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第1章 ゴミスキルと古代兵器
第27話 ご宿泊
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「お兄ちゃん。やっと街に着いたね」
「そうだね。夕方には着く予定だったのに、もうすっかり夜だね」
ジェームズたちのせいで時間を取られ、完全に日が落ちてしまった。
とりあえず夕食にしたいんだけど、流石に着いてすぐにシャルロットを出さない方が良い気がする。
すぐ近くに早馬で駆けてきた騎士たちが居るし、暫くすればマリーさんも現れるだろう。
僕たちが街に着いた途端に、シャルロットが現れた……と、なったら再び拘束されかねない。
「とりあえず、このお店なんてどう?」
「良いんじゃないかな? クリス、お腹空いちゃったよー」
いつもはシャルロットのオススメのお店に入っているけど、今日は僕の勘でお店を選ぶと、
「お兄ちゃん! すっごく美味しい!」
「うん、そうだね」
適当に選んだ所が、大当たりで凄く美味しかった。
僕の勘もあながち悪くないと思っていたら……めちゃくちゃ高いお店だったよ。
いや、雰囲気も凄く良いし、サービスも味も申し分無いんだけど、その分料金が高い訳で。
普段の食事の五倍くらいの金額を払い、次は宿探しなんだけど、
「すみません。本日は既に満室でして……」
手頃な値段の宿に三軒連続で断られてしまった。
シャルロットに案内してもらった時は、一度もこんな事なかったなと思いつつ、
「お兄ちゃん。あそこはどうかなー? 凄く可愛い宿だよー!」
「わかった。行ってみよう」
クリスが選んだピンク色の壁の宿に行ってみる。
この際、多少高くても良いや……と思っていたら、部屋が空いていた上に、お風呂まで付いているらしい。
ベッドが一つと、お風呂だけという完全に寝る為だけの宿だけど、歩き疲れた僕は、そのままベッドに寝転ぶ。
「お兄ちゃん。じゃあ、クリスはお風呂に入ってくるね」
「うん、わかったよ」
「ふふっ、お風呂のある宿なんて初めてだよー」
今日は大変だったけど、部屋にお風呂があるのが嬉しいのか、クリスが鼻歌混じりに奥へ行き、暫くすると水の流れる音が聞こえてきた。
何となく音のする方へ顔を向けると、
「えっ!? クリ……ス!?」
ガラスの向こうでクリスがシャワー浴びていて……あ、本当に女の子だったんだ。
……って、見ちゃダメだよっ!
でも、どうしてお風呂がガラス張りなの!? というか、ガラス張りのお風呂なのに、どうしてクリスはこっちを向いているのさっ! 色々見えちゃったよっ!
慌てて顔をベッドに埋め、暫くじっとしていると、
「お兄ちゃん。次、お風呂どうぞー。あと、見てみてー! こんな服が置いてあったのー」
バスローブ姿のクリスがやって来た。
「う、うん。じゃあ、僕もお風呂に……」
「お兄ちゃん? どうしたの? まだお風呂に入っていないのに、顔が赤いよ?」
「いや、何でもないんだ」
「もしかして、熱でもあるの?」
心配そうな表情を浮かべたクリスが、顔を近付けてきて……おでこがくっつく!
「熱は……ないのかな? でも、お兄ちゃん。本当に大丈夫ー?」
「うん。大丈夫だから」
うぅ……騎士の一件で意識していなかったのに、さっき見てしまったから、またクリスが女の子だって意識してしまう。
とりあえず、頭を冷やそうとシャワーを浴び……中は鏡張りなんだ。
これなら、綺麗に身体を洗えるね。
最近は桶の水で身体を拭くだけだったから、綺麗に身体を洗い、湯船で身体を温めてベッドに戻ると、
「お、お、お兄ちゃん。お、お帰りなさい」
クリスの顔が何故かめちゃくちゃ赤い。
耳まで真っ赤に染まったクリスが、何か言いたそうに僕の方をチラチラ見ては、ベッドに顔を埋める。
そんな動作を暫く繰り返した後、相変わらず顔を真っ赤に染めたままのクリスが、僕の顔をジッと見つめてきた。
「あ、あの……お兄ちゃんも、見たの?」
「何を?」
「ナニっていうか、その……クリスがシャワーを浴びている所を」
「ん? …………あっ!」
そうだった!
お風呂は鏡張りだって思っていたけど、外からは中が見える、マジカルミラーだ!
