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第9章 ドワーフ婚姻試練
第274話 エッチなコトってなーに?
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邪魔な魔物を排除した所で、遠くにゴールとなる街が見えて来た。
アタランテに、口に出しては言えないような事をするため、ユーリヤをおんぶしながらも、更に走る速度を上げたのだが、足に自信があるというだけあって、引き離せない。
……いや、それどころか、後ろに居たはずのアタランテが俺の前に居る!?
何故だ!?
単純な足の速さは俺の方が上だと思うのだが……ショートカットだと!?
多少曲がりくねった街道を爆走する俺に対して、アタランテは街道を無視して街に向かって一直線で走っている!
「だが、俺は……俺は、負ける訳にはいかないんだっ!」
「にーに! がんばれー!」
俺の邪なエロ目的を知らずに応援してくれているユーリヤには非常に申し訳ないが、そのユーリヤの応援パワーを力に変え、全力で走り、ラストスパートとも言える、街の門まで直線となった街道をひた走る。
直前でアタランテと並ぶものの、アタランテも速度を上げ……ほぼ同時に門の中へと飛び込む。
「くっ……引き分けか!?」
「貴方! それよりも前っ!」
アタランテに言われて意識を正面に向けると、すぐ目の前に帝国軍と思われる戦車が停まっていて……これは避けられないっ!
神聖魔法で身体能力を強化した状態で、全力ダッシュしている状態から急に止まれる訳も無く、
――ごしゃぁぁぁっ!
あ、戦車の方が吹っ飛んだ。
無人の戦車は大破したけれど、身体強化のおかげか、俺は少しも痛くないし、ユーリヤも笑い続けている。
ついでに、接続部が脆かったのか、偶然外れたのか、戦車を引いていた馬も無事だ。
……よし。このまま逃げよう。
ピーマセンスの街と同じ様に、帝国軍が居るからか、通りには誰も居ないし、このまま逃げてもバレないだろう。
……結構な轟音がしたけどね。
アタランテと共にそのまま駆け抜け、かなり大周りして別の方向から戻ってきたが、壊れた戦車に誰も来ない。
少しだけ様子を見ていると、
「なっ!? どういう事だ!? 檻に続いて、戦車まで大破だとっ!?」
「マジっすか!? これは……高速で何かを射出した風の精霊魔法か、もしくは強力な土の精霊魔法による攻撃って感じっすかねー?」
「いずれにせよ、この後に及んで我々に逆らおうとする愚かな人間共がまだ残っているという事だ。軍師殿が来られる前に、もう一度人間狩りだっ! 反抗する気が起きないように、徹底的にやるぞ」
「えぇー。アレ、マジでダルいんすけど。しかも、戦車が無いと、ヒャッハー出来ねーし」
「むぅ……そこは仕方あるまい。徒歩でヒャッハーだろう。とにかく、魔法が使える人間が居る筈だ。探し出すぞ……ヒャッハー!」
「隊長……ダセェっす」
数人の帝国軍が戻ってきて、壊れた戦車の前で少し話した後、小声でヒャッハーと言いながら去って行った。
「何か、ツッコミ所が多過ぎる奴らだったな」
「そうね。ただ、あの速度で鉄の塊にぶつかって、無傷な貴方もツッコミ所が沢山あるわよ?」
「まぁ俺の事はさて置き、檻が壊れたって言っていたけど、何か飼っているのかな?」
「さぁ。あまり興味は無いわね。それより、どうするの? こ、この街で出来る場所を探すの? それとも家に帰ってから?」
何故かアタランテが顔を赤らめながら、何かを期待するような目で見つめてくる。
「何の話だ?」
「だから、競走で貴方が勝った訳だし、その……私にエッチな事をするんでしょ?」
「さっきのは引き分けな気がするんだが」
「僅かに貴方の方が早かったし、それにハンデをいっぱい貰っているもの。貴方の勝ちよ。だから、その、勝負で高揚しているうちに、何なら今すぐ……」
いや、あんな事やこんな事は、流石の俺でも街中では出来ないんだが。
いくら周囲に人は居ないといっても、建物内に気配かいっぱいあるし。
「にーに。エッチなコトってなーに?」
「――っ! な、何でも無いんだよー? それより、そろそろお家に帰る為に、人目に付かない場所を探そうか」
「はーい!」
危ない、危ない。
アタランテと、この後する事で頭がいっぱいになって、俺とした事が、一瞬ユーリヤの事を失念していた。
全力ダッシュでお互い汗をかいているだろうし、やっぱり夜に屋敷で……だな。
チラッとアタランテに目をやると、了解したといった様子で、無言のまま小さく頷く。
よしっ! 今夜が楽しみだ。
あとは、適当な場所を探して……って、何だ? この辺りはやけに瓦礫が多いな。しかも、瓦礫の周りにお婆さんと、泣いている子供が居る。
お、お婆さんが一緒だし、孤児って訳じゃないよな? ……って、お婆さんに見つかった!
