに向け、前足を振るう。
「クリスっ!」
「だ、大丈夫っ!」
「簡単には倒せないのね……≪アース・ウォール≫」
マリーさんがボスモンスターの前に石の壁を作り出した所で、慌ててクリスを抱きかかえ、距離を取る。
クリスは大丈夫と言っていたけど、白い肌に赤い線が走っていた。
「クリス、血が! ……マリーさん、治癒魔法を」
「使えるけど、攻撃魔法程得意じゃないから、時間が掛かるわよ。……それより、どうしようか」
マリーさんが言いたいのは、このまま戦うのか、逃げるのか。
攻撃魔法は効いているけど、そのダメージは小さい。
もう少し注ぐ魔力の量を増やす事は出来るけど……戦うにしろ、隙を作って逃げるにしろ、もっとダメージ量を増やしたい所だ。
「お兄ちゃん。クリス、思ったんだけど……」
「クリス、無理はしないで」
「待って。お兄ちゃんのスキルを使って、こんな事って……」
どうやってボスモンスターを凌ごうかと思っていたけど、クリスが思い付いたというアイディアを話してくれて、活路が見えた。
「ありがとう、クリス。これなら、いけるかも!」
僕の準備が整うまで、マリーさんが時間を稼いでくれて……これで、きっと何とかなるはずだっ!
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こちらもよろしくお願いいたします。
★魔動列車で行く異世界旅行~列車を作るスキルを授かったんだけど、訪れた街が例外なく栄えるので、いろんな場所から招待され過ぎて困ってます~
★魔動列車で行く異世界旅行~列車を作るスキルを授かったんだけど、訪れた街が例外なく栄えるので、いろんな場所から招待され過ぎて困ってます~
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