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第7章 マックート村の新領主
第187話 親子の再会
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「ヘンリー! 久しぶ……なっ!? よくやったぞ、ヘンリー! こんなに可愛らしい奥さんを見つけるなんて……何て出来た息子なんだ」
「父さん。ユーリヤが奥さんな訳ないだろーが。まだ七歳くらいだぞ」
母さんに連れられ、父さんがリビングに現れるなり、ユーリヤの事をねっとりと見つめだす。
父親のリアクションが予想通り過ぎて、嫌になるよ。本当に。
「ほぅ、ユーリヤちゃんと言うのかね。とりあえず、今日はこの家に泊まりなさい。積もる話もあるだろうし」
「泊まらねーよ! というか、ユーリヤに変な事をしようとしたら、マジで斬り落とすからな」
「ヘンリー。お父さんにそんな事を言っちゃダメよ。あなたも、あまりヘンリーをからかわないで」
母さんが父親の言動を冗談だと思い、サラッと流す。
だけど、顔を合わせる度に可愛い嫁はまだか、女の子の孫はまだかと言ってくるので、俺は絶対に父親がロリコンだと睨んでいる。
そもそも、俺が十五歳で、母さんが二十九歳。父さんが四十歳って、年齢がおかしいだろっ!
当然、王国では結婚出来る年齢は男女共に十五歳からなのだが……脱線するから、この話は触れないでおくけどさ。
「母さん、父さん。こんな何でもない時期に帰って来たのには訳がある。というのも、先日魔族を倒した功績で領地を与えられ、俺は領主になったんだ」
「ヘンリー。お母さん、真面目な話が聞けると思っていたのだけど」
「真面目な話だよっ! 王都で魔族が出たって話は、こっちには伝わってないか? それを倒したのが俺なんだって」
「わかったわ。つまり、ヘンリーは自分が魔族殺しの英雄だって騙って、その女の子を騙したのね?」
「違うっての! ……そうだ。領主に任命された時の任命書があるな。国王から直々に渡された物だ。あと、魔族を倒した事による勲章だって貰っているけど」
母さんが完全に疑惑の目で俺と、書類や勲章に目を向ける。
まぁ気持ちは分からなくはない。
騎士を目指すと言って、遠く離れた王都の学生寮で生活しているはずの息子が、領主になっただとか、魔族を倒したと言われても、すぐには信じられないだろう。
「ヘンリー。これは公文書偽造罪よ。やっぱりお母さんと一緒に自首しましょう」
「そう言いたくなる気持ちは分からなくはないけど、やっぱり面倒臭いな。……ん? 父さんはどこに……って何してんだよ! このクソ親父!」
父親がテーブルの下へ潜り、ユーリヤのスカートの中を覗こうとしていたので、その顔を蹴り飛ばす。
「まったく。相変わらず冗談が通じん奴だな」
「いや、絶対に本気だっただろ!」
「こほん。ヘンリー、お前は母さんみたいな立派な騎士を目指して士官学校へ行っていたのだろう。これまでの話が本当だとしたら、騎士として仕官されている……つまり、騎士の剣と鎧が与えられているんじゃないのか? それを見せれば母さんも納得するだろう」
「……いや、既に一つの隊を任されているものの、学校を卒業するまでは正式な仕官には出来ないみたいで、まだ与えられていない」
「ふむ。とりあえず、ここまでの話をいきなり全て信じるというのは難しい。母さん、騎士団へ問い合わせてみたらどうかね?」
