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第7章 マックート村の新領主
第215話 修道女エリザベス召喚
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「エリー。お母さんの看病で大変な所を申し訳ないんだが、少しだけ助けてくれないか?」
「うん、いいよー」
エリーが落ち着いた所で要件を伝えると、二つ返事で協力してくれると言ってくれた。
本当に大変な状態だというのに、エリーは本当に良い子だ。ありがたい。
「じゃあ、あまり時間を掛けない方が良いだろうし、今すぐ行こう……テレポート!」
パジャマ姿のエリーを抱きしめたまま、魔法学校の訓練室へ移動すると、早速魔法陣を描いていく。
ちなみに、その間に予め用意していたホムンクルスの材料を使って、エリーに準備を進めてもらう。
「ふふっ。ハー君と一緒に子供を作るのは、久しぶりだねー。エリーはもっと作っても良いんだよー?」
「そうなのか? でも、エリーの負担になるだろ?」
「ううん。だって、ハー君との子供だもん。負担な訳ないよー。……えっと、エリーは準備おっけーだから、いつでもハー君のを入れて良いよー!」
エリーが協力してくれるのはありがたいのだが、未だにホムンクルスの事を子供と呼ぶのは……まぁいいか。
一先ず、エリーが作ったホムンクルスに俺の魔力を注入――というか、成長させる魔法を使用し、
「サモン!」
内政――とにかく統治に詳しい人を頼む! と願いながら召喚魔法を発動させた。
「ここは……? あの、貴方がたは、どなたなのでしょうか」
「俺は……説明が大変だから簡潔に纏めると、とある村の新米領主で、ヘンリーというんだ。もし、あんたが統治に詳しいのであれば、力を貸して欲しいんだが……えっと名前は? あと、何が出来る?」
「私ですか? 私はエリザベス。ただの修道女です」
修道女――つまり、教会に居るシスターって事だよな?
能力としてはマーガレットと被っているし、統治に詳しくもないのか。
ゴースト状態で姿は見えないけれど、何となく話し方から気品を感じたから、ひょっとしたらと思ったんだけど……いや、マーガレットがはっちゃけてたから、品があると思ってしまっただけで、やっぱりハズレか?
『待ってください、ヘンリーさん。エリザベスさんの事を調べてみたのですが、この方、ただの修道女なんて言ってますけど、生前は一国の王女ですよっ!』
(え!? マジで!?)
『はい、大マジです』
王女……つまり、フローレンス様みたいな女性なのか。
謙遜しているみたいだけど、これはかなり心強い。
「エリー。エリザベスさんをホムンクルスとして呼び出してくれないか」
「はーい! コール・ホムンクルス! 貴方の名は『エリザベス』」
久々に目にするが、エリザベスの霊魂とホムンクルスが混ざり合い、長い茶髪の綺麗な女性が現れた。
胸はあまり大きくないが、とにかく肌の色が白くて、触れてはいけないような気品というか、オーラみたいな物を感じてしまう。
生前の身体を得たエリザベスに触れる事はしないが、じっと凝視していると、
「あの、そんなに私を見つめられて……何か、お困り事ですか?」
柔和な笑みを浮かべ、優しく尋ねられてしまった。
「いや、えっと……綺麗な身体だなって」
「ふふ……ありがとうございます。私の身体を見る事で、貴方が何か得るものがあるのでしたら、どうぞお好きなだけご覧になってください」
マジかー。これが王女の余裕なのだろうか。
おそらく年齢は二十代半ばで、胸は……アタランテより小さく、エリーよりも大きいCランクって感じだな。
しかし、胸もそうだけど……いやー、何と言うか、ねぇ。
こんなに明るい場所で、普通は見てはいけない箇所をまじまじと見させていただいて……うん、エリザベスさんマジ天使!
今度は、しゃがんで至近距離から見てみようかと思った所で、突然腕を掴まれる。
「むー。ハー君、エリザベスちゃんばっかりじゃなくて、エリーも見てよー。あと、褒めて褒めてー!」
「お、おぅ。そうだな。エリーも大変な時にありがとう……って、どうして脱いだんだ!?」
「だって脱いだら、ハー君がエリーの事も見てくれるでしょ?」
「いやまぁ、そりゃあ見るけど……」
同い年で少女然としたエリーの身体と、胸は控えめだけど綺麗な大人な女性のエリザベスの身体……どっちも良い!
ただ、エリザベスは自由に裸を見ても良いと言ってくれているのだが、気品が溢れすぎて近寄りがたいと言うか、触るならエリーというか……って、既にエリーが俺に抱きついてるっ!?
「なるほど。お二人はそういう関係だったのですね。これは失礼いたしました。何か御召し物をお借り出来れば、この身体を隠すのですが」
「あー、えっと、何と言うか……って、ちょっと待った。誰か来るっ!」
こんな朝早くから訓練室に来るなんて誰だよっ!