「お兄ちゃんも……っていう事は、クリスも見たの?」
「うん。お兄ちゃんもクリスの裸を見たんだよね?」
「ご、ごめん。ちょっとだけ見ちゃった」
互いに顔を真っ赤に染めたまま、暫く沈黙が続き、
「お兄ちゃん。ご、ごめんね。あんまり胸とか大きくなくて」
クリスが突拍子のない事を口にする。
「クリス!? 何の話!?」
「だ、だって、クリスはお兄ちゃんと……な、何でもないっ! そ、それより、お兄ちゃん。今日は疲れたし、早く寝よっ!」
「そ、そうだね。疲れたもんね。じゃあ、僕は床で……」
「どうして? いつも一緒に寝てるじゃない。お兄ちゃんが床で寝るなら、クリスも床で寝るっ」
結局、同じベッドで一緒に寝る事になったんだけど、いつも通りクリスの寝相が悪くて、バスローブがはだけていたり、抱きついてきたりするから、変に意識してしまって……全然眠る事が出来なかった。
「そうだね。夕方には着く予定だったのに、もうすっかり夜だね」
ジェームズたちのせいで時間を取られ、完全に日が落ちてしまった。
とりあえず夕食にしたいんだけど、流石に着いてすぐにシャルロットを出さない方が良い気がする。
すぐ近くに早馬で駆けてきた騎士たちが居るし、暫くすればマリーさんも現れるだろう。
僕たちが街に着いた途端に、シャルロットが現れた……と、なったら再び拘束されかねない。
「とりあえず、このお店なんてどう?」
「良いんじゃないかな? クリス、お腹空いちゃったよー」
いつもはシャルロットのオススメのお店に入っているけど、今日は僕の勘でお店を選ぶと、
「お兄ちゃん! すっごく美味しい!」
「うん、そうだね」
適当に選んだ所が、大当たりで凄く美味しかった。
僕の勘もあながち悪くないと思っていたら……めちゃくちゃ高いお店だったよ。
いや、雰囲気も凄く良いし、サービスも味も申し分無いんだけど、その分料金が高い訳で。
普段の食事の五倍くらいの金額を払い、次は宿探しなんだけど、
「すみません。本日は既に満室でして……」
手頃な値段の宿に三軒連続で断られてしまった。
シャルロットに案内してもらった時は、一度もこんな事なかったなと思いつつ、
「お兄ちゃん。あそこはどうかなー? 凄く可愛い宿だよー!」
「わかった。行ってみよう」
クリスが選んだピンク色の壁の宿に行ってみる。
この際、多少高くても良いや……と思っていたら、部屋が空いていた上に、お風呂まで付いているらしい。
ベッドが一つと、お風呂だけという完全に寝る為だけの宿だけど、歩き疲れた僕は、そのままベッドに寝転ぶ。
「お兄ちゃん。じゃあ、クリスはお風呂に入ってくるね」
「うん、わかったよ」
「ふふっ、お風呂のある宿なんて初めてだよー」
今日は大変だったけど、部屋にお風呂があるのが嬉しいのか、クリスが鼻歌混じりに奥へ行き、暫くすると水の流れる音が聞こえてきた。
何となく音のする方へ顔を向けると、
「えっ!? クリ……ス!?」
ガラスの向こうでクリスがシャワー浴びていて……あ、本当に女の子だったんだ。
……って、見ちゃダメだよっ!
でも、どうしてお風呂がガラス張りなの!? というか、ガラス張りのお風呂なのに、どうしてクリスはこっちを向いているのさっ! 色々見えちゃったよっ!
慌てて顔をベッドに埋め、暫くじっとしていると、
「お兄ちゃん。次、お風呂どうぞー。あと、見てみてー! こんな服が置いてあったのー」
バスローブ姿のクリスがやって来た。
「う、うん。じゃあ、僕もお風呂に……」
「お兄ちゃん? どうしたの? まだお風呂に入っていないのに、顔が赤いよ?」
「いや、何でもないんだ」
「もしかして、熱でもあるの?」
心配そうな表情を浮かべたクリスが、顔を近付けてきて……おでこがくっつく!
「熱は……ないのかな? でも、お兄ちゃん。本当に大丈夫ー?」
「うん。大丈夫だから」
うぅ……騎士の一件で意識していなかったのに、さっき見てしまったから、またクリスが女の子だって意識してしまう。
とりあえず、頭を冷やそうとシャワーを浴び……中は鏡張りなんだ。
これなら、綺麗に身体を洗えるね。
最近は桶の水で身体を拭くだけだったから、綺麗に身体を洗い、湯船で身体を温めてベッドに戻ると、
「お、お、お兄ちゃん。お、お帰りなさい」
クリスの顔が何故かめちゃくちゃ赤い。
耳まで真っ赤に染まったクリスが、何か言いたそうに僕の方をチラチラ見ては、ベッドに顔を埋める。
そんな動作を暫く繰り返した後、相変わらず顔を真っ赤に染めたままのクリスが、僕の顔をジッと見つめてきた。
「あ、あの……お兄ちゃんも、見たの?」
「何を?」
「ナニっていうか、その……クリスがシャワーを浴びている所を」
「ん? …………あっ!」
そうだった!
お風呂は鏡張りだって思っていたけど、外からは中が見える、マジカルミラーだ!
「お兄ちゃんも……っていう事は、クリスも見たの?」
「うん。お兄ちゃんもクリスの裸を見たんだよね?」
「ご、ごめん。ちょっとだけ見ちゃった」
互いに顔を真っ赤に染めたまま、暫く沈黙が続き、
「お兄ちゃん。ご、ごめんね。あんまり胸とか大きくなくて」
クリスが突拍子のない事を口にする。
「クリス!? 何の話!?」
「だ、だって、クリスはお兄ちゃんと……な、何でもないっ! そ、それより、お兄ちゃん。今日は疲れたし、早く寝よっ!」
「そ、そうだね。疲れたもんね。じゃあ、僕は床で……」
「どうして? いつも一緒に寝てるじゃない。お兄ちゃんが床で寝るなら、クリスも床で寝るっ」
結局、同じベッドで一緒に寝る事になったんだけど、いつも通りクリスの寝相が悪くて、バスローブがはだけていたり、抱きついてきたりするから、変に意識してしまって……全然眠る事が出来なかった。
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