父さんの案に母さんが素直に従い、慌てて家を出て行った。
ワープ・ドアで王宮へ送っても良かったのだが……まぁいいか。
「で、ヘンリー。領主になったという話は聞いたが、その報告だけか? それだけなら、早くユーリヤちゃんとの馴れ初めを聞かせて欲しいんだが」
「息を荒げるな! ユーリヤの事は後で話す。で、領主になったというのは状況説明だ。率直に言うが、父さんには俺の代わりに領主代行を務めて貰いたいんだ」
「領主代行? 要はヘンリーの代わりに、その領地を治めろという事か? だが、これでも父さんはマジックアイテムの開発で忙しいのだよ」
「父さんの仕事は、そのまま続けて貰って構わない。ただ、領地には居て欲しいんだ。何なら、研究用の家を用意しても良い」
「ふむ。しかし、母さんはすぐに異動なんて出来ないだろうし、父さんは家事の類が一切出来ないからなぁ」
「屋敷には可愛いメイドが居るんだが」
俺の言葉で、難色を示していた父さんの顔色が変わる。
「……な、何歳だ?」
「本人は十六歳だと言っているが、俺は十三歳か十四歳くらいに見える」
「う……し、しかし、掃除などをしてくれたとしても、自慢じゃないが料理も出来ないからな」
「同じくらいの年齢に見える料理人の女の子も居るが」
「……む、胸は? 胸は大きいのか?」
「年相応に小さいな」
「よし、行こう! 息子が困っているんだ。それを父親が助けなくてどうする。家族は互いに助け合うってものだろう」
父さんが一人で大きく頷き、笑顔を見せる。
ツッコミ所が有り過ぎなのはさておき、一先ず俺の血縁者の領主代行を確保出来た。
ノーマとメリッサの部屋には厳重に結界を張って、必要最低限の接触だけに留まらせるようにしよう。
場合によっては、父親専属のベテランメイドを別途雇っても良いかもしれないな。
『なるほど。この親にして、この子ありですね』
(どういう意味だっ!)
『え? そのまんまですけど。変態の子は変態ですよね?』
(俺は変態じゃないっ!)
この後、母さんが帰ってきて俺の話が真実だと伝わり、父さんが気にしているユーリヤがドラゴンだという事などを説明した。
「じゃあ、そういう訳で。明日迎えに来るから、父さんは荷物とかを準備しといて」
「明日迎えに来る……って、どういう事だ? その領地は遠いのだろう? 馬車で移動するにしても、わざわざ宿に泊まらず、この家に泊まればよいではないか」
「あー、他言無用で頼むけど、瞬間移動の魔法が使えるから」
「ヘンリー、何を言って……」
「それじゃあ、また明日。……テレポート」
唖然とする両親を余所に、一先ずユーリヤと屋敷へ帰還した。
「父さん。ユーリヤが奥さんな訳ないだろーが。まだ七歳くらいだぞ」
母さんに連れられ、父さんがリビングに現れるなり、ユーリヤの事をねっとりと見つめだす。
父親のリアクションが予想通り過ぎて、嫌になるよ。本当に。
「ほぅ、ユーリヤちゃんと言うのかね。とりあえず、今日はこの家に泊まりなさい。積もる話もあるだろうし」
「泊まらねーよ! というか、ユーリヤに変な事をしようとしたら、マジで斬り落とすからな」
「ヘンリー。お父さんにそんな事を言っちゃダメよ。あなたも、あまりヘンリーをからかわないで」
母さんが父親の言動を冗談だと思い、サラッと流す。
だけど、顔を合わせる度に可愛い嫁はまだか、女の子の孫はまだかと言ってくるので、俺は絶対に父親がロリコンだと睨んでいる。
そもそも、俺が十五歳で、母さんが二十九歳。父さんが四十歳って、年齢がおかしいだろっ!