廊下側から近づいてくる足音が聞こえて来たので、大急ぎでワープ・ドアを出し、エリザベスとエリーに入ってもらい、俺も後に続く。
「あら? 誰か居るの……」
瞬間移動する直前に声だけ聞こえたけど、声から判断すると、どうやら魔法の練習をしに来たソフィアだったらしい。
慌てて損したよ。
「うん、いいよー」
エリーが落ち着いた所で要件を伝えると、二つ返事で協力してくれると言ってくれた。
本当に大変な状態だというのに、エリーは本当に良い子だ。ありがたい。
「じゃあ、あまり時間を掛けない方が良いだろうし、今すぐ行こう……テレポート!」
パジャマ姿のエリーを抱きしめたまま、魔法学校の訓練室へ移動すると、早速魔法陣を描いていく。
ちなみに、その間に予め用意していたホムンクルスの材料を使って、エリーに準備を進めてもらう。
「ふふっ。ハー君と一緒に子供を作るのは、久しぶりだねー。エリーはもっと作っても良いんだよー?」
「そうなのか? でも、エリーの負担になるだろ?」
「ううん。だって、ハー君との子供だもん。負担な訳ないよー。……えっと、エリーは準備おっけーだから、いつでもハー君のを入れて良いよー!」
エリーが協力してくれるのはありがたいのだが、未だにホムンクルスの事を子供と呼ぶのは……まぁいいか。
一先ず、エリーが作ったホムンクルスに俺の魔力を注入――というか、成長させる魔法を使用し、
「サモン!」
内政――とにかく統治に詳しい人を頼む! と願いながら召喚魔法を発動させた。
「ここは……? あの、貴方がたは、どなたなのでしょうか」
「俺は……説明が大変だから簡潔に纏めると、とある村の新米領主で、ヘンリーというんだ。もし、あんたが統治に詳しいのであれば、力を貸して欲しいんだが……えっと名前は? あと、何が出来る?」
「私ですか? 私はエリザベス。ただの修道女です」
修道女――つまり、教会に居るシスターって事だよな?
能力としてはマーガレットと被っているし、統治に詳しくもないのか。
ゴースト状態で姿は見えないけれど、何となく話し方から気品を感じたから、ひょっとしたらと思ったんだけど……いや、マーガレットがはっちゃけてたから、品があると思ってしまっただけで、やっぱりハズレか?
『待ってください、ヘンリーさん。エリザベスさんの事を調べてみたのですが、この方、ただの修道女なんて言ってますけど、生前は一国の王女ですよっ!』
(え!? マジで!?)
『はい、大マジです』
王女……つまり、フローレンス様みたいな女性なのか。
謙遜しているみたいだけど、これはかなり心強い。
「エリー。エリザベスさんをホムンクルスとして呼び出してくれないか」
「はーい! コール・ホムンクルス! 貴方の名は『エリザベス』」
久々に目にするが、エリザベスの霊魂とホムンクルスが混ざり合い、長い茶髪の綺麗な女性が現れた。
胸はあまり大きくないが、とにかく肌の色が白くて、触れてはいけないような気品というか、オーラみたいな物を感じてしまう。
生前の身体を得たエリザベスに触れる事はしないが、じっと凝視していると、
「あの、そんなに私を見つめられて……何か、お困り事ですか?」
柔和な笑みを浮かべ、優しく尋ねられてしまった。
「いや、えっと……綺麗な身体だなって」
「ふふ……ありがとうございます。私の身体を見る事で、貴方が何か得るものがあるのでしたら、どうぞお好きなだけご覧になってください」
マジかー。これが王女の余裕なのだろうか。
おそらく年齢は二十代半ばで、胸は……アタランテより小さく、エリーよりも大きいCランクって感じだな。
しかし、胸もそうだけど……いやー、何と言うか、ねぇ。
こんなに明るい場所で、普通は見てはいけない箇所をまじまじと見させていただいて……うん、エリザベスさんマジ天使!
今度は、しゃがんで至近距離から見てみようかと思った所で、突然腕を掴まれる。
「むー。ハー君、エリザベスちゃんばっかりじゃなくて、エリーも見てよー。あと、褒めて褒めてー!」
「お、おぅ。そうだな。エリーも大変な時にありがとう……って、どうして脱いだんだ!?」
「だって脱いだら、ハー君がエリーの事も見てくれるでしょ?」
「いやまぁ、そりゃあ見るけど……」
同い年で少女然としたエリーの身体と、胸は控えめだけど綺麗な大人な女性のエリザベスの身体……どっちも良い!
ただ、エリザベスは自由に裸を見ても良いと言ってくれているのだが、気品が溢れすぎて近寄りがたいと言うか、触るならエリーというか……って、既にエリーが俺に抱きついてるっ!?
「なるほど。お二人はそういう関係だったのですね。これは失礼いたしました。何か御召し物をお借り出来れば、この身体を隠すのですが」
「あー、えっと、何と言うか……って、ちょっと待った。誰か来るっ!」
こんな朝早くから訓練室に来るなんて誰だよっ!
廊下側から近づいてくる足音が聞こえて来たので、大急ぎでワープ・ドアを出し、エリザベスとエリーに入ってもらい、俺も後に続く。
「あら? 誰か居るの……」
瞬間移動する直前に声だけ聞こえたけど、声から判断すると、どうやら魔法の練習をしに来たソフィアだったらしい。
慌てて損したよ。
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