「この街に若い男!? もしかして、アンタがコレをやったのかい!?」
「コレ……って、この瓦礫の山の事か? 俺たちは旅をしていて、さっきこの街に来たばかりなんだが」
「こんな時に、この街へ旅……? いや、そうかい。悪かったね。少しでも力のある者は連れて行かれたから、てっきり隠れレジスタンスでも居たのかと思ってね」
レジスタンス……って、抵抗とかって意味だよな? 帝国軍に対してって事か。
「壁を壊す程の魔法が使えるんだから、どうせなら、この子の家じゃなくて、帝国軍を倒してくれれば良かったのに」
「ん? この瓦礫はこの子の家だったのか?」
「そうだよ。突然凄い音がしたと思ったら、壁が壊れてきて、慌ててこの子を助け出したんだけど、その後長い棒みたいなのが飛んできて、更に壁を壊したんだけど、二回目の瓦礫が家に直撃してね」
「長い棒が飛んできた?」
「そう。こっちから飛んでたかと思ったら、そのまま壁を壊して向こうへ飛んで行ったんだよ。幸か不幸か、この子しか住んで居ない家だけど、これからこの子はどうすれば良いのやら」
話を聞くと、子供の両親は帝国軍に連れ去られ、既に亡くなっていて、隣に住むお婆さんが、時折僅かな食べ物を分けてあげていたらしい。
しかし、子供の家を壊すなんて、酷い奴も居たもんだ。
『あの、ヘンリーさん。言い難いんですが、これをやったのはヘンリーさんですよ?』
(いやいや、何を言っているんだ。俺はこの街へ来たばっかりっていうのは、アオイが一番よく知っているだろ?)
『残念ながら、来る途中に作って投げた槍……あの魔力が感じられました』
(……お婆さんが言ってた長い棒って、まさか……)
……また一人、幼児を保護する事になってしまった。
アタランテに、口に出しては言えないような事をするため、ユーリヤをおんぶしながらも、更に走る速度を上げたのだが、足に自信があるというだけあって、引き離せない。
……いや、それどころか、後ろに居たはずのアタランテが俺の前に居る!?
何故だ!?
単純な足の速さは俺の方が上だと思うのだが……ショートカットだと!?
多少曲がりくねった街道を爆走する俺に対して、アタランテは街道を無視して街に向かって一直線で走っている!
「だが、俺は……俺は、負ける訳にはいかないんだっ!」
「にーに! がんばれー!」
俺の邪なエロ目的を知らずに応援してくれているユーリヤには非常に申し訳ないが、そのユーリヤの応援パワーを力に変え、全力で走り、ラストスパートとも言える、街の門まで直線となった街道をひた走る。
直前でアタランテと並ぶものの、アタランテも速度を上げ……ほぼ同時に門の中へと飛び込む。
「くっ……引き分けか!?」
「貴方! それよりも前っ!」
アタランテに言われて意識を正面に向けると、すぐ目の前に帝国軍と思われる戦車が停まっていて……これは避けられないっ!
神聖魔法で身体能力を強化した状態で、全力ダッシュしている状態から急に止まれる訳も無く、
――ごしゃぁぁぁっ!
