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第8章 ヴァロン王国遠征
挿話2 元兵士ジャンの冒険
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「ブライタニア王国の元騎士で、若い女性のソロ冒険者? 何ですか、そのピンポイント過ぎる条件は?」
「俺が強くなるために、どうしても必要な人材なんです。どうか冒険者ギルドの力で探していただけませんか?」
「ヴァロン王国の元騎士なら居るかもしれませんが、ブライタニア王国というのがねぇ。はっきり言って、そんな人はかなりレアですし、居たとしても元騎士なら相応の強さでしょうから、新米の貴方と組んで貰えるとは到底思えませんよ」
ブライタニア王国の騎士に仕官するため兵士を辞めたものの、先ずは強くならなければ騎士に採用してもらえない。
そう気付いて、慌てて冒険者ギルドに掛け込んだけど、やはりあの御方の故郷へ行かなければ、理想の人材は居ないようだ。
「分かりました。では、先程の条件は諦めますので、エッチな女性冒険者とか居ませんか?」
「だから居ませんってば! 貴方、冒険者ギルドを変なお店と勘違いしていませんか? ここは、冒険者を斡旋する場所であり、貴方の趣味に合う女性を探す場所ではありませんっ!」
「くっ……では、普通の女性冒険者をお願いします」
「女性には拘るんですね。そういう人は時々居ますけど……まぁいいでしょう。それで、希望のクラスは?」
「女性ならクラスは何でも良いです」
「…………一応、紹介はしますが、あくまで紹介です。実際にパーティを組んで貰えるかどうかは、貴方次第です。あと、パーティを組んだ後でも、女性に変な事をしたら普通に投獄されますからね? ……一先ず、そちらのテーブルでお待ちください」
変な事をしたら投獄か……。
あの御方はいいなぁ。美少女に囲まれ、人前で巨乳少女の胸を揉み、夜も全員にやりたい放題しているんだろうな。
羨ましい……が、だからこそだ。
俺も強くなってブライタニア王国に仕官し、あの御方のように美少女ハーレムを作るっ!
だから、先ずは俺が強くなれるように、エッチでお触りオッケーな美少女冒険者を仲間にするんだっ!
少しでもあの御方に近づこうと、女の子のおっぱいを揉むイメージトレーニングをしていると、
「あんたがジャンかい? あまり強くなさそうだねぇ」
唐突に可愛らしい声がして、誰かが椅子に座る気配がした。
声だけで判る!
これは……歳は十六歳で、巨乳で金髪の可愛らしいシーフの女の子だっ!
ワクワクしながら目を開け、顔を上げると、
「うぉぉぉっ! ご、ゴリラ……」
「誰がゴリラだっ! 失礼だなっ!」
筋肉隆々の厳つい女性が居た……って、本当に女性なのか? その胸は筋肉じゃないのか!?
「アタイはキトリーって言うんだ。二十三歳で、クラスはモンク。趣味は……」
「……ンジで」
「ん? 何か言ったかい?」
「チェンジでっ!」
「はぁ!? てめぇ、ギルドが呼ぶから来てやったのに、何様のつもりだっ!」
いや、せめて性別が一目でわかるくらいの女の子を……って、思いっきりビンタして行きやがった。
「に、兄ちゃん。大丈夫か? アンタ、今あの女に殴られて、床に落ちるまでに三回転くらいしてたぞ?」
「ら、らいじょうぶ……」
見知らぬ兄さんに助けてもらい、再び元の席へ。
これくらいでは、めげていられない。
もっと集中しろ……。イメージを高め、リアルに感じるんだ。俺がおっぱいに囲まれ、どれでも揉み放題になっている姿を!
あの御方がドM少女に言っていたように、気配を読むんだ。
そこら中にあふれる、おっぱいの存在をっ!
「貴方がジャンという方かしら」
来たっ!
見える……見えるぞっ!
この声は二十代半ばで、エッチな格好の精霊使いだ!
精霊使いはエロい格好と決まっているし、この女性は当たりだっ!
