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第1章 ゴミスキルと古代兵器
第28話 迎撃開始?
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「お兄ちゃん。おはよっ! 朝だよー!」
翌朝。何故かシャルロットではなく、クリスに起こされる。
……あ、そっか。昨日は疲れていて、シャルロットをストレージに入れっぱなしにしちゃったんだ。
一先ず、シャルロットをストレージから出すと、
『おはようございます。ここは……なるほど。ゆうべはお楽しみでしたね』
「何をだよっ! 何もしてないよっ!」
「ん? お兄ちゃん? どうかしたの?」
シャルロットが変な事を言うから、つい反応してしまい、クリスに変な顔をされてしまった。
『しかし、随分と遅いお目覚めですね。もう九時ですよ?』
げっ……昨日なかなか眠れなかったからか、こんな時間まで寝ちゃったのか。
「とりあえず、急いで支度を……」
「うん。クリスはもう準備出来てるよー」
「本当だ。ちょっと待ってね。顔を洗ってくるから」
身支度と朝食を済ませると、シャルロットに案内してもらい、急いで冒険者ギルドへ向かうんだけど、
『カーティスさん。いろんな所から監視されていますよ』
「えっ!? ……こほん。昨日の騎士たちか」
困った話が出てきた。
昨日、一応解放されたものの、きっちり見張られていたんだ。
騎士の人に何度も会ってしまったせいで、昨日の八人の中で、僕が一番疑われていたもんね。
……でも、そもそもどうしてシャルロットは追われて居るんだっけ?
それに昨日の騎士たちは、国家反逆を企てる者を探しているって言っていたけど……待って。
ジェームズはマリーさんと一緒にシャルロットを探して居て、騎士たちもジェームズに……というか、ルイス家に従って、シャルロットを探している。
どういう訳でそうなったのかは分からないけれど、シャルロットを持つ事が、国家反逆に繋がると騙されて。
つまり、騎士たちを騙したルイス家の嘘を暴くか、シャルロットを差し出さないと、僕たちは延々と騎士たちに付きまとわれるって事なの!?
「……シャルロット。シャルロットは、どうしてマリーさんに探されていると思う?」
『そうですね。かつて私が破壊された時は、「所有する国が世界の覇権を握る事になる」という理由で周辺国が連合を組み、それぞれが持つマジックフォンたちを集結させて、私を破壊させました』
「……あー、この検索や地図は凄いもんね。あと、天気も予測出来るんだっけ?」
『はい。現存するマジックフォンは私が最古で、それ以降の世代のマジックフォンたち――妹たちは、それらの機能を削減して、代わりに戦闘機能が強化されましたから』
つまり、マリーさんは当時の指示に従い、再びシャルロットを壊そうとしてるっていう事?
でも、当時のマリーさんの所有者なんて生きている訳がないから、今は違う所有者が居るっていう事になる。
……それがジェームズなのか?
だけど、僕がシャルロットを動くようにしたタイミングに合わせて、ジェームズがマリーさんの所有者になって、シャルロットが危険だからと騎士まで動かし……た?
うーん。これから僕たちが普通に暮らす為には、ジェームズを何とかするしかないの?
「お兄ちゃん。あれじゃないかな? 冒険者ギルドって看板があるよー!」
暫く考え事をしている内に冒険者ギルドへ着いていたので、先ずは荷物を渡して、配達の仕事を終わらせる。
いつもなら、ここで再び配達の仕事を受け、ゴミ捨て場を回るんだけど、今の僕たちにはずっと監視が付いているから、ゴミ捨て場でゴミを回収すると、ストレージスキルを持っている事がバレてしまう。
そうなると、シャルロットを隠し持っているのが僕だと決めつけられ……マズいよね。
きっと特急馬車で移動しても、騎士たちはついて来るだろうし、何より馬車ではなく軍馬に騎乗している騎士たちの方が速いから、昨日みたいに追いつかれる。
逃げる事が出来ないのなら、やっぱりこっちから打って出るしかないのかも。
「……シャルロット。僕たちを監視しているっていう騎士が何人居るか分かる?」
『この建物の中に一人と建物の外に一人……合計二人ですね』
二人か。ジェームズが王都から更に騎士を追加したりする前に、何とかした方が良さそうだね。
「クリス。一つお願いがあるんだ」
「どーしたのー? クリス、お兄ちゃんのお願いなら、その……な、何でも聞くよ? お兄ちゃんは、恩人だし。す、好きな事して良いんだよ?」
「じゃあ、今から宿を取るから、暫くそこで待っていてくれる?」
「えっ!? それって、お兄ちゃんとクリスが別行動をするっていう事なの!? ヤダよー! クリスは、お兄ちゃんと一緒がいいー!」
「そうだけど、すぐ戻るからさ。その……いろいろと準備があってね」
「あ! それって、何かサプライズ的な……わかった! クリス待ってるね!」
クリスは何か勘違いしているみたいだけど、一先ず待ってくれるみたいだし、危険に晒さなくて済む。
後は、騎士やマリーさんを撤退させる方法を考えるだけ……って、どうしよう。
翌朝。何故かシャルロットではなく、クリスに起こされる。
……あ、そっか。昨日は疲れていて、シャルロットをストレージに入れっぱなしにしちゃったんだ。
一先ず、シャルロットをストレージから出すと、
『おはようございます。ここは……なるほど。ゆうべはお楽しみでしたね』
「何をだよっ! 何もしてないよっ!」
「ん? お兄ちゃん? どうかしたの?」
シャルロットが変な事を言うから、つい反応してしまい、クリスに変な顔をされてしまった。
『しかし、随分と遅いお目覚めですね。もう九時ですよ?』
げっ……昨日なかなか眠れなかったからか、こんな時間まで寝ちゃったのか。
「とりあえず、急いで支度を……」
「うん。クリスはもう準備出来てるよー」
「本当だ。ちょっと待ってね。顔を洗ってくるから」
身支度と朝食を済ませると、シャルロットに案内してもらい、急いで冒険者ギルドへ向かうんだけど、
『カーティスさん。いろんな所から監視されていますよ』
「えっ!? ……こほん。昨日の騎士たちか」
困った話が出てきた。
昨日、一応解放されたものの、きっちり見張られていたんだ。
騎士の人に何度も会ってしまったせいで、昨日の八人の中で、僕が一番疑われていたもんね。
……でも、そもそもどうしてシャルロットは追われて居るんだっけ?