あ、戦車の方が吹っ飛んだ。
無人の戦車は大破したけれど、身体強化のおかげか、俺は少しも痛くないし、ユーリヤも笑い続けている。
ついでに、接続部が脆かったのか、偶然外れたのか、戦車を引いていた馬も無事だ。
……よし。このまま逃げよう。
ピーマセンスの街と同じ様に、帝国軍が居るからか、通りには誰も居ないし、このまま逃げてもバレないだろう。
……結構な轟音がしたけどね。
アタランテと共にそのまま駆け抜け、かなり大周りして別の方向から戻ってきたが、壊れた戦車に誰も来ない。
少しだけ様子を見ていると、
「なっ!? どういう事だ!? 檻に続いて、戦車まで大破だとっ!?」
「マジっすか!? これは……高速で何かを射出した風の精霊魔法か、もしくは強力な土の精霊魔法による攻撃って感じっすかねー?」
「いずれにせよ、この後に及んで我々に逆らおうとする愚かな人間共がまだ残っているという事だ。軍師殿が来られる前に、もう一度人間狩りだっ! 反抗する気が起きないように、徹底的にやるぞ」
「えぇー。アレ、マジでダルいんすけど。しかも、戦車が無いと、ヒャッハー出来ねーし」
「むぅ……そこは仕方あるまい。徒歩でヒャッハーだろう。とにかく、魔法が使える人間が居る筈だ。探し出すぞ……ヒャッハー!」
「隊長……ダセェっす」
数人の帝国軍が戻ってきて、壊れた戦車の前で少し話した後、小声でヒャッハーと言いながら去って行った。
「何か、ツッコミ所が多過ぎる奴らだったな」
「そうね。ただ、あの速度で鉄の塊にぶつかって、無傷な貴方もツッコミ所が沢山あるわよ?」
「まぁ俺の事はさて置き、檻が壊れたって言っていたけど、何か飼っているのかな?」
「さぁ。あまり興味は無いわね。それより、どうするの? こ、この街で出来る場所を探すの? それとも家に帰ってから?」
何故かアタランテが顔を赤らめながら、何かを期待するような目で見つめてくる。
「何の話だ?」
「だから、競走で貴方が勝った訳だし、その……私にエッチな事をするんでしょ?」
「さっきのは引き分けな気がするんだが」
「僅かに貴方の方が早かったし、それにハンデをいっぱい貰っているもの。貴方の勝ちよ。だから、その、勝負で高揚しているうちに、何なら今すぐ……」
いや、あんな事やこんな事は、流石の俺でも街中では出来ないんだが。
いくら周囲に人は居ないといっても、建物内に気配かいっぱいあるし。
「にーに。エッチなコトってなーに?」
「――っ! な、何でも無いんだよー? それより、そろそろお家に帰る為に、人目に付かない場所を探そうか」
「はーい!」
危ない、危ない。
アタランテと、この後する事で頭がいっぱいになって、俺とした事が、一瞬ユーリヤの事を失念していた。
全力ダッシュでお互い汗をかいているだろうし、やっぱり夜に屋敷で……だな。
チラッとアタランテに目をやると、了解したといった様子で、無言のまま小さく頷く。
よしっ! 今夜が楽しみだ。
あとは、適当な場所を探して……って、何だ? この辺りはやけに瓦礫が多いな。しかも、瓦礫の周りにお婆さんと、泣いている子供が居る。
お、お婆さんが一緒だし、孤児って訳じゃないよな? ……って、お婆さんに見つかった!
「この街に若い男!? もしかして、アンタがコレをやったのかい!?」
「コレ……って、この瓦礫の山の事か? 俺たちは旅をしていて、さっきこの街に来たばかりなんだが」
「こんな時に、この街へ旅……? いや、そうかい。悪かったね。少しでも力のある者は連れて行かれたから、てっきり隠れレジスタンスでも居たのかと思ってね」
レジスタンス……って、抵抗とかって意味だよな? 帝国軍に対してって事か。
「壁を壊す程の魔法が使えるんだから、どうせなら、この子の家じゃなくて、帝国軍を倒してくれれば良かったのに」
「ん? この瓦礫はこの子の家だったのか?」
「そうだよ。突然凄い音がしたと思ったら、壁が壊れてきて、慌ててこの子を助け出したんだけど、その後長い棒みたいなのが飛んできて、更に壁を壊したんだけど、二回目の瓦礫が家に直撃してね」
「長い棒が飛んできた?」
「そう。こっちから飛んでたかと思ったら、そのまま壁を壊して向こうへ飛んで行ったんだよ。幸か不幸か、この子しか住んで居ない家だけど、これからこの子はどうすれば良いのやら」
話を聞くと、子供の両親は帝国軍に連れ去られ、既に亡くなっていて、隣に住むお婆さんが、時折僅かな食べ物を分けてあげていたらしい。
しかし、子供の家を壊すなんて、酷い奴も居たもんだ。
『あの、ヘンリーさん。言い難いんですが、これをやったのはヘンリーさんですよ?』
(いやいや、何を言っているんだ。俺はこの街へ来たばっかりっていうのは、アオイが一番よく知っているだろ?)
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