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第9章 ドワーフ婚姻試練
第282話 なすりつけ
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瞬間移動でマーガレットの部屋へ来ると、
「えっ!? えぇっ!? ちょ、お、お兄さんっ!?」
「すまない。緊急事態なんだ。急いで来てくれ!」
「待って! お願い待って! せめて服を……服を着させてぇぇぇっ!」
タイミング悪く着替え中だったようで、下着姿だったが仕方がない。
事態が事態なので、半裸のマーガレットを抱きしめ、再び帝国へと戻る。
屋敷へ戻る直前まで峰打ちで吹き飛ばしていた人間の前に現れると、再び同じ方法で吹き飛ばす。
「マーガレット! この人は、無理矢理魔物を憑依させられているらしいんだっ! マーガレットの力で何とか元の人間に戻せないか!?」
「これが!? ……正直言って、無理だと思う。見た所、人間の意識が主で魔物を取り込んでいるよね? 逆だったら、まだ可能性はあるけど、残念ながらこれは出来ないよ」
「……むしろ、逆は可能なのか!?」
「え? そんな人まで居るの!?」
「あぁ。元々人間なんだが、魔物を憑依され、魔物の姿になってしまった人がいる。魔物ではなく、人間みたいな動きをするから、不思議には思っていたんだが」
「その人を直接確認させて。魔物の憑依具合を確認したい」
「分かった!」
そう言って、マーガレットと共に魔物となってしまった人を探そうとしたかったのだが、目の前の男がしつこく攻撃してくる。
俺や街を襲うのは、もしかしたら本人の意思ではないかもしれない。
だが、神聖魔法のエキスパートであるマーガレットが無理と言っている以上、悪いが俺にはどうしてやる事も出来ない。
だから……この人が、自分の家族や友人、同じ街の人を襲ってしまう前に――始末する。これが最善……のハズだ。
だが、そこまで分かっていても、剣を振るう腕に迷いが生じる。
中途半端な気持ちの剣は、男の左腕を斬り落とすだけで、動きを止められない。
気付けば男が右手に魔力を溜めていて、その魔力を俺に……
「貴方っ! 何をボーッとしているのさっ! 見た目は人間でも、敵は敵でしょ!」
男の頭に矢が刺さり、アタランテの声が届くと共に男の姿が掻き消えた。
「お兄さん。この人、何か闇の魔法を仕込まれていたと思う。何かの条件で身体がチリになるような」
「その条件が、死んだとき……か?」
「おそらく。証拠を残さない為か、亡くなった後で調べられないようにする為か……理由は分からないけどさ」
マーガレットやアタランテが、俺を心配するように駆け寄って来る。
俺が助けられない敵を助けられないかと考え、動きが鈍ってしまったからだろう。
だがそれで、街や住人に被害が出てしまっては本末転倒だ。
「すまん! もう大丈夫だ。アタランテ……ただ、人間みたいな動きをする、魔物らしくない魔物は動きを封じる程度に止めておいてくれ。そっちはマーガレットに任せたい」
「何か理由があるんだね? 了解。ヴィクトリーヌやラウラにも伝えておくよ」
ようやく吹っ切れる事が出来、人の形をした魔物は一刀両断。
人の動きをする魔物は魔法で動きを封じ、
「ターン・アンデッド」
マーガレットの魔法で人間の姿へと戻り、それぞれ感謝の言葉と共に、思い思いの場所へと走って行く。
おそらく、家族の元へ戻ったのだろう。
ちなみにマーガレット曰く、元となった人間と、魔物の意識が完全に分離していたおかげで、助ける事が出来たそうだ。
さて、一先ず街は大丈夫……
「あ、あのロリコン魔族……逃げやがった!」
気付けば空に魔族の姿が無い。
一方で、残ったのは凍りついた家や、半壊した家。
幸い、魔物化していた人たち以外で、命を落とした人は居ないものの……どうしよう。
『し、仕方ないですよ。魔族から街や住人を守る為ですし』
(いや、それをアオイが自分で言うな……って、そうだ!)
思い付いた事があり、悔しがりながら、
「くっ、魔族めー。街を凍らせ、地震を起こすなんて許せんぞー。くそー、魔族めー。許さんぞ魔族ー」
大きな声で周囲に叫んでみた。
『あ、あの。ヘンリーさん、何をしているんですか?』
(何って、アオイがやらかした事を魔族がやった事にしようと思って)
『……まぁ、今回の事は私も強く言えない所はありますが、一つだけ。ヘンリーさん……演技がクソ下手過ぎますよ』
(ほっとけ!)