それに昨日の騎士たちは、国家反逆を企てる者を探しているって言っていたけど……待って。
ジェームズはマリーさんと一緒にシャルロットを探して居て、騎士たちもジェームズに……というか、ルイス家に従って、シャルロットを探している。
どういう訳でそうなったのかは分からないけれど、シャルロットを持つ事が、国家反逆に繋がると騙されて。
つまり、騎士たちを騙したルイス家の嘘を暴くか、シャルロットを差し出さないと、僕たちは延々と騎士たちに付きまとわれるって事なの!?
「……シャルロット。シャルロットは、どうしてマリーさんに探されていると思う?」
『そうですね。かつて私が破壊された時は、「所有する国が世界の覇権を握る事になる」という理由で周辺国が連合を組み、それぞれが持つマジックフォンたちを集結させて、私を破壊させました』
「……あー、この検索や地図は凄いもんね。あと、天気も予測出来るんだっけ?」
『はい。現存するマジックフォンは私が最古で、それ以降の世代のマジックフォンたち――妹たちは、それらの機能を削減して、代わりに戦闘機能が強化されましたから』
つまり、マリーさんは当時の指示に従い、再びシャルロットを壊そうとしてるっていう事?
でも、当時のマリーさんの所有者なんて生きている訳がないから、今は違う所有者が居るっていう事になる。
……それがジェームズなのか?
だけど、僕がシャルロットを動くようにしたタイミングに合わせて、ジェームズがマリーさんの所有者になって、シャルロットが危険だからと騎士まで動かし……た?
うーん。これから僕たちが普通に暮らす為には、ジェームズを何とかするしかないの?
「お兄ちゃん。あれじゃないかな? 冒険者ギルドって看板があるよー!」
暫く考え事をしている内に冒険者ギルドへ着いていたので、先ずは荷物を渡して、配達の仕事を終わらせる。
いつもなら、ここで再び配達の仕事を受け、ゴミ捨て場を回るんだけど、今の僕たちにはずっと監視が付いているから、ゴミ捨て場でゴミを回収すると、ストレージスキルを持っている事がバレてしまう。
そうなると、シャルロットを隠し持っているのが僕だと決めつけられ……マズいよね。
きっと特急馬車で移動しても、騎士たちはついて来るだろうし、何より馬車ではなく軍馬に騎乗している騎士たちの方が速いから、昨日みたいに追いつかれる。
逃げる事が出来ないのなら、やっぱりこっちから打って出るしかないのかも。
「……シャルロット。僕たちを監視しているっていう騎士が何人居るか分かる?」
『この建物の中に一人と建物の外に一人……合計二人ですね』
二人か。ジェームズが王都から更に騎士を追加したりする前に、何とかした方が良さそうだね。
「クリス。一つお願いがあるんだ」
「どーしたのー? クリス、お兄ちゃんのお願いなら、その……な、何でも聞くよ? お兄ちゃんは、恩人だし。す、好きな事して良いんだよ?」
「じゃあ、今から宿を取るから、暫くそこで待っていてくれる?」
「えっ!? それって、お兄ちゃんとクリスが別行動をするっていう事なの!? ヤダよー! クリスは、お兄ちゃんと一緒がいいー!」
「そうだけど、すぐ戻るからさ。その……いろいろと準備があってね」
「あ! それって、何かサプライズ的な……わかった! クリス待ってるね!」
クリスは何か勘違いしているみたいだけど、一先ず待ってくれるみたいだし、危険に晒さなくて済む。
後は、騎士やマリーさんを撤退させる方法を考えるだけ……って、どうしよう。
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