当然、王国では結婚出来る年齢は男女共に十五歳からなのだが……脱線するから、この話は触れないでおくけどさ。
「母さん、父さん。こんな何でもない時期に帰って来たのには訳がある。というのも、先日魔族を倒した功績で領地を与えられ、俺は領主になったんだ」
「ヘンリー。お母さん、真面目な話が聞けると思っていたのだけど」
「真面目な話だよっ! 王都で魔族が出たって話は、こっちには伝わってないか? それを倒したのが俺なんだって」
「わかったわ。つまり、ヘンリーは自分が魔族殺しの英雄だって騙って、その女の子を騙したのね?」
「違うっての! ……そうだ。領主に任命された時の任命書があるな。国王から直々に渡された物だ。あと、魔族を倒した事による勲章だって貰っているけど」
母さんが完全に疑惑の目で俺と、書類や勲章に目を向ける。
まぁ気持ちは分からなくはない。
騎士を目指すと言って、遠く離れた王都の学生寮で生活しているはずの息子が、領主になっただとか、魔族を倒したと言われても、すぐには信じられないだろう。
「ヘンリー。これは公文書偽造罪よ。やっぱりお母さんと一緒に自首しましょう」
「そう言いたくなる気持ちは分からなくはないけど、やっぱり面倒臭いな。……ん? 父さんはどこに……って何してんだよ! このクソ親父!」
父親がテーブルの下へ潜り、ユーリヤのスカートの中を覗こうとしていたので、その顔を蹴り飛ばす。
「まったく。相変わらず冗談が通じん奴だな」
「いや、絶対に本気だっただろ!」
「こほん。ヘンリー、お前は母さんみたいな立派な騎士を目指して士官学校へ行っていたのだろう。これまでの話が本当だとしたら、騎士として仕官されている……つまり、騎士の剣と鎧が与えられているんじゃないのか? それを見せれば母さんも納得するだろう」
「……いや、既に一つの隊を任されているものの、学校を卒業するまでは正式な仕官には出来ないみたいで、まだ与えられていない」
「ふむ。とりあえず、ここまでの話をいきなり全て信じるというのは難しい。母さん、騎士団へ問い合わせてみたらどうかね?」
父さんの案に母さんが素直に従い、慌てて家を出て行った。
ワープ・ドアで王宮へ送っても良かったのだが……まぁいいか。
「で、ヘンリー。領主になったという話は聞いたが、その報告だけか? それだけなら、早くユーリヤちゃんとの馴れ初めを聞かせて欲しいんだが」
「息を荒げるな! ユーリヤの事は後で話す。で、領主になったというのは状況説明だ。率直に言うが、父さんには俺の代わりに領主代行を務めて貰いたいんだ」
「領主代行? 要はヘンリーの代わりに、その領地を治めろという事か? だが、これでも父さんはマジックアイテムの開発で忙しいのだよ」
「父さんの仕事は、そのまま続けて貰って構わない。ただ、領地には居て欲しいんだ。何なら、研究用の家を用意しても良い」
「ふむ。しかし、母さんはすぐに異動なんて出来ないだろうし、父さんは家事の類が一切出来ないからなぁ」
「屋敷には可愛いメイドが居るんだが」
俺の言葉で、難色を示していた父さんの顔色が変わる。
「……な、何歳だ?」
「本人は十六歳だと言っているが、俺は十三歳か十四歳くらいに見える」
「う……し、しかし、掃除などをしてくれたとしても、自慢じゃないが料理も出来ないからな」
「同じくらいの年齢に見える料理人の女の子も居るが」
「……む、胸は? 胸は大きいのか?」
「年相応に小さいな」
「よし、行こう! 息子が困っているんだ。それを父親が助けなくてどうする。家族は互いに助け合うってものだろう」
父さんが一人で大きく頷き、笑顔を見せる。
ツッコミ所が有り過ぎなのはさておき、一先ず俺の血縁者の領主代行を確保出来た。
ノーマとメリッサの部屋には厳重に結界を張って、必要最低限の接触だけに留まらせるようにしよう。
場合によっては、父親専属のベテランメイドを別途雇っても良いかもしれないな。
『なるほど。この親にして、この子ありですね』
(どういう意味だっ!)
『え? そのまんまですけど。変態の子は変態ですよね?』
(俺は変態じゃないっ!)
この後、母さんが帰ってきて俺の話が真実だと伝わり、父さんが気にしているユーリヤがドラゴンだという事などを説明した。
「じゃあ、そういう訳で。明日迎えに来るから、父さんは荷物とかを準備しといて」
「明日迎えに来る……って、どういう事だ? その領地は遠いのだろう? 馬車で移動するにしても、わざわざ宿に泊まらず、この家に泊まればよいではないか」
「あー、他言無用で頼むけど、瞬間移動の魔法が使えるから」
「ヘンリー、何を言って……」
「それじゃあ、また明日。……テレポート」
唖然とする両親を余所に、一先ずユーリヤと屋敷へ帰還した。
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