一先ず、今回の事は魔族がやった事で、俺たちは魔族から街を救ったと情報操作した所で、ふと気付く。
「ところで、どうしてマーガレットは半裸なんだ? 見せて回るくらいなら、触っても良いか?」
「私が着替えていた時に、お兄さんが問答無用で連れてきたんでしょっ!」
マーガレットが両腕で大きな胸を隠していたので、丸見えになっている白いパンツをマジマジと見ていたら、めちゃくちゃ怒られてしまった。
「えっ!? えぇっ!? ちょ、お、お兄さんっ!?」
「すまない。緊急事態なんだ。急いで来てくれ!」
「待って! お願い待って! せめて服を……服を着させてぇぇぇっ!」
タイミング悪く着替え中だったようで、下着姿だったが仕方がない。
事態が事態なので、半裸のマーガレットを抱きしめ、再び帝国へと戻る。
屋敷へ戻る直前まで峰打ちで吹き飛ばしていた人間の前に現れると、再び同じ方法で吹き飛ばす。
「マーガレット! この人は、無理矢理魔物を憑依させられているらしいんだっ! マーガレットの力で何とか元の人間に戻せないか!?」
「これが!? ……正直言って、無理だと思う。見た所、人間の意識が主で魔物を取り込んでいるよね? 逆だったら、まだ可能性はあるけど、残念ながらこれは出来ないよ」
「……むしろ、逆は可能なのか!?」
「え? そんな人まで居るの!?」
「あぁ。元々人間なんだが、魔物を憑依され、魔物の姿になってしまった人がいる。魔物ではなく、人間みたいな動きをするから、不思議には思っていたんだが」
「その人を直接確認させて。魔物の憑依具合を確認したい」
「分かった!」
そう言って、マーガレットと共に魔物となってしまった人を探そうとしたかったのだが、目の前の男がしつこく攻撃してくる。
俺や街を襲うのは、もしかしたら本人の意思ではないかもしれない。
だが、神聖魔法のエキスパートであるマーガレットが無理と言っている以上、悪いが俺にはどうしてやる事も出来ない。
だから……この人が、自分の家族や友人、同じ街の人を襲ってしまう前に――始末する。これが最善……のハズだ。
だが、そこまで分かっていても、剣を振るう腕に迷いが生じる。
中途半端な気持ちの剣は、男の左腕を斬り落とすだけで、動きを止められない。
気付けば男が右手に魔力を溜めていて、その魔力を俺に……
「貴方っ! 何をボーッとしているのさっ! 見た目は人間でも、敵は敵でしょ!」
男の頭に矢が刺さり、アタランテの声が届くと共に男の姿が掻き消えた。
「お兄さん。この人、何か闇の魔法を仕込まれていたと思う。何かの条件で身体がチリになるような」
「その条件が、死んだとき……か?」
「おそらく。証拠を残さない為か、亡くなった後で調べられないようにする為か……理由は分からないけどさ」
マーガレットやアタランテが、俺を心配するように駆け寄って来る。
俺が助けられない敵を助けられないかと考え、動きが鈍ってしまったからだろう。
だがそれで、街や住人に被害が出てしまっては本末転倒だ。
「すまん! もう大丈夫だ。アタランテ……ただ、人間みたいな動きをする、魔物らしくない魔物は動きを封じる程度に止めておいてくれ。そっちはマーガレットに任せたい」
「何か理由があるんだね? 了解。ヴィクトリーヌやラウラにも伝えておくよ」
ようやく吹っ切れる事が出来、人の形をした魔物は一刀両断。
人の動きをする魔物は魔法で動きを封じ、
「ターン・アンデッド」
マーガレットの魔法で人間の姿へと戻り、それぞれ感謝の言葉と共に、思い思いの場所へと走って行く。
おそらく、家族の元へ戻ったのだろう。
ちなみにマーガレット曰く、元となった人間と、魔物の意識が完全に分離していたおかげで、助ける事が出来たそうだ。
さて、一先ず街は大丈夫……
「あ、あのロリコン魔族……逃げやがった!」
気付けば空に魔族の姿が無い。
一方で、残ったのは凍りついた家や、半壊した家。
幸い、魔物化していた人たち以外で、命を落とした人は居ないものの……どうしよう。
『し、仕方ないですよ。魔族から街や住人を守る為ですし』
(いや、それをアオイが自分で言うな……って、そうだ!)
思い付いた事があり、悔しがりながら、
「くっ、魔族めー。街を凍らせ、地震を起こすなんて許せんぞー。くそー、魔族めー。許さんぞ魔族ー」
大きな声で周囲に叫んでみた。
『あ、あの。ヘンリーさん、何をしているんですか?』
(何って、アオイがやらかした事を魔族がやった事にしようと思って)
『……まぁ、今回の事は私も強く言えない所はありますが、一つだけ。ヘンリーさん……演技がクソ下手過ぎますよ』
(ほっとけ!)
一先ず、今回の事は魔族がやった事で、俺たちは魔族から街を救ったと情報操作した所で、ふと気付く。
「ところで、どうしてマーガレットは半裸なんだ? 見せて回るくらいなら、触っても良いか?」
「私が着替えていた時に、お兄さんが問答無用で連れてきたんでしょっ!」
マーガレットが両腕で大きな胸を隠していたので、丸見えになっている白いパンツをマジマジと見ていたら、めちゃくちゃ怒られてしまった。
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