ウキウキしながら目を開けると、目の前に小柄な女性が座っている。
「はじめまして。私はジェルメーヌっていうのよ。クラスは錬金術師になるわ」
「あ、あの……失礼ながら、お歳は?」
「……はぃ? 何か仰られましたか? 最近は耳が遠くなってしまってね」
「……ばばぁじゃねーか」
「あら、聞き間違いかしら? 汚い言葉が聞こえた気がしたんですけど」
めちゃくちゃ聞こえてるじゃねーかっ!
というか、どう見ても俺の親より年上だよっ!
無理というか、無いわー。
絶対冒険とか出来ないだろ。
一先ず丁重にお断りする。
……これは、先にブライタニア王国へ行ってから、向こうの冒険者ギルドへ行くべきなのか?
だが、騎士の修行法はともかく、女の子の可愛らしさは、どっちの国でも変わらないと思うのだが。
テーブルに突っ伏し、次に来た冒険者でダメなら、一旦次の街へ行こうかと思っていると、
「……」
無言のまま誰かが同じテーブルに着いた。
淡い期待を残したまま顔を上げると……可愛らしい少女が座っている。
胸は無いが、顔は可愛い。
先の二人の事を考えると、エロさは皆無だが、ギリギリボーダーラインは越えているし、一先ずキープを……
「今、私の事をエッチな目で見たでしょ! 変態っ!」
目が合っただけでボロクソに言われてしまった。
「今も私の胸を見たっ! 気持ち悪いんですけどっ!」
何故だ。何故、あの御方は胸を揉んでも許されるのに、俺は何も無い胸を見ただけで、ここまで言われるんだ!?
だが、だが……言動はキツイし、胸も揉みごたえがなさそうだが、顔だけは良い。
あの御方だって、最初からハーレムがあった訳じゃないハズだっ!
先ずは一人……この少女を俺のハーレム要員にするんだっ!
「お願いしますっ! 俺と――いや、僕とパーティを組んでくださいっ!」
「無理」
……何でだぁぁぁっ!
俺とあの御方で、何が違うんだよぉぉぉっ!
「俺が強くなるために、どうしても必要な人材なんです。どうか冒険者ギルドの力で探していただけませんか?」
「ヴァロン王国の元騎士なら居るかもしれませんが、ブライタニア王国というのがねぇ。はっきり言って、そんな人はかなりレアですし、居たとしても元騎士なら相応の強さでしょうから、新米の貴方と組んで貰えるとは到底思えませんよ」
ブライタニア王国の騎士に仕官するため兵士を辞めたものの、先ずは強くならなければ騎士に採用してもらえない。
そう気付いて、慌てて冒険者ギルドに掛け込んだけど、やはりあの御方の故郷へ行かなければ、理想の人材は居ないようだ。
「分かりました。では、先程の条件は諦めますので、エッチな女性冒険者とか居ませんか?」
「だから居ませんってば! 貴方、冒険者ギルドを変なお店と勘違いしていませんか? ここは、冒険者を斡旋する場所であり、貴方の趣味に合う女性を探す場所ではありませんっ!」
「くっ……では、普通の女性冒険者をお願いします」
「女性には拘るんですね。そういう人は時々居ますけど……まぁいいでしょう。それで、希望のクラスは?」
「女性ならクラスは何でも良いです」
「…………一応、紹介はしますが、あくまで紹介です。実際にパーティを組んで貰えるかどうかは、貴方次第です。あと、パーティを組んだ後でも、女性に変な事をしたら普通に投獄されますからね? ……一先ず、そちらのテーブルでお待ちください」
変な事をしたら投獄か……。
あの御方はいいなぁ。美少女に囲まれ、人前で巨乳少女の胸を揉み、夜も全員にやりたい放題しているんだろうな。
羨ましい……が、だからこそだ。
俺も強くなってブライタニア王国に仕官し、あの御方のように美少女ハーレムを作るっ!
