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第6章 漆黒の召喚士
第167話 巨乳ダークエルフの弱点
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一先ずダークエルフと争いたい訳ではなく、むしろ協力してロリコン魔族を倒したいので、改めて提示された金額を支払い、一旦は丸く収めた。
とはいえ、勘違いで迷惑を掛けてしまった事に変わりはないので、正当な料金体系を聞いた上で、改めて店に来ると伝えている。
……決して、俺がメルヴィちゃんともっと楽しく喋りたいという下心がある訳ではなく、あくまでダークエルフとの関係を良好にする為だ。
「兄さん。もし良かったら、夜に来てみないかい。料金は昼よりも高いけど、その分サービスの内容も凄いよ」
「……詳しく聞かせてもらえますか」
「ちゃんと説明したいんだけど、流石にその……お嬢ちゃんに聞かせられないかな」
ヴィルヘルミーナさんがチラっとルミを見る。
つまり子供には聞かせられない、大人のサービスだという事か。
「……また後で」
「待ってるよ」
言葉は短いが、熱い眼差しと共に眼差しを送ってルミと共に店を出ると、
「お兄ちゃん……変な事考えてるでしょ」
何故かルミがジト目で俺を見てくる。
「な、何が? ……そ、それよりこの近くに小屋を作って、魔族が現れるのを待つよ」
「それは良いんだけど、ルミ……一番偉いダークエルフに会いたい」
「あー、ダークエルフとエルフとの交流復活を目指すんだっけ」
「そうそう。ルミはエルフ側の代表だからねー」
「じゃあ、さっきのお店に戻ってヴィルヘルミーナさんに……」
「やだ。あのお店は、お兄ちゃんを入れちゃダメな気がするもん」
ルミが一番偉いダークエルフに会いたいと言いながら、でも俺を店から遠ざけようとしてくる。
でも、ヴィルヘルミーナさんが店長だって言っていたんだから、あの人に聞くのが一番手っ取り早い気がするんだけど。
再び店に戻りたい俺と、どういう訳かそれを阻止しようとするルミ。
そんな事を店の前でやっていると、
「あれー? お兄さんもお嬢ちゃんも、もう帰っちゃうんですかー?」
最初に俺たちを案内してくれた水着姿の巨乳ダークエルフのお姉さんがやって来た。
お姉さんがちゃんと説明しなかったから、ややこしい事になってしまったのだが……うん、許す。
このおっぱいは正義だから仕方が無い。
「すみません。ダークエルフの中で一番偉い方に会いたいんですけど、どこに行ったら会えます?」
「えーっと、店長ではなくて……ですか?」
「はい。ヴィルヘルミーナさんではなくて。実はこのルミ……エルフの村の代表として来ているんですよ」
「えぇっ!? エルフの代表!? ……うーん、少し待ってくださいね」
そう言うと、ダークエルフのお姉さんが明後日の方向に顔を向け、ぼーっとしている。何をしているのだろうか。
『メッセージ魔法みたいなもので誰かとやり取りしているんじゃないでしょうか?』
(あー、なるほど。という事は、今は注意が散漫になっているって事か)
『……ヘンリーさん!? 何を考えているんですか!? ヘンリーさんっ!』
アオイの制止を無視して、遠くを見ているダークエルフのお姉さんの足元へしゃがみ込むと、真上を見上げてみる。
おぉ……おっぱいの屋根だ!
巨大なおっぱいを下から見上げると、こんな風に見えるのか。
揺れるおっぱいを見上げた後、ゆっくりと視線を下に動かして行き、際ど過ぎる水着を観察していると、
「お兄さん……あ、あれ? お嬢ちゃん。一緒に居たお兄さんはどこへ行ったんですか?」
「……お兄ちゃんなら、貴方のすぐ下に居ます」
俺を見失ったお姉さんに、ルミがあっさりと俺の居場所を吐露する。
「え……どこですか?」
マジか。胸が大き過ぎて真下が見えないのか!
なるほど。巨乳は足元に弱いと。どこかで使えるかもしれないので覚えておこう。
お姉さんの褐色の巨乳と共に心のアルバムへ保存した所で、
「……あ、あの、お兄さん? そういう事は、この時間じゃなくて夜に来ていただきたいんですが」
ようやく俺の存在に気付いたのだが、至近距離で水着を凝視していたのに怒られない!
しかも、夜に来て……なんて、やっぱり夜のサービスはこういう事なんだ!
これは行くしかない!