だから、先ずは俺が強くなれるように、エッチでお触りオッケーな美少女冒険者を仲間にするんだっ!
少しでもあの御方に近づこうと、女の子のおっぱいを揉むイメージトレーニングをしていると、
「あんたがジャンかい? あまり強くなさそうだねぇ」
唐突に可愛らしい声がして、誰かが椅子に座る気配がした。
声だけで判る!
これは……歳は十六歳で、巨乳で金髪の可愛らしいシーフの女の子だっ!
ワクワクしながら目を開け、顔を上げると、
「うぉぉぉっ! ご、ゴリラ……」
「誰がゴリラだっ! 失礼だなっ!」
筋肉隆々の厳つい女性が居た……って、本当に女性なのか? その胸は筋肉じゃないのか!?
「アタイはキトリーって言うんだ。二十三歳で、クラスはモンク。趣味は……」
「……ンジで」
「ん? 何か言ったかい?」
「チェンジでっ!」
「はぁ!? てめぇ、ギルドが呼ぶから来てやったのに、何様のつもりだっ!」
いや、せめて性別が一目でわかるくらいの女の子を……って、思いっきりビンタして行きやがった。
「に、兄ちゃん。大丈夫か? アンタ、今あの女に殴られて、床に落ちるまでに三回転くらいしてたぞ?」
「ら、らいじょうぶ……」
見知らぬ兄さんに助けてもらい、再び元の席へ。
これくらいでは、めげていられない。
もっと集中しろ……。イメージを高め、リアルに感じるんだ。俺がおっぱいに囲まれ、どれでも揉み放題になっている姿を!
あの御方がドM少女に言っていたように、気配を読むんだ。
そこら中にあふれる、おっぱいの存在をっ!
「貴方がジャンという方かしら」
来たっ!
見える……見えるぞっ!
この声は二十代半ばで、エッチな格好の精霊使いだ!
精霊使いはエロい格好と決まっているし、この女性は当たりだっ!
ウキウキしながら目を開けると、目の前に小柄な女性が座っている。
「はじめまして。私はジェルメーヌっていうのよ。クラスは錬金術師になるわ」
「あ、あの……失礼ながら、お歳は?」
「……はぃ? 何か仰られましたか? 最近は耳が遠くなってしまってね」
「……ばばぁじゃねーか」
「あら、聞き間違いかしら? 汚い言葉が聞こえた気がしたんですけど」
めちゃくちゃ聞こえてるじゃねーかっ!
というか、どう見ても俺の親より年上だよっ!
無理というか、無いわー。
絶対冒険とか出来ないだろ。
一先ず丁重にお断りする。
……これは、先にブライタニア王国へ行ってから、向こうの冒険者ギルドへ行くべきなのか?
だが、騎士の修行法はともかく、女の子の可愛らしさは、どっちの国でも変わらないと思うのだが。
テーブルに突っ伏し、次に来た冒険者でダメなら、一旦次の街へ行こうかと思っていると、
「……」
無言のまま誰かが同じテーブルに着いた。
淡い期待を残したまま顔を上げると……可愛らしい少女が座っている。
胸は無いが、顔は可愛い。
先の二人の事を考えると、エロさは皆無だが、ギリギリボーダーラインは越えているし、一先ずキープを……
「今、私の事をエッチな目で見たでしょ! 変態っ!」
目が合っただけでボロクソに言われてしまった。
「今も私の胸を見たっ! 気持ち悪いんですけどっ!」
何故だ。何故、あの御方は胸を揉んでも許されるのに、俺は何も無い胸を見ただけで、ここまで言われるんだ!?
だが、だが……言動はキツイし、胸も揉みごたえがなさそうだが、顔だけは良い。
あの御方だって、最初からハーレムがあった訳じゃないハズだっ!
先ずは一人……この少女を俺のハーレム要員にするんだっ!
「お願いしますっ! 俺と――いや、僕とパーティを組んでくださいっ!」
「無理」
……何でだぁぁぁっ!
俺とあの御方で、何が違うんだよぉぉぉっ!
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