「……お兄ちゃん」
「あー、こほん。ダークエルフの長には会えますか?」
「え、えぇ。確認した所、お会いになられるそうなので、ついて来てください」
ちょっと不機嫌そうなルミに催促され、話を戻すと会える事になった。
最初に店へ案内された時よりも長い距離を、お姉さんのお尻を眺めながら歩いて行くと、足元が砂浜から岩場に変わり、暫くして再び砂浜に戻る。
「ここは、ダークエルフの村なんです。そちらのエルフのお嬢ちゃんは気付いていると思いますが、人間には隠蔽魔法で隠していますので、街の人に教えたりしないでくださいね」
「もちろん、わかってますよ」
俺にとってはただの砂浜にしか見えないのだが、少し歩くと突然木の家が現れた。
十数件の家があり、中心に一際大きな家が建っていて、そこがダークエルフの長の家らしい。
「お母さーん! さっき言ったお客さんだよー!」
そう言って、お姉さんが家の中に入って行くのだが……お姉さんがダークエルフの長の娘だったのかよ! 色んな意味でルミとは大違いだな。
心の中でツッコミつつ通された応接間へ行くと、お姉さんの姉ではないかと思える程、若い女性が座っていた。
とはいえ、勘違いで迷惑を掛けてしまった事に変わりはないので、正当な料金体系を聞いた上で、改めて店に来ると伝えている。
……決して、俺がメルヴィちゃんともっと楽しく喋りたいという下心がある訳ではなく、あくまでダークエルフとの関係を良好にする為だ。
「兄さん。もし良かったら、夜に来てみないかい。料金は昼よりも高いけど、その分サービスの内容も凄いよ」
「……詳しく聞かせてもらえますか」
「ちゃんと説明したいんだけど、流石にその……お嬢ちゃんに聞かせられないかな」
ヴィルヘルミーナさんがチラっとルミを見る。
つまり子供には聞かせられない、大人のサービスだという事か。
「……また後で」
「待ってるよ」
言葉は短いが、熱い眼差しと共に眼差しを送ってルミと共に店を出ると、
「お兄ちゃん……変な事考えてるでしょ」
何故かルミがジト目で俺を見てくる。
「な、何が? ……そ、それよりこの近くに小屋を作って、魔族が現れるのを待つよ」
「それは良いんだけど、ルミ……一番偉いダークエルフに会いたい」
「あー、ダークエルフとエルフとの交流復活を目指すんだっけ」
「そうそう。ルミはエルフ側の代表だからねー」
「じゃあ、さっきのお店に戻ってヴィルヘルミーナさんに……」
「やだ。あのお店は、お兄ちゃんを入れちゃダメな気がするもん」
ルミが一番偉いダークエルフに会いたいと言いながら、でも俺を店から遠ざけようとしてくる。
でも、ヴィルヘルミーナさんが店長だって言っていたんだから、あの人に聞くのが一番手っ取り早い気がするんだけど。
再び店に戻りたい俺と、どういう訳かそれを阻止しようとするルミ。
そんな事を店の前でやっていると、
「あれー? お兄さんもお嬢ちゃんも、もう帰っちゃうんですかー?」
最初に俺たちを案内してくれた水着姿の巨乳ダークエルフのお姉さんがやって来た。
お姉さんがちゃんと説明しなかったから、ややこしい事になってしまったのだが……うん、許す。
このおっぱいは正義だから仕方が無い。
「すみません。ダークエルフの中で一番偉い方に会いたいんですけど、どこに行ったら会えます?」
「えーっと、店長ではなくて……ですか?」
「はい。ヴィルヘルミーナさんではなくて。実はこのルミ……エルフの村の代表として来ているんですよ」
「えぇっ!? エルフの代表!? ……うーん、少し待ってくださいね」
そう言うと、ダークエルフのお姉さんが明後日の方向に顔を向け、ぼーっとしている。何をしているのだろうか。
『メッセージ魔法みたいなもので誰かとやり取りしているんじゃないでしょうか?』
(あー、なるほど。という事は、今は注意が散漫になっているって事か)
『……ヘンリーさん!? 何を考えているんですか!? ヘンリーさんっ!』
アオイの制止を無視して、遠くを見ているダークエルフのお姉さんの足元へしゃがみ込むと、真上を見上げてみる。
おぉ……おっぱいの屋根だ!
巨大なおっぱいを下から見上げると、こんな風に見えるのか。
揺れるおっぱいを見上げた後、ゆっくりと視線を下に動かして行き、際ど過ぎる水着を観察していると、
「お兄さん……あ、あれ? お嬢ちゃん。一緒に居たお兄さんはどこへ行ったんですか?」
「……お兄ちゃんなら、貴方のすぐ下に居ます」
俺を見失ったお姉さんに、ルミがあっさりと俺の居場所を吐露する。
「え……どこですか?」
マジか。胸が大き過ぎて真下が見えないのか!
なるほど。巨乳は足元に弱いと。どこかで使えるかもしれないので覚えておこう。
お姉さんの褐色の巨乳と共に心のアルバムへ保存した所で、
「……あ、あの、お兄さん? そういう事は、この時間じゃなくて夜に来ていただきたいんですが」
ようやく俺の存在に気付いたのだが、至近距離で水着を凝視していたのに怒られない!
しかも、夜に来て……なんて、やっぱり夜のサービスはこういう事なんだ!
これは行くしかない!
「……お兄ちゃん」
「あー、こほん。ダークエルフの長には会えますか?」
「え、えぇ。確認した所、お会いになられるそうなので、ついて来てください」
ちょっと不機嫌そうなルミに催促され、話を戻すと会える事になった。
最初に店へ案内された時よりも長い距離を、お姉さんのお尻を眺めながら歩いて行くと、足元が砂浜から岩場に変わり、暫くして再び砂浜に戻る。
「ここは、ダークエルフの村なんです。そちらのエルフのお嬢ちゃんは気付いていると思いますが、人間には隠蔽魔法で隠していますので、街の人に教えたりしないでくださいね」
「もちろん、わかってますよ」
俺にとってはただの砂浜にしか見えないのだが、少し歩くと突然木の家が現れた。
十数件の家があり、中心に一際大きな家が建っていて、そこがダークエルフの長の家らしい。
「お母さーん! さっき言ったお客さんだよー!」
そう言って、お姉さんが家の中に入って行くのだが……お姉さんがダークエルフの長の娘だったのかよ! 色んな意味でルミとは大違いだな。
心の中でツッコミつつ通された応接間へ行くと、お姉さんの姉ではないかと思える程、若い女性が座っていた。
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